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車種別セレナの燃費|sハイブリッドなど・セレナの燃費は悪い?

更新日:2024年08月04日

日産のミニバン「セレナ」の燃費に迫ります。過去のセレナも含め、形式別、年式別に分けてそれぞれの燃費を見てみます。また、ライバルの一台であるホンダ「ステップワゴン」との燃費対決も楽しみです。果たしてどちらが勝つのでしょうか。

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日産セレナの燃費に迫る!

日産自動車のミニバン「セレナ」の燃費に注目しましょう。近年、クロスオーバーSUVにが移ってきていますが、まだまだミニバンも魅力的です。セダンなどに比べ車両重量が重く、多人数乗車の機会が多いミニバンの燃費は気になります。果たして燃費は良いのでしょうか、それとも悪いのでしょうか。

セレナってどんな車?

燃費を考える前に、セレナについて簡単におさらいしておきましょう。

セレナは、日産自動車が1991年から生産・販売しているミニバンです。同じ日産から販売されていた、フルキャブオーバータイプの「バネットコーチ」がフルモデルチェンジして登場したのが、「バネットセレナ」でした。今までのキャブオーバータイプとは違い、小ぶりながらボンネットを持ち、助手席下にエンジンを配置した構造をしていました。

この頃には、トヨタ自動車も「エスティマ」を輩出しており、対抗馬となっていました。1994年にマイナーチェンジを施され、商用車バンのイメージを払しょくするべく、車名からバネットの文字を消し、「セレナ」としました。

その後、ホンダの「ステップワゴン」の登場などで、家族のミニバンとしての進歩がいっそう際立つようになってきました。

車種別に分けて見てみると?

最初に、セレナを車種別に分けて見ましょう。過去に生産されていた車を含め、セレナの燃費に迫ってみます。車種によってどのように燃費数値が異なっているでしょうか。本記事で扱う車種は、「C24型」、「C25型」、「C26型」、「C27型」です。

セレナC24型の燃費やいかに?

セレナC24型は、1999年から2005年まで生産販売していたモデルです。セレナとしては二代目となります。1999年6月に、セレナは初のモデルチェンジを施されています。

ワゴン車専用設計となっており、駆動方式を後輪駆動から前輪駆動に変更しています。乗用タイプのミニバン初の両側スライドドアを採用し、当時を博していたホンダのミニバン「ステップワゴン」を意識し、床の高さを低く抑えることによって、乗り降りがしやすく居住性も良いミニバンとなっていました。

多彩なシートアレンジも魅力的で、ファミリーの車中泊などにも大変重宝する車に仕上がっていました。4WDも特徴的で、路面や車速に応じて前後のトルクを最適に配分するオートコントロール4WDでした。専用のエアロを身に着けたの「ハイウェイスター」もラインナップされました。

心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジン、または2.5Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれました。ディーゼルエンジンもありましたが、2001年に廃止されました。トランスミッションは、CVTと4速オートマチックが用意され、駆動方式は、2.0Lエンジンが2WDと4WDの選択、2.5Lエンジンは2WDのみの選択となっていました。

燃費はどうなの?

それでは、セレナC24型の燃費はどれほどでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照すると、2.0Lエンジンの2WD車が、1リッターあたり12.2km、4WD車が1リッターあたり10.6kmと測定されています。

一方の2.5Lエンジンの2WD車は、1リッターあたり12.2kmと測定されています。当時のミニバンの燃費としては、標準的な燃費数値と言えるでしょう。

セレナC25型の燃費やいかに?

セレナC25型は、2005年から2010年まで生産販売されました。三代目のセレナということになります。

2005年5月にフルモデルチェンジがなされ、今度のセレナはスタイリングに変更が加えられました。ルノーと共通のCプラットフォームが採用されました。2005年12月には一部改良によって、全車「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(4つ星)」の認定を取得していました。

2007年にはマイナーチェンジを実施し、フロントデザインが変更になり、サイドターンランプ内蔵のリモコン電動格納式ドアミラーを採用されました。さらに、両側スライドドアにオートクロージャ―機能が全グレードに標準装備されるなど、ミニバンらしい機能が次々と加えられていきました。

2008年には、2007年国内新規登録台数がミニバン部門で1位となったことを記念して、特別仕様車「20Sエディションナビパッケージ」を、期間限定で発売しました。すでにこの頃から、セレナが多くのファンを獲得していたことが分かります。

心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれ、トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は2WDと4WDが用意されていました。

燃費はどうなの?

では、セレナC25型の燃費はどのようなものなのでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)によると、2WD車が1リッターあたり13.2km、4WD車が1リッターあたり12.0kmと測定されています。

セレナC24型に比べても着実に燃費が改善しています。当時のミニバンとしては、良好な燃費数値と言えるでしょう。

セレナC26型の燃費やいかに?

セレナC26型は、2010年から2016年まで生産・販売されていました。四代目のセレナということになります。

先代のセレナよりも丸みを帯びた流れるようなデザインを採用し、室内長も先代よりも拡大し、乗員が広々と感じる空間を作り出していました。低燃費対策に対する取り組みも、この頃から一気に進み、エンジンを直噴化することによって、高トルクと低燃費を両立していました。

一部のグレードを除き、アイドリングストップ機構も搭載され低燃費に貢献していました。エンジンスターター音の無い、とても静かなアイドリングストップ機構であったのも特徴の一つでした。

メーター類には瞬間燃費計や、車速に応じたアクセル開度を表示する「エコドライブナビゲーター」、エコメーターを備えた「マルチグラフィックアッパーメーター」などを装備し、低燃費を意識した車づくりがなされていました。

2011年には、3列シートのミニバンの販売台数で1位となり、宿敵であったホンダのステップワゴンから、2年ぶりに首位を奪還しています。2012年に一部改良がおこなわれ、一部車種を除く2WD車全車に、新開発のスマートシンプルハイブリッドを搭載し、2.0Lエンジンクラスの8人乗りミニバンでは初となる、「平成27年度燃費基準+20%」を達成しました。

心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジンと、2.0Lの4気筒DOHC+モーターの2種類が用意されていました。トランス三ションは全車CVTで、駆動方式は、ガソリンモデルが2WDと4WDを選択でき、ハイブリッドモデルは2WDのみの設定でした。

燃費はどうなの?

それでは、セレナC26型の燃費はどのようなものでしょうか。日産公表のカタログスペック(JC08モード燃費)を参照すると、2.0Lガソリンエンジンの2WD車が、1リッターあたり13.8km、4WD車が1リッターあたり12.6kmと計算されています。続いてハイブリッドモデルは、1リッターあたり15.2kmと計算されています。

ハイブリッドモデルの燃費数値が、ガソリンモデルを大きくリードしています。価格は高めの設定ですが、地球環境に関心があるドライバーや、長く乗るドライバーにはメリットがありました。

セレナC27型の燃費やいかに?

セレナC27型は、現行モデルとなります。2016年から生産・販売されています。五代目のセレナということになります。

2016年8月にフルモデルチェンジを施され、エクステリアもさらに洗練されています。フロントグリルには、新世代の日産のデザインの象徴である「Vモーション」を採用し、いっそう精悍なスタイルへと進化しています。ボディーカラーも、最近の自動車らしく2トーンカラーが準備され、ミニバンであっても、おしゃれ感がしっかり備わっています。

インテリアにも変更が加えられ、インテリアカラーを5色から選択できるほか、室内長を四代目セレナよりもさらに拡大して、広い空間を実現しています。「ハンズフリーオートスライドドアが採用され、インテリジェントキーを体に身に着けている状態で、スライドドアの下をキックするだけで、スライドドアが開閉します。

細かい部分ですが、給油口が特徴的で、給油キャップがなく、ふたを開けてそのままノズルを差し込むだけで給油ができてしまう「キャップレス給油口」が採用されています。

日産に先進技術「プロパイロット」が搭載され、スイッチを押して車速を設定すると、前を走行する車や白線を認識し、アクセルやブレーキの自動制御によって適度な車間距離を保ってくれます。また、車線の中央をキープするように補助してくれる機能もあります。

エンジンは、直接噴射式2.0Lの4気筒DOHCで、トランスミッションはCVTのみの設定となっています。駆動方式は、2WDのみのラインナップとなります。

燃費はどうなの?

それでは、セレナC27型の燃費に注目してみましょう。日産公表のカタログスペック(JC08モード燃費)を参照すると、1リッターあたり15.0kmとなっています。省燃費対策の効果が表れ、車両重量が重いにもかかわらず燃費が良好です。

セレナSハイブリッドに燃費やいかに?

気になるハイブリッドの燃費はどうでしょうか。まず、エンジンは直接噴射式2.0Lの4気筒DOHC+モーターです。トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は2WDと4WDが選択可能です。

次に燃費ですが、日産公表のカタログスペック(JC08モード燃費)によれば、2WD車が1リッターあたり16.6km~17.2km、4WD車が1リッターあたり15.0km~15.8kmと測定されています。2WD車も4WD車も、素晴らしい燃費数値となっています。

Sハイブリッドの効果が燃費数値にしっかりと反映されています。4WDの選択が多い寒冷地に住むドライバーにも、安心できる燃費数値と言えるでしょう。

平成17年式セレナの燃費は?

平成17年式(2005年式)セレナは、5月にフルモデルチェンジして登場しています。

グレードには、都会的で個性的なイメージの専用スムージンググリルとカラードベルトを採用した、上級グレード「20RX」や、上質で落ち着いたイメージの専用メッキグリルを採用した「20G」の、2つのデザインタイプが用意されました。

上級グレードには、オートライトや15インチアルミホイールが装着されており、テーブルとしても使用可能な「セカンドマルチセンターシート」などの快適装備も充実していました。

セレナには、日産の子会社の特装車メーカー「オーテックジャパン」製のカスタムである、「ライダー」という車種がラインナップされており、エクステリアには専用のエアロパーツと専用のフロントグリルを装着し、インテリアにはアルカンターラのシート地が採用されて、スポーティーで上質なモデルとしてでした。

心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれ、トランスミッションはCVTのみの設定になっていました。駆動方式は、2WDとフルタイム4WDが選択可能でした。

燃費はどうなの?

では、平成17年式のセレナの燃費を見てみましょう。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照すると、2WD車が1リッターあたり13.0km、フルタイム4WD車が1リッターあたり11.8kmと測定されています。日産のエクストロニックCVTの搭載により、このクラスにしては良好な燃費数値でした。

平成19年式セレナの燃費は?

平成19年式(2007年式)のセレナは、三代目のセレナです。この年の12月に、セレナはマイナーチェンジを施されています。

エクステリアに変更が加えられ、グリルやバンパー、ヘッドランプなどのフロントデザインの変更や、サイドターンランプ内蔵の電動格納式ドアミラーが新たに採用されていました。両側スライドドアオートクロージャ―を、全車に標準装備しました。

インテリアにも変更がなされ、シート地の質感が高められ、インストルメントパネル周りを上質感のあるものにするなど、ドライバーの快適さもアップされました。また、ファインビジョンメーターが標準装備され、キーをオンにしていれば、常にメーターの文字や針が光るようになっていました。

オーテックバージョンの一部も変更され、ボディーの剛性強化やサスペンションのチューニング、エンジンのチューニングなどが施されました。エンジンは2.0Lの4気筒DOHCで、トランスミッションはCVTのみの設定でした。駆動方式は、2WDと4WDが用意されていました。

燃費はどうなの?

それでは、平成19年式のセレナの燃費を見てみましょう。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)によると、2WD車が1リッターあたり13.2km、フルタイム4WD車が1リッターあたり12.0kmと計算されています。この年に発売されていた「ライダー」については、燃費数値は非公表となっています。

ステップワゴンと燃費対決!

ここからは、セレナのライバル車の一つである、ホンダの「ステップワゴン」に注目し、セレナと燃費対決をしてみましょう。果たしてどちらに軍配が上がるでしょうか。ガソリンモデルとハイブリッドモデルの両方に注目してみましょう。

新型ステップワゴンはこんな車!

新型になって、ステップワゴンも魅力を増しています。2015年にフルモデルチェンジして五代目となったステップワゴンの大きな特徴の一つは、ダウンサイジングしたエンジンです。他メーカーのミニバンは、全てが2.0L以上の排気量ですが、ステップワゴンは1.5Lのターボエンジンを搭載しています。

このエンジンは、低回転からターボが効き始め、2.4Lエンジンに匹敵する常用域でのトルクを発生するとともに、小排気量で低燃費も両立しています。トランスミッションも、新開発のCVTが搭載され、走行性能と低燃費を後押ししています。

もう一つの特徴は、「わくわくゲート」と「マジックシート」です。テールゲートに横開き式のドアを付け、そこから3列目のシートに乗り込むことができるという変わり種です。そして3列目シートは、左右に分かれて床下に収納できます。

2017年にマイナーチェンジして、ステップワゴン初の「ホンダスポーツハイブリッド・インテリジェントマルチモードドライブ」と呼ばれるフルハイブリッドシステムが、新設定されました。これにより、「平成23年度燃費基準+50%」を達成し、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(5つ星)」認定も取得しています。

心臓部には、VTEC1.5Lの4気筒DOHCターボと、i-VTEC2.0Lの4気筒DOHC+モーターの2種類が積み込まれています。トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は、ガソリンターボエンジンが2WDと4WDを選択でき、ハイブリッドは2WDのみの設定となります。

燃費対決の結果やいかに?

では、セレナとステップワゴンの燃費を比較してみましょう。ステップワゴンの燃費は、ホンダ公表のカタログスペック(JC08モード燃費)に記載されていますので、確かめてみます。

まず、ガソリンターボエンジンモデルの2WD車は、1リッターあたり15.4km~17.0km、4WD車は1リッターあたり15.0km~15.4kmと測定されています。ハイブリッドモデルは、1リッターあたり25kmと測定されています。

一方のセレナの燃費は前述のように、ガソリンモデルが2WD車のみの設定で、1リッターあたり15.0km、ハイブリッドモデルが、2WD車で1リッターあたり16.6km~17.2kmとなっています。

ガソリンモデルではステップワゴンの方が、1リッターあたり0.4km~2.0kmほどリードしています。ハイブリッドモデルは、ステップワゴンの方が1リッターあたり7.8km~8.4kmリードしています。ガソリンモデルは、小排気量のステップワゴンが一歩リードというところですが、ハイブリッドモデルはステップワゴンが大きくリードしています。

ただしハイブリッドモデルは、ステップワゴンがフルハイブリッドシステムを搭載しているため、異なるハイブリッドシステムであるセレナと、単純に比較はできません。両車とも良好な燃費数値と言えるでしょう。

次の車はセレナに決まり!

ここまで、日産セレナの燃費について考えてきました。セレナは、ガソリンモデルもハイブリッドモデルも燃費数値は良好であり、「プロパイロット」などの日産の先進技術もたっぷりつぎ込まれています。ファミリーのお出かけにぴったりなセレナを、次の愛車に選んでみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年10月12日

記載されている内容は2017年10月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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