タントカスタムの燃費・車種別燃費比較|4wdターボなど
更新日:2024年07月10日
タントカスタムってどんな車?
タントカスタムは、ダイハツ工業が生産・販売している軽トールワゴンのタントに、エアロパーツや特別仕様のインテリアを設定したスポーティ派生モデルです。2代目以降から、センターピラーレスの「ミラクルオープンドア」が採用され、開放的な空間が実現されました。
ダイハツの軽自動車の中では、1番の室内空間や荷室の広さをほこっていることもあり、軽自動車部門でのは常に上位にあります。
タントカスタムの燃費は悪いの?
タントカスタムでは、自然吸気エンジン(NAエンジン)とターボエンジンの2パターンがあり、それぞれの燃費について気になる方が多いでしょう。以下ではグレード、年式別の燃費についてご紹介していきます。
燃費の測定方法
タントカスタムの燃費をご紹介する前に、カタログに表記されている燃費の測定方法について説明します。カタログ燃費は、通称「モード燃費」とよばれており、国土交通省が定めた様々な走行条件を課して行われる測定方法で割り出された数値になります。
実際に車を走らせるだけでなく、測定器ローラーに車を載せ、タイヤを回転させて測定します。測定モードには「JCO8モード」と「10・15モード」の2つがあり、それぞれ測定時間や速度、走行距離が違います。最近はJCO8モードが主流になっています。
実燃費は、一般的にカタログ燃費に0.6~0.7を掛けた数値になると言われています。今回紹介するタントカスタムでは10・15モードでの数値となっています。
車種別タントカスタムの燃費比較
18年式(L350S/L360S型)
18年式は、初代タントカスタムになります。グレードによってNAエンジン、ターボエンジンが選択でき、駆動も2WDか4WDを選択できます。カタログ燃費では、標準グレードで18.0km/L、4WDで16.8km/Lとなっています。実燃費では、平均して13.71km/L~13.04km/Lといった数値になっています。
19年式(L375S/L385S型)
2代目タントカスタムの19年式は、初代に引き続きエンジン、駆動が選択できることに加え、ミッションに無段変速のCVTを選択できるようになりました。タントカスタムの最大の特徴である、センターピラーレス+スライドドアの「ミラクルオープンドア」が採用されたのもこの年式からになります。
カタログ発表の燃費は2WDで18.8km/L、4WDでは17.6km/Lとなっており、実燃費数値では14.70km/L~13.30km/Lとなっています。
カスタムXリミテッド
カスタムXリミテッドではCVTが搭載され、2WDのみの設定となっています。ミッションの違いの他に、パワースライドドアが装備されているのもこのグレードです。燃費は、カタログ数値で21.0km/L~20.5km/L、実燃費では13.73km/Lという数値になっています。
21年式(L375S/L385S型)
2代目タントカスタムのエンジン制御の改良や、グレード体系の変更が加えられたモデルになります。グレードはX・Xリミテッド・RSの3グレードとなりました。各グレードのカタログ燃費はX・2WDで18.2km/L、X・4WDで18.0km/L、Xリミテッドが21.0km/Lとなっています。ターボエンジンのRSでは2WD、4WD共に18.2km/Lとなっています。
22年式(L375S/L385S型)
22年式タントカスタムでは、フロントデザインの変更を伴い後期型となり、全グレードにCVTを採用し燃費が改善されました。全グレードCVT搭載によりXリミテッドを廃止し、替わりにLが廉価グレードとして登場しました。装備面ではXにもパワースライドドアが標準採用されました。カタログ発表の燃費では2WD・4WD共に21.0km/Lといった数値になっています。
ターボエンジン搭載車
ターボとは、エンジンのシリンダーに排気ガスの流れを強制的に送り込む機構のことを言います。それにより、エンジンの排気量以上のパワーを出すことができます。タントカスタムのターボありとなしの燃費を年式別に比較していきます。
18年式ターボあり17.6km/L、ターボなし18.0km/L。19年式ターボあり19.2km/L、なし20.5km/L。21年式~22年式ターボあり18.2km/L、なし21.0km/Lといったカタログ数値になっています。パワーを得られる分燃費は落ちてしまう傾向にあります。
坂道が多い地域にお住まいの方や、高速道路をよく利用する方はパワーの出るターボエンジンを選択してみてもいいでしょう。
4WDターボ車
自動車は基本的には、前輪か後輪の2輪を駆動する方式(2WD)が多いですが、4WDとは4輪全てが駆動する車両の事をいいます。タントカスタムに採用されているのは、フルタイム4WDという常に4輪駆動で走行する方式となっています。
その4WDにターボエンジンを併せたグレードもありますので、年式別に燃費を比較していきます。18年式タントカスタムでは17.2km/Lです。19年式では17.8km/Lです。21年式~22年式では18.2km/Lといったカタログ数値になっていました。
雪道や悪路に効果を発揮するのが4WDですので、レジャー等でそういった道路をよく走行される方は4WDを選択してみはいかがでしょうか。
タントカスタムの燃費計リセット方法
最近の車には、平均燃費等を表示する燃費計というものがついていて、メーター付近にあるディスプレイ表示を切り替える事によって、実燃費が簡単にわかるようになっています。タントカスタムにもL375S/L385S型から燃費計が搭載されています。
運転の仕方で燃費は変わりますので、タントカスタムを中古で購入された方や、環境が変わった方は燃費計をリセットし、実燃費を計りなおしてみましょう。燃費計のリセット方法は、平均燃費が表示されている状態で、ディスプレイ切り替えボタンを長押しすればリセットされます。
タントカスタムの燃費向上方法
運転の仕方での燃費向上
タントカスタムに限らず、どんな車でも運転の仕方で燃費は良くなります。車はアクセルペダルを踏んでいる間は、常にガソリンが消費されますので、アクセルワークを意識して運転すると燃費は向上するでしょう。
特に急発進や急ブレーキは、燃費悪化につながります。発進時はゆっくりアクセルを踏み、止まるときは、アクセルを離した状態でのエンジンブレーキで速度を落としてからブレーキを踏むようにしましょう。
エンジンの回転数が上がると、その分ガソリンを消費してしまうので、一定の回転数を維持するように運転することも燃費向上につながります。
メンテナンスでの燃費向上
こまめなメンテナンスを行うことで燃費は改善できます。古いバッテリーを使っていると、充電の効率が悪化してしまうので、充電するためにエンジンに負荷がかかる時間が長くなり余計に燃料を消費してしまいます。消耗したバッテリーはすぐに交換しましょう。
こまめなエンジンオイルの交換も燃費改善の一つです。エンジンオイルは、エンジンがスムーズに回るための潤滑油です。劣化するとスムーズさがなくなり、抵抗が大きくなり燃費が悪くなってしまいます。
バリエーション豊富なタントカスタム
今回はタントカスタムについて燃費を中心に書きましたが、いかがだったでしょうか。室内空間も広く、1,000ccクラスの乗用車にも引けを取らない軽自動車です。その分低燃費を売りにしている軽自動車より燃費は劣りますが、4WDやターボエンジンを選択できるので、活躍の幅が広い車だといえます。
カタログ燃費の数値だけで判断せず、利用する地域や用途をよく考慮し、グレードを選択するといいでしょう。ターボなしを選択したが、よく利用する道が坂道ばかりだった等では、燃費が悪化してしまう可能性があります。タントカスタムの購入を検討している方は、この記事を参考にしてみてください。
初回公開日:2017年09月15日
記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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