スバルBRZの燃費情報|ECUチューニング・ターボ/チャージャー
更新日:2024年07月16日
スバルBRZの燃費は良い?悪い?
見た目のかっこよさと優れた走行性を兼ね備えたスポーツカーが「SUBARU・BRZ」です。
提携しているトヨタ自動車との共同開発によって2012年に誕生した車で、若者の車離れに一石を投じるべくデザイン性を追求して誕生しました。
SUBARUのお家芸である水平対向エンジン技術・通称「ボクサーエンジン」とトヨタ独自の燃料直噴技術を搭載したエンジンを搭載し、発売後幅広い層の車ファンより支持を受けました。
走行性能を高めるスポーツカーにおいて一つ懸念なのが「燃費」です。果たしてBRZの燃費は良いのでしょうか、はたまた悪いのでしょうか。
BRZ(新車)の燃費は?
まず、BRZの新車における燃費を見ていきましょう。
JC08モード燃費
6MT:11.8km/ℓ
出典: https://www.subaru.jp/brz/brz/ |
E-6AT:12.4km/ℓ
以上のように公式では発表されております。ただし、これはあくまでもカタログ燃費ですので、実際に町乗りなどを考えると10km/ℓ前後となると考えられます。近年はハイブリット車が増えており、燃費が20km/ℓの車も多く存在します。しかしながら、BRZなどのスポーツカーを望む方にとってはあまり燃費を気にしないでしょう。
ただし、スポーツカーの中には燃費が1桁台の車も多くありますので、BRZの燃費は良い部類に入るといえるでしょう。ミッションは6速MTと6速ATの2種類から選ぶことができますが、ATの方が燃費が少し良くなります。
BRZ(中古車)の燃費は?
BRZの中古車では燃費性能に違いがでるのでしょうか。2016年8月から発売の2代目に比べて、初代のBRZのほうが燃費性能が「1km/ℓ」ほど上回っています。
初代に比べて2代目に使われている水平対向エンジン「FA20」のチューニングが、走行性能を重視した結果燃費を多少犠牲にしているのでしょう。従って中古車のBRZの方が燃費がいい可能性も考えられますが、前オーナーの乗り方次第にもなりますので、新車同様「10km/ℓ」程度と考えておいた方が良いでしょう。
スバルBRZの燃費向上方法とは
素人と玄人双方を唸らせているスポーツカー・BRZの燃費向上方法は気になるテーマでしょう。そこでBRZにおける燃費向上方法を2つ取り上げていきます。
BRZの燃費向上方法その1「高速道路を走行する」
燃費向上を考えるのであればまず高速道路を走行することをします。BRZは水平対向エンジンの特徴の一つに「高回転域まで回る」というものがあり、特に高速走行によって燃費性能が改善します。高速道路であればアクセルワークが一定となりやすいため、エンジン内の燃料消費がある程度抑えられます。
またBRZは「低重心かつ空力性能に優れたデザイン」であるため、走行中の風による燃費性能の減退を防ぐことができます。実際、定期的に高速走行を行っているBRZのユーザーの話によれば、カタログ燃費を上回る「13km/ℓ」を記録した方もいるとのことです。
近年の自動車エンジンはコンピューターで管理されているため、アクセルワークなどによっては燃費性能に上下が出てくることもありますので、安定走行を行える高速道路にて慣らし走行を行えば、多少なりとも燃費性能は良くなるでしょう。
BRZの燃費向上方法その2「アクセルワークを工夫」
BRZを求めるユーザーの皆さんが「走り」を求めている方が大半です。もしBRZで燃費を求めるのであれば「アクセルワーク」に気をつけましょう。BRZは高回転仕様に作られておりますので、思わず町乗りでもアクセルを踏んでしまいがちです。日本は信号が多いため、停車と発進を繰り返すと燃費が悪化することが否めません。
またBRZはアイドリングストップ機能がついていないため、より燃費を悪くする要因が備わっています。従って燃費を良くするためには「発進と停車」を意識しましょう。アクセルワークをやさしくするだけでも燃費性能は圧倒的に良くなります。
ECUチューニングで燃費に変化はある?
車の燃費改善に効果があるのではと言われている方法の一つに「ECUチューニング」があります。「ECU」というものは「エンジンコントロールユニット」の略称で、エンジンの燃料点火タイミングや燃料使用量の調整などをコントロールしているエンジンには不可欠なコンピューターです。
エンジンはECUによって車の仕様に合わせた出力制限をしていることも多く、実際のところかなりのパワーを秘めているエンジンも多くあります。この「ECU」をチューニングすることでエンジンの味付けが大きく変わります。例えばトルクが強くなり、発進時の力強さが増したりします。
BRZのECUチューニングはすべきか
BRZの場合通常セッティングが高回転仕様となっておりますが、排気量2.0ℓクラスということもあり、他のスポーツカーに比べては燃費性能は優れております。しかしながら実際のの燃費は発進時に思った以上にアクセルを踏んでしまう方も多いため、カタログ燃費を大きく下回ってしまうケースが多く見られます。
そこで「ECU」のトルクと馬力を引き上げることで、発進時に少しアクセルを踏むだけで気持ちよく発進してくれるようになります。これが燃費向上につながるといわれております。町乗り中心にBRZを乗られる方はECUチューニングを考えても良いでしょう。
ターボ・スーパーチャージャーを装着すると燃費はどうなる?
ECUチューニングによって町乗りの燃費が少々改善することはご説明の通りですが、BRZを求めるユーザーの多くは「走り」を求めているはずです。自然吸気の2.0ℓボクサーエンジンを有するBRZの走行性能は非常に高いわけですが、どうしてもパワー不足に感じるところもあります。
そこでよりパワーアップを図る方法として「ターボ」と「スーパーチャージャー」の導入です。ただし、これらのチューンによって燃費性能はノーマルに比べて落ちる可能性が高いことは頭に入れておきましょう。
「ターボ」と「スーパーチャージャー」の違い
双方とも「エンジン」を動力としています。「ターボ」はエンジンから排出される「排ガス」を動力源として、エンジン回転数の補助動力として走行性能を高めます。一方の「スーパーチャージャー」はエンジンの「回転数」を動力源としています。
「ターボ」と「スーパーチャージャー」の強みと弱み
「ターボ」は排ガスを利用するため、エンジンが動き出してから作動するという「タイムラグ」が生じますが、「スーパーチャージャー」ではエンジンとリアルタイムに作動します。
一方で「スーパーチャージャー」はエンジンの回転数が上がるに連れてフル稼働していくため、エンジンに対する負荷が掛かってしまうこともあり「パワーロス」を発生させてしまいますが、「ターボ」では排ガスが多く排出される高回転域でよりパワーを発揮していきます。
町乗り燃費向上につながるチューンは「スーパーチャージャー」
以上のことから「ターボ」は高回転向け、「スーパーチャージャー」は低中回転向けのチューンといえます。燃費性能の大幅な改善は見込めませんが、町乗り中心の方であれば「スーパーチャージャー」を搭載することで発進時のパワーが増すため、アクセルワークの波が抑えられるので乗り方次第では燃費改善が見込めるかもしれません。
レギュラーガソリンで燃費は変わる?
BRZはカタログ仕様に「無鉛プレミアムガソリン」との記載があります。所謂「ハイオク」指定がなされています。スポーツカーを乗るのであれば「ハイオク」は避けて通れないわけですが、それでも少しでもガソリン代を浮かすためにも「レギュラー」で給油される方も多いでしょう。実際は「ハイオク」と「レギュラー」ではどれくらいの燃費性能差が出てくるのでしょうか。
レギュラーは146円で注いでるみたい。
自分の場合、平均燃費は大体11.3km/lに落ち着きます。
だから、1km走るのに12.9円。ハイオクは大体155円で注いでるみたい。
自分の場合、平均燃費は大体12.3km/lに落ち着きます。
だから、1km走るのに12.6円。というわけで、自分の場合だと、ハイオク入れる方が、
出典: https://plaza.rakuten.co.jp/yomelingerie/diary/201211010000/ |
車的にも金銭的にも良さそうですね。
実際にBRZに乗られている方の記事から、大差はありませんが「ハイオク」の方が燃費性能が勝っているといえます。レギュラーガソリンの場合、多少のパワー不足やもっさい感じを受ける意見もありますが、3回に1回くらいレギュラーにしたとしても大きく燃費性能には影響を与えないと言えましょう。
走行性重視のBRZは燃費性能でも優れている
運転して楽しいと思える車として高い評価を受けるBRZですが、燃費性能においても同クラスのスポーツカーを上回るパフォーマンスを誇ります。SUBARUとトヨタ自動車の共同開発の上誕生したコンパクトスポーツカーは、まさに「完成された車」といっても過言ではないでしょう。
ただし町乗り燃費は普通自動車に比べて劣ってしまうため、ECUチューニングやアクセルワークといった部分を意識して乗っていけば快適なBRZライフを送れることでしょう。
初回公開日:2017年09月13日
記載されている内容は2017年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。