ホンダfitの燃費は悪い?|燃費向上方法・実燃費比較
更新日:2024年07月18日
ホンダfitとはどんな車?
ホンダfitは本田技研工業が製造し、販売しているハッチバック型の小型乗車になります。ハッチバック型というのは、ボンネット付きの車種のうち、利便性を求めてトランクなどに荷物を積みやすくしたタイプの車種になります。
ホンダfitは一時期では、トヨタ自動車のヴィッツや、日産自動車のマーチと共に「日本のコンパクトカー御三家」と呼ばれていたこともあります。その高い走行性能と、ホンダ独自の特許技術により高い室内スペースの確保に成功しています。コンパクトカーとして非常に優秀な機能を持っていて、ホンダの代表的なコンパクトカーになります。
ホンダfitの燃費は悪いの?
ホンダfitは発売された当初から、ホンダのコンパクトカーとしてその燃費効率の良さと走行性能の高さが存分にを博していました。そのため、そのような背景のあるホンダfitは、やはり燃費に関してもいいという評価が高くなっています。
実際にホンダも低燃費なコンパクトカーとしてfitを売り出しているため、実際に低燃費カーとして位置付けてもいいのではないでしょうか。
fitのハイブリッドのベースタイプの駆動方式FFを採用しているグレードのカタログ燃費を見ますと、JC08モードで計測したもので、37.2㎞/リッターとかなりハイレベルな数値を表しています。このような燃費を実現できるfitは、現在のハイブリッド車の中ではクラスの燃費と言えるのではないでしょうか。
ハイブリッド4WDの燃費は?
実は、ホンダfitのハイブリッド車の駆動方式はFFの他に4WDのタイプもあります。FF方式のfitは37.2㎞/リッターという数値を出していますが、4WD方式のfitは少し下がり、29.4km/リッターという数値になっています。やはり4WDの場合、その駆動方式により燃費効率が下がってしまいます。
FFなどは直進走行性に優れていますが、4WDは全ての車輪にエネルギー分配を行うために走行安定性が生まれます。そのため、4WDをあえて選ばずに、FF方式にし燃費効率を優先するということもできますが、4WDは4WDでそのメリットは大きいため、そのあたりは重要な選択ポイントになるでしょう。
新型fitのガソリン車の燃費は?
新型のfitはハイブリッドタイプのものの他に、ガソリン車のタイプがあります。このガソリンタイプのベースモデルの燃費は、FF方式でトランスミッションがCVTの場合は24.6㎞/リッターという高い数値を出しています。
しかし、ハイブリッドタイプのものに比べると全体的に燃費効率は落ちてしまうというのが実情のようです。実際、ハイブリッド車はガソリン車に比べて車両金額が高い分、駆動機構が複雑でモーターの回転効率を高めることに成功しているため、このようにガソリン車との間に燃費効率の差が生まれてしまうものと考えられます。
fitシャトルの燃費は?(2015年3月終了モデル)
fitシャトルは2013年8月に生産開始され、2015年3月に生産終了を発表したモデルになります。こちらも発売した当初は現在のfitと同じく、高い燃費性能を追求した車です。ハイブリッドモデルはJC08 モードで25.2㎞/リッターという数値を算出しています。ガソリン車はFF方式は18.8㎞/リッター、4WDは14.6㎞/リッターといった数値を出していました。
これらを見ますと、現行のfitに比べればクラスとまでは言えませんが、なかなかに高い燃費効率を実現していると言えます。fitシャトルは現在生産が終了されていますが、市場に出回っているものは中古車ですので、価格が安いというメリットもあるため、その点で購入する方も多いのではないでしょうか。
fitRSハイブリットの燃費は?
こちらのfitRSハイブリッドは2010年10月に生産発が開始され、2013年8月に生産終了が発表されたモデルになります。こちらはfitシャトルよりも以前に販売されたものなので、さらに旧式のfitとなりますが、ハイブリッドとして販売された初のfitです。
こちらの燃費もハイブリッド車では26.4㎞/リッターと高い燃費を実現しております。ガソリン車のものも21.0㎞/リッターと、それでも高い燃費効率を誇っています。こちらも中古車として出回っているため、現在かなり安く手に入れることが出来るというメリットがあります。
ホンダfitの燃費向上方法とは?
ホンダの公式サイトでは、車を運転する際の燃費向上方法について詳しく書かれていますが、それらを参考に、以下になるべく燃費効率が高められる方法を紹介したいと思います。
走る前の準備は?
まず、走る前の準備として、不必要な荷物を下ろすことで車体総重量を減らすということがあります。それから、ナビで目的地をしっかり確認しておくことで、なるべく急な挙動を少なく無理のない運転に準備できます。
運転時の心がけは?
車を発進させる際の心がけとして、なるべくアクセルペダルをふんわりと踏みます。それと同じように、車を停止させるときはなるべくエンジンブレーキを多用して、フットブレーキはふんわりとかける意識だと急な停止にならずにすむため、燃費を少なく抑えます。
そして、急な加速は燃料を激しく消費するため、なるべくなら一定速度を維持しながら走行するようにしましょう。加えて、車内のエアコンをなるべく使い過ぎないようにするなどのことも、僅かながら燃料の消費を抑えることができるでしょう。
ホンダfitの実燃費を比較!
実際にホンダfitに載った方はどのような燃費の数値を計測しているのでしょうか。カタログ燃費ではクラスに高い燃費効率を実現しているfitですが、実燃費が気になっている方も多いのではないでしょうか。
以下では、街乗りをした場合と、高速道路を走行した場合の二つの場面に分けて乗車した方の実際に測った燃費数値を紹介したいと思います。
街乗りの燃費は?
新型fitのハイブリッドモデルで実際に街乗りをした方は、買い物などの短い距離での走行で、27.4㎞/リッターという高い燃費効率を実現しています。順調に走行できた場合の数値はおおよそ23㎞/リッター~28㎞/リッターといった幅であることが多いようです。
しかし、渋滞などに巻き込まれたりした場合は18㎞/リッター~22㎞/リッターとかなり下がってしまうということです。ですが、それでも他の乗用車に比べれば、圧倒的に高い燃費効率を実現していることがこの数値から分かります。
高速道路走行時の燃費は?
高速道路走行時の燃費はどのようになっているのでしょうか。実際走っている方によると、その走行速度によって燃費効率が大きく異なるようです。時速60㎞での走行時の燃費は28㎞/リッター~30㎞/リッターと数値に幅があるようでした。時速90㎞での走行時の燃費は24.0㎞/リッター~26.0㎞/リッターという数値の幅がありました。
これを見ますと、新型fitは50~70㎞/リッターの走行速度の範囲あたりが一番燃費効率を高める走行が可能になっていると考えられます。
さらなるコンパクトカーの高みへ
ここまでホンダfitについて、まずどんな車なのかといったことや、燃費効率はどの程度なのかといった話題を中心にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ホンダfitは初代が発売された当初から、ホンダの特許技術の導入により画期的な利便性と走行性と低燃費を実現したコンパクトカーです。
一般の方でも手に入れやすい車である反面、その性能は贅沢なほどふんだんに含まれているため、fitはかなりお得な車と言えるのではないでしょうか。荷物も多く積めて、とても長い距離を走ってくれるこのfitは、これからもさらなるコンパクトカーの高みへと発進していくことでしょう。
初回公開日:2017年09月01日
記載されている内容は2017年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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