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【状況別】車のエアコンの修理方法・掃除方法|異音/臭い

更新日:2024年10月30日

車のエアコンには数多くの故障が発生します。また、車のエアコンが正常に作動していても風が臭いこともあります。そこで、この記事ではエアコンが故障したときの修理方法、エアコンの臭い取りや掃除する方法についてご紹介してまいります。

【状況別】車のエアコンの修理方法・掃除方法|異音/臭い

車のエアコンの修理方法を紹介

車のエアコンは車内で快適に過ごすために重要なものですが、トラブルが発生すると車内で快適に過ごすことができなくなってしまいます。

エアコンのトラブルは異音の発生や臭い、効きが悪いなどの不具合がありますが、これらの不具合は自分で修理できることがあります。車のエアコンに発生した不具合の修理はどうすれば良いか、この記事でご紹介してまいります。

車のエアコンはどんな仕組み?

車のエアコンを修理するときは、どんな構造になっているか理解することで修理がしやすくなります。車のエアコンは複雑そうだと感じる方もいますが、いくつかのポイントを押さえておけば手入れがしやすくなるので、車のエアコンはどんな仕組みで風を作っているのか、次の項目からご紹介してまいります。

エアコンの基本構造

車のエアコンは冷たい風と暖かい風の両方を出すことができます。

暖かい風を出すときは、エンジンの冷却水を使って暖かい風を作り出しています。エンジンの冷却水は温度が80℃程度まで水温が上がり、熱くなった冷却水を車内にあるコンデンサと呼ばれる部品に流して暖かい風を作り出しています。

冷たい風を出す場合は冷却水を使わずに、エアコンガスを使って冷たい風を作り出しています。車のエアコンガスは一度圧縮され、圧縮されたガスをエバポレーターと呼ばれる部品内部に噴射することでエバポレーターが冷やされ、冷たい風を作り出しています。

コンプレッサーとはどんな部品?

エアコンにはコンプレッサーと呼ばれる部品がありますが、どんな部品か分からない方も多いでしょう。

コンプレッサーとはエアコンガスを圧縮する部品で、エンジンの回転を利用してエアコンガスを圧縮しています。コンプレッサーが故障するとエアコンガスを圧縮することができなくなるので、冷たい風が出なくなってしまいます。

エアコンのコンプレッサーは部品の値段が高いので、コンプレッサーが故障してしまうと修理に費用がかかってしまいます。

車のエアコンを修理する方法は?

車のエアコンに発生するトラブルは、発生している不具合の内容によって修理方法が異なります。そこで、次の項目からはエアコンの不具合ごとに修理方法をご紹介してまいります。

異音がした時の修理方法は?

エアコンは正常な状態であれば、ほとんど音が出ません。エアコンから異音が発生しているときに一番考えられる不具合は、主に以下の不具合が考えられます。

・エアコンファンのトラブル
・コンプレッサー内部の破損
・補機ベルトの劣化

それぞれの部品にどんな不具合が考えられるか、次の項目から詳しく見ていきましょう。

エアコンファンのトラブルとは

エアコンファンはエアコンから風を出すためのファンで、ファンにトラブルが発生すると異音が発生します。

エアコンファンから異音が出ている場合は、ファン内部にゴミが入ったことが考えられます。エアコンファンに取り込まれる風は車外の空気を取り入れることがあり、この時に風の吸入口から落ち葉などが入って異音が出ていることが考えられます。

急にエアコンから異音が発生したときは、エアコンファンにゴミが入っていないかどうか確認してみましょう。エアコンファンの位置は車種によって異なりますが、エアコンフィルターの交換口などからファンの様子が確認できる車種もあるので、自分で確認する場合はエアコンフィルターの交換口からファンの様子を確認してみると良いでしょう。

コンプレッサーのトラブルとは

エアコンをつけた時に車外から異音が出ているときは、コンプレッサーから異音が出ていることが考えられます。コンプレッサーにはスムーズな回転をさせるためにベアリングが使われていますが、ベアリングが劣化してしまうと異音を発生させてしまいます。

また、コンプレッサーはエンジンと繋がっているベルトによって回転させていますが、ベルトの駆動を受けているプーリーという部品に錆びが発生すると異音が発生する原因になります。

コンプレッサーを修理する場合はエアコンガスを抜く作業などが必要になるので、専門的な知識や道具が必要になります。そのためコンプレッサーにトラブルが発生している場合はカーディーラーなどで修理してもらう必要があります。

補機ベルトのトラブルとは

エアコンのコンプレッサーは、エンジンとつながっているベルトによって回転しています。このベルトが劣化すると滑りやすくなってしまい、ベルトが滑ったときにキュルキュルと大きな音を出すことがあります。

車のエアコンをつけたときに車からキュルキュルと大きな音を立てているときは、エンジンの補機ベルトを点検してみましょう。ベルトにひび割れが発生している場合は新しいベルトに交換し、劣化していない場合はベルトの張りを調整すると良いでしょう。

効きが悪い時の修理方法は?

エアコンの効きが悪くなることはよくありますが、暖房が効かない場合と冷房が効かない場合によって修理方法が異なります。次の項目からは、エアコンの効きが悪い現象について詳しく見ていきましょう。

暖房の効きが悪い原因は?

冷房は効くけど暖房が効きにくい場合は、冷却水の温度がきちんと管理されていない可能性があります。

車の暖房は冷却水を使っているので、冷却水が一定温度まで温められていない状態では暖かい風が作れません。そのため、暖房の効きが悪いときは冷却水の温度が一定温度まで温上がっているか確認してみると良いでしょう。

冷却水の温度が低いままになっている場合は冷却水の温度を制御しているサーモスタットが故障している可能性があるので、この場合はサーモスタットを交換することで暖房も修理することができます。

サーモスタットの交換は自分で行うこともできるので、車の修理に挑戦したいと考えている方は自分でサーモスタットを交換してみると良いでしょう。

冷房が効きにくい時の原因は?

冷房をつけても風が冷たくならない場合は、エアコンガスが抜けていることが考えられます。正常な車であればエアコンガスが漏れることはありませんが、古い車の場合はホースの劣化などが原因でガスが漏れていることが考えられます。

エアコンガスが足りているかどうか判断するには、エンジンルーム内にある冷媒の点検窓からガスの状態を見て判断します。

車のエアコンガスが足りない場合はガスの漏れを修理する必要があるので、自分で作業することが難しくなります。エアコンガスが足りない場合は、カーディーラーなどで修理を行いましょう。

冷暖房共に効きが悪い原因は?

エアコンの温度設定に関係なく効きが悪い場合は、エアコンフィルターの目詰まりが考えられます。

車のエアコンは外気を取り込むことがあるので、砂や埃などを取り除くフィルターが付いていることがあります。このフィルターが詰まるとエアコンの風を最大にしても風を十分に出すことができなくなってしまい、エアコンの効きが悪くなってしまいます。

エアコンフィルターは1万キロごとに交換する部品なので、しばらく交換していない車の場合はエアコンフィルターを新品のものに交換してみると良いでしょう。

エアコンから水漏れするときの修理方法は?

エアコンは冷たい風を作るときはエバポレーターが冷たくなり、エバポレーターは結露します。正常な車であれば結露した水は車外に排出されますが、結露した水の排水がスムーズにできなくなると車内に水が漏れてきます。

この場合は結露した水を排出しているホースを確認してみましょう。ホースがきちんと接続されているか確認し、外れているようであればホースを接続することで修理することができます。

ホースが接続されているのに水漏れが発生している場合は、ホース内に詰まりが発生している可能性があります。この場合はホース内部の詰まりを取り除く必要があるので、ゴミが取り除けないようであれば、ホースの交換が必要になります。

色の付いた水が漏れてきた場合は?

中には車内に色の付いた水が漏れてくることがありますが、この場合はエンジンの冷却水が漏れてきていることが考えられます。

車の暖房にはエンジンの冷却水を使っており、車内にもエンジンの冷却水が入ってきています。そのため、暖房の水路に使われているホースなどが劣化してしまうと水漏れを起こし、車内に冷却水が漏れてきます。この場合はエアコン系統を分解する必要があるので、自分で修理することが難しい場合はカーディーラーなどで修理してもらうと良いでしょう。

車のエアコンがつかない時の修理は?

エアコンが全く作動しない場合は、電気系統に問題があることが考えられます。電気系統に問題があるとエアコンは正常に作動することができず、何も操作できなくなってしまいます。

電気系統に問題がある場合はどこが故障しているか判断する必要があり、故障診断が複雑になることもあります。そのため、エアコンが全く作動しない状態になった場合はカーディーラーなどで点検を受けるようにしましょう。

ヒューズ切れはどうやって対処すればいい?

エアコンが全く作動しない原因の一つに、エアコン系統のヒューズが切れていることが考えられます。ヒューズは電気系統に大電流が流れたときに切れるので、修理する場合は異常な電流が流れた原因を見つける必要があります。

ヒューズ切れは新しいヒューズに交換するだけでは修理することができないので、ヒューズ切れの場合もカーディーラーで点検を受けるようにしましょう。

車のエアコンを掃除する方法は?

車のエアコンで多いトラブルには、エアコンから出る風が臭いという現象があります。車のエアコンから出る風が臭い場合は、エアコン内部に汚れやカビが発生していることが考えられます。

この場合はエアコン内部を掃除する必要がありますが、どうやって掃除すれば良いか分からない方もいるでしょう。そこで、次の項目からは車のエアコンを掃除する方法についてご紹介しましょう。

風の臭いを取る方法は?

エアコンから出る風が臭い場合は、エアコンフィルターが交換時期を迎えている可能性があります。そのため、風が臭いが気になる場合はフィルターを新しいものに交換してみると良いでしょう。

エアコンフィルターは比較的簡単に交換できる部品で、カー用品店でも購入することができます。車の整備に挑戦してみたい場合は、自分でフィルターの交換をしてみると良いでしょう。

エアコンフィルターを交換しても臭いが取れない場合は、エアコン内部が汚れていることが考えられます。そのため、フィルターを交換しても臭いが取れない場合はエアコン内部を掃除すると良いでしょう。

車のエアコン内部を洗う方法は?

エアコンから出る風がカビ臭い場合などは、エアコン内部が汚れていることが考えられます。エアコン内部を綺麗にする場合は、市販のエアコンクリーナーを使うと良いでしょう。

市販のエアコンクリーナーにはスプレーで内部を綺麗にすることができるものがあり、エアコン内部に吹き付けることで汚れを落とすことができます。エアコンクリーナーの作業は自分でできる作業なので、エアコン内部を綺麗にする場合は、市販のエアコンクリーナーを使って綺麗にすると良いでしょう。

また、エアコン内部の掃除はカーディーラーやカー用品店で作業してもらうことができます。そのため、自分でエアコン内部を掃除することが難しいと考える場合は、お店でエアコンを綺麗にしてもらうと良いでしょう。

エアコンの故障は状況で判断しよう

ここまでエアコンの修理方法についてご紹介してまいりましたが、車のエアコンにはさまざまなトラブルが発生します。そのため、エアコンが故障したときはどんな不具合が発生しているか把握し、不具合の内容から考えられる故障を探ることが重要になります。

また、エアコンの故障は自分で修理できるものもありますが、故障内容によっては自分で修理することが難しいこともあります。

エアコンの故障内容から修理方法を判断し、快適な車内にしてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年03月27日

記載されている内容は2018年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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