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フランス車の故障時の対応・特徴・魅力・メーカー

更新日:2024年10月19日

フランス車について、その成り立ちや魅力、故障やメンテナンスの情報を解説します。かつて日本に輸入されたフランス車は、故障が多いことで有名でしたが、それはもう過去の話となっています。また乗り心地の良さやシンプルなデザインなど、フランス車の耳寄りな情報を紹介します。

フランス車の故障時の対応・特徴・魅力・メーカー

フランス車に乗る理由は?

最近、車を買おうとする人や、車に少し関心を持ち始めた人たちの間で、大変興味深い話題となりつつあるのが「フランス車」だといいます。

フランス車に限らず、車選びにおいて輸入車に注目することは、誰にとっても自然な衝動であるのと同時に、輸入車に乗る人や、購入した人を見ると、車についてまだ考え始めたばかりの人には想像のできない、強いこだわりを感じて、「彼女はなぜ外国車を買ったのかしら?」など興味津々となるでしょう。

数ある輸入車の中でも特別なのがフランス車

輸入車とはそれほどに、人を強く惹きつける何かを持っています。それはメルセデスやBMW、キャディラックといったブランドネームの影響だけではなく、車のもっと奥深くに存在する秘められた事実によって、それは車のことを良く知らない人でさえハッと振り向かせるほど、その目に強く印象付けさせるでしょう。

その中でも特にフランス車は、実際に乗っている本人でさえ理解できない、不思議な独特の個性と魅力を持っているといいます。そのようなフランス車について、特に注目したい車と、それぞれの成り立ちや魅力、また気になる故障時の対応、購入時のポイントなどを解説していきます。

輸入車が気になるその理由とは?

米から日本酒が作られ、ブドウからはワイン、麦芽やトウモロコシからウイスキー、じゃがいもからウォッカが作られるみたいに、お酒の作り方には多くの材料や、それぞれに独特の製法が存在します。

これは「おいしくて飲むと幸せな気持ちになる不思議な液体(酒)」を発見した人類が、お酒をよりおいしくしかも大量に作るために、多くの人々が知恵と努力を積み重ねて、それぞれの土地に適した最善の方法を考えた結果、生み出された材料、製法として現在まで受け継がれた物で、それは人類が築き上げた偉大な文化の一つといえます。

車は人類が築き上げた偉大な文化のひとつです

自動車も、従来の馬や牛、ラクダなどに代わる新しい便利な移動手段として開発された、人類が築いた文化の象徴のひとつです。

17世紀に世界初の人工動力である「蒸気機関」が実用化されて以来、ヨーロッパを中心にそれを利用した新しい交通手段が次々に試作され、やがてそれは蒸気からガソリンエンジンにとって代わり、1885年にドイツの技術者、カール・ベンツによって発明された、ガソリンエンジン搭載の三輪車「モトールヴァーゲン」が、人類が開発した最初の自動車です。

その国ならではの自動車文化が存在する

それから120年以上に渡って、ドイツは「世界最古の自動車先進国」として、高い技術力と信頼性を売りにした高級車を世に送り出していることは、多くの人々の知るところとなっています。

このように車もお酒と同じで、それが生まれた歴史的背景や、地形や気候風土といったその土地ならではの環境条件、またそこに住む人々の気質や性質などさまざまな影響を受け、ワインやビールの製造法みたいに、各国ごとの特色が車づくりにも反映されています。

異国の文化に触れることで人生を豊かにする

輸入車に乗るということは、ワインやスコッチ、バーボンなどを片手に外国料理を楽しむのと同じで、その車が生産された国の文化を知り、またそれを味わい楽しむ方法の一つとして、非常に興味深い物です。

ドイツ車やフランス車、イタリア車、アメリカ車といった外国製の車に乗ることで、それまで知らなかった異国の人々の知恵や、考え方などを学び、体験することで多くの発見をし、心の中に新たな世界を切り開くことで、人生をより豊かに変えることができるでしょう。

なぜフランス車に乗るのか

それではフランスの自動車文化とは一体どのような物でしょう。それは「高い合理性に乗っ取った理想主義」です。

車は便利に使える生活の道具

世界最古の自動車は、1885年にカール・ベンツが製作したガソリンエンジン搭載の自動車だと説明しましたが、実はそれよりも100年以上前に人類最古と言われている自動車が、フランスで製作されていました。これが有名な「キュニョーの蒸気自動車」です。

この蒸気自動車は、軍事技術者だったニコラ・ジョゼフ=キュニョーが、フランス陸軍の命を受け、戦争に勝つために作られた大砲を運搬するために使う自動車です。

こちらは前一輪、後二輪の三輪車で、車体前部に巨大な銅製のボイラーを備えた蒸気エンジンを搭載し、前輪を駆動するという物でしたが、性能があまり芳しくなく、開発途中で計画は頓挫してしまいます。

物を運ぶための理想を追求して生まれた最初の自動車

それは重さが約5トンという巨大な大砲を乗せて、8㎞の距離を1時間で走行することを目標に開発されましたが、実際には1㎞を走破するのに1時間を費やし、また肝心の蒸気エンジンが12分程度しか連続運転できないなど問題が多く(諸説あります)、当時の技術では満足のいく性能にまで達成することが困難だったため、失敗に終わります。

しかしキュニョーの蒸気自動車の出現によって、フランス人たちに「物資を運搬するために便利な自動車」という発想が生まれたといいます。

ドイツ人が馬車や自転車に代わる新たな交通手段として構想したのに対し、フランスではあくまで「物を運ぶための道具」として馬や人力よりも合理的であると、蒸気という人工動力を搭載した自動車が考案されました。

欧州で車を大衆化させたシトロエン

1908年にアメリカのヘンリー・フォードが、世界初の大量生産方式によって製造された自動車「フォードT型」を発売し、それまで富裕層のみが買うことのできる贅沢品だった車を、大衆が所有できる安い価格で販売したとして大成功を収めます。

その後、フランスでも1922年にアンドレ・シトロエンが、同じ大量生産方式で製造した小型車「TypeC」を発売して大成功し、シトロエン社は一気にフランストップの自動車メーカーへと上り詰めます。これを機にヨーロッパでも本格的に自動車が普及していきます。

荒れた農道でも使える安い車として誕生した名車

このようにフランスでも、自動車が都市部を中心に広く普及し始めますが、しかし農村部では依然として、農作物の運搬などに人力や牛馬が引く荷車を使用し、人々の生活は19世紀以前と何も変わらない状態でした。

それは大衆化されたとはいえ、農村部の人たちにとって自動車を買うことはまだまだ経済的に難しく、さらに当時の車は耐久性と走破性を重視した、車軸懸架方式(リジッドアクスル)のシャシーを使用していたため乗り心地が悪く、砂利道やでこぼこの多い農道での使用には適していませんでした。

それを見た当時のシトロエン社の社長、ピエール・ブーランジェは、1935年に「荒れた農道でも人と農作物を安全に運べるほど乗り心地に優れ、しかも農村部の人たちが買うことができる低価格の車」の開発を命じます。そして誕生したのが、あの自動車史に残る名車「シトロエン2CV」でした。

無駄を徹底的に省いた合理的な造り

シトロエン2CVは、これまでにない低価格を実現するため、必要最低限の馬力を出すための小型のエンジンや、ボンネットにトタン屋根みたいな、波板形状の鉄板を使用するなど機能優先の簡素な造りで、無駄を省いた徹底的な合理化の下に開発されます。

その上で、背が高く居住性や積載能力に優れた車体デザインや、質素だが非常に座り心地の良い、ゴムベルト製のシートクッションなどを採用しており、シトロエン2CVは、快適に使える道具として理想を追求した車となっています。

砂利道を全速力で飛ばしても生卵が割れない

中でも優秀なのが、車を支えるシャシーとサスペンションの構造で、シトロエン2CVでは前トーションビーム、後トレーリングアームという独立懸架方式を採用し、さらに前後の車軸を二本のロッド(金属棒)とコイルスプリングで結んだ「前後関連懸架」と呼ばれる独特の構造を採用しています。

このシステムによって前後の車輪が常に連動して働くことで、農道みたいな砂利やでこぼこが多く、起伏の激しい道でもタイヤが路面から離れず、車体を常にフラットな状態に保つことができます。

これによってシトロエン2CVは、「荒れた農道を時速60㎞で走行しても、カゴ一杯に詰めた生卵が一つも割れないくらい乗り心地のいい車」として有名になり、商業的に大成功を収める名車となります。

フランス車に乗って新たな人生を発掘しましょう

シトロエン2CVが実現した、道具としての理想を追求した合理的な車づくりは、その後のフランス車特有の乗り心地の素晴らしさや、きびきびとした走行性能、無駄を一切省いた簡素かつ操作性に優れた内外装のデザイン、必要十分な馬力を備えた気持ちのいいエンジンといった、現代まで続くフランス車のアイデンティティとして広く知られています。

このようにフランス車に乗ることは、そういったフランスならではの自動車文化に触れながら、日常的に使える便利な道具として、ドイツ車や日本車にはない、フランス車が持つ独特の乗り味を楽しむことです。

たかが車とは言いますが、それは長い歴史において、それぞれの国でより豊かな暮らしを求めようとする、人々の熱い想いが込められた知恵と技術の結晶です。フランス車に乗ることで、フランス人が持つシンプルな思考や生き方を学び、そして新たな人生の楽しみ方を知ることができるでしょう。

フランス車の特徴と魅力

フランス車の持つ特徴と、その魅力について説明します。

猫足

「猫足(ねこあし)」とは、フランス車特有の優れた乗り心地に加えて、タイヤがしっかりと路面を捉える優秀なコーナーリング性能を持った、フランス車のシャシーやサスペンションの事を表した言葉です。

これはフランス車の走行性能が、まるで猫みたいに俊敏で、しかもしなやかで柔らかい足回りを持ち、乗り心地が良くとても快適な上、カーブを曲がったり、高速道路などでも安定性が高く運転がしやすい事を称賛した言葉です。

快適な乗り心地と安定した走行を両立

「猫足」という言葉が最初に使われたのは、1968年に登場したプジョー504からだといいます。これは日本のジャーナリストがインプレッションを行った際に使用した言葉です。

プジョー504は、サスペンションが良く動くことでしっかりと衝撃を吸収しつつ、確実に路面を捉えて、さらに後輪サスペンションが操舵する方向へと働く四輪操舵により、安心してカーブを曲がることができる、フランス車ならではの足回りを持つ車として高い評価を得ます。

猫足はフランス車が持つ独特の乗り味を表現した言葉

これはパリなどフランスの都市部には、中世から続く石畳の道路が数多く存在するため、でこぼこした路面からの衝撃を上手く吸収させながら、同時に安定した走行性能を実現するという、かつてのシトロエン2CVと同じ、車を日常的に快適に使うための道具として、理想的な足回りを追求した結果、完成した物です。

必要十分な性能を持つ気持ちの良いエンジン

フランス車のエンジンはドイツ車とは違って、余分な高出力や性能は必要ないという合理的な考え方から、あまりハイパワーを追求せず、日常的な使用に十分な最高出力を持つエンジンとなっています。

かつてのフランス車では、マニュアルミッションを駆使して、エンジンの出力を限界まで発揮させて走らせることが、最高に楽しく、フランス車の醍醐味であると言われていました。現在でもきびきびと活発に回るエンジンは健在で、走行フィーリングが気持ちいいエンジンとなっています。

また最近では、ダウンサイジングコンセプトのターボエンジンや、最新のターボディーゼル車も登場し、日常的な運転のしやすさが魅力となっています。

機能に裏付けられた美しいデザイン

フランス車のスタイリングはどれも個性的で、独特の美しさを持つ秀逸なデザインが採用されています。それは無駄な装飾を無くしたシンプルな造形による物で、どのような風景にもしっくりと溶け込む見事なスタイリングです。

それはインテリアも同じで、決して豪華ではありませんが、合理的で機能性に優れたシンプルなデザインとなっています。

現在のフランス車はデザインにおいても、かつての2CVと同じ使い勝手の良い道具として、合理性に基づく理想主義が貫かれているといえます。

フランス車のメーカー

フランス車製造メーカーについて説明します。

ルノー

ルノーは1898年に誕生した歴史ある自動車メーカーで、フランスではPSA(プジョー・シトロエングループ)と並ぶ自動車メーカーです。また韓国のルノーサムスンや、日本の日産自動車を傘下に収める巨大企業としても有名です。

ルノーはフォーミュラ1を始めモータースポーツにも積極的なメーカーで、現在もF1のレッドブル・レーシングなどにエンジンを供給しています。

現在は主力車種であるクリオ(日本名ルーテシア)を中心に、メガーヌ、トゥィンゴといった小型車を多く販売しています。また2017年には60年代に活躍した伝説の名車、「ルノー・アルピーヌA110」が復活するなど、話題満載のフランス車メーカーです。

ルノー・メガーヌRS280

メガーヌRS280は、2018年にモデルチェンジした小型車メガーヌをベースとした、ハッチバックを備えた実用的なスポーツカーとして、世界中で絶大なを誇る車です。

注目は先代より徹底的にバージョンアップされたエンジンで、総排気量1800ccのターボエンジンに6速のツインクラッチ式AT、もしくはマニュアルトランスミッションが組み合わされ、最高出力279馬力という強力なパワーユニットを搭載しています。

また優れているのはシャシーの性能で、独自の四輪操舵システムによる俊敏なハンドリングを実現し、ドライバーの意のままに操ることができ、サーキット走行などを安心して楽しめる車となっています。

価格は37,600~39,400ユーロ(約511~535万円)で、日本では夏ごろに発売予定となっています。

ルノー・カング―

最近フランス車が気になり始めた人は、「カング―」という名前を耳にしたことがあるでしょう。カング―とは自動車メーカーの名前ではなく、ルノーが販売しているミニバンタイプの小型多目的車です。

ルノー・カング―は、日本ではトヨタ・シエンタなどと同じ、小型車ベースのミニバンで、この分野では先駆車的存在として、世界中で大の車です。

プジョー

プジョーは1882年に創業した、世界最古の自動車量産会社として知られる自動車メーカーです。プジョーは1974にシトロエン社を買収し、現在までPSA(プジョー・シトロエングループ)として事業を展開しています。

日本では1999年に発売した206の大ヒットで知名度が上がり、現在も現地法人のプジョー・シトロエンジャポンによって正規輸入されています。またラインナップも豊富で、主力のコンパクトカー208から、ミドルクラスセダンの508、SUVの3008など幅広い車種を販売しています。

プジョー308

プジョー308は、同じCセグメントに属するプレミアム・コンパクトカー、フォルクスワーゲン・ゴルフの有力な対抗馬として、今、注目されている車です。

搭載されるエンジンはプジョーが誇る、最新の1200ccダウンサイジングターボで、最高出力130馬力を発生し、これに日本製の高性能6速ATを組み合わせた、あらゆる速度域でなめらかで力強い走りを実現しています。

またプジョー自慢の猫足も健在で、ストロークの長いサスペンションが衝撃を良く吸収しながら、しっかりと路面を捉え、乗り心地の良さと高いコーナリング性能を両立させた、しなやかで快適な乗り味を実現しています。

価格は277万9000円からとなっています。

シトロエン

シトロエンは1919年創業の自動車メーカーで、1922年にヨーロッパでいち早く大量生産方式を導入した小型車の製造販売で大成功を収め、欧州での自動車の普及に貢献したとして有名です。

またシトロエンは創業者であるアンドレ・シトロエンの下、先進技術の導入に情熱を燃やすメーカーとして知られ、1935年に登場させた世界初の前輪駆動方式を採用した画期的な自動車、「トラクシオン・アヴァン」の開発に莫大な資金を投入したことにより経営破たんし、その後はタイヤメーカーとして有名なミシュランが経営を引き継ぎます。

シトロエンはその後も、フランスの国民車と言われ大成功し、その設計思想はフランス車のアイデンティティとして現在も受け継がれている名車、シトロエン2CVや、世界初のハイドロニューマティックサスペンションを採用した車、シトロエンDSを世に送り出すなど、革新的な車づくりで有名なメーカーです。

シトロエンC4フィールBlueHDi

シトロエンC4フィールBlueHDiは、PSAが誇る最新ディーゼルターボエンジンを搭載した、フォルクスワーゲンゴルフやトヨタ・オーリスと同じ、Cセグメントに属するコンパクトカーです。

注目のエンジンは、総排気量1600ccの四気筒で、それにプジョー308と同じ日本製の6速ATを組み合わせて、最高出力は120馬力を発揮し、走りの力強さを示す最大トルクは何と30.6㎏.mという、ディーゼルターボならではの高性能を実現しています。

また燃費は1ℓ当たり20.2㎞と非常に優秀な上、どの速度域でもアクセルの動きになめらかに反応し、運転が非常にしやすい車となっています。

シトロエンC4フィールBlueHDiが最も得意とするのは高速道路での走行で、エンジン回転数が2000rpm以下でゆったりとクルージングするのがとても気持ちが良く、乗り心地も非常に良好です。価格は279万円です。

フランス車は乗り心地は良いのは本当?

フランス車は「猫足」と称され、独特の乗り心地の素晴らしさを持つ車として有名です。その秘密は衝撃吸収性の高い、ストロークを長めにとったサスペンションによるしなやかで快適な乗り心地と、高速域でも路面をしっかりととらえ、安定して走行することのできるシャシー性能の高さにあります。

ハイドロニューマティックサスペンションを搭載したシトロエンDS

シトロエンは1955年に、空気圧と油圧を併用した画期的なサスペンションとして、世界初のハイドロニューマティックサスペンションを採用した車、シトロエンDSを登場させます。

これは通常の金属バネの代わりに、空気圧スプリングと油圧シリンダーを使用した懸架装置で、気体と液体の良いところを上手に取り入れることで、道を選ばない優れた乗り心地に加え、あらゆる方向からの入力に対してしっかりと路面を捉える抜群の走行安定性を、高度に両立させたサスペンションシステムです。

この装置はパリなど都市部に多い、石畳のでこぼこ道で良好な乗り心地を維持しながら、高速道路などでの安定した走行性能を実現するために開発された物で、ハイドロニューマティックを搭載したシトロエンDSは、まるで魔法のじゅうたんに乗っているみたいな超次元の乗り心地と評され、「10年先を行く未来の車」だと絶賛されました。

フランス車特有の猫足は未来へと受け継がれる

ハイドロニューマティックサスペンションは現在、ミドルクラスサルーンのC5に、その進化型電子制御版である「ハイドラクティヴⅢ」として搭載されています。

ですが現在はコンピューターによるサスペンションの制御技術が、めざましい進歩を遂げているために、通常の金属バネを使用しても、ハイドロに引けを取らない優れた乗り心地と、高い走行安定性を十分に、しかもずっと低コストで実現できるとして、このシトロエン伝統のハイドロシステムは近々廃止されるといいます。

しかし、ハイドロを始めとした、フランス車独特の合理的理想主義を追求した「猫足」の思想は、今後も変わらずに新たな車たちへと引きつがれて行くでしょう。

信頼性の向上で安心して乗れる現代のフランス車

フランス車について、その成り立ちや魅力、故障時やメンテナンスの情報などを紹介しました。かつて日本に輸入されたフランス車は故障が多いことで有名で、特にエンジンのタイミングベルト切れで、突然走行不能になったり、またATが故障して修理しても中々治らないといったトラブルが多くありました。

しかし、このような故障の問題はもはや過去の話で、耐久性が飛躍的に向上したタイミングベルトは、走行中に突然切れたりすることはなく、また現在のフランス車は日本製のATを搭載しているため、昔みたいにすぐに壊れて治らないということはありません。

現在のフランス車は、必要な整備を怠らなければ安心して乗ることのできる輸入車です。またフランス車には独特な乗り心地の良さや、気持ちの良い走りなど多くの魅力があります。

そのようなフランス独自の自動車文化に触れながら、新たな発見をして人生をより豊かにしていきましょう。

初回公開日:2018年03月05日

記載されている内容は2018年03月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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