マツダCX-5の燃費は良い?悪い?|燃費向上方法・実燃費
更新日:2025年03月05日

マツダCX-5の燃費は良い?悪い?

エンジンラインナップはディーゼルとガソリン、ディーゼルにはスバル一押しのクリーンディーゼルエンジンであるSKYACTIV-D 2.2をラインアップしました。一方の、ガソリンエンジンは、2.0Lと2.5LのSKYACTIV-Gを搭載し、さまざまなユーザーのドライブフィールに対応しています。
2017年2月にCX-5はフルモデルチェンジされましたが、エンジンラインナップは初代から変わらず、2L、2.5Lのガソリンと2.2Lのクリーンディーゼルが搭載されています。初代CX-5と2代目CX-5を区別して呼ぶ場合には型式で呼ばれることが多く、初代は「KE型」、2代目の現行車が「KF型」と呼ばれます。
次に、マツダCX-5の各エンジンラインナップ毎に特徴と燃費性能を見ていきます。
ディーゼル

公称燃費性能は以下のようになっています。
マツダCX-5 XD 2WD JC08モード燃費: 18.0km/L
マツダCX-5 XD 4WD JC08モード燃費: 17.2~17.6km/L
25S

「25S」「25S PROACTIVE」「25S L Package」のグレードが用意され、上位グレードである25S L Packageのみ2WDが選択可能です。
公称燃費性能は以下のようになっています。
マツダCX-5 25S 2WD JC08モード燃費: 14.8km/L
マツダCX-5 25S 4WD JC08モード燃費: 14.6km/L
車両重量は4WD化のために数十kg重くなっていますが、公称燃費の数値はほとんど変わらず0.2km/Lの差となっています。
20S

公称燃費性能は以下のようになっています。
マツダCX-5 20S 2WD JC08モード燃費: 16.0km/L
マツダCX-5のセンシング機能

また最近の高齢者ドライバーの増加に伴う社会問題になっているのが、AT車のペダル踏みちがえによる誤発進です。マツダはこの問題にもいち早く対応し、前後方向の誤発進防止機能をCX-5全車に搭載しました。
このようなセンシング系機能を標準装備する車両では、全車速対応のクルーズコントロールも全車標準となるのが普通ですが、マツダCX-5の場合にはPROACTIV系とL Package系グレードのみに、MRCC: マツダレーダークルーズコントロールが装着されています。
また、LAS(レーンキープアシストシステム)も同様にCX-5のPROACTIV系とL Package系グレードに標準装備されており、高速道路でのロングドライビングや渋滞時にもドライバーへの負荷をを大幅に軽減します。
その他の共通仕様

・Gベクタリングコントロール
マツダCX-5を紹介する上で忘れてはならない技術がこのGベクタリングコントロールです。ドライバーのハンドル操作に対応して、エンジンから伝わる駆動力を変化させ、運動方向の加速度をコントロールします。その結果、ハンドル操作に対する応答性の向上や安定性の向上にも貢献しています。
・フルオートエアコン(運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付)
左右独立で温度設定ができるようになっており、個人の体感や体調に合わせて設定が可能です。リアシートへのベンチレーター(吹き出し口)もCX-5全車に標準装備されます。
・ステアリングヒーター
3時・9時位置にヒーターを内蔵しています。寒い冬などに、無駄に室内温度を上げなくとも手を温めることができます。CX-5のL Packageに標準装備されます。
・電動パーキングブレーキ(オートホールド機能)
スイッチ操作だけでパーキングブレーキのON/OFFが可能です。また、上り坂の坂道で信号待ちで停止したときなど、ブレーキペダルを離しても車が動き出さないように自動的にパーキングブレーキを掛ける機能も装備されています。さらにアクセルペダルを踏むことで自動的に解除されます。これらの機能もCX-5全車に標準装備されます。
・パワーリフトゲート
キーに付いているスイッチの操作で、リアゲートのオープンが可能です。クローズはゲートについたタッチセンサーで操作可能。大きな重いリアゲートですが、どんな方でも簡単に操作が可能です。CX-5のL Pakcageに標準装備されます。
・リアシートリクライニング
CX-5に全車標準で、リアシートの背もたれ角度の調節機能が搭載されています。
マツダのこだわり

また、ペダルポジションにもこだわりがあります。通常、運転席右側のタイヤハウスのでっぱりにより、左よりにレイアウトされがちなアクセルペダル。これをきちんとドライバーの正面に配置されるようなものとし、まっすぐな姿勢で運転できるペダルレイアウトとしています。
このような人間工学的な取り組みとこだわりが、CX-5をはじめとするマツダの車のいろいろなところに詰まっています。
マツダCX-5の燃費向上方法とは?

SKYACTIV-G技術を搭載したガソリンエンジン

ガソリンエンジンにおいて、圧縮比を上げることで燃料効率があげることができるのはわかっていたのですが、耐ノッキング性能の改善などさまざまな問題が発生するためになかなか実現することができずにいました。マツダの地道な研究開発によってこの低圧縮比技術が実現され、量産化されました。
SKYACTIVE-D技術を搭載したクリーンディーゼルエンジン

いままで高圧縮比で燃焼されるディーゼルエンジンは、頑丈で重くなってしまう傾向がありましたが、SKYACTIV-D技術による低圧縮比化により大幅な軽量化が達成されました。
また、従来のディーゼルエンジンで用いられる尿素を用いる排ガス浄化装置も、燃焼性能の改善により不要とすることで低価格化にも貢献。高回転まで軽く回るディーゼルエンジンの実現は、燃費性能だけでなくさまざまなメリットをCX-5に与えてくれました。
SKYACTIV-DRIVE

そしてステップATをベースとし、全域ロックアップによるダイレクト感の向上と燃費の向上を追求して完成したのがこのSKYACTIV-DRIVE技術です。この技術を搭載した6EC-ATが、マツダCX-5の全車に搭載されています。
空力特性

i-stop

始動にかかる時間はガソリン車で0.35秒、ディーゼル車で0.40秒と非常に短時間で復帰します。暖気の状態などさまざまな条件に応じて自動的にコントロールされますので、ユーザーは特に気にすることなく燃料の節約が可能です。
i-DM(インテリジェントドライブマスター)
CX-5に搭載されるこの機能は、コーチング機能によって普段の運転状態をモニタリングして状態を表示し、ティーチング機能で運転後にスコアが発表されます。揺れが少なく燃費にも考慮した運転ができるようにドライバーを導いてくれます。
CX-5の燃費走行
この機能によって運転が評価され、ホワイトランプ(体が揺れる運転)、ブルーランプ(しなやかな運転)、グリーンランプ(やさしい運転)が点灯します。普段からグリーンランプがつくような運転を心がけることで、実燃費燃費性能も改善されます。
マツダCX-5の燃費情報はみんカラ

また、燃費に関する投稿情報が、ヒストグラムで表示されていますので、その1つ1つの燃費情報が多数なのか少数なのかも見てすぐにわかります。燃費に関する口コミ情報はみんカラです。
マツダCX-5の実燃費はどうなの?

みんカラの実燃費情報

マツダ / CX-5 XD Lパッケージ(AT_2.2) (2017年) 燃費 4000km弱でトータル11.5kmくらいです。 ほとんど数キロ圏内を走っているだけなので、ディーゼルには厳しい条件ですね。高速乗るとやはり20km近くはいきます。 まぁ満足です。
http://minkara.carview.co.jp/car/mazda/cx-5/review/detail.aspx?cid=168305
マツダ / CX-5 XD プロアクティブ(AT_2.2) (2017年) 燃費 高速や自動車専用道路では、20km/ℓ超えも夢ではないとのこと。無給油で1,000km走ったとの報告あり。
http://minkara.carview.co.jp/car/mazda/cx-5/review/detail.aspx?cid=168184
マツダ / CX-5 XD プロアクティブ(AT_2.2) (2015年) 燃費 市内:15.5km/L、郊外:18.5km/L、長距離郊外:20km/L、高速道路:15km/Lくらい。 冬場はどうしても燃費が落ちるが、それを含んでも18km/Lくらいを維持できているので上出来。 メディアでは高速燃費が20km/Lをこえるようなことが書いてあったりするけど、多分85km/hくらいの速度設定なんだろうと思う。 100km/h以上だと残念な燃費に。
http://minkara.carview.co.jp/car/mazda/cx-5/review/detail.aspx?cid=168068
マツダ / CX-5 20S プロアクティブ(AT_2.0) (2017年) 燃費 高速のみで15km/l、街乗りで9km/lと、このサイズのガソリン車として十分な値だと思います。
http://minkara.carview.co.jp/car/mazda/cx-5/review/detail.aspx?cid=167218
CX-5 ディーゼルモデル(XD)の平均燃費値は 13.61 km/L (投稿数約3万件)
CX-5 ガソリンモデル(レギュラー)の平均燃費値は 11.79 km/L (投稿数約 3千件)
クリーンディーゼルモデルの方が、公称燃費の傾向と同じく1割ほどよい燃費性能を発揮しています。また、実際の数値だけでなく軽油の方がリッター当たりの価格も安いので、ランニングコストもずいぶん安くなります。
高速

街乗り

総合燃費評価

ガソリンエンジンも、ディーゼルモデルに比べればやや数値は低いものの、車両のクラスを考えれば、1世代前のコンパクトカークラスの燃費性能を十分に達成しています。マツダが世に送り出したSKYACTIV技術は、これらの燃費性能に大きく寄与しています。
マツダCX-5の燃費性能に多くの人が満足!

マツダの開発陣は、エンジン性能に関係するさまざまな要因を1つ1つ根底から見直し、地道に開発を進めSKYACTIVE技術を開発。ディーゼルでは低圧縮比を、ガソリンでは高圧縮比に着目して開発されたそれぞれのエンジンは、公称燃費性能だけでなく実走行においても高い燃費性能を発揮しています。
先日、SKYACTIVの第2世代技術として開発を進めているSKYACTIV-Xについての発表が行われました。ガソリンエンジンの燃費性能を格段に向上させる圧縮着火技術(HCCI)についての発表です。ガソリンエンジンの燃費性能を全域で10%、最大30%向上させるというこの技術、マツダのクリーンディーゼルに続き、やがてガソリンエンジンもマツダの大きな柱となって、2019年以降に量産車に採用予定です。
今後のマツダからは、目が離せません。
初回公開日:2017年10月25日
記載されている内容は2025年03月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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