Search

検索したいワードを入力してください

NV200の燃費は良い?悪い?バネットバンやワゴンの燃費比較

更新日:2024年02月12日

NV200の燃費に迫ってみます。燃費は良いのか悪いのか、タイプ別に分けて解説します。また、タクシー仕様や、電気自動車といった特徴的なNV200にも触れてみます。さらに、少しでもNV200の燃費を向上させるための方法についてもご紹介します。どうぞご覧ください。

NV200の燃費は良い?悪い?バネットバンやワゴンの燃費比較

NV200ってどんな車?

NV200とはどのような車なのでしょうか。NV200は、日産自動車が開発したライトバンとミニバンで、世界戦略車の1台です。2009年から日本で販売を開始しています。商用タイプの4ナンバーとワゴンタイプの5ナンバーの両方が準備されています。内外装のおしゃれよりも、実用性をとことん追求しているのが特長です。

商用車では珍しい、フロントノーズ部分にエンジンを配置したデザインで、コンパクトなエンジンを積むことによって荷室の広さを確保し、床面も低いので、重く背の高い荷物でも楽に積載できます。ビジネスで使用するには大変便利な車です。

ワゴンタイプも、広い室内を利用して7人乗りのスペースを確保し、ミニバンの条件もきちんと満たしてくれます。プレミアムの名の付いたグレードは、装備も充実し外観も洗練されていて、ファミリーユースにも十分対応できる実力を備えています。

もう一つの特長は、燃費を一目で確かめられる「車両情報ディスプレイ」です。平均燃費や瞬間燃費をリアルタイムで確認でき、低燃費運転をサポートしてくれます。

NV200の燃費は良い?それとも悪い?

それでは、NV200の燃費の実力に迫ってみましょう。果たして燃費は良いのか?それとも悪いのか?様々な観点から考え、比較してみます。

タイプ別に分けて考えてみよう!

NV200には、いくつかのタイプがあります。これからタイプ別のNV200の燃費について迫ってみましょう。バンとワゴンに分けてご紹介します。

NV200バン

まず最初は、NV200のバンタイプです。燃費を考えるにあたって、公表されているNV200のスペックを見ておきましょう。

NV200バンのスペック

●NV200バン-GX
駆動方式:2WD
トランスミッション:5MT;E-ATx
エンジン形式:HR16DE
エンジン種別:水冷直列4気筒DOHC
総排気量:1,597cc
最高出力:80kw(109PS)/6,000rpm
最大トルク:152N・m(15.5kgf・m)/4,400rpm
燃料供給装置:EGI
燃料タンク:55L
使用燃料:レギュラーガソリン
全長×全幅×全高:4,400mm×1,695mm×1,855mm
車両重量:1,240kg
JC08モード燃費:[5AT]14.0km/L[E-ATx]13.2km/L

バンの燃費は?

上記のスペック表を見ると、NV200の5速マニュアル車の場合、燃費は1リッターあたり14.0kmとなっています。一方のオートマチック車の場合は、1リッターあたり13.2kmと記載されています。

バンタイプのオートマチックには、「E-ATx」と呼ばれるフルレンジ電子制御4速オートマチックが採用されています。伝達効率を高めた「E-Flowトルクコンバーター」を使い、滑らかな変速とレスポンス、さらに優れた低燃費を実現したビジネス用バンにぴったりなオートマチックです。

この効果が燃費の数値にも表れています。1,600ccのガソリン車で1,240kgを引っ張るNV200の燃費数値としては妥当といえます。バンタイプはビジネス使用が主であり、走行距離も大きく伸びるため、燃費が良いことは大きなメリットとなります。

NV200ワゴン

次に、NV200のワゴンタイプの燃費を見てみましょう。最初に、NV200のスペックを確認します。

NV200ワゴンのスペック

●NV200ワゴン・プレミアムGX-3R
駆動方式:2WD
トランスミッション:4AT
エンジン形式:HR-16DE
エンジン種別:水冷直列4気筒DOHC
総排気量:1,597kg
最高出力:80kw(109PS)/6,000rpm
最大トルク:152N・m(15.5kgf・m)/4,400rpm
燃料供給装置:EGI
燃料タンク:55L
使用燃料:レギュラーガソリン
全長×全幅×全高:4,430mm×1,695mm×1,850mm
車両重量:1,360kg
JC08モード燃費:12.8km/L

燃費は?

NV200のワゴンタイプの燃費は、上記のスペック表を参照すると、1リッターあたり12.8kmとなっています。バンと比較してパワートレインスペックは同じですが、7人乗りに対応するためシートがプラスされるなど、バンタイプのNV200に比べ120kgほど車両重量が重くなっています。

加えて、トランスミッションは通常の4速オートマチックが採用されていることも勘案すると、この数値は納得できます。

ただ、多人数乗車に加え、人数分の荷物を積載する機会が多くなるワゴンタイプでは1,600ccの4速オートマチックでは非力感が否めません。特に高速道路などでは、他のミニバンに大きく水をあけられてしまいます。今後ワゴン車らしいエンジン設定にすれば、燃費も向上するに違いありません。

ディーゼルエンジン車はあるの?

NV200はディーゼルエンジン車も生産されています。パワートレインは、1.5Lの直列4気筒K9k型ディーゼルエンジンですが、残念なことに海外向けのみとなっており、日本では販売されていません。

燃費を気にするユーザーはディーゼル仕様を選びたいところですが、今のところはマツダからOEM供給を受けている、形の違うS21型バネットバンを選択するしかありません。

NV200タクシーって?

NV200にはタクシー仕様がラインナップされています。ワゴンタイプの車両に、大開口のオートスライドドアを備え、高齢者や子供が乗り降りしやすいように電動のスライド式ステップが採用された、まさにタクシーにぴったりの車両です。また、NV200の特長の一つである広い室内を十分に活かして、人の乗る空間と荷物を積載できる空間を確保できています。

シートもタクシー専用設計で乗り心地の良さが光ります。サスペンションも乗り心地を重視したものに調整され、乗客が快適に過ごせる環境が整っています。加えてオプション設定ですが、天井がガラス張りになった「パノラマミックルーフ」が選択でき、青い空や都会の高層ビル群などの眺めが良いので、観光客の満足度も高まります。

NV200タクシーには、ガソリンと安いLPG両方を使用できる「LPGバイフューエル車」がラインナップされているのも大きな特長です。走行シーンや燃費効率に応じて自動で切り替わるという優秀なシステムです。低燃費低コストが可能です。

100%電気自動車のNV200も!

NV200には100%電気で走行する「e-NV200」も用意されています。2014年から日本で販売が開始されました。日産には電気自動車「リーフ」があり、そのパワートレインをベースとして商用車専用のチューニングが施されました。

ブレーキやアクセルの動きを制御して不要な電力を節約したり、最高速度を100kmに制限して電力消費を抑える、「エナジーセーブモード」を採用している点も大きな特徴と言えるでしょう。

さらに、一部のグレードに限定されますが、室内2か所にパワープラグ(100Vコンセント)を備え、外出先での電源を確保できたり、災害時の非常用電源としても活用できたりするという大きなメリットがあります。

こちらのe-NV200も、バンタイプとワゴンタイプが用意されています。それにエコカー減税に加え、補助金の対象にもなっています。燃費に人一倍こだわる方や、電気自動車に興味がある方は、一度購入を検討してみる価値があるのではないでしょうか?

高速道路での燃費はどのくらい?

NV200のユーザーからの情報をまとめてみると、高速道路を走行した場合の実燃費は、平均で1リッターあたり13km前後となっています。

スペック表に記載されている数値とほぼ一致しています。数値以上に燃費が伸びたという例はあまりありません。高速道路は信号などがなく一定の速度で走行できるため、極端な追い越しなどを繰り返さない限り燃費は悪化しないでしょう。

因みに、NV200のユーザーの声によると、郊外などの走行時の場合は1リッターあたり平均11km前後、市街地などの走行時の場合は1リッターあたり8km前後の燃費となるようです。

特にオートマチック車での市街地走行は、極端に燃費が悪化しているとするNV200ユーザーが目立ちます。ストップアンドゴーの機会が増えれば増えるほど、燃費に悪影響が生じているのは間違いありません。

燃費についての総括

ここまで、NV200の燃費について見てきました。NV200の燃費は良いのか?それとも悪いのか?総合的に判断して、燃費は悪いという結論に至りました。

NV200は、バンタイプもワゴンタイプも、床下ではなくボンネットに1600ccという小さめのエンジンを搭載することによって居住スペースまたは積載スペースを広くしている車です。それが燃費には逆にマイナスとなっている感があります。

燃費とスペースどちらを取るか悩むところです。ビジネスでの使用なら、なおさら燃費を気にしてしまいます。価格は上がりますが、電気自動車であるe-NV200という選択肢もありでしょう。

それでも、NV200のユーザーからは「燃費は多少悪いが、車中泊などにはぴったり」という声や、「いろいろカスタマイズして楽しんでいます」という声などの肯定的な意見も多く聞かれますので、燃費だけですべてを判断することはできません。

燃費を少しでも向上させたいなら?

NV200のユーザーなら、少しでも燃費を向上させたいと思っているでしょう。本記事では、燃費をできるだけ改善するための2つの方法をご紹介します。ぜひ、これから紹介する方法を実践してみていただけたらと思います。

日頃の運転操作や車のメンテナンスに注意!

運転操作の工夫してますか?

NV200を運転する際の運転操作のちょっとした工夫で、ガソリンの消費を抑えて燃費を良くすることができます。まず、ガソリンが一番消費するのはどのような時かについて考えてみると、きっとヒントになるでしょう。

エンジンをかけただけでもガソリンが消費されるわけですが、常に大量のガソリンが消費されているわけではありません。では、どのような時に大量のガソリンを消費するのでしょうか。

例えば、止まっている状態から加速を始める時や、追い越しをする時、上り坂を走行している時や高速道路などを走行するときなど、アクセルを強く踏み込む動作が必要な場合にガソリンの消費が多くなるということです。

一定の速度で走行することが、一番ガソリンを消費しません。もちろん、車は止まったり走ったりを繰り返すことは避けられませんが、走り出しはゆっくりとすること、車間距離を十分に空けてブレーキを踏む回数をできるだけ減らすこと、信号の少ないところでは一定の速度で走ることなどを心掛けると、燃費の向上に役立つでしょう。

メンテナンスは大丈夫ですか?

NV200の車をじっくりと観察してみてください。タイヤの空気圧は、きちんと適性の量が注入されていますか?最近では、セルフのガソリンスタンドが増え、空気圧のことをうっかり忘れてしまうドライバーが大変増加しています。

空気の少ないタイヤでの走行は燃費悪化の大きな要因となりますので、面倒くさがらずにチェックしましょう。タイヤの摩耗状態もついでに確認しておきたいものです。

さらに、エンジンオイルやエアーフィルターのメンテナンスも、つい怠りがちです。車に関心があるドライバーはあまり問題ありませんが、たまにしか乗らないドライバーや、メンテナンスが苦手なドライバーなどは、ほとんど車をいじらない傾向にあるため注意が必要です。

エンジンに大きな負担をかけないためにも、メモを車内に貼っておくなりスマホにメモしておくなりして、忘れない工夫をしましょう。

カーグッズを利用してみる

カー用品店に出向くと、燃費向上やエンジン性能を高める効果が期待できる商品がたくさん並んでいます。その中の一つにガソリン添加剤があります。エンジンは燃料が燃やされ、それによって得られたエネルギーを動力源としています。物が燃えると必ず燃えカスが生じますが、自動車燃料を燃焼させた場合には、カーボンが発生して様々な場所に付着します。

このカーボンが意外に硬く、砂のようだと言われます。エンジンのシリンダーヘッドや吸気バルブ、エンジンピストンなどに大きな影響を与えてしまいます。これがエンジン性能の低下につながって、結果的に燃費が悪化する原因となるのです。

エンジンの中など普段は見えませんから、このことを知らないでほおっておくと、燃費が悪化してしまうというわけです。

この燃えカスであるカーボンを除去してくれるのが、ガソリン添加剤です。評価の高いガソリン添加剤を一つご紹介します。

ガソリン添加剤「フューエルワン」

この添加剤は高性能の洗浄剤が配合されており、エンジン内の燃焼室、吸気用バルブ、インジェクターなどに付着して硬化するカーボンなどの燃えカスを除去してくれます。これにより、元々エンジンが発揮できる性能を引き出し、燃費を向上させます。

使い方もいたって簡単です。ガソリンタンクの給油口から入れるだけでOKです。初心者にも簡単に燃費対策ができるグッズです。なお、一度の使用では効果が出にくいため、何度か続けて使用してみることをします。使用量は、ガソリン50リットルに1本が目安となります。

中古車の燃費やいかに?

中古車のNV200の燃費はどのようなものでしょうか?中古車で購入したNV200のユーザーによれば、市街地での走行では1リッターあたり8kmから10km、長距離走行では1リッターあたり12kmから13km走ってくれているようです。それ以上に燃費が良いという声は少ないです。

NV200のユーザーになろう!

NV200の燃費について迫ってみましたが、いかがでしたか?燃費は決して良いとは言えませんが、NV200の魅力はなんと言っても広いスペースと扱いやすさではないでしょうか?

ビジネスにお使いの方には積載しやすいバンを、ファミリーユースには車中泊なども楽しめるワゴンを選んで、NV200の魅力にぜひ一度触れてみてください。

初回公開日:2017年09月07日

記載されている内容は2017年09月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related