正しいドライビングポジションとは?|車の運転の基本
更新日:2024年08月26日
車の運転の基本とは?
すでに運転免許を持っている人であれば、特に何も考えず運転をしているという人もいるでしょう。特に日頃から車を運転している人であれば、運転技術も伴っているので不安を抱えることは少ないでしょう。
車の運転の基本は主には自動車学校で学びます。運転免許合宿などもありますが、ほとんどの人は1ヶ月から2ヶ月ほどで運転の基本のスキルを身につけます。
では、車の運転の基本とは具体的にどういうものでしょうか。車の運転の基本は、車や周囲の環境に向けてのものと、運転する自分自身に向けてのものに分けられます。
安心・安全・快適
車の運転の基本は、安心・安全・快適の3つの柱を中心に考えられることが多いです。不安を感じることがないようしっかりとした知識を身につけ、運転する人にとっても周りの人にとっても安全で快適な運転が基本です。
車の運転には覚えておくべき知識がたくさんあります。道路標識などは最も重要です。また方向指示器や運転技術など、知らなければ周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
車は時により凶器にもなりえてしまいます。車両事故を起こさないように安全運転を心がけるようにしましょう。また心に余裕を持たせるために、快適な運転を心がけることもとても重要です。
ドライビングポジションの重要性
ドライビングポジションという言葉を知っているでしょうか。ドライビングポジションとはその名の通り運転をする時の姿勢のことで、ドライビングポジションの良し悪しが、安心・安全・快適の3つの柱に影響します。
運転免許を持っているという人は、免許を取る際にドライビングポジションについて勉強したことを覚えているでしょう。車自体も正しいドライビングポジションをもとに作られています。
運転席はリクライニングや前後移動により、ドライビングポジションを調整できるようになっています。目線の高さや手の長さなど、自分に最も適したドライビングポジションを見つけることが重要です。
正しいドライビングポジションとは?
正しいドライビングポジションとはどのようなものなのでしょうか。正しいドライビングポジションを心がける時には、運転するのに最も負荷が少ない姿勢を意識しましょう。
長距離ドライブをする時には、腰や背中が痛くなってしまうこともあります。現在運転中に体の痛みを覚えているという人は、ドライビングポジションを修正することで痛みが改善する可能性もあるでしょう。
運転中に大事な体の部位は、頭と手と足です。正しいドライビングポジションはこの3つの部位のバランスが取れていると言っていいでしょう。
手順1
手順1では運転席に腰掛け運転をスタートした時までのドライブングポジションを説明します。運転中行動に目が行きがちですが、まずはエンジンをかける前にドライビングポジションを調整しましょう。
運転席はシートベルトを締めるのが義務です。シートベルトは事故をした際に体の安全を守るという役割の他に、正しいドライビングポジションを助ける役割もあります。
運転の最初に正しいドライビングポジションができていれば、その後の運転でも安全性が高まるでしょう。
ポイント1.加速時
車の加速時には姿勢が崩れやすいです。人によって前傾姿勢になってしまったり、逆に背中を反り気味にしてしまう人もいます。姿勢が崩れると目線もずれ、手足の距離感も変わるので注意しなければなりません。
加速時のドライビングポジションは、必要以上に力をいれすぎないようにしましょう。アクセルを踏む足に少しだけ力を入れ、確認する目線やハンドルを握る手の力はいれすぎないことがポイントです。
高速道路を走っている時にはドライビングポジションが崩れやすいです。運転しやすいからといってドライビングポジションを崩してしまうと事故につながる可能性も高くなるでしょう。
ポイント2.シートに深く腰掛ける
仕事をしている時や勉強している時に、椅子に浅く座る人がいます。椅子に浅く座ると背中が猫背になってしまい、肩や背中が凝ってしまいます。運転をする時にもシートに深く腰掛けることを心がけましょう。
シートに深く腰掛けると、体重を太ももとお尻、そして腰と背中で分散することができるので疲れにくくなります。また体が安定するのでレバーの操作などもしやすくなるでしょう。
一つの車を複数人で運転する時には、運転席を前後させて自分にあった距離で運転するようにしましょう。シートに深く腰掛けれるかどうかは、正しいドライビングポジションかどうかの指針にもなります。
ポイント3.普段はつま先で柔らかく
運転初心者や日頃あまり運転をしないという人は、ついアクセルやブレーキを強く踏んでしまうことがあります。急発進や急ブレーキは危険なので、普段はつま先で柔らかく踏むようにしましょう。
正しいドライビングポジションが保てていれば、柔らかく踏んでもしっかりと動作することが確認できるでしょう。強く踏まなければ動作しない時には、ドライビングポジションを見直してみましょう。
アクセルとブレーキが並んでいる車であれば、かかとはつけてつま先を左右に振って踏み分けるのがポイントです。かかとをつけておくことで疲れにくく、誤発進なども防ぐことができます。
手順2
手順2では、運転の中盤から終盤にかけてのドライビングポジションについて説明します。運転の中盤には運転に慣れてドライビングポジションが崩れてしまいがちです。
カーブが多い道や上り坂、オフロードなど、道によってドライビングテクニックを駆使しなければならないこともあります。しかしどんなドライビングテクニックも正しいドライビングポジションが基本です。
ポイント1.カーブ走行
カーブを走行する時には、体が外側に振られてしまいます。急カーブであればあるほど、またスピードが出ていればいるほど遠心力がかかってしまうので、ドライビングポジションが崩れないように注意しましょう。
ポイント2.背筋を伸ばす
運転の中盤には疲れから背筋が丸くなってしまうことも多いです。背筋が悪いと肩の凝りにも影響し、さらには目の疲れを引き起こしてしまう可能性もあります。背筋を伸ばすことで安全運転の意識を保つこともできます。
ポイント3.リクライニング位置
リクライニングを深く倒し運転している人を見かけることもあります。リクライニングの位置は正しい位置をいうものが存在せず、一人一人に適した位置があります。自身のリクライニング位置を把握しておきましょう。
ドライビングポジションの悪い例
悪いドライビングポジションを紹介します。悪いドライビングポジションには、疲れにより体勢が崩れてしまっているパターンと、もとから正しい姿勢で運転していないパターンがあります。
ポイント1.浅く座る
運転席に浅く座ってしまうと、体重がお尻と足に集約され疲れの原因となります。また事故などになった時に正常にエアバッグなどが作動しない可能性もあります。
ポイント2肘と膝が伸びすぎている
運転にはある程度の余裕が必要となります。肘と腕が伸びすぎてしまうと、そこからさらに伸ばすことができる余裕がないので、危険な運転になってしまう可能性が高いでしょう。
ポイント3.顔・背中が前のめりになっている
急いでいる時などにはつい前のめりになってしまうこともあります。背中が前のめりになっているということは頭も前に出ているということで、視野が狭くなってしまう原因にもなります。
ポイント4.ハンドルと適切な距離
ハンドルとの適切な距離はある程度運転を重ねることで身につけることができるでしょう。近すぎても遠すぎてもハンドルを切ることが難しくなってしまいます。またハンドルを片手で扱うことはしません。
正しいドライビングポジションで安全な運転をしよう
正しいドライビングポジションは、安全運転につながると言っていいでしょう。疲れや焦りにより気持ちが揺らいでしまうこともありますが、体は揺らがず正しいドライビングポジションを心がけましょう。
初回公開日:2019年01月11日
記載されている内容は2019年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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