ドッカンターボの車の特徴・3・現在
更新日:2024年11月16日
ドッカンターボ車の特徴
昨今はダウンサイジングターボがターボの使い方として主流になっています。ひと昔前は、ドッカンターボといわれる、圧倒的な加速力を備えた車が数多くあり、スピード狂にはかなり嬉しい時代でした。
しかし、現在は燃費の悪さからドッカンターボは敬遠される傾向にあり、その市場はかなり寂しいものになっていますし、選択肢もかなり少なくなっています。
ドッカンターボ車は何が違うの?
普通のターボ車と根本的には同じ構造で、違いはありませんが、排気量が元々大きい車で、エンジンにかける空気圧が高いとシートに押さえつけられるような感覚の加速を発生させます。それがドッカンターボ車の正体です。ある回転数にエンジンが達すると、とんでもない加速を体感した人は、ドッカンターボ車以外のターボ車に乗っても物足りなさを感じます。
軽自動車にもドッカンターボがある
現在の軽自動車の「~カスタム」と名前がついてる軽自動車はターボがついていますが、多くがドッカンターボではなく、フラットターボと言われている普通のターボに過ぎません。
しかし、ひと昔前はかなり魅力的なドッカンターボ車が存在していました。その一つがカプチーノです。軽自動車はパワーがないと感じるどころか、小さな車体のおかげで体感スピードはかなり速いです。さらに、ドッカンターボでの加速は恐怖すら覚えて、最初は踏むこむのに躊躇することになるでしょう。
アルトワークスは元祖ドッカンターボ
現在も販売されているロングセラーのアルトワークス。しかし、過去に発売さてていたアルトワークスは、現在発売されているモデルとは比べ物にならないほどのドッカンターボでした。
その証拠として、現在の軽自動車64馬力の自主規制がかかったのは、このアルトワークスが原因だと言われています。特に1992年に発売されたアルトワークス「R」は4輪駆動でラリーを強く意識した車で、かなり刺激的な車になっています。
乗りこなせるドッカンターボ
アルトワークスは直列3気筒エンジン+ターボという仕様で、扱えないほどの大排気量ではないので、乗りこなせる範囲内だったので、かなりが出ました。また、良く回る直列3気筒エンジンを回す気持ちよさ、運転の操作性など総合的に優れた車だと言えます。
ランエボの脅威の加速
惜しまれながらも生産終了した、三菱のランサーエボリューション。インプレッサと双璧をなすラリーでも活躍した名車でもあります。最終のランサーエボリューションⅩでは直列4気筒エンジン+ターボという仕様でしたが、かなり官能的な加速を見せます。ドッカンターボというよりは、4輪駆動なのでグイグイ加速してくという印象です。
86はドッカンターボなのか
かなり街中でも見ることが多い86ですが、86は自然吸気エンジン通称「NA」と呼ばれるエンジンなので、ターボはついていません。ただ、後付けで取り付けるターボキットが販売さえており、後付けで装着することが可能です。
費用としてはだいたい90万円かかりますが、86がターボ車として生まれ変わります。後付けなので、ターボ比も個人で調整できるのでドッカンターボにすることも可能です。
漫画ではレビン・86のドッカンターボも
有名な車漫画であるイニシャルDでは、レビン・86にターボを乗っけた秋山渉というキャラクターが登場し、秋山の登場回ではドッカンターボという言葉が頻繁に聞かれました。しかし、元々はターボを使用することを前提に設計されているわけではないので、エンジンやそれ以外に負担がかかり、故障の原因になっていることも描かれていました。
レガシィも加速がいい
インプレッサを作っているメーカーということもあり、かなり加速がいいレガシィですが、乗ってみると意外に加速がマイルドで驚きます。おそらく、長距離ドライブを目的にしてる車だということや、スポーツ走行を前提にしていないので、あまりドカンとした加速が感じられないです。
大排気量・ドッカンターボのスープラ
すでに3Ⅼという大排気量のエンジンを搭載しているにも関わらず、さらにツインターボを搭載したモンスターマシンがスープラです。今ではまず売れない、販売されないタイプの車でした。保守的なトヨタの車づくりの哲学からして、ちょっと一線を博す車です。純正状態からでもかなりのドッカンターボなので、少しの改造でとんでもない車になります。
映画の影響で
スープラといえば、映画「ワイルドスピード」で主人公が乗っていた車として一躍有名になりました。なので、日本はもとより海外でのも高く、今なお状態によっては高値で取引されています。
ドッカンターボのインプレッサ
スバルが本気でラリーを戦った車である、インプレッサはかなりエグイ加速を発揮します。ラリーのようにコーナーを早く走ることを主眼に置いているので、最高速というよりも加速性能がかなり高いです。
よくライバルとして挙げられる三菱・ランサーエボリューションとの大きな違いは、水平対向エンジンであることが挙げられます。水平対向エンジンは、低い位置にエンジンを搭載できるので、安定感を増すことができ、加速と安定感が高くなりコーナーではかなり早い車がインプレッサだと言えます。
マン島では最速記録を更新
バイクのレースで有名なマン島のTTレースのコースを、WRXが全力で駆け抜ける動画が話題になっています。凄いところはレース場ではなく、公道での記録だということです。人工的に作られたものではなく、自然にできた道を走るのにこの速さは凄いです。コーナーが連続するこのコースでこれだけ早いのは、コーナーでの速さや、加速が凄いことの証明でもあります。
のドッカンターボ3
憧れのドッカンターボ車を見ていきます。最近はなかなかドッカンターボ車が発売されていませんが、どうしても欲しいという方は参考にしてください。
第3位はBMW 2002ターボ
ターボ車の歴史はここから始まったと言われても過言ではない車です。古き良き時代のドッカンターボなので、いきなりガツンと加速していきます。現在の車みたいに電子制御や、細かなセッティングはほぼ皆無なので、かなり扱いずらい車になっています。燃費の悪さからそれほど世に出ることはありませんでしたが、ターボ=燃費悪いというイメージを付けた車だともいえます。
気になる燃費は?
BMW2002はかなり古い車なので燃費が悪いと言われていますが、それでも7~10㎞/Ⅼの燃費性能と言われています。マニュアルトランスミッションなので、その人の運転次第という所もあります。また、BMW2002はそれほど排気量が大きくないので、扱いきれないほどのドッカンターボという訳でもなさそうです。
第2位はトヨタ・スターレット
とりあえずターボを載せてみたところ、かなりいい車に仕上がったという名車が結構ありますが、トヨタのスターレットもその一つです。社用車や若い女性にだったスターレットが、ターボモデルになっていきなりドッカンターボに変身したのですから、驚きます。元々がコンパクトカーなので、扱いやすい大きさなのもこの車のいいところです。
また、スターレットの後継車であるヴィッツはここまで刺激的な車になっていない優等生の印象を受けます。
ドッカンターボは4代目
ドッカンターボとして知られていおり、「スタタボ」の愛称でがあったスターレットターボGTは1.3Ⅼと他のランクインしている車よりも小さい排気量ながら、車重はなんと830kgとなっていて、ターボが回り始めると飛んでいきそうな恐怖との闘いとでも言えます。
また、かなり低価格でありながらドッカンターボの加速を味わえるのはスターレットならですので、堂々の第2位のランクインとなっています。
第1位はフェラーリF40
フェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリがかなり気合を入れて作った車が、F40です。市販車としてそのままレースに出られるというコンセプトで設計されており、それに伴ったスペックとなっています。
1992年に生産終了してすが、今でも根強いを誇り、フェラーリファンからも一目置かれる車で、価格はもはやプレミア級になっているので購入できる人はかなり選ばれし人だと言えます。
また、かなりのドッカンターボと言われている車でもあり、4000回転あたりでターボが作動すると怒涛の加速を見せる直線番長です。
大排気量ツインターボ
日本のドッカンターボは2Ⅼクラスが主流で、軽い車体や小さな車にターボを搭載することでドッカンターボの加速を生み出してきました。しかしながら、このF40は当然ながらそんなことは一切なく、3Ⅼで475馬力を発生させるV8エンジンにツインターボを装着しています。
このスペックだけ見ると、ルマンなどに出場するクラスの車と同等のスペックになっています。市販車でそのままレースに出場できるというコンセプトがそのまま形になった車です。
ドッカンターボの現在
ひと昔前は、かなり流行っていたドッカンターボでしたが現在は数が激減し、もはや絶滅危惧種だと言えます。その代わり台頭してきた、ダウンサイジングターボというものが現在のターボモデルの主流になっています。ダウンサイジングのターボでは、結局ダウンサイジングした出力をターボによって補うだけなので、それほどドッカンターボのような加速は感じられません。
とにかくターボを積んだ時代
昔の傾向として、取り合えずターボを搭載しようという風潮がかなり面白く、今のようにハイブリットやPHEVがない時代だったので、速さや馬力で他の車と勝負してくるしかなくなります。こうしてターボを搭載した車種は、かなりコンパクトカーに多かった気がします。軽い車体にハイパワターボ・エンジンは、加速性能はかなり上がるにきまってます。
そんなターボ車が思わぬ名車になってしまったことは多々あり、かなり面白い時代でした。
ドッカンターボの加速
ドッカンターボの加速を言葉で表現してと言われてもかなり難しいものが結構あります。仮に今の軽自動車のケーブル千葉テレビをそれでも、椅子にめり込みそうな加速は一度味わうと、もうダウンサイジングターボになんか乗れません。
あの加速はもう味わえないのか
最近の若い人は車離れといわれて久しいですが、車好きな人はかなりいます。しかし、昔のようにとにかく速い車を求める人は少なくなっています。そのかわりに、燃費や他の機能を重視する傾向に見られるので、ドッカンターボの流行はもう来ないのではと考えています。
それでも、ドッカンターボを知る世代の人はドッカンターボの快感が忘れられないはずなので、メーカーもあらゆる選択肢を提示して欲しいです。
初回公開日:2018年01月30日
記載されている内容は2018年01月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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