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デフロスターの使い方・修理方法|スイッチ/効かない/臭い

更新日:2024年08月22日

デフロスターは必ず車に装備されている装置ですが、正しい使い方を知っているでしょうか。そこで今回は、デフロスターの正しい使い方と、もし壊れた場合の修理方法まで詳しくご紹介し、エアコンを入れた時の嫌なにおいの取り方まで説明していきます。

デフロスターの使い方・修理方法|スイッチ/効かない/臭い

デフロスターの使い方

デフロスターは、車のエアコン操作パネルの周辺に必ずついているスイッチです。スイッチのマークは扇型の温泉マークのような形で、エアコンを使用しない春や秋にウィンドウの曇りを取る時に使用します。

オートエアコンの車であればデフロスターのスイッチを入れると、A/Cが入り外気導入に切り替わってフロントウィンドウとドアミラー側から送風し曇りを除去します。

最近の車はオートエアコンで1年中エアコンを作動させる事が多いので、フロントガラスの曇りを取るためにデフロスターを作動させることが少ないでしょう。それはエアコンを作動させている事で、車内が乾燥しているので窓ガラスに結露が付かないからです。

しかし冬場ではオートエアコンで常にA/CのスイッチをONにしていても外気が冷えているのでA/Cは回らず、雪の日などは窓ガラスが曇りが発生します。その時にはデフロスターを作動させると良いでしょう。

スイッチ

デフロスターのスイッチは扇型の温泉マークのような形ですが、もう一つ四角い温泉マークの形のスイッチがあります。そちらはデフォッガーのスイッチなので、間違わないようにスイッチを押しましょう。

マニュアルのデフロスターの場合、温度を最大にして空気は外気導入に切り替えます。外気導入にしないといつまでたっても曇りは取れません。また温度を上げるのは、お風呂上りに鏡が曇った時に、ドライヤーを当てると曇りが取れるのと同じ原理です。

オートエアコンであれば、デフロスターのスイッチを押せば、オートで最適な温度と外気導入に切り替わるので、すぐに曇りが取れるでしょう。

エアコン

最近のほとんどの車にはエアコンが付いているので、デフロスターを作動させる時にはエアコンも作動させれば、エアコンの除湿機能も手伝って早くガラスの曇りを取ることができます。

手動式の場合もオートエアコンの場合も、エアコンスイッチをオンにしてデフロスターを最大風量で使用すれば、直ぐに窓ガラスの曇りは取れます。しかし外気温度が0℃以下の場合は、冷凍サイクルは冷媒漏れを防ぐために停止させます。またエバポレーターも外気温度が1℃を下回ると凍結防止でエアコンはストップします。

外気温が低すぎる時にエアコンは止まりますが、そのほかにエアコンが停止する理由があります。それはエンジンが高回転を維持して走行している時や、パワーのない車で上り坂でエンジンに負荷がかかっている時、もう一つはエンジンの冷却系統の不具合で水温が105℃を超えるとエンジンを保護する目的で、コンプレッサーはオフになります。

吹き出し口

オートエアコン以外でデフロスターを使うときには、レジスター(エアコン吹き出し口)の選択をしなければななりません。冬場では足元から暖房を出して走行しているでしょうし、夏場はベント部のレジスターから風を出しているでしょう。

そこで窓ガラスの曇りを取るためには、レジスターの位置をフロントガラス部と、サイドミラーが見えるように、サイドのベントから風が出るように切り替えてあげる必要があります。

手動式であれば、デフロスターのマークの位置までレバーをスライドさせれば、送風口がガラス部に当てらるように切り替えられますし、ダイヤル式であればデフロスターのマークまで回す事でレジスターの位置が変えられます。

効果的な使い方

窓ガラスが曇るという事は車内の湿度が高くなっている証拠です。デフロスターのスイッチを押して曇りが取れるまで待つ方法も間違いではありませんが、効果的に取り除くには少しの工夫で簡単に早くできます。

窓ガラスが曇ったら最初にエアコンを入れて除湿をします。その時に風量最大で設定温度は最高にします。そして寒い日でしたら外気導入にし、梅雨時期や雨の日であれば内気循環にします。それは寒い日は外気、雨の日は内気のほうが湿度が低いからです。

オート-エアコンの車であれば、デフロスターのスイッチを押すだけで全ての事を行ってくれるので手間はありません。マニュアルエアコンの場合は、フロントウィンドウに全ての風を集中させると早く曇りが取れるでしょう。

デフロスターが効かない時の原因

窓ガラスが曇った時にデフロスターが効かなければ視界を確保できず、走行に支障をきたします。助手席に誰か乗っていれば、タオルやウェスなどでガラスを拭いて視界を確保する事も可能でしょうが、いつまでもその状態では非常に不便です。

オートエアコンとマニュアルエアコンでは、デフロスターが効かないときの原因は違ってきます。

マニュアルエアコンでデフロスターが効かない場合は、操作ミスも考えられます。それは吹き出し口の切り替えが行われているか、温度と風量が最大になっているのか、そして外気循環なのか内気循環なのか、ACのスイッチは入っているかななどもう一度確認をしましょう。

オートエアコンでデフロスターが効かない場合は、設定温度が低すぎる可能性があります。設定温度が低すぎると、窓ガラスの外側に曇りが生じますから注意しましょう。この他エアコンフィルターの汚れも考えられるでしょう。

故障

デフロスターが故障する場合、いくつかのパターンがあります。一つ目は、デフロスターに切り替えても、吹き出し口が切り替わらない場合です。これは主に、内部の切り替えのフラップの故障が考えられます。

2つ目はどの吹き出し口からも風が出ない場合です。これはブロワモーターの故障が考えられる場合と、スイッチ部分の故障が考えられます。

そして3つ目としてエアコンが効かない場合です。この場合は非常に多くの故障が考えられ通常の使用でもエアコンが効かないはずですから、単純にガスが無いだけなのかそれともコンプレッサーの故障なのか、またはエバポレーターの故障なのかといった具合に複雑になりますから整備工場で点検修理が必要でしょう。

凍結

エアコンの風量が少なくなったり、急に全く出なくなった場合はエバポレーターの凍結が考えられます。エバポレーターは車内にある熱交換器で、通常2℃~3℃程度になるよう設定されています。しかし温度センサーが不具合を起こすと制御温度がマイナスの温度になり、エバポレーターで除湿された水滴が凍結し始めます。

凍り始めの時に風量が強ければ氷はその風圧で飛ばされてしまいますが、弱でファンを回しているとエバポレーターの表面が凍結します。凍結が始まる症状としてエアコン吹き出し口より白い煙のような微細な氷粒が出てきます。そしてエバポレーターが完全に凍結して風が出なくなります。

このような現象は、雨の日など湿気の多い時に起こりやすく、デフロスターで弱い風量で回し、内気循環の時に起こりやすいでしょう。

対処方法は、エアコンの作動を止めて自然解凍させるしか方法は無いでしょう。

出ない

オートエアコンで風が全く出なかったり、スイッチ部分に何も表示が出なければシステムの故障と考えられます。今どきのオートエアコンはコンピュータ制御なのでディーラーで診断機を使った故障の特定が必要になります。

マニュアルエアコンの場合で風が出なければヒューズ切れや、断線、ブロワモーターの故障が考えられるでしょう。

デフロスターから風が出ない時には、全ての吹き出し口から風が出ないこともありますから一刻も早く修理しなければ冬場寒く、夏場は暑くなりすぎて運転できないでしょう。

デフロスターとデフォッガーの違い

デフロスターとデフォッガーはスイッチが似たようなマークなので、押し間違える事が多いでしょう。デフロスターはフロントの曇り取りで、デフォッガーはリアの曇り取りです。

デフロスターは風がガラスに当たり、暖かい乾いた空気でガラスの曇りを除去していきますが、デフォッガーは、ガラス内に熱線が組み込まれており、その熱線に電気が流れて熱を発する事で、ガラスの曇りが取れていきます。

またデフロスターはフロントなのでドライバーが自分の意思でスイッチをオフするまではそのまま回り続けるのに対し、デフォッガーは車種により異なりますがタイマーにより15分程度でスイッチが切れるようになっています。

曇りが取れるのであれば常時電源が入っていた方が良いと感じるでしょうが、デフォッガーは消費電力が大きくバッテリー上がりの危険もあることから、使わない時にはオフにするのが基本です。

窓ガラスが曇る理由

窓ガラスが曇るのは湿気が多い雨の日に多いのがわかります。雨の日に密閉した空間に人が乗れば、人の汗や呼気によりもっと湿度が高くなり、ガラスが曇りやすくなります。

人は、知らずのうちに汗や呼気により水分を放出し体内の温度調整を行っています。そのため大人数でのるミニバンは曇りやすいと言えるでしょう。

車内は密閉された空間なので、意図的に換気をしなければ外気と空気の入れ替えができません。そこに輪をかけて車内循環にしてエアコンを使用すれば曇りやすくなります。また曇りの原因はガラスに水滴が付くことですが、ガラスが汚れていると水滴が付きやすく曇りやすいので、ガラスの掃除は小まめに行うのが良いでしょう。

デフロスターの修理方法

デフロスタ―が故障した場合、修理にはかなりの技術と知識が必要になります。デフロスターを作動させるのは電気なので電気の知識も必要ですし、車のパーツを外さなければならないので、それらを外す知識も必要になります。

しかし故障する部分はほとんど決まった場所が壊れる事が多く、作業に慣れた人であればその原因がすぐに特定で来るでしょう。オートエアコンでもマニュアルエアコンでも、主に壊れる場所は吹き出し口の切り替え部分のそれぞれの部屋を区切るフラップが動かなくなる故障が多いでしょう。

デフロスターのフラップ

車のダッシュボード内には空気を吸い込み風を送るブロワ―ファンが付いており、その風を導く通路には、風の流れを変えるダンパーと呼ばれるフラップが取り付けられています。

マニュアルエアコンには一般的に操作パネルからダンパーまでは、ワイヤーケーブルにより繋がっていて、操作パネルのレバーを動かすとダンパーが動き風の出る場所を変えることができます。

オートエアコンでは、コントロールパネルにスイッチが取り付けられており、そのスイッチを押すとモーターを動かし、適正な位置にダンパーを動かして風の通路を切り替えます。

室内循環と外気の切り替えも同様の方法にてダンパ―を作動させて、切り替えを行っていますが、この部分が故障してもデフロスターの曇りの取れ方は変わってきます。

電動式

オートエアコンの場合、吹き出し口の切り替えにはモーターを使い行っています。例えば足元やベント(フェイス)の切り替えはできるが、デフロスターの切り替えができない場合は、その部分のモーターもしくは切り替えにかかわる部品に問題がある事がわかります。

ほとんどの車はダッシュボード内にそれらの部品があるので、かなりの部品を外さなければモーターまでたどり着けない事があります。車種の中にはダッシュボードを降ろさなければ修理できないことも多く、5万円以上の修理費となる事も珍しくありません。

車の助手席側のグローブボックスを外すと、切り替え部分が見える事があります。その状態で運よくモーターに手が届けば、モーター単体で作動するか確認すると良いでしょう。

気を付けなければならないのは、ダッシュボードにジュースや芳香剤を置いてこぼしたときに、モーターまで液体が到達し壊してしまう事があります。

手動式

マニュアルエアコンの場合、切り替えレバーが硬く動かなくなったり、作動するが風の切り替えができない場合は、ワイヤーケーブルが外れていたり切れている事があります。

また、マニュアルエアコンで古い車種では、エンジンの負圧を利用して内部のダンパーの開け閉めをして吹き出し口を変えている車種もあります。この場合はエンジンルームのバキュームホースに亀裂や穴があるとデフロスターの切り替えができなくなるでしょう。

バキューム式の場合はエンジンルームから点検をして、アイドリング中に「シュー」といった空気の漏れる音がしないか確認を先にするのが良いでしょう。

デフロスターが臭い時の対策

デフロスターを付けた時にカビ臭いにおいが出てきたときには、エアコンフィルターやエバポレーターの清掃をすると匂いが消える事が多いです。

匂いの元は細菌やカビ類による事がほとんどです。匂いが出る条件は温度、湿度、有機物の3つが揃った時に細菌やカビが活発に繁殖し匂いを発します。

そのため、エアコンユニットで一番水分が多いエバポレーターは細菌やカビの温床となりやすいので、エアコンの車内ユニットの洗浄をお願いすると良いでしょう。オートバックスなどのカー用品店でも行っていて、費用も5,000円前後が相場となっているので気軽に相談すると良いでしょう。

エアコンフィルター

最近の車にはエアコンフィルターが取り付けられており、車外からの花粉や埃、排ガス臭やウィルスまでカットするフィルターがほとんどです。

自動車メーカーでも1年ごとの定期的な交換を推奨しており、交換する事でエアコン使用時の嫌な臭いもカットできます。

このデンソーの商品は2.5μm粒子を90%以上除去する優れた性能を持ち、1.0μmは65%の除去で、0.3μmは30%の除去率を誇ります。もちろんPM2.5対策には最適の商品でしょう。

またエアコンフィルターを交換する事で匂い対策の他にもエアコンの効きもよくなりますから、定期的に交換して車内の空気をクリーに保つようにしましょう。

スペイド特別仕様車 F“Jack”に使用できました。
花粉症が酷く、今まではディーラーさんにエアコンフィルターをこまめに交換してもらってたのですが、1回6000円ちょいかかるのが難点でした。
それが、このフィルターなら半額以下の値段で同じ効果が得られます。
交換は簡単にでき、古いフィルターも(うちの自治体は)燃えるゴミとして捨てられるのも良かったです。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2IKSYSYPQXI... |

スチーム消臭

車内の嫌な臭いは今まで芳香剤や消臭剤でごまかしたり、簡易的なエアコン洗浄剤で掃除する事がほとんどでした。しかし、このエアコンスチーム消臭は非常に簡単で、病院や飲食店でも消臭や除菌に使用されるものと同じ安定化二酸化塩素を使い効果的に消臭します。

使い方は、吹き出し口の切り替えをベント(フェイス)にし、室内循環にしてからエアコンを最低温度で最大風量で5分間作動させます。その後スチーム消臭の底面を剥がし、プッシュボタンを押すだけです。10分間スチームを放出したあと、ファンを回したまま車を開けて3分間換気すれば完了です。

消臭に困ったら一度購入して試してみると良いでしょう。価格もAmazonなら638円と1,000円を切る商品価格なので、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

効能ありです、いつもはトヨタのサービスでエレメント交換などで1万かかっていたものがこれだけで済みます。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2J8Q6KE94WC... |

フロントガラスの霜とりにデフロスターを使う

寒い日には、フロントガラスが霜が降りて凍り付き、前が見えないことが寒冷地では非常に多く発生します。その場合はデフロスターを使えば効果的に霜を取り除くことができます。

エンジンを掛けた時には、送風される風は冷たいので霜などとけるはずもないと考える向きもありますが、最近の車は5分もすれば温風が出てくるのでフロントガラスの霜はかなり早く取ることができます。

ただし、霜が取れないからとフロントガラスにお湯を掛けるのはフロントガラスにひびが入る事があるので避けるようにしましょう。また霜が少し溶けてそのまま小さな溶けた隙間から覗き込みながらの運転は、事故の原因にもなるので、フロントガラスの霜が取れるまで車を動かさないようにしましょう。

デフロスターを上手に使い快適に

今回はデフロスターの使い方や修理方法についてご紹介してしてきました。最近の若いドライバーはデフロスターの使い方を知らない人が非常に多いです。

フロントガラスの曇りは運転に大きなストレスを与えます。デフロスターを効果的に使い、安全運転で快適なドライブを楽しみましょう。

初回公開日:2018年05月09日

記載されている内容は2018年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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