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自動運転の実用化はいつになるのか・課題・メリット|時期

更新日:2024年10月29日

自動運転の実用化には近いに未来の出来事になりつつあります。そこで、自動運転への疑問も多くあがってくるでしょう。ここでは、自動運転が実用化されることによるメリット・デメリットも紹介していますので、興味のある方は、参考にしてください。

自動運転の実用化はいつになるのか・課題・メリット|時期

自動運転の実用化はいつ?

さまざまな技術は日々進化していますが、その中でも最近話題になっているのが自動車の自動運転技術です。数年前に、その理論などが発表されたときは、夢の技術だという印象が強かったですが、現在では、自動運転へ技術も日々進んでいます。

自動運転とは?

まず、自動運転がどういうシステムなのか人それぞれの捉え方があり、その定義が曖昧になってしまっています。

「人が無人でも目的地に到着できる」や「ナビに向かって発言するだけで目的地まで導いてくれる」など人によって考えが違いますが、このどちらの意見も自動運転に含むことができます。自動運転には幾つかの段階があり、人間が操作することがない状態が、最終的な自動運転になります。

自動運転とは、人の代わりにシステムがさまざまな状況を分析して、よりよい結果に導いてくれるシステムです。現在にも、自動運転を実装されている車種もありますが、まだまだ完成形の自動運転とはいえません。実用化にはまだまだ時間はかかりますが、数年目までは空想の理論とまで言われたシステムが実用化にまで進化しています。

自動運転は航空機では実用化されている?

自動車の自動運転の実用化はまだ先ですが、実は、航空機ではすでに実用化され運用されています。航空機に乗る機会が多い人はいますが、操縦席や航空機の仕組みなど身近ではないため、知らない人が多くいます。

航空機にはすでに高度な自動運転が実用化されています。オートパイロットシステムとよばれ、管制塔からの指示やさまざまな天候に左右されることなく自動で航空することができます。また、自動運転によって視界が悪い場合でも、最適な進路を取ることができるので、安全に目的地に着陸ことができます。手動で操作が必要な時は離着陸の時だけになっています。

自動車の自動運転の実用化はこれからですが、既に航空機でそのシステムが完成しているので、自動車の自動運転も遠い未来ではない可能性もあります。

自動運転は無理?

自動運転のシステムの実用化は近い未来に実現する可能性はありますが、それをビジネスにすることができるかは不安な点があります。

その理由の一つが、もし事故が起きた場合誰が責任を負う必要があるかです。普通の自動車での事故なら、メーカー側の整備ミスでない限り運転手の責任になります。しかし、完全な自動運転が実用されたのなら、運転手は乗っているだけなので、責任はメーカー側になる可能性が高くなります。

例えば、エベレーターが故障して、中に閉じ込められた場合、乗っていた人に責任はなくメーカー側か管理している会社に責任があります。そのため、完全自動運転の車に乗っていることは、エレベーターに乗っていることと同じになります。

このようなことから、事故があるたびにメーカー側が補償などをすることは実質不可能です。そのため、自動運転は新しい決まりができないと、数々な問題が発生する可能性があります。

高速道路での自動運転の実用化はいつか?

消費者からしたら、自動運転を実装した自動車は夢のため、いつ実装されるのか気になっている方は多くいます。

すでに、衝突を回避するシステムなどは実用化され始めているので、自動運転もすぐに実用化されそうですが、現実はそう簡単にはいきません。いつ実用化されるか知る前に、現在の日本が自動運転に対してどのくらいのレベルまで進んでいるのか知る必要があります。

レベル1

自動運転レベル1は、システムが加速、操縦、制動のどれか一つだけを自動運転できます。つまり、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作のどれかを車が自動でしてくれます。

現在では、障害物を感知してブレーキをかける「自動ブレーキ」が搭載されている車種がありますが、それはレベル1に該当します。多くの日本車は自動運転レベルがまだ1なので、完全な自動運転の実用化には時間がかかります。

それでも、少し前までは夢の技術でしたが、その初歩まで技術を進化させることができたので、さらなる進化をすれば、実用化も夢の話ではなくなります。

レベル2

レベル2では、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作中から複数のシステムを自動で運転してくれます。つなわち、アクセルとブレーキは自動でしてくれるので、ハンドル操作だけをするだけでいい状態のことです。

このレベル2のシステムは、実用化されていますが、まだまだ流通はしていません。実用化されている車も、高級車などで一般の車にはまだ実用化されている割合は低くなっています。

外国などでは、高速道路限定で、実用化されている場合もあります。前の車との距離を感知して、付いていくことができます。「自動走行システム」と呼ばれていますが、事故などの責任はまだ運転手にあることを忘れてはいけません。あくまでも、運転手による周囲への監視が必要なため、油断しないようにする必要があります。

現在発売されている自動運転の搭載車は、レベル2までの実装となっています。

レベル3

レベル3の場合は、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を全て自動で行ってくれます。しかし、システムから要請があった場合は、運転手を手動で操作する必要があります。

このレベル3からは、自動走行中は全てが自動でしてくれるので、責任はシステム側にあり、事故などが発生してしまったときは、運転手ではなくメーカー側の責任になる可能性があります。

全てを自動でしてくれるため、自動運転中は、風景を眺めていても、カーナビを直視していても問題ありませんが、要請があったらすぐに手動で運転しないといけないので、居眠りをすることはできません。

現在ではレベル3のシステムを実用化した車は発売していません。政府は、2020年を目処に実用化を目指しています。2020年には、高速道路などの一定の道路で、レベル3の自動運転が実用化されるようになっています。

レベル4

このレベル4が自動運転の完成形で、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を全て自動で行う事ができ、運転手が完全に関与しないため、正真正銘の完全自動運転になります。

この機能を備えたシステムを「完全自動走行システム」といわれ、政府は、2025年には実用化を目指しています。

メーカー別の自動運転の実用化の時期

ここでは、各メーカが自動運転をいつまでに実用化しようとしているか紹介します。

ホンダの場合

ホンダは2015年には、レベル4の自動運転の実用化を目指しています。

2020年には高速道路の実用化を目指して、その後に一般道をへと拡大していく計画になっています。2025年に実用化を目指していますが、安全性を第一に考え、顧客の信頼を得ることを目指しています。

日産の場合

日産は、2022年には完全自動運転の実用化を目指しています。また、電動自動車の割合も3割程度に上げることも同時に目指しています。

トヨタの場合

トヨタは、2020年には高速道路での自動運転の実用化を目指しています。

トヨタが目指す高速道路の自動運転は、「ハイウェイチームメイト」というシステムで、高速道路の入り口から出口までを自動で運転してくれます。入り口でスイッチを押すことで自動運転に切り替わる仕組みになっています。

自動運転中は、自車の位置を測位するとともに、複数のセンサーで障害物や走行中の車種を見分けることができます。また、ルート設定や走行車線の変更などもスムーズに行う事ができます。

また、2023年にはレベル4の実用化を目指していますが、安全性を第一に考えて実用化は慎重に考えています。

自動運転の実用化への課題と問題点

最近の自動運転の技術の進歩は、著しく進んでいます。そのため、完全自動運転が実用化されることも、さほど遠い未来ではないと感じてしまいますが、実は多くの課題と問題があるため、実用化へはまだまだ時間が必要になってきます。

その課題の一つでもあることが、車線などが薄くなっていたり、天候で歩行者などの障害物を感知できるかということです。車線は、どうしても年数とともに劣化していき、消えてしまいます。そのような場合でも自動運転が可能なぐらいの高性能が必要になります。また、車線が薄れている前に、整備し直す必要もあります。

法律上で、自動運転をどう扱うのかも課題になっています。レベル2までは、運転手の責任になりますが、レベル3以降は、メーカー側に責任がでる可能性があるため、補償などがメーカー側ができるのかも問題になってきます。そのために、新たな法律を作るか、法改正をする必要が出てきます。

自動運転のメリットとデメリット

自動運転のメリットとデメリットとは何でしょうか。

自動運転の実用化のメリットは?

自動運転が実用化されることでメリットは多くあります。

まず。交通事故を軽減してくれます。現在も実用化されている「自動ブレーキ」もその効果を発揮してくれます。集中力が切れてしまった場合でも「自動ブレーキ」が搭載していると、自動でブレーキをかけてくれるので、事故を事前に防ぐことができます。

前の車の距離を感知して、付いて走ることで高速道路などで渋滞することを防ぐ効果もあります。

また、法改正が行われれば、運転手が必要なくなるので、老人や子供の移動手段にできるため、気軽に遠出も可能になってきます。

自動運転の実用化のデメリットは?

自動運転は実用化されれば便利ですが、デメリットも多くあるので、知ってく必要があります。

まず、上記で示したとおり、責任を運転手にあるのか、メーカー側にあるのかを判断することが難しくなります。運転手の御操作での事故なのか、システム上のトラブルで事故になったのかが分かりづらくなります。

また、運転手の技術が不足になりがちになってしまいます。そのため、手動で操作しないといけない場合などに、技術不足による事故が起こってしまう可能性もあります。

さらに、システムをハッキングされる恐れもあります。全てシステムで運転しているため、ハッキングやウイルスなどの介入によって、操作不能になってしまうことも想像できます。無人で運転することができるので、爆発物を積んでテロの手段としてされる可能性もあります。

海外での自動運転の実用化は?

日本では、現在レベル1または2までは実用化されていて、2020年代には完全自動運転を目指しているメーカーもありますが、海外ではまた状況が変わってきます。

アメリカは自動運転のタクシーを実用化?

アメリカでは2018年に、自動運転のミニバンタイプのタクシーが実用化されています。

この自動運転レベルは、レベル4で完全自動運転になっているため、運転手は存在しません。日本での実用はまだ先のことですが、実例があるので、夢物語と言い切れなくなっています。

技術は日々進歩する

以前までは、夢のシステムでしたが、技術の進歩によってその夢に手が届くとこまできています。

しかし、システム上完成しても、法律面などでまだまだ問題は残されているので、システムの向上とともに法律面も考え直す必要があります。

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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