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シリコンオフの代用になるもの・成分・使い方|塗装/スプレー

更新日:2024年01月22日

シリコンオフは、塗装などをする前に脂分を完全に取り除く作業で使用することができます。さまざまな代用品や種類が存在するため、使用する際にはそれぞれの注意事項を守る必要があります。ここでは、シリコンオフについて紹介しているので、参考にしてください。

シリコンオフの代用になるもの・成分・使い方|塗装/スプレー

シリコンオフの代用品は?

シリコンオフとは、さまざまな下地に塗装などの作業をする際に必要不可欠な存在です。そのため、板金屋にはなじみの言葉でもあります。

下地の上に塗装などする際には、下地を綺麗な状態にする必要があります。そうしなければうまく塗装できないこと以外に、隙間にゴミなどの異物が混入しているため、すぐに剥がれてしまいます。

そのようになると本来の持久力を発揮することができないので、短い期間で修理し直す必要がでてしまいます。そのため、下地を綺麗にすることは欠かせない作業の一つでもあります。

掃除の仕方といってもただの水洗いでは完全に綺麗にすることはできません。なせならば、埃などの汚れの他に、油分を含んでいる汚れも存在しているからです。水は油を弾くため、油分を含んだ汚れは取り除くことができません。

そこでシリコンオフを使う事で綺麗にすることもできますが、代用品を使う事もできます。

パーツクリーナー

パーツクリーナーは、バイクなどに使用されるために作られた商品です。

そのため、バイクを愛用している人なら多くの人が使っています。使用用途は、バイクのさまざまな部分を掃除するために使われ、錆を予防する効果があります。

バイクは、さまざまなパーツがむき出しにされており、屋外に駐車されることも多いため、雨風にさらされている可能性が高いです。そのため、エンジンなどの心臓部分も汚れたり錆びしてしまう可能性が高いです。

そうならないために定期的に掃除をすることが大切なため、パーツクリーナを使用することで錆を予防することができます。また、汚れの中にはオイル漏れによる油汚れも存在しています。

パーツクリーナーには、脂分も剥がす成分が含まれているため、油汚れも綺麗に落とすことができます。そのため、シリコンオフの代用品として使われることが多いです。

アルコール

アルコールは、主に消毒液として使われていますが、シリコンオフの代用品として使う事もできます。消毒液は多くの商品が販売されていますが、そのほとんどにアルコールが含まれています。

アルコールには、油を溶かす成分が含まれているため、油が含まれている汚れを落とすことも可能です。また、消毒液は各家庭に置かれている割合が高いため、シリコンオフが手元にない場合は代用して使う事もあります。

しかし、消毒液として作られているため、アルコール度数も少ないのでシリコンオフより油汚れを綺麗に落としにくいです。また、広範囲に作業しないといけない場合は、市販の消毒液では量が足りません。

お酒にもアルコールが含まれていますが、シリコンオフとして使用する人はいません。お酒を所持している人は、お酒を飲む習慣があり楽しみでもあるため、汚れを落とすために使用することには抵抗感があります。

エタノール

エタノールは、アルコールの中の一種類であるため同じようにシリコンオフの代わりとして使用することができます。アルコールとエタノールは、ほぼ同じ成分でできていますが、アルコールを3種類に分けることができ、その一つがエタノールです。

そのため、上記で説明したアルコールには幅っ広い種類が存在するため、使用する際には気を付ける必要があります。消毒に使われているアルコールやエタノールは毒性が少ないですが、メタノールは毒性が強く、謝って飲んでしまうと死にいたる可能性もあります。

上記のようにアルコールでもよく成分を確認してから使用することが大切です。また、名前も似ているため、何回も確認することで事故を未然に防ぐことができます。

エタノールは、少し値段が高いですがその分を脂を剥がす効果も強いため、よりシリコンオフの代用品として使う事ができます。

シンナー

シンナーは、工業用品として使用される割合が高く、さまざまな薬剤に含まれています。塗料を溶かす効果があったり、汚れを落とす効果がかなり強いです。

シンナーは、塗料の薄め液にも含まれているため、塗料の粘りをおさえてより液体状に近い状態にすることができます。そのため、乾いたペンキなどでもシンナーを付けることで、表面から溶かしていき、拭くなどの作業を加えることで完全に落とすことが可能です。

しかし、使用する際には注意を払う必要があります。特性上、すぐに気化しやすいため、近くにいるだけでも吸いこんでしまう可能性が高いです。

吸い込まないためには、できるだけで屋外で作業をして、マスクを装着することで吸い込むシンナーの量を最小限に押さえることができます。

除光液

除光液は、マニキュアを落とす際に使用する薬剤です。マニキュアをする頻度が高い女性が使用している可能性が高く、マニキュアを落とすためには必ず必要になる化粧品の一つでもあります。

除光液は、マニキュアを浮かして溶かすことができるため、シリコンオフと似た成分を含んでいるので、代用として使う事ができます。

多くの女性が化粧品の一つとして使用していますが、体にはあまり良い成分は含まれています。そのため、ツメ以外の肌などに触れてしまうと肌荒れの原因になる可能性もあります。

脂分を取り除く性能があるため、肌に触れてしまうと肌にある油分も取り除いてしまいます。多すぎる油分は肌に悪いですが、全ての油分を取り除いてしまうと肌がカサカサになり、皮膚病になる可能性があります。

そのため、化粧品の一つの除光液ですが、使用する際には注意することを心がけましょう。

ホワイトガソリン

ガソリンはさまざまな分類に分けることができ、認知度が高い「レギュラーガソリン」や「ハイオク」などもガソリンの中の一種類であります。その中にホワイトガソリンというガソリンも存在しますが、認知度が低いです。

ガソリンの全ては原油から精製されています。精製されたあとの過程により、名称や性能に違いがあります。例えばレギュラーガソリンの場合は、原油から精製されたあとに、車を動かすための成分をさらに加えています。

しかし、ホワイトガソリンの場合は、車などを動かすために使用しないため、その他の成分が含まれていません。その結果、シリコンオフの代用品として使う事も可能です。

ホワイトガソリンの名前の由来は、ガソリンは無色の液体なため判別すことが難しいです。レギュラーガソリンの場合は、オレンジ色に加工していますが、ホワイトガソリンには何も入っていないため、白色という意味でホワイトと呼ばれています。

シリコンオフの成分

シリコンオフの成分のほとんどが有機溶剤です。有機溶剤にも種類がさまざまあり、工業用で使用される物だけでも500種類以上もあります。似た性能の物もありますが、特定の作業用に作られているものが多く、作業過程で欠かせない存在です。

主に、塗装や印刷業にはかかせることができないのが有機溶剤です。印刷で使われる場合は、インキを薄め、配色を合わすために使用するなど多岐にわたって使用されています。また、機械についたインキを取り除く場合にも有機溶剤を使う事があり、作業でも清掃でも使う事ができます。

工場で使う有機溶剤は、家庭にある有機溶剤の商品より濃度が強いため、塗装をはがす力も強力です。そのため、車の車体に使ってしまうと、塗装を簡単に溶かしてしまうので、油膜だけを取り除くことには適していません。

有機溶剤

上記でも説明した有機溶剤ですが、種類が豊富にあるため、性能差も幅広いです。そのため、使用する前に性能をしっかり把握して、使用用途に当てはまっているか確認することが大切です。

有機溶剤はさまざまな分類に分けることができ、エーテル類とエステル類に分類されている物が溶解力が強いです。

どちらも強い溶解力を持っているため、簡単に塗装をはがすことができ、気化しやすい性質があります。普段は液体の状態ですが、使用する瞬間から気化しているため、呼吸器に入りやすいです。

シリコンオフの代用として使う事もできますが、塗装されている場所に使用する際は、塗装が溶けてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

タイプ別のシリコンオフの使い方

シリコンオフのタイプには、スプレータイプとシートタイプがあり、それぞれに使い方のコツがあるため、把握しておくことが必要です。シリコンオフは、体にも良くない成分が含まれており、間違った使い方をしてしまうと怪我をしてしまう危険性もあるので、注意して使う事が大切です。

それぞれタイプ別に紹介するので、参考にしてください。

スプレーの場合

シリコンオフで多いのがスプレータイプです。スプレーで噴射することで、広範囲に成分を吹き付けることができるので、ムラなく油膜を取り除くことができます。しかし、使用する際には、注意を払う必要があります。

シリコンオフに含まれている成分は体に良い成分が入っていません。できるだけ吸い込まないことが大切ですが、スプレータイプの場合は、霧状として噴出するため、気化しやすく吸いこみやすい傾向があります。

そのため、マスクを装着することが前提で作業を始める必要があります。また、風が強いと想像していたところに噴射することができず、違うところに成分が付着してしまう危険性があります。

シリコンオフで塗装が溶けることはありませんが、影響が出てしまう素材もあるため、風がある場所では上手く作業することができません。また、引火性も強いので、煙草を吸いながらの作業はもってのほかです。

シートの場合

スプレータイプの他に、最近ではシートタイプのシリコンオフも販売されています。どちらもホームセンターなどで購入することができるので、状況にあった商品を買う事ができます。

シートタイプの物は、広範囲の油膜を取ることはできませんが、軽く掃除をした後に一度拭くだけで油膜を取ることができます。スプレーでは、一度拭き付けてからタオルなどで拭きとる必要がありますが、シートならシートに成分が含まれているので、一度拭き取るだけで問題ありません。

また、引火性があるスプレーですが、シートの場合は、気化するスピードも遅いため引火したり吸い込んだりする割合が少なく済みます。

しかし、成分をたっぷりしみ込んだシートを手で拭く必要があるため、ゴム手袋などで手を保護する必要があります。油分を溶かす性質があり、手のひらの油分まで取り除いてしまうため、長時間素手で作業してしまうと肌荒れの原因につながります。

シリコンオフの使用上の注意は?

上記でも説明したように、シリコンオフには体に悪い成分が含まれています。気化性も強いため、呼吸器系に侵入しやすく、肺にダメージを与える可能性があります。

そのため、マスクを装着して作業することが大切で、換気性が高い野外で使用することも大切です。屋外で作業することが体にはいいですが、風が強い場合は話が変わり、自分の肌に直接ついてしまう可能性も出てくるので、天候に合わせて作業することが大切です。

工場で使う程溶解力はないシリコンオフですが、悪い成分が全く混入しているわけではないので、シリコンオフを使う場合にも体に配慮した使い方をすることが大切です。

短期間なら体調を崩す原因には繋がりにくいですが、仕事などで長期間にわたってシリコンオフを使う場合は、今後のことを考えて作業に挑む必要があります。もし、工場の環境がしっかりしていな場合は、会社に意見をいって改善してもらう事が大切です。

火気厳禁

シリコンオフの成分には、引火性が強い成分が含まれているため、近くに火の気がある場所での使用を控える必要があります。

シリコンオフを使っている状況は、周りに引火性の溶剤が置かれている可能性もあり、一度引火してしまうと爆発を起こしてしまい、怪我では済まない状況になることを理解しておくことが必要です。

特に密閉されている空間で長時間使用してしまう場合は、室内に気化した成分が充満しており、小さな火花でも引火して爆発してしまう可能性もあります。そのため、屋内での長時間の使用は控えることが大切です。

どうしても室内でシリコンオフを使う場合は、窓や換気扇を使い換気を行いながら作業を始めることが大切です。引火性が強いことを知っておくだけでも、危ない行動を回避することもでき、最悪の事態を回避することもできます。

手荒れの原因になる

シリコンオフは、上記でも説明しているとおり油分を溶かす性能があります。油分といってもさまざまな種類がありますが、幅広い種類の油分を溶かすことができるため、人の肌にある皮脂などの油分さえも溶かすことができます。

そのため、直接触ってしまうとたちまち肌の油分が溶けてしまい、気化性も強いため水分も同時に蒸発させてしまいます。その結果、肌を保護している油分がなくなり、水分も蒸発するため、カサカサの状態になります。

そのようにならないためにもゴム手袋を使用して作業することが大切です。有機溶剤の濃度が強くない場合は、ビニール手袋でも問題ありませんが、濃度が強い場合はビニール手袋さえ溶かしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。

また、スプレータイプのシリコンオフを使用していると、間違って目に入ってしまう事もありますが、失明してしまう危険性もあるので、すぐに流水で洗い流す処置を取りましょう。

シリコンオフで塗装は溶けるのか?

シリコンオフには、有機溶剤の成分も含まれているため、塗装も溶けてしまう印象がありますが、工業用の有機溶剤より成分が薄いため、塗装まで溶ける危険性は低いです。

しかし、シリコンオフの中でも濃度が高い場合は、軽く溶けてしまうこともあります。また、シリコンオフのシートタイプを塗装されている場所に放置してしまうと、その場所に成分が長時間付けられている状態になるので、溶けてしまう可能性もあります。

そのため、初めて使うシリコンオフの場合は店頭のスタッフに相談するか、使用上の注意事項をしっかり確認することが必要です。

それでも心配な場合は、試しに目立たない塗装されている場所に使用してみることも一つの方法でもあります。

箇所別シリコンオフの使い方

さまざまな油分を溶かすことができるシリコンオフですが、塗装する下地によって使い方を考える必要があります。

塗装をやり直すしたり、無地に色を付けるために下準備としてシリコンオフを使いますが、下地がシリコンオフに耐えきれない素材の場合は、使用することができません。

そのため、使用できない素材も知っておくことが必要です。

ガラスの場合

ガラスには、外との境として使われているため、外面は水垢や埃の汚れが付きやすく、内面は手垢などで汚れてしまいます。特に、手垢には皮脂も含まれているため、水拭きだけでは綺麗にすることができません。

そのような時にシリコンオフと使用することで、簡単に手垢の後を取り除くすることができます。

フロントカラスも汚れやすく、状況によっては走行の妨げになる可能性もあります。油膜もつきやすく、そのままにしておくと事故に繋がる可能性もあるので危険です。

ガラスはシリコンオフを使っても傷つけることはありませんが、フロンドガラスの表面に撥水加工をしている場合は、取り除いてしまう可能性もあるので注意しましょう。

プラスチックの場合

下地がプラスチックの場合は、溶かしてしまう危険性もあるので、使用する際には注意が必要です。特に工業用の有機溶剤では、表面がぬるぬるして溶け始めるので使用しないように心がけましょう。

さまざまな掃除に使えるシリコンオフ

シリコンオフは、塗料を塗る下準備として使われることがほとんどですが、家庭の油汚れを取る際にも使用することができます。

シリコンオフで綺麗にしてから塗装すると手間は一つ増えますが、手を抜いてしまうと後々手間がかかってしまうのでシリコンオフでしっかり汚れを取りましょう。

初回公開日:2018年05月11日

記載されている内容は2018年05月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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