SUVとは何か?メリット/デメリット・リフトアップ/ローダウン
更新日:2024年07月22日
SUVとは?
そもそもSUVというアルファベットは何を意味するのでしょうか?SUVは、「Sports Utility Vehicle」の頭文字を取ったものです。つまり、常用タイプの車、代表的な常用タイプの車セダンに近い乗り降りの良さ、室内空間の快適さを持ちつつ、それでいて週末はレジャーで海や山や川などに行ける、クロスカントリーに近い車高や悪路の走破性を兼ねそろえた車です。
つまり、1台で多様に使える、言ってみれば1台で2度おいしい車なのです。では、SUVの魅力について、またどの様なSUVが各社から開発されてきたのか見てまいりましょう。
SUVを選ぶメリット
クロスカントリーの車は、一般に乗り心地があまり良くなく、車高も高く、タイヤが大きいので燃費も悪いです。海や山、大自然を満喫したい時には持って来いですが、アスファルト舗装の上、特に高速走行には向いてません。
逆に、2ドアのスポーツカーは、アスファルト上の高速走行には向いていますが、後部座席は無きに等しいもので、ほぼ2人乗りだと考えて良いでしょう。更に車高は平均以下で、ほんの少しの段差も気にして走らなければいけないほどです。特に河原などに降りて行くのはやめておいた方が無難です。
そこで、SUVなら毎日の通勤と週末の家族サービス、更には走る楽しみに至るまで1台でこなし、経済的にも多くのメリットがあります。
デメリットもある?
上記で述べたように、SUVは言ってみればクロスカントリーとセダンの合いの子というメリットがあります。ですが、その用途をクロスカントリーと同じようにするならどうでしょうか?まず、クロスカントリーの車はタイヤも車高もSUVよりもずっと高く出来ています。さらに車の下回りも補強されており、多少石などが当たっても問題ないように出来ています。技術的な事も含めると前後のディファレンシャルもSUVとは別物で、頑丈に作られています。
そこで、4駆だからといってSUVの車で雪上走行会や山岳走行会のようなものに参加するのは無謀です。足回りの作りが全く別物ですので、車を壊したくなければ用途を理解した上で正しく用いましょう。
SUVのリフトアップ・ローダウン
改造のメリット
ピカピカのSUVに大きなピカピカのメッキホイール。今では定番のラグジュアリー改造です。さらにそれに合わせて、大きなエアロパーツを付けたり車高を落としたり、はたまたエアサスペンションや油圧サスペンション(ハイドロなどと呼ばれるもの)などで車高をボタン1つで走行中にも変えられるものを取り付けてみたりと、改造し始めるときりがありません。
では、そのメリットはなんでしょうか?一番のメリットは何といってもその個性的な見た目でしょう。自己満足も重要ですが、大きな駐車場に止めておく時の注目度も上がるというのが大きなメリットです。その他にも、SUVに上で述べたような車高変更装置を取り付けておけば、止まっているときは地を這うような車高、走っているときは大事な愛車に傷がつかないように車高を上げられる、というメリットがあります。
改造のデメリット
車高を変える(リフトアップ、ローダウン)のにはデメリットもあります。全ての自動車は、メーカーから市場に出回ってくるまでに多大な時間とお金を費やして、出来るだけ壊れないように、それでいてスタイリッシュに、走行抵抗も出来る限り少なく低燃費になるようになど様々な点に改良に改良を加えて、最終的に発売されるものです。
ですから、その絶妙に計算されたバランスを敢えて崩すのは、ほとんどの場合車全般にとってデメリットとなります。一言でいえば壊れやすくなります。ただ改造を施すほとんどの方はきっとその車を壊れるまで乗り続けようとは考えていない事でしょう。今や車も使い捨ての時代ですから、洋服と同じような感覚で、個性を主張するために一時的に用いられるものに過ぎないのかもしれません。
ディーラー別SUVリスト
さてここからは各社から発売されている代表的なSUVを紹介していきます。
トヨタ
まずは、SUVの火付け役になったともいえるトヨタ・RAV4のご紹介です。発売から約20年を経て、今や4代目となった日本を代表するSUVです。使い勝手の良いコンパクトなボディーに快適な室内空間、さらにスポーツ走行性を感じさせる舗装道路上でのキビキビとした動きを実現するエンジンパワー、燃費に至ってはセダン並みと言う事なしの、SUVの立ち位置がはっきりとわかるさすがは世界のトヨタと唸らせる一台です。
悪路の走破性に関してはそれ程評価は高くありませんが、悪路走破性を目指したものと言えばトヨタには、ランドクルーザーシリーズがありますから、RAV4に関してはSUVのメリットを最高に生かした、完成されたモデルでしょう。
ニッサン
こちらはニッサンX-TRAILです。トヨタに対抗して2000年より発売されているSUVです。最新型は3代目ですが、他社が高級志向の変化を遂げる中、初代よりの売りである使い勝手や、走破性を保持しています。
また、ターボ車の開発に関しては他社よりも評価の高いニッサンだけあり、このSUVX-TRAILも1代目よりスポーツ性能に重きを置いたSRエンジンのターボ(シルビア、180SXなどのエンジン)を採用するなどしたメリットを生かし、今でも若い世代の高評価を得ています。
ホンダ
こちらは5代目北米仕様のホンダ・CR-Vです。このSUVも歴史があります。何といってもホンダのこだわりは走りにあります。SUVでありながら、固めのサスペンションに組み合わされたカッチリ感のある足回りです。室内空間は高級感は少ないシンプルなデザインに加えて、装甲の薄いボディー構造とやはりスポーツ走行性能にメリットを置いたSUVです。
マツダ
こちらはマツダのSUV、CX-5です。2012年にデビューしただけあり、シャシー、ボディー、エンジンと全てに最新のテクノロジー(マツダ発 skyactiv technology)が惜しみなく採用されています。SUVとしては珍しいディーゼルエンジンの採用もされています。ディーゼルエンジン特有の低回転の大きなトルク、燃費の良さのメリットを生かしつつ、技術の進歩に伴う環境性能の良さも売りにしています。
スバル
こちらはスバル・フォレスターです。早い段階から参戦してきたベテランSUVです。常時4WDの製造に関してはプライドのあるスバルが送る自信作です。直列、V型エンジンでは実現できない水平対向エンジンならではの低重心を生かし、SUVのメリットである車高の高さを保ちつつも、高い高速性能を発揮します。悪路の走破性に重点が置かれていて、ややクロスカントリー寄りのSUVです。
スバル、水平対向エンジンのデメリットは何といっても燃費の悪さではあったが、この4代目になりそれもかなり改善されています。
アウディ
ヨーロピアンテイスト溢れるSUVと言えばこちら、アウディーのQ3です。まず目に入るのは何といっても日本車とは一線を画すそのデザインです。2Lで220馬力を発生する高出力エンジンのモデルもありながら、共に高燃費も実現しています。日本では、高級車として確立されたアウディーのメリットを生かしつつ、出来る男を演出します。
ボルボ
人と同じは絶対にいや、という方にお勧めの北欧スウェーデン発のSUV、XC90。ボルボのメリットを失うことなく派生してきたモデルです。文句なくカッコいい一品ですが、デメリットはそのお値段です。
SUV車はです
いかがでしたか?SUVの魅力は語りつくせないものがあります。オールマイティーな車とはいきませんが、メリットとデメリットを比べても、明らかにメリットの方が多いカテゴリーの車ではないでしょうか?次回のお車の買い替えにはぜひ1台SUVの購入をご検討ください。
初回公開日:2017年08月13日
記載されている内容は2017年08月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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