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プジョー206が故障した時の対応・燃費・カスタム・維持費

更新日:2024年10月15日

プジョー206について、その成り立ちや車の魅力、故障時の対応やカスタマイズの方法を解説します。かつてはメルセデスやBMWなどと違って非常にマイナーな輸入車だった、フランス車のイメージを一変させて、大ヒットとなったプジョー206の魅力や耳寄りな情報を紹介します。

プジョー206が故障した時の対応・燃費・カスタム・維持費

プジョー206と自動車メーカープジョーについて

プジョー206という車をご存知でしょうか。プジョーという自動車メーカーは、輸入車が好きで車選びに強いこだわりをお持ちの方なら、きっと注目せずにはいられない魅力ある車を製造している自動車会社です。

しかし普通の人は車を買う時に、輸入車に興味を持ったとしても、どこか敷居が高そうな気がして、一体どのような車なのかよく分からずに購入をためらったり、実際にお店に車を見に行ったりするのを、あきらめてしまうケースも多いでしょう。

そのような、車にそれほど詳しくない人にもできる、素敵な輸入車メーカープジョー社と、同社のラインナップにおいて長い伝統を持つ車、プジョー206シリーズについて、その魅力や性能、気になる維持費やメンテナンス、またカスタムマイズのポイントなどを解説していきます。

プジョーは長い歴史を持つフランスの自動車メーカー

プジョーは、フランスの首都パリ16区のグランタルメ大通り75番地に本拠を構える、非常に長い歴史を持つ自動車製造会社です。

プジョーは1974年に同じフランスの自動車メーカー、シトロエンと合併し、1976年にPSA(プジョー・シトロエングループ)を設立します。その後米国クライスラー社の英国法人クライスラーUKを傘下に収め、フランス最大の自動車メーカーとなります。

グループPSAは現在、フランスの「プジョー」、「シトロエン」とシトロエンの高級車部門として、同社が製造した1960年代の名車の名前を取った「DS(ディーエス)」の他、ドイツの「オペル」、英国の「ボクスホール」といったブランドを使用して、自動車を製造、販売しています。

日本へは現地法人の「プジョー・シトロエンジャポン」によって、正規に輸入、販売を行っています。

世界最古の自動車量産メーカー

プジョー社はコンテ・チーズで有名な、フランス東部のスイスとの国境近くにあるフランシュ・コンテで、1810年頃からエミールとジャン・ペリエ・プジョー夫妻が営んでいた、金属加工製造所が原点で、1865年から夫妻の息子であるアルマン・プジョーが経営に加わり、1882年にプジョー社を創設します。

量産設備の無い時代に140台もの自動車を生産する

その頃、プジョー社の製品にペニー・ファージング型自転車(巨大な前輪にペダルを直結したタイプの、19世紀に盛んに作られた自転車)を加えたのをきっかけに、自動車に興味を持ち始めたアルマンは、1889年に蒸気エンジンを搭載したプジョー初の三輪自動車を4台製作し、ここから自動車製造会社としてスタートします。

この三輪車はその後、同じフランスのパナール社がライセンスを得て製造していた、ドイツのダイムラー製ガソリンエンジンを、蒸気エンジンに代わって搭載することで発展を遂げ、1895年までに約140もの台数を製造したことから、プジョーは世界最古の自動車量産メーカーとして認知されていきます。

この140台という数字は、当時まだ大量生産の技術が発明されていない時代に、技術者がほぼ一台一台手作りで製作して達成した台数ですので、フランス人たちの努力と合理的思考、優秀な頭脳には頭が下がるでしょう。

プジョー206とは

プジョー206は、1983年に登場しとなったプジョー205の後継車種として、1998年にデビューした、非常に魅力的な小型ハッチバック車です。

プジョー206は1999年より日本での販売が開始されると、そのキュートなボディデザインからを博し、2000年には年間販売台数が1万台を超える大ヒットモデルとなりました。

かつて日本ではマイナーな存在だったフランス車

プジョーは1950年代から日本に輸入され、販売されていましたが、当時の日本では外国車といえばアメリカ車のイメージが強く、また1980年代に入り、日本でもドイツ車を中心に輸入車のが高まった時にも、売れ行きはそれほど芳しくありませんでした。

かつてはプジョーを始めとしたフランス車は、どちらかといえば「通好みの車」といったイメージが強く、実際は他には無い素晴らしい魅力を持つ車ですが、一般の人たちにとってはメルセデスやBMWなどのドイツ車に比べて、その価値を理解し難い物でした。

その中であえてフランス車に乗るということは、周囲から「ちょっと物好きな人」として見られるのを避けられず、「なぜわざわざよく分からない外国車に乗るの」とか、「国産車にすればいいのに」などと言われ、少々勇気が必要な選択でした。

日本でのフランス車のイメージが一気に変わる

このように当時のフランス車は、多くの日本人にとって非常にマイナーな存在で、その中でもプジョーは80年代の初め頃に輸入されていた車種といえば、中型セダンの505シリーズを中心とした非常に地味なラインナップしかなく、メルセデスやBMWみたいに普通の人がはっと目を向けてしまうみたいな、強くアピールできる車がないのが現状でした。

実際には、プジョー505はおしゃれで美しいデザインの4ドアセダンでしたが、やはり一般の人たちにはインパクトが弱く、とても認知度の低い車だった事は疑いのない事実です。

そのような中、1985年にようやく日本に輸入されたのが、プジョー206の先代モデル、プジョー205でした。特にGTIというスポーツモデルは、当時の高かったフォルクスワーゲン・ゴルフGTIの対抗馬として、美しいスタイリングを持つスポーツハッチバックとしてを博し、プジョーの知名度を一気に引き上げます。

その後プジョーは魅力的な車種を次々投入し認知度を高めていく

日本での205のによって、その後プジョーは205のセダンタイプ309や、小型セダンの405、また大型セダンの605など新型車を次々に導入していきます。

さらに1990年代に入ると、205よりも一クラス上の小型ハッチバック、306や、エントリーモデルの106、さらには405の後継で、流れるような美しいボディを持つクーペをラインナップに持つ中型セダン、406など魅力的な新型車が登場し、多くの人々に、「プジョーはおしゃれなフランスの車」というイメージを広めていくことになります。

また同時に元々フランス車が持っていた乗り心地の素晴らしさや、シートの座り心地の良さ、きびきびと回るエンジンによる心地よいドライブフィーリング、合理的にデザインされたおしゃれなインテリアなどの長所が大いに認知され、次第にプジョーは、誰もがいつかは乗ってみたいと考える輸入車となっていきます。

かわいらしいスタイリングで大となったプジョー206

プジョー205は1990年代に入ってからも根強いがあり、最終的に1998年まで生産されることになります。その後継車として登場したプジョー206は、1999年の輸入開始と共に日本市場で大ヒットを記録することになります。

それは1985年の205の販売開始以来、と知名度を高めていったプジョーに対して、憧れを抱いていた多くの人たちから、プジョー206は「おしゃれなフランス車プジョーが、手ごろな値段で買える」と、大いに好意的に受け止められ、一気にに火がついた結果でしょう。

プジョー206は、何より全体にコロンとした丸みを帯びた、とてもかわいらしいデザインが目を惹き、それが、おしゃれに妥協しない女性たちのハートを釘付けにした事が、大となった要因といえます。

ラリーでも大活躍したプジョー206

またプジョーはWRC(世界ラリー選手権)において、205の時と同様に、プジョー206をベースとしたWRカー(WRCのカテゴリーに属する競技車輛)、プジョー206WRCを投入してワークス体制で参戦し、2000年以降3年連続でチャンピオンを獲得するなど大活躍を見せます。

WRCでの華々しい功績により、プジョー206の高性能がアピールされたことから、女性だけでなく、スポーツ好きな男性たちからも強い支持を受け、ますますプジョー206のに拍車をかけることとなります。

プジョー206は2012年を持って生産を中止し、その後は後継モデルの208が販売されていますが、現在もプジョー206は中古車市場でがあります。

プジョー206が故障した時の対応について

プジョー206を中古車で購入する場合は、AT(オートマティック・トランスミッション)の不調に十分注意しましょう。

プジョーに限らず、フランス車やイタリア車はATが壊れやすく、また故障した場合は正規ディーラーはもちろん、安心を売りにしている専門店などでも、正確な原因を特定できない事がよくあるといいます。

プジョー206を購入する際には、ATの調子が悪くないか確認することが重要です。そのため、最低でも実際に試乗をさせてくれるお店で買うことが必須条件といえます。

まずは正規ディーラーにて修理見積もりを

憧れのプジョー206を購入し、晴れてオーナーとなった後に、走行中にATの調子がおかしいと感じたら、まずは迷わず正規ディーラーに問い合わせて点検を依頼し、修理の見積もりを取ってもらいましょう。

輸入車に限らず、国産車であっても車の調子というのは使用状況によってがらりと変わってきます。車などの機械は人間と同じで、頻繁に使ってあげる方がそれだけ調子が良くなります。逆に何日も乗らずに放置しておくと、いざ乗ろうという時になって大きな故障が発生したり、または動かなくなったりすることが良くあります。

このような場合は故障個所の特定が困難だったり、あるいは正規ディーラーで修理を施したのにすぐに不調が発生するなど、中々トラブルが解決しない場合があります。

使えば使うほどに愛着がわく

プジョーを始め、フランス車、イタリア車といったラテン系の車は、ドイツ車や日本車みたいに最上のおもてなしを期待する車ではなく、毎日使う道具みたいに時間があれば積極的に乗ってあげることで、その車のことをよく知り、愛着を深め、ますます好きになっていくことを楽しむ車たちです。

そのため、まるで飾り物みたいにして置いておくことは、非常にもったいなく、また少しもふさわしくありません。プジョー206は、普段の足として快適に運転することのできる、使い勝手の良い優秀な小型車です。毎日乗ってあげれば、購入時に気づかなかった不調もいち早く発見でき、部品交換など早期に対処することで修理費用も安く済みます。

プジョー206の燃費性能は

プジョー206には総排気量1400cc、1600cc、2000ccという3種類の直列4気筒エンジンが搭載されています。

プジョー206のエンジンは全て無鉛ハイオクガソリンが指定され、気になる燃費性能は、1400ccモデルで1ℓ当たり13.2㎞、1600ccモデルでは1ℓ当たり12.0㎞となっています。いずれも4速のAT搭載車の数値です。

また最高出力137馬力を発生する、2000ccエンジンを搭載するスポーツモデル、プジョー206S16では、こちらは5速のマニュアルミッションを搭載し、1ℓ当たり10.43㎞です。

このようにプジョー206は1998年に登場した車で、搭載されているエンジンの設計も非常に古いため、現在の小排気量ターボエンジンや、ハイブリットカーみたいに1ℓ当たり25~40㎞といった驚異的な燃費性能は期待できず、小型車としては平均的な燃費性能です。

プジョー206シリーズのグレードラインナップについて

プジョー206シリーズのラインナップについて説明します。プジョー206は、プジョーブランドが誇るコンパクトカーとして、主力車種の5ドアハッチバックの他、3ドアスポーツモデルのS16、同じくラリーをイメージした、最高出力177馬力の2000ccエンジンを搭載した、スパルタンモデルのRCといった、先代205GTIと同じ走行性能を売りにしたモデルがあります。

さらに3ドアをベースに電動開閉式のメタルを備えたコンパクトラグジュアリーオープンカー、プジョー206CC(クーペカブリオレ)や、5ドアをベースに車体を延長し、広いラゲッジスペースを備えたワゴンタイプのSWがラインナップされています。

s16

プジョー206のスポーツモデルとして設定されたS16は、最高出力137馬力を発揮する、直列4気筒DOHC(ダブル・オーバーヘッドカムシャフト。エンジンの吸排気機構の一つ)エンジンを搭載した、きびきびとした気持ちのいい走りが自慢の、魅力的な車です。

こちらの総排気量2000ccの自然吸気エンジンは、低回転から非常にトルクフルで扱いやすく、峠道やサーキットなどでの運転が楽しめる車となっています。

プジョー206S16は、当時の新車価格が245万円と、コンパクトカーとしてはやや高価なため、中古車で流通している車の数も少なく、状態の良い物を見つけるのが困難となっています。

現在の中古車相場は、高い物で70万円程度の価格となっています。

ローランギャロス

プジョー206には特別仕様のラグジュアリーモデルとして、ローランギャロスというグレードが設定されています。

こちらは400台の限定車で、ローランギャロスとは全仏オープンテニスが開催される競技場、スタッド・ローランギャロスの公認を受けて車名とした物で、そのボディーカラーは競技場がある森林公園、ブローニュの森にちなんだ、タイブレーク・グリーンという艶めかしいほどに深みのある濃い緑色となっています。

またその内装はクレー(赤土)コートとして知られる、ローランギャロスをイメージしたタン色(淡い茶色)をベースに、フェンスをイメージした濃いグリーンを合わせた、何ともしゃれた本革製シートが前後席共に奢られていて、胸がきゅんとなりそうな位にステキな室内空間を演出しています。

大事にされていた車が多いグレード

こちらは1600ccエンジンを搭載したAT車で、新車価格は220万円と高価な限定車で、中古車での流通量も非常に少ないですが、400台限定という希少車のため、大切にされていた車が多いことからどれも状態が良く、プジョー206を買うならグレードです。

プジョー206のバッテリー交換の方法は

プジョー206のバッテリー交換方法は、通常の車と特に変わりはありません。しかし、プジョー206は年式によってバッテリーの設置状態が違うため、注意が必要となります。

プジョー206にはバッテリーが収納ケースの中に納まっている場合と、収納ケースが無く保護カバーに覆われた状態で設置されている物との二種類があります。

製造から長い年月が経った輸入車の場合、冬場のバッテリー上がりを防止するために、純正適応の大きめのバッテリーを装着するなど対策をしますが、バッテリー保護カバーを使用している車の場合は、カバーの大きさを越えたバッテリーの装着は不可能です。

バッテリーケースを使用した車ならケースの大きさに余裕があるため、少し大きめのバッテリーを取り付けることができます。詳しい設置方法は下のリンクサイトをご覧ください。

プジョー206のカスタムについて

プジョー206のカスタマイズ情報について説明します。プジョー206は、とってもキュートなデザインが魅力で大のフランス車ですので、通常モデルの場合はカスタムなどのドレスアップはあまり行われず、ノーマルの状態で乗られている場合がほとんどです。

しかしスポーツモデルの3ドアS16やRCといったグレードでは、走りをイメージした個性的なドレスアップ、カスタムが施されている車があります。

ホイール

プジョー206をカスタムするなら、WRCなどのレースでも活躍するイタリア製「OZレーシング」のホイールがでしょう。

特にWRCをイメージさせる、SPORT スーパーツーリズモ GTホイールは、16本のスポークタイプを採用したレーシーな雰囲気が漂うデザインで、プジョー206のスポーツモデルS16や、ラリーをイメージしたスパルタンモデルのRCの足元を、引き締めるのにベストマッチのホイールでしょう。

エアロ

愛車のプジョー206を、ラリーで大活躍したWRカー「206WRC」そっくりに大変身させるエアロパーツが販売されています。

内容はフロントバンパースポイラーに前後のワイドフェンダー、ドア下に装着するサイドスカート、リアハッチゲートに装着する、巨大なアーチ型ルーフスポイラーにリアバンパースポイラー、ワイドフェンダー対応のホイールスペーサーなどです。

これらエアロパーツを装着した姿は正に大迫力です。これならどこに行っても注目の的で、大いに目立つことは間違いないでしょう。

価格はパーツ代のみで75万6000円となっています。

ワイパー

おしゃれなフランス車プジョー206も、製造中止から5年以上が経過しています。このため消耗品などを適宜交換し、車の健康状態を維持する必要があります。特にワイパーブレードなどのゴム製品は使用頻度に関わらず劣化し、性能が低下してしまうため、雨天のドライブを安全に楽しむためには、定期的な交換が必要です。

ドイツのBOSCH製ワイパーならラインナップが豊富で、当然プジョー206用ワイパーも販売されています。また純正品より価格も安く、自分でカンタンに交換ができるのでです。

プジョー206にかかる維持費について

プジョー206の維持費について説明します。まず206には1400ccから2000ccまで排気量の違う3つのエンジンが搭載されていますので、自動車税の金額が異なります。

総排気量1500cc以下の206スタイルなどでは、自動車税が34,500円、1500cc以上の206XSや206S16では、39,500円となります。また自賠責保険は年間12,915円、重量税は7,500円とこちらはどのグレードでも変わりません。

年間のガソリン代は

またプジョー206は、どのエンジンも飛びぬけて燃費が良いわけではないので、日常的な使用状況を考慮すると、実際の燃費は1ℓ当たり9.0㎞ほどです。また全てのエンジンが無鉛ハイオクガソリン指定となっていますので、その分高くつきます。このため年間10000㎞走るとして、そのガソリン代は約15~16万円程度でしょう。

平均で1ℓ当たり25㎞は走れるというハイブリッドカーのプリウスでは、こちらはレギュラーガソリン指定で年間約44,000くらい、同じトヨタのコンパクトカー、ヴィッツの1300ccモデルでも1ℓ当たり15㎞は走れるので、年間7万円程です。

やはりプジョー206はエンジンの設計年度が古いため、最新のコンパクトカーに比べて燃費の面では不利で、それなりのガソリン代は覚悟しなければなりません。

タイミングベルトには要注意

次にプジョー206の気になるメンテナンスや修理費用についてですが、正規ディーラーで車検を行うと約15~20万円という費用が掛かるといいます。どの輸入車も同じですが、やはり正規ディーラーでは工賃がかなり高くつき、またトラブルを避けるため、状況に関係なく時期がくれば必ず部品を交換するなど、どうしても費用が嵩んでしまいます。

最近は輸入車に限らず、車検を安く請け負ってくれる業者がたくさんありますので、車の状態に合わせて上手に利用するのも一つの方法でしょう。

ただ問題なのは、プジョーみたいなラテン系の車は、必要なメンテナンスを怠ると、必ず致命的な故障が発生し、その際の修理費用はとんでもない金額になってしまいます。

切れると40~50万円の修理費用がかかる

その代表的な物がエンジンを駆動する「タイミングベルト」という部品です。こちらは6~7万キロごとに必ず交換が必要となります。こちらの費用は約10万円程度です。またタイミングベルトは走行距離に関わらず年数と共に劣化しますので、ある程度の年数が経てば交換しなければなりません。

もし走行中にタイミングベルトが切れると、バルブなどのエンジン内部が破損し確実にオーバーホールが必要となります。その際の修理費用は軽く40~50万円は掛かってしまいます。

かつてのフランス車やイタリア車などのラテン車は、このタイミングベルト切れが良く発生し、オーナーにとっては泣き所となっていました。しかしプジョー206を始め最近の車では、ベルト自体の耐久性が向上し、走行中に切れることはほとんどなくなったといいます。

とはいえ、車を始め機械には何が起こるか予想はできませんから、必ず定期的な交換と点検を行いましょう。

プジョー206のタイヤサイズについて

プジョー206のタイヤサイズについて説明します。2006年以降に発売された後期モデルでは、まず5ドアハッチバックで1400ccエンジン搭載のエントリーモデル「206スタイル」では、外径が14インチのタイヤを装着し、幅175、偏平率が65が純正指定となっています。

同じ5ドアで1600ccエンジンを搭載した豪華仕様「206グリフ」では、外径14インチ、幅185、偏平率が65となります。

偏平率とはタイヤの特性を表す数値の一つで、数字が大きいほど乗り心地など快適性重視となり、数字が小さいほど路面へのグリップ力など走行性能が重視されたタイヤとなります。例えばリアエンジンのスポーツカー、ポルシェ911ターボのリアタイヤは外径20インチで、幅305、偏平率30というタイヤが指定されています。

車の性質に合わせたタイヤが純正指定されている

次にラグジュアリーオープンカーの206CCの場合は、全て1600ccエンジンを搭載しており、標準モデルの「206CC」が外径15インチの幅195、偏平率55、豪華版の「206CCグリフ」が外径16インチで幅が205、偏平率45となっています。

スポーティーモデルの「206S16」では、外径16インチの幅205、偏平率45のタイヤが、また最高出力177馬力を誇る、スパルタンな「206RC」では、外径17インチで幅205、偏平率40という、より走行性能重視のタイヤが指定されています。

さらに206ベースのコンパクトステーションワゴン、206SWでは、標準モデル「206SW XT」で外径15インチの幅195、偏平率55、豪華版「206SW グリフ」では外径16インチ幅205、偏平率45のタイヤが標準指定となっています。

中古車を購入する前にタイヤをチェックする

その他、初期に販売された1400ccモデルでは、外径13インチの幅165、偏平率70というタイヤが指定されています。

プジョー206の中古車では、純正指定とは違うタイヤ、ホイールが装着され、販売されている場合もありますので、その場合は走行性能に大きな影響を与えることが多いため、購入前に装着されているタイヤをよく確認し、販売店との価格交渉の材料にするのも良いでしょう。

プジョー206はおしゃれでフランス車です

プジョー206について、その成り立ちや車の魅力、またメンテナンスなどの情報を紹介しました。

かつてはフランス車、イタリア車といったラテン車は、余程車が好きな人でなければ乗れないというイメージがありました。プジョー206は、そういったネガティブな印象をキレイに払拭し、誰にでも親しみやすいおしゃれな車として大となった車です。

プジョー206は、毎日の足代わりとして道具みたいに使ってあげることで、その魅力が次々に現れ、愛着が深まってますます好きになっていくことを楽しむ車です。

フランス車特有のATの弱さや、タイミングベルトの故障といった問題はまだありますが、それでも過去とは比較にならないくらい、信頼性が上っています。

プジョー206は誰もが楽しめる魅力的なフランス車です。あなたも素敵な一台を手に入れて、ラテン車の魅力にどっぷりと嵌ってみましょう。毎日がきっと楽しくなるでしょう。

初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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