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テリオスキッドの燃費は良い?悪い?|燃費向上方法

更新日:2024年07月23日

4ドアの軽SUVとして唯一の存在となった車、それがテリオスキッドです。センターデフ付き4WDとターボエンジンが頼もしいのですが、気になる燃費はどうでしょうか?テリオスキッドの2WDと4WDの燃費を、マニュアル車とオートマチック車に分けて解説していきます。

テリオスキッドの燃費は良い?悪い?|燃費向上方法

テリオスキッドはこんな車!

テリオスキッドは、1998年10月から2012年5月まで販売されていた、ダイハツの軽自動車です。テリオスキッドの「テリオス」とは、古代ギリシャ語で「願いをかなえる」という意味があります。「キッド」とは、英語で「若者」、「子供」を意味します。テリオスキッドは、軽自動車のSUVモデルとして、同じダイハツで販売されていた小型乗用SUVのテリオスの軽自動車版として販売されていました。

背が高く、バックドアにタイヤを積載し、4ドアで大人4人がしっかり乗車でき、かつターボエンジンとセンターデフ付きフルタイム4WDで走りもなかなか問いう車は、当時唯一の存在でした。軽自動車の維持費の安さもあり、テリオスキッドは車となりました。

ではここで、テリオスキッドのスペックを見ておきましょう。

テリオスキッドのスペックを見ておこう!

本記事では、テリオスキッドの燃費について考察します。自動車の燃費の良し悪しは、外部的な要素ももちろん関係しますが、エンジンや車両重量など内部的な要素も大きく影響することがあります。ですから、メーカーの公開しているテリオスキッドのスペックを見ておくことは、燃費を考える上で大いに参考になります。

なおスペックについては、後ほど触れます燃費比較の都合上、すべての駆動方式とミッションが揃った、2003年8月から2005年10月に販売されていたモデルを掲載することにします。

テリオスキッド660L2WD(5MT)

排気量:659㏄
最高出力/回転数:44KW(60PS)/6800rpm
最大トルク/回転数:84N・m(8.60kgf・m)/4400rpm
エンジン種類:直列3気筒DOHC
過給機:ターボ
全長×全幅×全高:3395×1475×1675(mm)
最低地上高:175(mm)
車両重量:960(kg)
10・15モード燃費:18(km/L)
タイヤサイズ:175/80R/15
駆動方式:FR
ミッション:フロア5MT

テリオスキッド660L4WD(5MT)

排気量:659cc
最高出力/回転数:44kw(60PS)/6,800rpm
最大トルク/回転数:84N・m(8.60kgf・m)/4,400rpm
エンジン種類:直列3気筒DOHC
過給機:ターボ
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,695(mm)
最低地上高:195(mm)
車両重量:990(kg)
10・15モード燃費:16.8(km/L)
タイヤサイズ:175/80R/15
駆動方式:4WD
ミッション:フロア5MT

テリオスキッド660L2WD(4AT)

排気量:659cc
最大出力/回転数:44kw(60PS)/6,800rpm
最大トルク/回転数:84N・m(8.60kgf・m)/4,400rpm
エンジン種類:直列3気筒DOHC
過給機:ターボ
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,675(mm)
最低地上高:175(mm)
車両重量:960(Kg)
10・15モード燃費:15.8(km/L)
タイヤサイズ:175/80R/15
駆動方式:FR
ミッション:フロア4AT

テリオスキッド660L4WD(4AT)

排気量:659cc
最高出力/回転数:44kw(60PS)/6,800rpm
最大トルク/回転数:84N・m(8.60kgf・m)/4,400rpm
エンジン種類:直列3気筒DOHC
過給機:ターボ
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,695(mm)
最低地上高:195(mm)
車両重量:990(kg)
10・15モード燃費:15.2(km/L)
タイヤサイズ:175/80R/15
駆動方式:4WD
ミッション:フロア4AT

それぞれのスペックを比較してみると分かりますが、同じテリオスキッドでも、ミッションや駆動方式によって、最低地上高や車高、車両重量などに違いがあります。こうした違いが、テリオスキッドの燃費の差に大きな影響を与えています。

それでは、具体的な燃費について考察してみましょう。まず燃費を考えるにあたり、当時の自動車の燃費の測定方法として使用されていた、「10・15モード燃費」について触れておきたいと思います。

「10・15モード燃費」とは何か?

この表示は、日本で使用されていた、自動車の燃費測定方法のことです。近年、各メーカーのカタログを見ますと、自動車の燃費を表すのに使用されているのは、「JC08モード燃費」です。しかし当時は、「10・15モード燃費」が使用されていました。

自動車の燃費は、アクセルを踏んだり外したりする回数が多くなればなるほど、悪化しやすくなります。特に市街地などの走行時には、その傾向が強くなります。そこで、1973年から当時の運輸省が、市街地走行を想定した10項目の走行パターンを使用して燃費を測定する、「10モード燃費」を採用しました。

その後、1991年には市街地に加えて、郊外での走行を想定した15項目の走行パターンを使用して燃費を測定する、「10・15モード燃費」が採用されるようになったのです。

「10・15モード燃費」には問題点も

しかし、この測定方法には、問題点がありました。想定された走行パターンが現実とかい離したものが多くあったり、同じ車種であっても、装備品などに違いのある、グレードによるわずかな重量差で、燃費の数値が変わってしまうという状況が生じました。

また、近年搭載車が増えているアイドリングストップ機構が、燃費の数値に大きく影響してしまうといった問題が発生してしまったのです。そのため国土交通省は、2011年から新測定方法である「JC08モード燃費」を採用することになったわけです。

それで、本記事で取り上げているテリオスキッドは、ひと昔前の測定方法である「10・15モード燃費」での燃費数値となっています。

テリオスキッドの燃費は果たして良い?それとも悪い?

それでは、テリオスキッドの燃費は果たして良いと言えるのか、それとも悪いと言えるのか、2WDモデルと4WDモデルの、5速マニュアル車と4速オートマチック車に分けて考えてみましょう。

2WD(5MT)の燃費は?

まずは、テリオスキッドの2WDモデルの5速マニュアル車について見ていきましょう。メーカーが公表している上記のL2WDの燃費スペックによると、1リッターあたり18kmとなっています。では、実際の燃費はどうでしょうか。テリオスキッドユーザーによると、その多くが、1リッターあたり15km前後という観察です。「まぁ、こんなものでは?」とか、「ほぼ満足」といった意見が多く聞かれます。

4WD(5MT)の燃費は?

次に、テリオスキッドの4WDモデルの4速オートマチックについて見ていきましょう。メーカーが公表している上記のL4WDの燃費スペックによると、1リッターあたり16.8kmとなっています。では、実際の燃費はどうでしょうか。

テリオスキッドユーザーによると、1リッターあたり11km前後というところです。ミッションは同じ5速マニュアルですが、4WD車は2WD車に比べ、1リッターあたり4kmほど燃費が悪化していることになります。

「軽自動車にしては悪い」や、「マニュアル車を選択したが、燃費悪化は避けられない」といった意見が聞かれます。一方で、「軽で維持費が安いので、その分でカバーできる」や、「4WDターボだが、長距離ドライブだとそれほど燃費が落ちない」など、肯定的な意見も聞かれます。

燃費悪化の要因の一つは、テリオスキッドの特長の一つである、センターデフ付き4WDの搭載による。車両重量の増加です。上記のように、2WDに比べ、30kgも重くなっています。テリオスキッドの場合、ターボで加給してはいますが、それでも、エンジンのパワーが小さい軽自動車にとっては、重量増加が大きな負担になっているのです。

2WD(4AT)の燃費は?

続いて、テリオスキッドの4WDモデルの5速マニュアル車について見ていきましょう。メーカーが公表している上記のL4WDの燃費スペックによると、1リッターあたり15.8kmとなっています。では、実際の燃費はどうでしょうか。テリオスキッドユーザーによると、1リッターあたり10km前後というところです。ですから、カタログ燃費と大きくかい離している数値と言わざるを得ません。

テリオスキッドユーザーの実燃費で比較してみても、4速オートマチック車の場合、同じ2WDモデルであっても、5速マニュアル車と比較して、1リッターあたり5kmも燃費が悪化してしまっています。

テリオスキッドユーザーからは、「軽なのに、普通乗用車と変わらなくて残念」とか「カタログ燃費に騙された」などの厳しい声が聞かれます。ですから4速オートマチックのテリオスキッドの燃費は、お世辞にも良いとは言えません。

4WD(4AT)の燃費は?

今度は、テリオスキッドの4WDモデルの4速オートマチックについて見ていきましょう。メーカーが公表している上記のL4WDの燃費スペックによると、1リッターあたり15.2kmとなっています。では、実際の燃費はどうでしょうか。テリオスキッドのユーザーによると、1リッターあたり8km前後というところです。中には7kmという方もおられます。カタログ燃費と、2WD以上にかい離した数値となっています。下手をすると半分しか走らないということになってしまいます。

テリオスキッドユーザーからは、「オートマチックだからある程度はやむを得ないが、まさかここまで悪いとは」といった意見がある一方、「悪路も走れる4WDにターボなら燃費は仕方ない、むしろ満足」といった肯定的な答えもいくつか聞かれます。

ただでさえ、4速オートマチックは、5速マニュアル車と比べ燃費が悪化するのに、そこにテリオスキッドの特長である、重いセンターデフ付き4WDを搭載するわけですから、自ずと燃費は悪化します。燃費を気にする人は、多人数で乗車したり、市街地などでストップ・アンド・ゴーを繰り返すような走り方は向いていないと言わざるを得ません。

ただ、4WDターボの走りと走破性、SUV独特のスタイルや雰囲気を、軽自動車という枠の中で気軽に楽しめるとあって、燃費を気にしないという方が多いのも事実です。

燃費について総合的に判断すると?

テリオスキッドは軽自動車ですから、ターボで加給しているとはいえ、660ccのエンジンにすぎません。車両重量が、同じダイハツの「ミラ」よりも200kg近くも重く、そこに、重量のある4WDを搭載したり、最低地上高を高くして悪路走行を可能にするため、175/80R/15という大きくて太く重いタイヤを履いたりすれば、燃費悪化はむしろ当然と言えるでしょう。加えて、テリオスキッドは一昔前の軽自動車ですから、実燃費に多くを求めることはできないのではないでしょうか。

結論として、とにかく燃費を気にするなら、2WDの5速マニュアル車を選択しましょう。もし、テリオスキッドの特長である4WDターボの走りをも体感したいのなら、燃費を気にせずに乗るしかありません。

テリオスキッドの燃費を向上させる方法は?

高燃費を期待できないとしても、少しでもガソリンの消費を抑えたいと誰もが思うものです。地球環境の保全に協力する意味もあります。少しでも燃費を向上させる方法はあるのでしょうか。いくつかできることがありますが、本記事では二つ挙げてみましょう。

ガソリン添加剤を活用する

自動車のエンジンは、ガソリンを燃焼させて動いています。物質を燃焼させると、必ず燃えカスが発生します。エンジンの場合は、カーボンなどの燃えカスが発生しますが、何もしないでエンジンを使用し続けると、燃えカスが燃焼室やバルブ内、燃料噴射装置などに付着して溜まり、本来のエンジンの性能を発揮できなくなります。それが燃費悪化の原因の一つとなっているのです。

ガソリン添加剤には洗浄剤が含まれていて、そうした燃えカスをきれいにする効果が期待できます。使い方は簡単です。ガソリンタンクに直接投入すれば良いのです。何度か続けて使用すると、効果が出てくるようですので、これからテリオスキッドユーザーの仲間入りをされる方や、すでにテリオスキッドユーザーの方はぜひお試しください。

ワコーズフューエルワン

高性能洗浄剤の作用によって、燃料タンクに入れるだけで、燃料室や吸気バルブ、インジェクターなどに蓄積するカーボンなどを除去し、本来のエンジンの性能を取り戻し燃費を向上させる効果が期待できます。ガソリン50Lに1本を目安に使用し、効果を出すため2~3回の連続使用をします。

ガソリン添加剤と言えばやっぱこれ!
ディーラーや某カー用品専門店と比べても値段も安めで満足です

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%8... |

カストロールエンジン内洗浄剤

満タン時にタンクに入れるだけで、燃料系統からエンジンまでしっかりと洗浄してくれる優れものです。エンジンの熱効率を高め、燃費を回復させ、排気ガスもクリーンにします。

10年目・72000km超の車なのですが、最近地味にエンジンによるハンドル周りの振動が増えてきた気がしたので入れてみました。
過去にも数回水抜き&洗浄剤系を数回入れたことはあったのですが何年か前の50000km過ぎたあたりで入れたのが最後だった気がするので既に20000km以上入れてなかったことになります

ガソリン満タン時に入れてすぐには感じませんでしたが、しばらく走っていた後でコールドエンジンスタート後のアイドリング時の振動が以前より減りました。飛ばす運転はしないのとあまり高速道路運転もしないので80km/h以上の状態はよくはわかりませんが、停車時から発進時のアクセルの開きが軽くなった気がしますが、気がするだけなので確実に違うとまでは言えません(燃費も計測していないのでわかりません)が体感的に良くなった気がします

高年式・長時間放置・長距離走行車の場合には2度・3度と連続投入した方が効果があるらしいのと、F1の半額なので更なる効果が実感出来たならば長距離走行車なので次のガソリン満タン時にもう一本連続投入するかもしれません

注意として、50~60リットルに1本(200ml)なのでガソリンタンク容量が少ない軽自動車やバイクといったものは割合に注意した方がいいです割合が多い(濃度が濃い)とスラッジが溶けず一気に剥がれ落ちてキャブに引っかかったりプラグにカブったり等起こりエンストする可能性もあります

出典: https://www.amazon.co.jp/CASTROL-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83... |

ちょっとした心掛けも燃費の向上に貢献!

テリオスキッドのように、車両重量の重い車は、それだけで燃費を悪化させてしまいます。できるだけ重量を軽くするため、余計なものが車内やトランクに積載されてないか、常に確認しておくことができます。また、運転の仕方も工夫しましょう。急発進や急加速を避け、ゆっくりとアクセルを踏み、やさしいブレーキングを心掛けましょう。

さらに、テリオスキッドはターボ車ですので、アクセルを踏んで一定の速度で走ると、燃費が向上します。高速長距離走行で燃費が伸びるのはそのためです。ですから信号の少ない道路では、一定の速度で走ることを意識しましょう。もう一つ、エンジンをかけたままの長時間のアイドリングも慎みたいものです。

テリオスキッドを愛車の1台に!

テリオスキッドの燃費についてご紹介しました。

確かに、普通の軽自動車に比べて高重量で燃費は劣りますが、テリオスキッドは、犠牲に勝る多くの魅力を兼ね備えています。テリオスキッドのような軽自動車は、どのメーカーも生産していない貴重な存在と言えるでしょう。中古車であれば、手にできるチャンスがあります。

ぜひテリオスキッドの魅力を体感してみてはいかがでしょうか?

初回公開日:2017年08月30日

記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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