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スズキの燃費不正問題・車種別燃費比較・船外機の燃費

更新日:2024年08月03日

スズキの燃費不正問題は三菱自動車の事件とは違い、後の調査でかえって車の信頼性が高まるという奇妙な事態になりました。問題の燃費計測試験について考察し、スズキ車の燃費性能を形式で紹介、さらに船外機の燃費にも触れ、スズキの燃費不正問題の真相を解明します。

スズキの燃費不正問題・車種別燃費比較・船外機の燃費
目次
  1. スズキの燃費偽装問題とは
  2. 三菱自動車に次ぐ不正発覚に社会は騒然
  3. 燃費不正で問題となった走行抵抗値とは
  4. スズキ車の燃費不正に伴う再試験の結果(15車種)
  5. スズキの車種別燃費性能比較
  6. 第18位 ジムニー 13.6~14.8㎞/ℓ 129.6~162.54万円
  7. 第17位 SX4 S-CROSS 15.2~16.2㎞/ℓ 206.28~230.04万円
  8. 第16位 スイフトスポーツ 16.2~16.4㎞/ℓ 183.6~207.25万円
  9. 第15位 ランディ 15.0~16.6㎞/ℓ 250.02~330.264万円
  10. 第14位 エスクード 16.8~17.4㎞/ℓ  234.36~262.98万円
  11. 第13位 キャリイ 17.0~20.2㎞/ℓ 68.472~126.468万円
  12. 第12位 エブリイ 15.4~20.2㎞/ℓ 92.34~146.988万円
  13. 第11位 アルト・ワークス 22.0~23.6㎞/ℓ 150.984~163.944万円
  14. 第10位 バレーノ 20.0~24.6㎞/ℓ 141.48~174.06万円
  15. 第9位 イグニス 25.4~28.8㎞/ℓ 138.24~199.908万円
  16. 第8位 スペーシアカスタムZ 25.6~30.6㎞/ℓ 149.04~195.156万円
  17. 第7位 スイフト 20.0~32.0㎞/ℓ 134.352~202.932万円
  18. 第6位 ソリオ 22.0~32.0㎞/ℓ 145.476~218.7万円
  19. 第5位 ハスラー 24.2~32.0㎞/ℓ 107.892~178.2万円
  20. 第4位 スペーシア 29.0~32.0㎞/ℓ 127.44~176.58万円
  21. 第3位 ワゴンR 23.4~33.4㎞/ℓ 107.892~185.76万円
  22. 第2位 ラパン 27.4~35.4㎞/ℓ 107.784~157.032万円
  23. 第1位 アルト 25.2~37.0㎞/ℓ 84.78~126.684万円
  24. スズキ船外機の燃費はどれくらい?
  25. 船外機の燃費について
  26. リーンバーン方式で燃費性能が向上したスズキの船外機
  27. 人と社会のより良い未来をつくる企業スズキを応援します。

スズキの燃費偽装問題とは

2016年5月18日、スズキ自動車が販売した車両について、燃費不正問題が発覚したと新聞やテレビのニュース報道などで世間の人々に明らかになりました。

これは同年4月11日に発覚した「三菱自動車による販売車両の燃費計測データを偽装した問題」を受け、国土交通省が自動車メーカー各社に不正の調査を求めていたところ、スズキ自動車からの申告により販売車両の燃費計測に不正があったことが判明しました。

三菱自動車に次ぐ不正発覚に社会は騒然

スズキ自動車の燃費不正問題の報道は、先に発覚した三菱自動車による「燃費数値を不正に改ざんした事件」から約一か月後のことで、世間の人々は「自動車メーカーがまたも不正か」と、誰もが憤りを露わにし、国内の四輪車販売台数で第3位、世界販売台数では第10位という日本で最も有名な大企業のひとつ、スズキ自動車の不正発覚は、社会に大きな反響を呼びました。

燃費不正で問題となった走行抵抗値とは

スズキ自動車の燃費不正で問題となったのは、三菱自動車と同じく「走行抵抗値」という燃費計測を行う際に必要な要素の一つです。走行抵抗とは車が一定の速度で走行するときに掛かる抵抗の事で、空気抵抗と転がり抵抗との二つに分けられます。

特に空気抵抗は車の外観デザインや前面面積の大きさによって決まり、速度の二乗に比例します。空気抵抗が少ないほど燃費に有利に働くため、燃費数値を測定する上で大変重要なポイントとなります。

走行抵抗値の測定方法に問題

車の燃費数値を計測する際に重要な、走行抵抗値を測定する際に、国は1991年より「惰行法(だこうほう)」という方法で行うように法令で定めています。惰行法とは車を一定の速度で走らせて、途中でギアをニュートラルに切り替えます。そして±5㎞の範囲内で10㎞減速するのに何秒掛かるかの時間を計測して算出する方法です。

これに対して、スズキ自動車は国が定めた「惰行法」とは別の方法で走行抵抗値を測定していたために問題となり、燃費不正をしていたとして報道されました。

スズキは走行抵抗の測定の際、実際に車をテストコースで走らせるのではなく、風洞実験装置やシャシーダイナモメーター(ローラーの上で車を走らせてころがり抵抗を測定する装置)を使用して屋内で測定した数値を算定していました。

スズキはなぜ国が定める方式で計測しなかったのか?

三菱自動車が起こした燃費偽装事件で不正として問題となったのは、①車の燃費性能を実際よりもよく見せるための数値の改ざん、②実際の計測値に基づかないデータの机上計算、③国が定めた方式とは違う測定法で計測を行う、という三点でした。スズキの場合、①と②は該当せず、③の燃費の計測法についての問題で不正が発覚したため、国に申告しました。

スズキが国の定めた惰行法で計測を行わなかったのは、スズキが持つテストコースの立地上の問題で、テストの際、気候条件による影響を強く受けるために、惰行法で計測した場合には正確な数値を得るのに時間がかかりすぎ、開発期間内で申請に必要なデータをそろえるのが困難というのが理由だと解答しています。

数値の改ざんなど燃費を良く見せるために行った不正ではない

スズキ自動車が所有する相良テストコースは静岡県牧之原市にあり、サーフィンのメッカとして有名な御前崎に近い遠州灘の沿岸に位置するため、燃費テストの際に強風や天候による影響を受けて思うように試験ができず、国が定めた方法を行うのが困難だったことが、今回の不正測定の原因でした。

しかし、スズキは不正な測定方法を行って実際より燃費を良く見せかけるのではなく、自社の製品は燃費性能で信頼性が充分に保証できるため、正規の惰行法を行わず屋内で計測する方法を使用しても、わずかな誤差が出る程度で問題はないと判断し、国が定めた方法とは違う方式で測定を行っていたということです。

正規の方法で測定したら以前よりも良い結果に

スズキ自動車による不正測定の発覚後、国土交通省は対象となる26車種について、独自に正規の方法で燃費測定を行ったところ、何と全ての車種で従来の燃費数値を上回る好結果を記録したそうです。国の法令で定められた、惰行法を使用したこの燃費テストの結果、スズキが行っていた不正な測定方式による燃費数値よりも、平均で1.6%良好だったといいます。

つまり、スズキの車は正しい方法で測定していたら、もっと良い燃費を公表できていた事になります。そもそもスズキが行っていた測定法はヨーロッパで認証されており、国が定めた方式と異なるとはいえ、決して製品の信頼性を揺るがす計測方法では無かったということです。

世間を揺るがす騒動が一転「カタログ値よりも燃費が良い車」という高評価に

スズキ自動車の不正問題については、三菱自動車の事件とは違い、数値の改ざんなど低い燃費性能をごまかしたという事実は一切なかったことが判明し、スズキ車の燃費性能が信頼のおけるものだということが証明されました。

そのことで一部の人たちからスズキを高評価する声が上り、twitterでは何と「スズキは三人乗りで車の燃費を計測していたのでカタログよりいい数値が出て当然」という怪情報が出現して、ネット上で広まり騒動となりました。

これに対しスズキは「事実ではない」とすぐさま否定しましたが、「スズキならその位はやりかねない」と信じてしまうほど、多くの人々が、スズキは「消費者目線で信頼のおける良い企業」だと受け止めている事が証明される結果となりました。

これからもスズキ自動車の活躍に期待します

さまざまな物議を醸したスズキの燃費不正騒動でしたが、スズキが「小さな車、大きな未来」というキャッチフレーズの元に、消費者が安心して購入できる信頼性の高い製品を生み出し続けていると証明された事実は、多くの人にとって本当に喜ばしい結果となりました。今後もスズキ自動車が車を通して、人々にとってより良い社会を実現してくれることを、大いに期待しましょう。

スズキ車の燃費不正に伴う再試験の結果(15車種)

車種仕様カタログ燃費数値新たに計測した数値達成率
アルト エコ 2011CVT30.231.8105.3
アルト エコ 2013CVTエネチャージ35.035.3100.9
アルトCVTエネチャージ37.037.5101.4
アルト ラパンCVTエネチャージ35.635.7100.3
ワゴンRCVT S-エネチャージ33.034.0103.0
ハスラーCVT S-エネチャージ32.033.0103.1
スペーシアCVT S-エネチャージ32.032.4101.3
エブリイ5AGS20.220.6102.0
キャリイ5AGS20.220.3100.5
ソリオCVT マイルドハイブリッド27.828.0100.7
イグニスCVT マイルドハイブリッド28.829.1101.0
バレーノCVT24.824.7100.4
SX4 S-CROSSCVT18.218.3100.5
エスクード6AT18.218.6102.2
スイフトCVTエネチャージ26.426.7101.1

スズキの燃費不正試験問題に伴う国土交通省による再試験の結果、上の表にあるとおり試験を行った対象15車種の全てで、従来のカタログ値を上回る良好な数値が計測されました。この表を見ても、スズキ車の燃費性能が信頼のおけるものだったということが分かります。

※エネチャージ、S-エネチャージとは、車の減速時の回生エネルギーを使用して発電した電力を、専用のリチウムイオンバッテリーに貯めておくことで、エアコン、カーナビなどの電装品の稼働に使用するというスズキ独自の省燃費システムです。

※CVTは金属ベルトを使用した無段階変速機、AGS(オートギアシフト)は自動クラッチ式トランスミッションの事です。

スズキの車種別燃費性能比較

スズキの燃費不正問題が報道された2016年から、年が明けた2017年。スズキ自動車は看板車種の一つである軽自動車、ワゴンRのフルモデルテェンジに加え、の普通小型車、スイフトのニューモデルを発表など活発に事業を展開しています。

そんなスズキ車について、気になる燃費性能はどれほどのものなのか、高性能を実現するメカニズムやの秘密などを形式にてピックアップし、スズキ車ラインナップの魅力をご紹介します。

第18位 ジムニー 13.6~14.8㎞/ℓ 129.6~162.54万円

スズキ車の燃費性能第18位はジムニーです。ジムニーは軽自動車の4輪駆動車として長い歴史を持つ、スズキを代表する車の一つです。ジムニーは小型軽量を生かした高いオフロード走行性能によって、マニアを始めとして根強いを誇る名車です。

13.6~14.8㎞/ℓという、現代の基準ではやや低い燃費性能は、4WDシステム搭載による軽自動車にしてはかなり重い980㎏という車両重量や、燃費性能には不利な4速のオートマティックトランスミッション、特別な省燃費機構を持たない64馬力の3気筒DOHCターボエンジンなど、全体的にやや古い構造からはやむおえません。

しかしジムニーが得意とする本格的なオフロードや雪道での走行性能では、他車の追随を許さない優秀さを誇り、大きな魅力です。そこが長きにわたって好調なセールスを保つの秘密です。

第17位 SX4 S-CROSS 15.2~16.2㎞/ℓ 206.28~230.04万円

第17位はSX4 S-CROSSがランクインしました。S-CROSSはハンガリーにあるスズキの現地法人「マジャール・スズキ」が生産する、ヨーロッパでものクロスオーバーSUV(乗用車ベースのスポーツ多目的車)で、2017年から日本でも販売が開始されました。

エンジンは1600ccのDOHC4気筒117馬力を搭載し、気になる燃費性能は15.2~16.2㎞/ℓと、1600ccとしてはまあまあの数値でしょう。

S-CROSSの魅力は洗練された車体デザインに加え、新開発のオールグリップという電子制御のフルタイム4WDシステムによる走行性能です。S-CROSSは路面状況やドライバーの意思に合わせた、4つの走行モード切換え機能や、車体の横滑り制御装置により、雪道での安定した走行を実現した魅力的な小型SUVです。SUVが好調な日本市場でのに期待が高まります。

第16位 スイフトスポーツ 16.2~16.4㎞/ℓ 183.6~207.25万円

第16位は、スズキの大のスポーツハッチバック車、スイフトスポーツがランクインしました。スイフトスポーツは「スイスポ」の愛称で知られる、スズキの小型普通車の世界戦略車、スイフトのスポーツ仕様です。2017年にフルモデルチェンジし、ニューモデルとなってさらに魅力を増したの小型車です。

あらゆる面で魅力を増した新型スイフトスポーツ

新型スイフトスポーツは2017年9月に登場しました。注目の新型は、大胆さと洗練を併せ持つインパクトの強い顔つきの、グッドデザインの車体が魅力の一つです。

最大のセールスポイントはやはり走りの良さで、最高出力140馬力を誇る1400ccの4気筒直噴ブースタージェットDOHCターボエンジンの圧倒的な動力性能が、車両重量970㎏という軽量の車体と相まって、ドライバーの意のままに爽快な走行性能を実現しています。

気になる燃費性能は16.2~16.4㎞/ℓと、走りの性能を考えれば優秀といえるでしょう。優れた走行パフォーマンスと低燃費を実現したスイフトスポーツは、大変魅力的なスポーツハッチバック車です。

第15位 ランディ 15.0~16.6㎞/ℓ 250.02~330.264万円

第15位にはスズキの中型サイズミニバン、ランディが入りました。ランディは日産自動車のミニバン、セレナを、OEM供給を受けてスズキブランドで販売している車両になります。

OEMとは生産車を他の自動車メーカーに供給し、供給先のブランド名を付けて販売することで、中~大型車の開発経験のないスズキにとってラインアップ拡充のために好都合といえます。代わりにスズキからは軽自動車のアルトを供給し、日産ブランドで販売していました。

ランディは2000cc4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、燃費性能は15.0~16.6㎞/ℓと、車両重量1600㎏と重いミニバンとしては良好な数値を実現しています。

第14位 エスクード 16.8~17.4㎞/ℓ  234.36~262.98万円

第14位はエスクードがランクインしました。エスクードもジムニーと同じく、ライトクロカン、都会派SUVという新たな自動車ジャンルを開拓し、現在へと続くコンパクトSUVの源流として、スズキを代表する名車といえるでしょう。

初代から数えて4代目となる現行のエスクードは、ハンガリーにあるスズキの現地法人「マジャール・スズキ」にて生産された輸入車で、カナダやスペインでも生産されている世界戦略車です。エスクードは本格的な4WD車としての走行性能を持ちながら、快適な乗り心地や高い燃費性能など都市部での使いやすさをも重視した魅力的なSUVです。

またこの4代目からはフレームを従来のラダーフレームから、S-CROSSと共通の乗用車ベースのモノコックに変更したクロスオーバーSUVとなり、日常域での快適性が増しています。

新開発エンジンで燃費性能にも優れた都会派SUVの元祖

注目の燃費性能は16.8~17.4㎞/ℓと、車両重量1220㎏の四輪駆動車としては良好な数値は、新開発1400cc直噴ブースタージェットターボエンジンと、1600cc自然吸気エンジンの選べる二つのエンジンによって実現しています。特に1400cc直噴ターボは最高出力136馬力で、2000cc並みのハイパワーと低燃費を実現したエンジンです。

もちろんスズキ自慢のオールグリップ電子制御4WDシステムや、デュアルブレーキサポートなど先進の走行安全装備を備え、抜かりのない高性能が魅力の車です。

第13位 キャリイ 17.0~20.2㎞/ℓ 68.472~126.468万円

第13位には、農家の働き者でおなじみのスズキの軽トラック、キャリイがランクインしました。キャリイは1961年登場のスズライトキャリイFBから、56年の長い歴史を持つスズキの看板車種の一つです。

キャリイの魅力は使い勝手の良さで、軽自動車の面積を誇る荷台は積載性が高く、また荷台床面が低いため、容易に荷物の積み下ろしができます。重量のかさむ農作物の運搬には大変重宝し、さすがは長い歴史を持つスズキの軽トラックだと実感できるでしょう。

3種類のトランスミッションが選べる頼もしい軽トラック

キャリイは使用者のニーズに合わせて3種類のトランスミッションを選択できるのも、大きな魅力です。特に5AGS自動クラッチ付トランスミッションは、1ℓ当たり20.2㎞の低燃費を実現しています。

その他、運転者の意のままに操縦できる5速マニュアルや、簡単操作の4速オートマティックも選択可能です。もちろん4WD車もラインナップし、どんな悪路でもグイグイ走れる頼もしい軽トラックです。

第12位 エブリイ 15.4~20.2㎞/ℓ 92.34~146.988万円

第12位はスズキの軽商用バンのエブリイです。エブリイのルーツは1964年に登場した商用車キャリイ・バンで、そこから数えると何と53年もの長い歴史を持つ軽キャブバンです。戦後の高度経済成長期を支え、現在もなお第一戦で活躍する商用車の中の商用車と言えます。

エブリイの前身キャリイバン(1969年型)

キャリイバンはスズキ初の本格的な商用車としてデビューしました。1969年型はジウジアーロが手掛けた斬新なデザインが特徴で、現在のエブリイの前身といえる車です。

優秀な燃費性能で信頼性の高い商用車

気になる燃費性能は1ℓ当たり20.2㎞と、軽キャブバン車ではの実力を持ちます。これは省燃費の49馬力自然吸気エンジンと、5速AGSという自動クラッチ式トランスミッションの組み合わせで実現しています。現代の車はクラッチを踏む操作も親切に車がしてくれます。しかも人がするよりもずっと上手です。おかげでこんなに燃費が良くなっています。

商用車にとって経済性の高さはとても魅力です。運送屋さんやクリーニング店など、いろいろなお仕事で大活躍のエブリイです。街の至るところでよく見かけるのは、働く人々からの信頼が高いからこそです。

第11位 アルト・ワークス 22.0~23.6㎞/ℓ 150.984~163.944万円

第11位は軽自動車のスポーツハッチバック車、アルト・ワークスです。アルト・ワークスは1987年に、軽自動車初のDOHCターボエンジンに、当時の最新ラリーカーに採用された、ビスカスカップリング式フルタイム4WDという桁外れな重武装で登場した、スポーツ軽自動車の元祖と言える高性能車です。

アルト・ワークスは2000年に生産中止となりましたが、何と15年ぶりの2015年に復活し大となります。

新型アルト・ワークスの魅力は、新開発DOHCターボエンジンと専用チューニングのサスペンションが実現する爽快な走りです。またワークス専用に開発した5速マニュアルトランスミッションは、操る楽しさを徹底追及した特別品です。正にドライバーの思うがままの走りが堪能できる、最高の軽スポーツ車です。

販売の9割がマニュアル車!

アルト・ワークスはスポーツファンなどから高い支持を受け、月販2000台という好調な販売実績を誇ります。しかもその9割が5速マニュアルトランスミッション車というのは驚きです。世界的に見ても、乗用車のマニュアルトランスミッションはほぼ壊滅状態です。この事実からアルト・ワークスという車の根強いとその傾向がうかがえます。

気になる燃費性能は、5AGS車で23.6㎞/ℓという好成績をマークしています。5速マニュアル車でも23.0㎞/ℓと、走りの性能と低燃費を高い次元で両立させています。運転が好きな人や、本格的なサーキット走行を楽しみたい方に、ぜひスポーツカーです。

第10位 バレーノ 20.0~24.6㎞/ℓ 141.48~174.06万円

第10位はスズキのバレーノがランクインしました。

バレーノはインドにあるスズキの現地法人、マルチ・スズキのマネサール工場で生産される輸入車です。インド生産の四輪車が日本で販売されるのは初めての事です。バレーノは1000ccの3気筒直噴ターボと、1200ccの4気筒自然吸気の直噴デュアルジェットエンジン(1気筒あたり2つのインジェクターを装備した直噴エンジン)を搭載した小型ハッチバック車です。

バレーノの魅力は、なめらかな曲線が流麗な車体デザインと、高効率エンジンによる優秀な燃費性能です。1200ccデュアルジェットエンジン車で1ℓあたり24.6㎞という数値を記録しています。インドで販売好調の小型車は日本でのはどうなのか、注目が集まります。

第9位 イグニス 25.4~28.8㎞/ℓ 138.24~199.908万円

第9位はスズキの新しいコンパクトクロスオーバーSUV、イグニスがランクインです。イグニスは軽自動車クロスオーバーとしてのハスラーと、エスクードの間を埋めるニュージャンルの車としてデビューしました。

特徴はシンプルなラインで構成された個性的な車体デザインで、SUVらしい腰高感と小型スポーツの軽快感が調和した、キュート&クールなスタイリングとなっています。

2017年から欧州、インド、台湾での販売が開始されたイグニスは、1200ccの4気筒直噴デュアルジェットエンジンに、ISGというモーター付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムにより、1リッターあたり28.8㎞という優れた燃費性能を実現しています。雪道でも安心なフルタイム4WD車も選択可能で、かわいいデザインと共に、今最も注目のスズキ車です

第8位 スペーシアカスタムZ 25.6~30.6㎞/ℓ 149.04~195.156万円

第8位はスズキのトールワゴンタイプの軽自動車、スペーシアのカスタムモデルZがランクインです。

スペーシアは2013年に登場した、従来のパレットに変わるスズキの新トールワゴンです。スペーシアの特徴は従来型から25㎜延長されたホイル―ベースにより、室内が格段に広くなったことで、室内長2215㎜、高さ1375㎜という軽自動車の常識を超えたビッグスペースを実現しています。

注目は減速時の回生エネルギーを使って発電するシステム、S-エネチャージ搭載による1ℓ当たり30.6㎞という低燃費です。スペーシアカスタムZは、ワルっぽい雰囲気が漂うクールな顔つきが、軽トールワゴンです。

第7位 スイフト 20.0~32.0㎞/ℓ 134.352~202.932万円

第7位はスズキが誇るコンパクトカーの世界戦略車、スイフトです。2017年にフルモデルテェンジして新型となりました。スイフトは日本だけでなくインドやハンガリーでも生産され、2016年4月には世界累計台数500万台を達成した大ヒットモデルです。

新型スイフトの魅力は2種類のエンジンと、2種類のハイブリッドシステムを組み合わせた多くのグレードが選択できることです。注目はやはり1200cc直噴デュアルジェット+モーターによるハイブリッド搭載車で、1ℓ当たり32.0㎞の優れた燃費性能を実現しています。

その他1000CC直噴DOHCターボのブースタージェットエンジンや、1200cc直噴+マイルドハイブリッド仕様もあり、好みにより選択できます。新型スイフトは、アグレッシブでスポーティーな車体デザインが魅力の、コンパクトカーです。

第6位 ソリオ 22.0~32.0㎞/ℓ 145.476~218.7万円

第6位はスズキの普通車クラスのトールワゴン、ソリオが入りました。ソリオの前身はワゴンRの派生モデルで、ボディを普通車サイズに拡大したワゴンRワイドです。

スズキではこの車種を「コンパクトハイトワゴン」というジャンルでマーケティングを展開しています。普通車クラスのソリオの室内空間は、軽トールワゴンよりもさらに広く、室内長2515㎜、高さ1360㎜というビッグスペースを実現しています。

ソリオの特徴は1200cc直噴デュアルジェットエンジンに、モーターを組み合わせた「ハイブリッド」と、モーター付き充電器を装着した「マイルドハイブリッド」の2種類のシステムを選べることで、とくにAGS自動クラッチトランスミッションを組み合わせたハイブリッド搭載車は、1ℓ当たり32.0㎞の低燃費を実現し、コンパクトハイトワゴンとなっています。

第5位 ハスラー 24.2~32.0㎞/ℓ 107.892~178.2万円

スズキ車の燃費性能第5位には、現在、大の軽自動車ハスラーがランクインしました。ハスラーは、スズキお得意の新ジャンルの車で、トールワゴンにクロカン四駆の楽しさをミックスさせた、軽自動車初のクロスオーバSUV車です。ハスラー誕生は、以前SUV風軽自動車として販売されていた、スズキKeiの生産中止を惜しむユーザーの声から始まったといいます。

ハスラーの魅力は「遊べる軽」のキャッチフレーズのとおり、かわいらしいサル顔のフロントフェイスに車高の高い箱型のボディ、カラフルなインテリアデザインなど随所に遊び心が満ちています。

また用途に合わせて多彩なシートアレンジが可能な室内は使い勝手に優れ、どんな用途にも対応でき、スポーツなどアウトドアで大活躍します。

カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した遊べる軽

気になる燃費性能は、スズキ独自の充電システムS-エネチャージを装備したエンジンによって、1ℓ当たり何と32.0㎞という良好な数値を実現しています。またターボエンジン車でも27.8㎞/ℓと軽ターボ車では最も低燃費です。

ハスラーは発売当初から大変なで、2014年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどして売れ行きも絶好調です。正にスズキらしいアイディア満載の魅力あふれる軽自動車です。

第4位 スペーシア 29.0~32.0㎞/ℓ 127.44~176.58万円

第4位は大のスズキのトールワゴン、スペーシアです。スペーシアの魅力はトールワゴンならではの室内のビッグスペースです。車高の高い箱型のボディにより余裕の室内高を実現。便利な両側スライドドアの採用で、小さな子供や高齢の方にも乗り降りがとても楽です。

スズキ独自のISGモーター付き発電機によるS-エネチャージシステムは、アイドリングストップ時の燃料カットや加速時のアシスト機能を搭載し、1ℓ当たり32.0㎞というトールワゴンとしては大変優秀な低燃費を実現しています。スペーシアは、家族にも、おサイフにも優しい注目の軽自動車です。

第3位 ワゴンR 23.4~33.4㎞/ℓ 107.892~185.76万円

ノーマルモデルハイブリッドFX

上級モデルハイブリッドFZ

カスタムターボモデル スティングレーハイブリッドT

さていよいよベスト3の発表です。第3位は、あの軽自動車ワゴンの元祖、スズキワゴンRに決定しました。ワゴンRは2017年にフルモデルチェンジし、ニューモデルとなり魅力が増しています。新型ワゴンR最大の特徴は、ノーマルモデル、上級モデル、カスタムモデルとそれぞれ異なる3つの顔が選べることです。

また3種類すべてにマイルドハイブリッドシステムを搭載し、1ℓ当たり33.4㎞という素晴らしい燃費性能を実現しています。さらにカスタムモデルのスティングレーではハイブリッド+ターボエンジン搭載車も選択でき、幅広い購買層から注目を集めています。

新デザインのインテリアでますます魅力的に

新型ワゴンRではインテリアデザインが一新され、クリーンで上質なダッシュボード周りは落ち着いた雰囲気で、快適な室内空間を演出しています。助手席側のトレー型荷物スペースや、独立したデザインのタッチパネルナビゲーションも使い勝手が良好で、高級感のあるインテリアとなっています。

さらに2017年度JNCAP予防安全性能アセスメントにおいて、最高ランクの「ASV++(ダブルプラス)」を獲得した、デュアルサポートブレーキシステムや全方位モニターも搭載し、安全性能でも抜かりのない新型ワゴンRは、ワゴンタイプ軽自動車の中でも最も一台です。

第2位 ラパン 27.4~35.4㎞/ℓ 107.784~157.032万円

続く第2位は、大のボックスデザインの軽セダン、ラパンがランクインしました。ラパンはアルトの派生車種として2002年に登場しました。現在のモデルは2015年にフルモデルチェンジをした3代目です。

ラパンは若い女性をターゲットに開発された車で、キュートなデザインや女性目線の使いやすさなどに徹底的にこだわり、見事に大ヒットモデルとなりました。現在の3代目の開発時には、ラパンのユーザーの9割が女性だったという、誕生当初からの、女性に好まれる「ゆるい」コンセプトが如実に反映されていたといいます。

ラパンの魅力は開発コンセプトそのままの「癒される」雰囲気です。現在のラパンは、箱型ながら随所に曲線を用いた、かわいさとシックを上手く融合したグッドデザインの車体が魅力で、どんなタイプの女性にもフィットする素敵なデザインです。

軽だからこそできた女性のための車

インテリアデザインも秀逸で、女性がうれしい気持ちよさと機能性を見事に具現しています。シンプルな棚型のダッシュボードは、小物などを置くことができ、大きな丸型メータに内蔵された液晶ディスプレイには、さまざまなメッセージがアニメーションで表示されるなど遊び心が満載で、心地よさのなかにもエスプリの効いた見事なデザインです。

ラパンは優れた燃費性能も大きな魅力です。減速時の回生エネルギーで充電を行うエネチャージシステム搭載で、1ℓあたり何と35.6㎞という低燃費を実現しています。安全面ではレーダーブレーキサポートを装備し、もしもの時に衝突を回避します。軽自動車だからこそ実現できた、女性が求める理想の車を具現したラパンは、今後もますますが予想される注目の車です。

第1位 アルト 25.2~37.0㎞/ℓ 84.78~126.684万円

スズキ車の燃費性能の栄えある第1位は、アルトに決定しました。その注目の燃費性能は、驚愕の1ℓあたり37.0㎞という数字を達成しています。たった1ℓのガソリンで37㎞も走れるとは、あの一周5.807㎞の鈴鹿サーキットを6周以上も走れる計算になります。エネチャージシステムの軽自動車は本当にすごいです。

アルトは、当時スズキの乗用車の主力車種だった、フロンテの商用車版として企画され1979年にデビューしました。当時、乗用車には15%という高い物品税が課せられており、それが商用車では非課税であったため、税金がかからず低価格な車として、当時としてもダントツに安い47万円という価格で登場し、その衝撃の安さから、多くのバックオーダーを抱える大車となりました。

初代アルト(1979年型)

商用車のため後部座席の簡素化や、ドア内貼りを省略してボディ同色に塗装するなど徹底的なコストダウンにより、47万円という低価格を実現し大ヒットとなった初代アルト。

初代から現在まで続くスズキの主力車種

有名な「アルト47万円」というTVCMの元に大ヒットとなったアルトは、長い歴史を持つスズキの定番商品として現在も販売が好調で、2016年12月に国内累計販売台数500万台を達成しています。

現在で8代目となるアルトは低燃費の標準モデルに加え、スポーツモデルのターボRS、サーキット走行も楽しめる本格的な高性能車のワークスをラインナップし、女性を始め、若い男性や高齢者まで幅広い層に支持される注目の軽自動車です。

スズキ船外機の燃費はどれくらい?

船外機とは、船舶の外側に装着して使用する推進装置で、スズキは世界シェア15%を占める船外機の製造販売メーカーです。スズキの船外機の歴史は古く、1965年に最初の製品となるD55を発売してから50年以上の長い歴史を持っています。

船外機は漁業や観光、フィッシング用プレジャーボートなど幅広い需要があります。スズキの船外機は30馬力までの小型から300馬力以上の大型まで幅広いラインナップを展開しています。

船外機の燃費について

船外機の燃費は、装着する船舶の形状など、船に掛かる抵抗の大きさによって変化するため、おおまかな数値しか判明できません。船外機の燃費は車の場合と違い、1ℓ当たりの走行距離ではなく、1時間当たりの燃料消費量を目安に算定します。

船外機の場合、波や風の影響を強く受ける関係から、車やバイクと単純に比較できませんが、船の走行条件によっては1時間に20~30ℓ以上も消費し、車などとは比較にならないくらい多くの燃料を使用してしまうこともあります。

かつての2サイクルから燃費の良い4サイクルが主流に

かつての船外機は、軽量でパワーを出しやすい2サイクルエンジンが主流でしたが、2サイクルエンジンは燃費が悪く、加えて排気ガスに混じるオイルによる環境汚染の問題もあり、現在は環境にやさしく燃費性能に優れた、電子制御燃料装置付きの4サイクルエンジンが主流となっています。

現在の船外機の燃費の目安としては、電子制御燃料装置付き4サイクルエンジンで、総排気量2000cc、100馬力クラスの船外機の場合、1時間当たり15~17ℓの燃料を消費します。

リーンバーン方式で燃費性能が向上したスズキの船外機

スズキDF140A船外機

現在、最新のスズキの船外機シリーズは、ゴムボート用の9馬力クラスの小型から、300馬力を超える大型の製品まで、全てのラインナップに燃費性能に優れたリーンバーン方式の4サイクルエンジンを搭載しています。

リーンバーンとは希薄燃焼(きはくねんしょう)のことで、ガソリンエンジンでは、エンジンの中で燃焼させる混合気(ガソリンを空気と混ぜ合わせて気化したもの)の燃料比率を薄くして、燃焼させることで、従来よりも大幅に燃料消費を抑える燃焼方式です。

燃料消費量を飛躍的に低減させたスズキのリーンバーンエンジン

スズキのリーンバーンエンジンは、コンピューター制御によりエンジンの動作を常に把握することで、最適な燃料量を予測し、自動的に効率の良い燃料混合気をエンジンに供給して、燃料消費量を抑えます。最新型DF140Aでは、従来型よりも燃料1リットル当たりの航行距離が飛躍的に伸び、使用頻度の高い速度域では14%も燃料消費量の低減に成功し、船外機として優れた燃費性能を実現しています。

人と社会のより良い未来をつくる企業スズキを応援します。

スズキの燃費問題は、車の信頼性を揺るがすものではなく、逆にその優秀な燃費性能が証明され、カタログよりも燃費がいいと高評価を受ける結果となりました。

スズキの車は、常に独創的なアイディアで、消費者に車の新たな価値観を提案し、開発に取り組んでおり、自動車の歴史においてエポックメイキングな功績を残した名車も数多く存在します。また船外機製造においても長い歴史を持ち、優れた製品を世に送り出しています。

そのどれもがユーザーの目線に立った使いやすさや快適性を追求し、人々のさまざまなニーズを具現した価値の高い製品です。

車やオートバイ、船外機など、より良いモノづくりをとおして広く社会に貢献し続ける、スズキ自動車の活躍を心から応援します。

初回公開日:2017年11月17日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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