K4-GPにエントリーするには?参加方法やルール|過去に表彰された車3選
更新日:2024年12月08日
K4-GPとは
車が趣味という人は多くいます。車が趣味の人の楽しみ方の1つとして、レースに参加するという人もいます。
レースにはいくつもの種類があり、プロでないと参加できないものもあれば、条件を満たすことでプロでなくても参加できるものもあります。
K4-GPもそのレースの1種です。K4-GPは軽自動車がメインの耐久レースです。レースに軽自動車が使われるため、他のレースとは少し趣向が異なる部分があります。
開催場所
K4-GPは静岡県小山町の富士スピードウェイで夏に開催されます。また、冬には富士とマレーシアのセパン・サーキットで1年ごとに開催されています。
K4-GPはマッドハウス主宰で、「あまりお金をかけずに、みんなで楽しめるモータースポーツ」をコンセプトに開催されています。当日はレースだけでなく、レプリカカーやヒストリックカーなどの展示も行われます。
どんな人が参加するのか
上記で述べた通り、K4-GPのコンセプトは「あまりお金をかけずに、みんなで楽しめるモータースポーツ」です。そのため、レースで使われる車は軽自動車です。
なので、車の中でも軽自動車が好きという人が主にK4-GPに参加しています。ですが、軽自動車であまりお金がかからないと言っても、車をレースを参加できるほどの状態にするためには費用がかかります。
また、主な参加チームにはKチューン専門ショップや自動車メーカー内のサークルなどのため、軽自動車といえど、本格的なレースとなります。
イベントが開催される頻度
先に述べた通り、K4-GPは夏と冬に開催されます。開催時期は多少前後することがあっても、たいてい夏は8月、冬は2月に開催されます。
また、夏には500km耐久と1000km耐久、冬には7時間耐久などのように、夏と冬でそのレース内容が異なります。
K4-GPに参加するには
K4-GPの参加チームにはKチューン専門ショップなどのような企業が参加しています。しかし、自動車メーカー内のサークルなどのような一般の人も参加しています。なので、K4-GPはプロでなければ参加することはできないというようなことはありません。
ですが、K4-GPは軽自動車のレースだからといって、軽自動車さえ所有していれば誰でも参加できるというわけではありません。K4-GPに参加するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
エントリーする方法
K4-GPに限らず、どのようなイベントやレースであっても、参加する場合にはまずエントリーをしなければいけません。事前に申し込みをしておかないと、当日に会場へ行ってもK4-GPに参加することはできません。
K4-GPへのエントリーはK4-GP実行委員会事務局に問い合わせをするか、K4-GPのホームページから申し込みをする必要があります。
参加できる車両
K4-GPは軽自動車のレースのため、他のレースよりは比較的気軽に参加することができます。しかし、それでもK4-GPは本格的なレースであることに変わりなく、参加している車もレース仕様にチューンされた物です。
そのため、購入した純正の状態でレースに参加しても他の車に太刀打ちは当然できません。また、参加できる軽自動車にもいくつかの条件があります。
前提は軽自動車であることで、そのブランドは日本車、外車のどちらでも大丈夫です。ですが、他には排気量や競技規定R車両の定義に抵触しないこと、ガソリンタンクの改造は認められていないなどの細かな規定があります。
なので、申し込みをする前には、必ず事務局などに問い合わせをして確認しておきましょう。
外装やシャシーの設定
上記で述べた通り、K4-GPに参加するためには、車の細かな条件を満たしておく必要があります。しかし、これらの細かな規定は他のレースと比べると、まだ改造範囲の幅が広いです。
そのため、K4-GPは軽自動車のエンジンを搭載していて、他の条件も満たしてれば、外装やシャシーについては由自に設定することができます。
クラス分けについて
K4-GPに参加できる車は前提として軽自動車です。しかし、同じ軽自動車であっても改造の仕方によって性能に差が出ます。
明らかな性能の差でレース結果が変わってしまわないように、K4-GPではLD-GP1からLD-GP5までのクラス分けがされています。
LD-GP1ではAT限定であったり、LD-GP2では850cc未満でNA/量産ベースのハコ車限定、LD-GP3ではNA換算850cc以上で過給機付き/量産ベースのハコ車、LD-GP4ではR車両で850cc未満、LD-GP5はR車両で850cc以上などのように参加条件が異なっています。
ライセンスについて
K4-GPに初めて参加する場合、ドライバーは講習を受けてK4-GPのライセンスを取得する必要があります。K4-GPのライセンスの受講資格は日本国内で有効な普通自動車免許証を所持していることと、18歳以上であることです。
また、そのK4-GPのライセンスには有効期限があるため、更新も必要となります。
シートベルトについて
レースに参加する際には、車の安全面は重要視する必要があります。特に、事故を起こしてしまった際にはシートベルトが命を守るために非常に重要な役割をします。そのため、K4-GPに参加するための車の条件にはシートベルトについて細かく定められています。
シートベルトは生産ノーマル3点を最低限として、4点式以上、5点式を推奨されています。もし、生産ノーマルシートベルト以外を使用する場合には、JAFの国内競技規則の第4編のレース競技における安全ベルトに関する付則に従う必要があります。
燃料タンクについて
燃料タンクを改造に制限がないと、車に大きな性能の差が出てしまいます。そのため、燃料タンクについても細かく規定があります。
まず、原則として市販車ベースの車両では燃料タンクの改造は認められていません。新規車両を製作する場合の燃料タンクの製作と安全タンクの装着に関しては最大で31Lと制限されています。また、コレクターの容量は最大5Lまでとなっています。
傷害保険について
レースでは安全面にどれだけ配慮しても、危険を完全に避けることはできません。そのため、K4-GPでは傷害保険に入ることになります。申し込みは郵送やFAX、メールなどで行うことができます。
補償額は公益財団法人スポーツ安全協会の「スポーツ安全保険」の項目から確認することができます。
K4-GPで過去に表彰された車
K4-GPは楽しくレースに参加できることを主軸にされています。そのため、他のレースでは認められないような仮装をしたり、軽自動車をベースにレプリカマシンが走ったりすることも、K4-GPならではの楽しみ方になります。
しかし、K4-GPはレースであることには変わりありません。そのため、車の性能やドライバーのテクニックなどを重視して、優勝を狙うチームも多く参加しています。
1:「ホンダ自動車整備部 N360EV」
2015年の夏の500km耐久ではホンダ自動車整備部が優勝をしました。昨年までは1周3分を切るタイムがやっとであったにも関わらず、翌年のベストラップでは2分30秒台までタイムを伸ばしました。
そのベストタイムを維持することで、ポジションを上げていき、見事に優勝となりました。1年間の努力が感じられる感動のレースでした。
2:「TEAM-T弐号」
2018年の冬の7時間耐久レースではTEAM-T弐号が優勝をしました。このチームは2年連続で総合優勝をしています。
当日はコースに雪が積もっており、レース前に除雪が行われました。除雪は行われましたが、コースは非常に滑りやすく、スピンする車もありました。その条件下での優勝から、その実力の高さが伺えます。
3:「ミニライト」
2014年の8月のレースでは平均年齢63.5歳というミニライトというチームが優勝したこともある。その際に仕様した車はスバルの軽自動車ヴィヴィオの屋根を取り外した改造車でした。
チームメンバーには自動車部品製造販売会社を経営する人がおり、自社製品の宣伝も兼ねてレースに参加していたそうです。
レースに参加してみよう
車が好きという人は多いです。その車が好きという人の中には、レースに興味があるけれど、敷居が高そうと感じてしまう人もいます。
そのような人はK4-GPを観戦してみましょう。楽しい雰囲気がレース参加へのきっかけとなることもあります。
初回公開日:2019年03月11日
記載されている内容は2019年03月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。