ヤマハMT-09の燃費は悪い?Bモードで燃費は変わる?
更新日:2024年07月18日
mt-09とはどんな車?
mt-09はヤマハ発動機が製造し、販売しているオートバイ(大型自動二輪車)のことを言います。mt-09は、mt-07と同じ時期に開発され、MTシリーズの第二世代として2014年4月10日に発表されています。このmt-09の特徴とするところは、何といってもそのパワーの高さ、馬力にあります。
エンジンは直列3気筒を採用しており、日本国内の400㏄クラス車両に匹敵するほどのパワーを蓄えています。mt-09は、2014年4月10日に販売されましたが、2017年2月15日にはモデルチェンジされ、mt-09ABSとして統一されています。これにより、全灯火器がLEDに帰られ、クイックシフトシステムが採用され、クラッチペダルへの負担が減りました。
ヤマハmt-09の燃費は悪い?
ヤマハmt-09ですが、実際のところどのようになっているのでしょうか。パワーがあることが魅力のヤマハmt-09ですが、確かに総排気量は846㏄と高く、最高出力も81/9000、最大トルク88/8500と高くそのパワーを裏付けるカタログ数値が表示されています。
このようにパワーのあるmt-09ですが、カタログ数値を見ますと燃料消費率は、38.4㎞/リッターとなり、WMTCモード値は24.1㎞/リッターとなっています。ちなみにWMTCモード値とは、世界で共通に決められている標準の値のことを指します。正確には、国連自動車基準世界フォーラムで制定された排出ガス試験法により測定されています。
では続いて、mt-09TRACERについての燃費を紹介します。mt-09の燃費の総評としては、カタログの燃費数値を見ますと、mt-09は、それほど悪い燃費効率ではないということが分かります。
mt-09TRACERの燃費は悪い?
mt-09TRACER(トレイサー)は、スポーツ・マルチ・ツール・バイクをコンセプトとして、2015年2月10日に販売されました。2017年2月15日にmt-09ABSと同時期にモデルチェンジされ、同スペックとなっています。そんなmt-09TRACERですが、定速走行時で28.4㎞/リッターであり、WMTCモード値で19.3㎞/リッターといった燃費効率になっています。
スポーツバイクというコンセプトによって走行性を重視しているからか、その分ベースのmt-09と比べると燃費効率は下がってしまうでしょう。スポーツタイプの場合は、それによってパーツが増えて総重量が増すといったこともあるため、そうしたことでも燃費は下がってしまうのではないでしょうか。
ヤマハmt-09とmt-07を比較してみた!
やはりヤマハmt-07は、mt-09と同時期に開発されたこともあって、その性能や特徴が比べられることが多いです。実際、全幅や全高、ホイールベースなどはmt-09の方が一回り大きくつくられていますし、車両総重量などもmt-09の方がmt-07に比べて重くなっています。
さらに、mt-09はmt-07に比べて総排気量もmt-07は689㏄なのに対して、mt-09は846㏄と多めに設定されています。最大出力は54/9000なのに対して81/9000、最大トルクは68/6500に対して88/8500と、エンジンパワーとしてもmt-09がmt-07に比べて上回っています。パワーということを考えるとやはりmt-09に軍配が上がるでしょう。
ヤマハmt-09とmt-07の燃費の違いは?
ヤマハmt-09とmt-07の違いは先ほど紹介しましたが、燃費消費率についてはどのような違いがあるのでしょうか。まず、mt-07の場合は60㎞定速走行時で38.4㎞/リッターといった数値で、WMTCモード値は24.1㎞/リッターとなっているのに対して、mt-09は同じく定速走行時で27.3㎞/リッター、WMTCモード値で19.4㎞/リッターとなっています。
これらの燃費数値を単純に比較しますと、定速走行時は10㎞/リッター程度の差があることが分かりますが、やはり車体が重いということや、パワーのある分燃料の消費が激しいといったことがmt-07との燃費の差を生んでいます。
ヤマハmt-09の電子制御モードとは?
実はヤマハmt-09には、電子制御モードが3つに用意されていて、エンジン特性を3つから選ぶことが出来るD-MODEが搭載されています。走行環境やライダーの好みから選ぶことが可能で、様々な装甲条件に対応するSTDモード、シャープでダイレクトな走りを楽しめるAモード、STDモードより穏やかで扱いやすいBモードがあります。
モード選択は、右側のハンドルにあるスイッチから変更することが出来ますので、ライダーの方はご自分の好みに合わせたエンジン特性をカスタマイズすることが出来ます。
ヤマハmt-09Bモードで燃費はどう変わる?
では、そうした電子制御システムの内、ヤマハmt-09がBモードを選択した場合、燃費効率にはどのような変化が生まれるのでしょうか。特にmt-09のような加速に力があり、馬力があるようなオートバイの場合は、街中などで使う場合はBモードのような穏やかなエンジン特性の選択は必要になってきます。
実際、mt-09をBモードで走行した方の感想としては、一気に穏やかなエンジンになり、雨の中などでの走行時の安心感が違うとのことでした。そうした穏やかなエンジンに切り替わる分燃費消費も抑えられるため、結果的に燃費効率は良くなります。
街中などでは強い馬力を必要とすることはないと思うので、そうした場合のためのBモードは、ライダーにとっても燃費にとっても、エコな要素になるのでしょう。
ヤマハmt-09のマフラーを替えて燃費はよくなるの?
ある車好きの方の意見では、基本的に純正のマフラーを社外製のマフラーと交換した場合に燃費が下がるといったことはないです。むしろ、プラスマイナスゼロになるか、プラスになるかのどちらかといったことの方が多いことが分かりました。
ですが、mt-09については純正のマフラーで満足しているという方も多いです。ですが一部では、マフラーの音が物足りないために、社外製のマフラーに交換する方もいるでしょう。しかし、特別マフラーを変えたからと言って、燃費が著しく良くなるようなことはありません。
ヤマハmt-09のツーリング時の燃費は?
ヤマハmt-09のライダーさんで、ツーリングでカーブの多い山道を走った人の燃費についてを見ていますと、ブルターレという車種との比較でしたが、mt-09の方がそうした走りづらい場所でも18㎞/リッターと、まずまずの燃費性能を維持していました。
mt-09で上手く走れた場合は、20㎞/リッターは超えるので、そうした山路などの燃費消費が激しい道程でもmt-09は低燃費に抑えることが出来ます。他の方でも5回ツーリングした際の平均燃費は、21㎞/リッター前後という数値を出していたなので、なかなかに高い燃費効率です。
ヤマハmt-09は走り出しがパワフルなスーパーバイク!
いかがだったでしょうか。ヤマハmt-09と言えば、やはりその走り出しが非常にパワフルなことが特徴で、総排気量やエンジン性能はまさしく馬力のあるスーパーバイクとしての素質を十分に蓄えています。
ヤマmt-09は、そうしたスーパーバイクとしての魅力もさることながら、燃費性能についてもmt-07には劣りますが、この性能でありながら他種のバイクに比べても高い燃費性能を誇っています。さらに、ヤマハのバイクはデザイン性に優れているという点で高い評価を受けていることもあり、外観においても抜け目のないバイクです。
初回公開日:2017年09月05日
記載されている内容は2017年09月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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