【メーカー別】ヘッドアップディスプレイ搭載の車種
更新日:2024年10月26日
ヘッドアップディスプレイの仕組みと機能
ヘッドアップディスプレイの仕組みは非常に簡単です。フロントのダッシュボード上などに設置された装置から発せられる光が、車のフロントガラスに映り、それが速度などの情報を示すようになっています。
車のフロントガラスに反射させることがヘッドアップディスプレイの元々の機能です。特に夜は外が暗い分、車内からヘッドアップディスプレイの映像は見やすく映ります。昼間もしっかりと見えますが、太陽を車の正面にしてしまうと、若干見えにくい場合もあります。
また、ヘッドアップディスプレイの種類の中には車のガラスに光りを照射のではなく、装置に付属するプラスチックやガラスの透明な板に反射させるタイプもあります。コンバイナー式と呼ばれるヘッドアップディスプレイで、これであれば車内が暗くても明るくても、ヘッドアップディスプレイの情報を読み取りやすいです。
ナビもある?
ヘッドアップディスプレイにはカーナビゲーションシステムを搭載したタイプも存在しています。日本国内では別途車内に搭載しているカーナビ用のディスプレイを運転中に注視すると、道交法違反として摘発される場合があります。
ただ、ヘッドアップディスプレイのナビはディスプレイに表示されるマップなどのような詳細なものが映し出されません。単純に矢印などで曲がり角を教えてくれるような、シンプルなデザインになっています。
メーカー別ヘッドアップディスプレイ搭載車
BMWやベンツなど、欧州車はすでにヘッドアップディスプレイの搭載が常識になりつつあります。では、我が日本においてはヘッドアップディスプレイを搭載する車種は存在するのでしょうか。
そこで、ここでは日本の自動車メーカー別に、ヘッドアップディスプレイを搭載する車種をご紹介します。
トヨタなら?
トヨタ車にヘッドアップディスプレイを搭載する車種は存在します。かつてはクラウン・マジェスタ4代目に搭載されていましたが、現行の5代目では採用されなくなりました。しかし、ほかの車種ではヘッドアップディスプレイを採用しているものもあります。
代表的な車種ではカムリがあります。速度表示だけでなく、カーナビシステムやレーン表示もされ、運転をしっかりとサポートしてくれます。
ほかにはハイブリッド車の代表格であるプリウスにもヘッドアップディスプレイが搭載されています。カラー表示され、速度のほか、バッテリーの残留数値も表示される装置です。
スズキにヘッドアップディスプレイはある?
スズキにもヘッドアップディスプレイ搭載車両はあります。軽自動車で初めてヘッドアップディスプレイを載せたのがこのスズキです。
ヘッドアップディスプレイ搭載のスズキ車種はスペーシアです。フロントガラスにカラーで情報を表示できるものとして、2017年12月にヘッドアップディスプレイが発表されたばかりです。
スズキは2017年2月にすでにワゴンRにヘッドアップディスプレイを搭載していますが、こちらはコンバイナー式と呼ばれるタイプでした。コンバイナー式とは先に紹介した、ヘッドアップディスプレイの装置にプラスチックの表示専用板を取りつけたタイプで、フロントガラスには照射しないタイプです。
マツダの搭載車種は?
マツダにおいてもヘッドアップディスプレイ搭載車種はいくつかリリースされています。
車種でいえば、CX-5がヘッドアップディスプレイを搭載しています。こちらはコンバイナー式ではなく、フロントガラスに照射するもので、視界も良好です。交通標識認識システムなども搭載され、ドライビングをサポートしてくれます。
ほかにはアクセラもヘッドアップディスプレイを搭載しており、視認性が良好なヘッドアップディスプレイだと高評価です。
ホンダにもある?
ホンダのヘッドアップディスプレイ搭載車種といえば、まずレジェンドが挙げられます。高級車らしき、視認性の高いヘッドアップディスプレイで、視線の移動もわずかで済み、安心な運転が遂行できます。
このようにどの自動車メーカーでも基本的には高級車種にはヘッドアップディスプレイの装備は当たり前になりつつあって、近い将来は全車種に搭載される日も来ることでしょう。
ヘッドアップディスプレイの市販品は?
ヘッドアップディスプレイは現状はすべての車種に搭載されているわけではありません。今後、最新車種には順次標準装備が進んでいくものと見られますが、現行車種にヘッドアップディスプレイがほしい場合は、市販品を購入して自分で装備するしかありません。
取り付けは電源を引っ張ってくるなど、専門的な知識がいる場合もあります。また、速度計などと連動させる場合もあるなど、技術的に難しいこともあるでしょう。しかし、ヘッドアップディスプレイそのものは効果ではなく、数千円で購入することができますので、現行車種にヘッドアップディスプレイを後付けで搭載することは困難ではありません。
ニコマク NikoMaku HUD
市販品のヘッドアップディスプレイのには例えば「ニコマク NikoMaku HUD」があります。HUDはヘッドアップディスプレイの略語で、この製品はGPSと連動して速度を表示させるタイプです。速度超過の場合は警告もされるなど、価格のわりにはかなり高性能でがあります。
速度計と誤差が生じても簡単に修正できるなど、日本語説明書付きで取りつけも簡単です。
設置もダッシュボードに乗せるだけ。電源はシガープラグからなので差し込むだけで終了。GPS電波の読み取りは周りが開けたところでは2分以内で完了します。スピード誤差は約+2~4km/hでしたので3km/h下げて調整しました。
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RZMMD66MBCDA... |
ヘッドアップディスプレイは車検に通るのか
ヘッドアップディスプレイは自動車メーカーの標準装備品であれば車検は問題ありません。また、市販でも大半のヘッドアップディスプレイは車検に通過します。
車検とフロントガラスの関係としては、基本的にシールなどを貼ってもいいのですが、必ず透明なものである必要があります。視界を妨げるものは許されません。ヘッドアップディスプレイの表示は透過性があるので、基本的には問題はありません。
しかし、気をつけたいのは、市販品のヘッドアップディスプレイの中でOBDタイプを選んでいる場合です。OBDは車の速度などの情報を読み取るための接続コネクターのようなもので、そこに市販ヘッドアップディスプレイを接続することで速度情報などを取得します。このタイプのヘッドアップディスプレイは多くで車検に通過しません。
そのため、市販ヘッドアップディスプレイはGPSを選びましょう。
ヘッドアップディスプレイ搭載車の価格は高い?
ヘッドアップディスプレイを標準装備する日本の車は、現状は高級車種やハイグレードの車種にしかありません。そのため、ヘッドアップディスプレイ搭載車種は車両価格が高いという印象を受けてしまいます。
しかし、市販品を見てもわかるように、ヘッドアップディスプレイそのものはそれほど効果ではありません。製品としての技術力もそれほど高いものではなく、案外、仕組みとしては簡単な装置です。そのため、ヘッドアップディスプレイを搭載しているから車両価格が高いというわけではなさそうです。
今後、ヘッドアップディスプレイを搭載する車種は増えてくることでしょう。そのときはヘッドアップディスプレイ搭載車種が高い車だという認識は薄れていくはずです。
ヘッドアップディスプレイ搭載車種がワケ
例えば時速100キロで走行しているとき、1秒間で27メートルも車は進んでいます。スピードメーターに一瞬だけ目を逸らした隙に何メートルも車は進んでいるため、それがなにかの拍子に大きな事故に繋がりかねません。
ヘッドアップディスプレイを使っていれば、視線を逸らすことなく速度情報などを得ることができます。
現在乗っている車種にヘッドアップディスプレイがなくても、市販品は数千円で買うこともできますから、ヘッドアップディスプレイはです。特に自動車メーカーが標準装備していれば信頼性も高いです。これからはぜひヘッドアップディスプレイにも注目してください。
初回公開日:2018年04月25日
記載されている内容は2018年04月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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