モビリオスパイクの燃費は良い?悪い?|4wdの燃費/燃費計/燃費向上
更新日:2024年07月25日
中古も魅力的なモビリオスパイク!!
生産を終了して10年近く経つモビリオスパイクは、大きなラゲッジスペースと5人乗り、中古市場でもこなれた価格で燃費もそこそこいいという、現在の7人乗り3列シートの"ミニ"ミニバンの先駆けとなった車です。
当時は、AT主流のなかCVTを搭載し、燃費重視パッケージにユニークなアレンジを加え、若者からファミリー層までをうまく取り込んだマルチな車です。モビリオスパイクは、これからの時代を先取りしたデザインも良く、今見ても全く色あせない秀逸なデザインでもあります。
モデルチェンジの前期と後期で、全く違う表情を見せるモビリオスパイクのフロントマスクですが、前期型の若者向けの"きりり"としたフロントマスク、後期型のマイルドでやさしげな感じが、若いファミリー層の心をつかんだのは想像に難くありません。
またモビリオスパイクには、雪の降る地域の人やアウトドアを楽しむ人向けに、リアルタイム式4WDが設定されたりと、タウンユースからアウトドアまでをカバーするたいへん優れた車であることは間違いなしです。
今ラインナップされている新車に対して興味があまりわかないなら、一度モビリオスパイクを中古市場で探して試乗してみるといいでしょう。
振返ってみると、こんな手ごろで使い勝手のよい車だと改めて思える評価の高い車です。また、ホンダならではのエンジンの良さと燃費の良さ、室内の使い勝手の良さを、手ごろな価格で今なら手に入れられると思うと、モビリオスパイクはかなりお買い得です。
中古モビリオスパイクの燃費
モビリオスパイクは2008年に生産を終了したので、購入を考えるなら中古車しかありません。約10年前の車の性能と現在の車の性能を単純に比較すると、どうしても現在の車の燃費性能が上回っているのは一目瞭然です。
しかし、「どうしてもモビリオスパイクがいい」、「スタイルが気にっている」というのであれば買いですが、昨今の燃費などへの関心の高まりや維持費などを考えると、どうしても購入するときの優先順位が「燃費」ということになるでしょう。
では、中古のモビリオスパイクの燃費はどれくらいなのか見てみます。みんカラ(みんなのカーライフ)というブログサイトを参考にされるのが一番いい方法です。実燃費に関してはたくさんのユーザーのデーターを基にしているため、信頼度もかなり高い数値が記載されています。
油種 | 燃費(km/L) |
---|---|
無鉛レギュラーガソリン | 12.1 |
無鉛プレミアムガソリン | 12.52 |
- | FF車(km/L) | 4WD車(km/L) |
---|---|---|
カタログ燃費 | 17.5 | 15.2 |
実際に住まわれている地域や使用目的なども細かくブログ記事に記載され、またモビリオスパイクのユーザーの方とコメントを交換できるようになっています。やはり、実際に運転されている方のご意見をいただくのが一番です。
このようなSNSサイトを利用して、情報交換をして燃費の良くなる方法を探してみてはいかがでしょうか。またモビリオスパイクだけでなく、モビリオやフリードなどの、似た車の比較も簡単にできる便利なサイトです。
モビリオの中古車ってどうなの?
生産を終了して10年近くが経つモビリオスパイクですが、どこを重視して中古車を探すか悩む方も多いでしょう。まずは予算・走行距離・色・オプションなどいろいろありますが、現在一番気になるのは、やはり「燃費」になります。
みんカラのモビリオスパイクの燃費記録
みんカラからの燃費を表にしてみます。
- | 無鉛レギュラーガソリン(km/L) | 無鉛プレミアムガソリン(km/L) |
---|---|---|
みんカラ内でのモビリオスパイクの実燃費 | 12.12 | 12.52 |
上記の結果をみると、レギュラーガソリンとハイオクガソリンとの差はわずかですが、塵も積もれば山となるで、この差がじわりじわりとお財布にきいてきます。またみんカラでは、たくさんの方のモビリオスパイクを見ることができます。
「タイヤをインチアップして燃費が変わった」とか、「車高調を入れて変わった」、また「ハイオクガソリンでここまで燃費がよくなりました」など、モビリオスパイクの燃費に関することがたくさんでてきますのでなサイトです。
モビリオスパイクの燃費向上方法
気になる一番のポイントはどうしたら燃費が向上するかです。ポイントを項目ごとにあげてみましょう。
●運転について
1,急発進・急ブレーキ・急加速
モビリオスパイクだけではありませんが、急加速は避けるのはもちろん、アクセルを強く踏み込みことで燃費は悪くなるので、このような行為は避けるのがいいでしょう。
2,モビリオスパイクには、7スピードシフトモードが装備されているるモデルがあります。アクセルだけでなく積極的に7スピードモードを使い、エンジンブレーキを使うのがいいでしょう。特に、高速道路などで追い越しや減速、山道でのシフトダウンなどこまめにシフトチェンジして、最適な回転数を確認しながら走行するといいでしょう。
●車本体について
車本体やドライバーや乗っている人は仕方がないのですが、余計な荷物を積んでいなかどうかを確認しましょう。
モビリオスパイクのいいところは、荷室が大きくちょっとしたレジャーには最適あることです。ゴルフバックや釣り道具、クーラーボックスなど、積み下ろしは面倒なものですが、余分な荷物は燃費の悪化につながるので、必要なときにだけ積むようにして車を軽くしましょう。1kg軽くするだけでも燃費に貢献します。
ハイオクとレギュラーで燃費は変わるの?
ガソリンの種類で燃費が変わるのでしょうか。意外と盲点なのがガソリンの種類です。ガソリンにはレギュラーガソリンとハイオクガソリンがあります。モビリオスパイクのガソリンはレギュラー仕様なのですが、ハイオクガソリンに変更してみるといいです。
なぜなら、オクタン価が高いハイオクガソリンは燃焼効率が良くなり、また添加剤なども含まれるためエンジン内の摩擦を抑える成分が配合されています。燃焼効率があがり摩擦が減ると、エンジン本来の性能を発揮しやすくなるだけでなく、摩擦や不完全燃焼によるロスを抑えることができ、結果的燃費がよくなる傾向があります。
価格を見ればハイオクガソリンが高いのは理解できますが、結果的に燃費が良くなり、エンジン内部の洗浄作用や摩擦抵抗の軽減ができ、エンジン寿命も長くなるという効果を得ることができるので、最終的にはレギュラーガソリンを入れる値段と遜色がなくなるでしょう。
カーエアコンと燃費の関係は?
暑い夏や寒い冬場など、車にとってエアコンは必需品です。しかし、このカーエアコン使い方次第で大きく燃費が変わってきます。しかもカーエアコンは、家庭用エアコンの数倍の能力があります。直射日光を浴びながら走る時期も、また外気が氷点下のときもある中で使われるので、家庭用エアコンより数倍の能力がないと効果がないからです。
モビリオスパイクは、アウトドアからタウンユースまで、幅広い使われ方をする想定で作られた車なので、エアコンは燃費にとって重要な要素になります。まず、モビリオスパイクにはオートエアコンとマニュアルエアコンが設定されているので、それぞれの場合を見ていきましょう。
季節ごとにエアコンの使い分けが大切!
【夏場】
オート設定で室内温度を25℃にするといいでしょう。また、プライバシーフィルムがない車は、カー用品店やディーラーで取り付けてもらい、外からの断熱も効果的です。空気循環についてですが、オート設定ならば自動で室内循環と外気循環に切り替わります。
マニュアル式のエアコンであれば、その都度体調に合わせ切り替える必要があります。マニュアルエアコンでは、炎天下では日よけシートなどを使い室内の温度上昇を緩やかにしたり、ドアバイザーなどを装着して、少し隙間をあけておくのもいい方法です。
【冬場】
オートエアコンでも冬場はヒーター機能を使うと燃費にあまり影響がでません。外気循環、風量調節、A/Cボタンオフでヒーターになりますので、積極的に使用してみましょう。ただ冬場は、外気との温度差でフロントガラスが曇ったりしますので、くもり止めを塗ったり、くもり取りのスイッチをオンにしたりして、こまめに操作すると良いでしょう。
車にとって、エアコンほど燃費にかかわる部品はないので、こまめにまた適切に使うと、より燃費が良くなります。
モビリオスパイクの燃費計
車には間違いなく装着されている燃費計ですが、いったいどこまで正確なんだろうかと思いませんか。モビリオスパイクの燃費計もそうですが、おおよその値です。
よく、カタログ値より悪いとかいいとかそれぞれの意見がありますが、走行シーンなどが違えば、燃費計があらわしている値が変わるのは当たり前のことです。同じ距離を走っていても、渋滞に巻き込まれれば燃費計の値は悪くなりますし、スムーズに交通が流れていればいい結果がでることでしょう。
ですから、あくまでも参考程度にみるのがいいでしょう。実燃費を正確に把握したいのであれば、何リットル給油して実際に何キロ走れたか、距離を測る方法が一番いいでしょう。
4WDは大きく分けて2種類ある!
まず、4WDというと4輪が駆動する車のことを意味しますが、大きくわけて2通りあります。1つはパートタイム式(ホンダではリアルタイム式と呼ばれる)と、AWDと呼ばれるフルタイム式4WDのタイプに分かれます。
【フルタイム式4WD】
この方式は、常時4輪のタイヤへエンジンの駆動力が伝わっていることを意味しています。晴れの日で舗装されたきれいな道路であろうが、林道やぬかるみなど舗装されていない道であろうが常に4輪が駆動しています。
【パートタイム式(リアルタイム式)4WD】
この方式は、普段晴れた日で舗装された道では、FF(前輪駆動)もしくはFR(後輪駆動)で走行し、ぬかるんだスリップしやすい路面など、前後輪いずれかのタイヤが空転すると、コンピュータが油圧などを制御して、いずれかのタイヤに駆動力を伝えるシステムになっています。以前は、手動で2WDと4WDを切り替えるものもありましたが、今はほとんどがコンピュータで制御されるようになってきました。
では、モビリオスパイクはどちらの4WDかというと、パートタイム式(リアルタイム式)の4WDになります。モビリオスパイクは、ふだんは前輪駆動(FF)で走行していますが、後輪のスリップを感知すると後輪にも駆動力が伝わる仕組みになっています。では、なぜモビリオスパイクにはパートタイム式(リアルタイム式)の4WDが採用されたのでしょうか。
モビリオスパイク4WDの燃費
パートタイム式(リアルタイム式)のメリットは、FF(前輪駆動)もしくはFR(後輪駆動)で走るため燃費が良く、必要なときに安全性のために4WDになるというところです。
モビリオスパイクは、普段はFF(前輪駆動)で走行し、ぬかるみや林道、また雪道など後輪がスリップしたときだけ駆動力が伝わるようになっています。
2つのタイヤを駆動する力と4つのタイヤを駆動する力、どちらがエネルギーをよく消費するかを考えていただければ燃費の良し悪しがわかります。ですから、モビリオスパイクのカタログ値の燃費をみても、2km/L前後と少しの違いだけになっています。
しかし、「この2km/L前後の違いは何か」という疑問が生じますが、4WDシステムを組み込んでいるため車重が重くなっていて、それが燃費に影響を与えているというのがその答えです。
ですから、フルタイム式4WDと比較すると、パートタイム式(リアルタイム式)を採用しているモビリオスパイクの燃費はいいほうです。
ホンダモビリオスパイクとはどんな車?
ホンダモビリオスパイクは2001年から2008年まで、当時のモビリオの派生車として、モビリオの7人乗りの最後列の2人席を取り外して5人乗りとし、ラゲッジスペースを拡大したモデルとして販売されていました。
ミッションは、ホンダマルチマチックと呼ばれる無段階CVTでした。シャーシなどは初代フィットからの流用で、シートアレンジが多彩でトールワゴンとして若者向けに販売されました。また若いファミリー層にもがありました。パワースライドドアや、1.5LVTECエンジンにホンダマルチマチックS+7スピード(FF)のパドルシフトが装備されていました。
モビリオスパイクは、燃費と走り、ユーティリティを兼ね備えた車として登場しました。現在では主流になっているハイブリッド車が普及するまで、各メーカーはいかに既存のエンジンで高燃費を実現するかと競争になっていた頃です。
トランスミッションの改良と、エンジン本体の摩擦の低減や、高効率燃焼エンジンの開発といったものが盛んにされていた時代、ホンダ独自のSOHCVTEC4気筒エンジンと、無段階制御のCVTの組み合わせで、燃費と走りの楽しさを両立させるための車として登場しました。
モビリオスパイクの燃費はいい?悪い?
1.5LSOHCVTECとホンダマルチマチックCVTとの組み合わせという、鳴り物入りで登場したモビリオスパイクですが、もちろん気になるのは、現在では当然「燃費」です。
モビリオスパイクの燃費は、モビリオスパイクが販売されていた、当時のカタログ値での燃料消費率(km/L)は、10・15モード走行(国土交通省審査値)という方法で測定されていますので、現在のJC08モードと呼ばれる方法とは異なります。
10・15モード走行によるモビリオスパイクの燃費計測値は、2WDモデルが17.2km/L、4WDモデルが15.2km/Lとなっています。
数字だけを見ると、現在の車と比べて燃費が悪い印象を受けますが、安全装置の設置やボディー剛性のアップなど、車重が増えたためのものであり、一概に燃費が悪いということにはなりません。また当時の技術では、むしろ燃費のいい部類に入ります。
10・15モードとJC08モードって?
10・15モードとは?
10・15モードやJC08モードという言葉は、燃費を気にされる方なら1度は見たことがあるでしょう。この値は何が基準になっているのか、また、ある時期から10・15モードではなくJC08モードになったか不思議ではありませんでしたか。
10・15モードについて
かつて、燃費は車速を60km/hに保ち、テスト走行を行った結果を燃費として表していました。しかし、加速の回数が多くなる市街地の走行では、燃料の消費が多くなることと、60km/hにおける定地燃費を意識することが多くなり、極端なギア比と出力特性のエンジンを組み合わせた自動車が登場するなど、表記されている燃費と実際の燃費が大きくかけ離れ、実態とそぐわない状況がでてきました。
また、この走行テストは実走ではなく、シャシダイナモと呼ばれる機械のうえで計測され、同じエンジンや駆動系を備える同一車種でも、グレードによってわずかに違う重量差から負荷が異なってしまい、燃費の差が生じることになってしまっています。
この方法でも依然として実際の燃費とは差が生じています。また、アイドリングストップ機能がついている車などでは、極端にいい値がでることもあります。
10・15モードが採用されるまでのいきさつ
1973年(昭和48年)運輸省(当時)が、新たに市街地を想定した10項目の走行パータンを採用しました。これが、10モードです。その後1991年(平成3年)に運輸省(当時)は郊外での走行パータンを想定した15項目を加え10・15モード燃費としました。
JC08モードとは?
2011年10・15モードに代わり、新試験モードとしてJC08モードに変更されました。JC08モードによって、より実際の走行パータンに近い測定法に改められ、最高速度も80km/hに引き上げられ、重量についてもより細分化され、実際の重量にそくしたものとなりました。
実施時期を見てもわかるように、モビリオスパイクの燃費は10・15モードでの計測値になっています。
モビリオスパイクに乗ってみませんか?
ここまで、モビリオスパイクの燃費について見てきました。燃費もそれほど悪い車ではなく、走りも活発です。残念ながら現在では生産されていませんが、中古車なら購入が可能です。まだまだ楽しめる実用的なモビリオスパイクを手に入れて、その魅力を味わってみませんか。
初回公開日:2017年10月21日
記載されている内容は2017年10月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。