日産ステージアの燃費は悪い?燃費改善方法
更新日:2024年08月04日
日産ステージアの燃費は悪い?
1996年10月、ローレル、スカイラインのシャシーコンポーネントをベースにした、ステーションワゴンである日産ステージアの通称・愛称は「ステジ」、Lクラスステーションワゴン専用車種として、ローレル/スカイラインのシャーシと、走行装置を採用したことでもを博しました。
ローレスの高級感と、スカイラインの性能を併せ持った最上級のワゴンクオリティを誇り、乗るものを魅了する走りを実現した「プレステージ・ツーリングワゴン」をコンセプトに、3ナンバーのサイズボディを持っていました。
ステージアの意味は、英語で「舞台」を意味する「STAGE(ステージ)」に「Advance(アドバンス)」の「A」を組み合わせた造語で、新しいライフステージを提供するといった意味合いが込められています。惜しくも2007年に生産が終了してしまいましたが、いまだに根強いを誇るステージアの燃費について発売年を追って調べてみました。
ステージア 260RS
1997年11月にR33 スカイラインGT-Rのエンジン、ドライブトレーン、リアサスペンションを採用した特別仕様車のステージア「260RS」ですが、ステージアはスライラインGT-Rのエンジンを搭載しているだけあって、かなりパワフルな走りを実感できます。さらに260RSは、5速MTのみの設定になっており、スポーティな仕様となっています。
燃費は、リッターで8キロ後半まで上がっており、スポーティかつ燃費にも気を配ったモデルとなっています。エアコンを入れても今までよりもずっと燃費が良くなっています。
ステージア 250RX
2001年10月に発売されたステージア250RXは、2.5L NAエンジン搭載車の「250RS」「250RS V」「250RX」の3グレードの中の上位クラスです。
上位グレードとなる「RX」シリーズおよび最上級グレードの「AR-X FOUR」には、運転席パワーシートや後席エアコン吹き出し口などの快適装備が装備されており、「RS」シリーズには、スポーツシートが採用されているなど差別化を図っています。
2004年8月には、エンジンラインアップの変更に伴い、グレード構成も変更されており、2.5Lエンジン搭載車は「250RX」および「250RX FOUR」の2グレードのみとなり、3.5Lエンジン搭載車は「350RX」「350RX FOUR」、搭載エンジンを変更した「AR-X FOUR」の3グレードが用意されました。
250RXの燃費についてですが、平均走行約11キロという驚異的な燃費を実現しています。
ステージア AR-X
2001年10月に発売されたステージアAR-Xは、Lクラスのステーションワゴンの2代目ステージアです。今モデルは、V35スカイラインと同じV6エンジン専用の新FRプラットフォームを採用するとともに、ワゴン専用に新開発したマルチリンクリアサスペンションを搭載しています。高速走行での安定性や乗り心地や、高い運動性能を実現しているモデルになります。
エンジンはV6の2.5Lと3Lのほか、280psを発生する2.5Lターボがあり、4WDシステムは滑りやすい路面でも、発進しやすいスノーシンクロモード付きアテーサE-TSを搭載するなど、さらに運転性能を向上しています。燃費はリッター約9キロです。4WDというかなりパワフルな走りを必要としながらも、非常に燃費に配慮したモデルとなっています。
ステージア 250RS FOUR
2001年10月に発売されたステージアの「250RS FOUR」ですが、先ほどの「AR-X FOUR」と同時に発売されたモデルです。スポーティなRSシリーズで、「250RS V」「250RS」「250tRS FOUR V/HICAS(ハイキャス)」「250RS FOUR」の4種です。
RSシリーズには、同色モールや専用サスもセットになった、エアロセレクションも選べるようになっており、性能だけでなく外装も楽しめる仕様となっています。グレード名の「t」はターボ搭載、「FOUR」は4WDを表わしています。
もちろん、安全装備として全車にデュアルエアバッグ、ブレーキアシスト、ABS、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトが標準装備になっており、安全性も高められているモデルになっています。タンク容量は80Lで、燃費は10・15モードで、11km/Lとなっており、4WDにも関わらず非常に燃費のいいモデルでしょう。
ステージア アクシス
2002年1月に、オーテックジャパンより発売されたステージアアクシスですが、2001年に発売されたRXシリーズをベースとして、専用のフロントグリル、フロントバンパー、18インチアルミホイールなど、多数の専用パーツが装備されたモデルです。タイヤには、ブリヂストン製のPOTENZA S-03 PolePositionというハイパフォーマンスタイヤを採用しています。
また、インテリアには専用内装色の他、本革シフトノブ及び、ドアアームレストグリップも本モデル専用のブラックでコーディネイトされています。3Lエンジンを搭載するFRモデルに、2.5L NAエンジンを搭載するFRモデルです。
そして、4WDモデル、2.5Lターボエンジンを搭載する4WDモデルの4グレードが用意されており、用途に合わせた走りを実現してくれます。タンク容量は80Lで、燃費は10・15モードで、8km/Lとなっており、4WDモデルでありながらも燃費にまで配慮したモデルとなっています。
ステージア 350S
2003年6月に発売された、ステージア「アクシス 350S」「ステージア アクシス350S」は、前年度に発売された好評だった「アクシス」に「VQ35DE(NEO)エンジン」+「6速マニュアルトランスミッション」を搭載したスポーティタイプのステーションワゴンです。
6速マニュアルによるハイパワーを実現しており、ステーションワゴンの使い勝手の良さをそのままに、スポーティな走りを実現しています。専用サスペンションを採用しており、走行性能や安定性にも優れています。
タンク容量は80Lで、燃費は10・15モードで、11km/Lとなっており、前モデルであるステージアアクシスよりもさらに、スポーティな走りと、低燃費の両方を実現したモデルとなっています。
ステージア 350RX
2004年8月に発売されたステージア「350RX」は、これまでのステージアのモデルから大幅に変更されました。外観の変更とターボエンジンの廃止です。また、フロントグリルやフロントバンパーの変更により、スポーティ感を向上させたことです。さらに、ターボモデルを廃止し、3.5LのV6を新たに搭載した。
4WDモデルは、新サスペンションの採用に加え、4WDシステムも見直されており、これまでのステージアを大きく改善されたモデルとなっています。タンク容量は80Lで、燃費は10・15モードでの走行テストで、8km/Lとなっております。
日産ステージアの燃費改善方法
ステージアの燃費改善方法については、モデルにもよりますが、基本的な定期点検(オイル交換、プラグ交換、エアクリーナー交換など)を小まめに行うということです。アクセルワークに気を遣うということです。エンジンオイルについてですが、WC34ステージアの場合、粘度の低いものに変えることで、始動性が向上しますので、効果的な燃費向上の方法です。
さらに、タイヤの空気圧は、規定値よりも少し高めにすることで、抵抗が減りますので燃費に貢献する方法といえます。タイヤの摩耗にも気を配ることで、余計な回転数を増やす必要がなくなり、燃費の改善にもつながるでしょう。また、魅力的な3ナンバーですが、車重がモデル平均で1600kgほどあるため、荷物を減らすことも燃費向上に効果が出るとされています。
ステージアのどのモデルについても、運転方法を見直すことで、改善が見られます。ATならば、基本的にエンジンを2000回転以上回さないようにする。これは、走り出しの時や加速の時も、意識的に2000回転までに抑えるというものです。アクセルワークも丁寧にする事も大事です。
交通状況を読み、無駄な加速・減速をしない。これだけでも1キロ~1.5キロほどの改善につながります。
ステージア燃費向上グッズ
また、燃費向上グッズとして「アーシング」と呼ばれるものを設置する方法もあります。アーシングとは、電装系統における、マイナス極への抵抗を減らすことで、十分な電力を供給し、ヘッドライトの照明や燃費性能に対して、改善効果があるとされている方法です。ステージア専用のアーシンググッズも販売されていますので、ぜひチェックしてみて下さい。
アーシングとは?効果は?
アーシングとは「アースボンディング」、「アースチューン」と呼ばれる車のカスタマイズ方法の一つです。具体的には自動車の電装系にアースを追加したり、新しいものに交換することで、マイナス極への抵抗を減らして、より大きな電力を得ることができる手法です。
アーシングを行う際の効果としては、ほかにも
・エンジントルクや燃費性能の改善、ヘッドライト明かるさの増加、カーオーディオの音質改善効果
・純性の配線の中には、弱いものが使用されている場合があり、アーシングすることで本来の性能を引き出す効果が得られる。
・旧年式車両では、セルモーターの性能が低い場合があるため、セルモーターへのアーシングが解決策となる場合がある。
など、修復やメンテナンスの効果だけでなく、燃費向上に対しての効果もあるとされています。
日産ステージアの総合的な燃費のまとめ
スカイラインとローレルをベースとしたステーションワゴンのステージアです。3ナンバーであり、V6エンジンを搭載したり、4WDというパワフルさが魅力ですが、燃費性能が良いとは言えないのが事実です。以下は実燃費情報を集めて平均を取った結果です。
・日産 ステージアの一般道走行時の平均燃費:8.1㎞/L
・日産 ステージアの高速道走行時の平均燃費:6.6㎞/L
実燃費は、カタログ燃費より少し下がってしまうのは常識ですが、相当燃費性能としては悪いといえるでしょう。しかし、アクセルワークや消耗品の交換や、燃費改善グッズの利用により、向上する方法はあります。より燃費向上に向けて、車にやさしい走りをすることで、長く乗ることにもつながります。本記事を燃費向上の参考にしていただければ幸いです。
初回公開日:2017年09月30日
記載されている内容は2017年09月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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