ロードスターの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較
更新日:2024年07月19日
ロードスターはマツダが開発した次世代スポーツカー!
スポーツカー好きの間では有名なロードスターですが、このロードスターはマツダが開発し販売しているオープンタイプスポーツカーになります。オープンというだけあって、まさしくハリウッド映画などに出てくるように、天井が一切取り付けられておらず、オープンに開け放たれています。
1989年にロードスターの初代がアメリカで先立って販売されたのを皮切りに、日本でも同年8月に先行予約販売が開始されました。当時は「ユーノス・ロードスター」として販売されましたが、発売初年でスポーツカーとして日本では大ヒットを誇っています。まさしく、ロードスターは日本を代表するスポーツカーの一つと言えるでしょう。
1998年にフルモデルチェンジされた
もともとロードスターは、当時のマツダのプレミアムブランドであるユーノスという会社から販売を開始されました。そのためそれまでは「ユーノス・ロードスター」と呼ばれていたのですが、ロードスターは1998年に初のフルモデルチェンジが行われ、そこでようやく「マツダ・ロードスター」という名称に変更され販売されるようになりました。
2015年にはさらに10年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、現在のロードスターへと受け継がれています。
ロードスターのフロントは能面?
日本を代表するオープンスポーツカーであるロードスターですが、そのフロント面のデザインは実は能面をイメージしたと言われてます。これはデザインを決める際に、モチーフを日本の伝統的なものにしたいといったことからそのようなデザインになりました。
他にも、フード部分の盛り上がりから、サイドウィンドウに沿ったラインは、同じく能面の「若女」からインスパイアされています。シート表面のパターンは畳模様から、また、リアコンビランプは江戸時代の両替商が使った分銅のデザインを用いています。
このように、一見海外生産車のデザインから来ているように思われるロードスターですが、その随所には「日本の伝統の趣」が染み込んでいます。
ロードスターの燃費は悪い?
「スポーツカーと言えば燃費が悪い」といったイメージを持たれている方は多いようですが、マツダロードスターについてはどのようになっているのでしょうか。実際のところ、スポーツカーは高出力なエンジンを搭載しているような場合は燃費が悪くなってしまいますが、一般的にスポーツカー自体の燃費が悪いといったことはありません。
特にマツダロードスターは、1トンを切る重量とかなり軽量なスポーツカーということもあり、そのような軽量に開発されているコンパクトなスポーツカーはむしろ燃費数値が高い傾向にあります。そのため、マツダロードスターについても一概に燃費が悪いと決めつけるのはまだ早いのではないでしょうか。
以下では、そうしたロードスターの燃費という点にスポットを当てて、紹介していきたいと思います。
ロードスターNAの燃費や性能は?
こちらのロードスターは1989年から1998年に販売されている初代のNA系(通称NA)と呼ばれているものになります。NAはNBなどと比べるとデザインは異なりますが、エンジンなど大きく見れば内部はそれほど違いはありません。ですが、リトラクダブルヘッドライプを採用していて、リアコンビネーションランプなどはニューヨーク近代美術館に展示されています。
ロードスターNAの燃費ですが、カタログ燃費は10.2㎞/リッター~13.2㎞/リッターとなっています。実燃費は9.79㎞/リッター~10.79㎞/リッター前後が平均数値です。
NAはこのリトラクダブルヘッドランプが高く評価されていて、性能としては現行型に劣りますが、その遊び心は今に至るまで、スーパーカー好きの心をつかんでいます。
ロードスターNBの燃費や性能は?
こちらのNBはロードスターの二代目にあたる車で、1998年にロードスターの初のモデルチェンジが行われたモデルにもなります。こちらからいわゆる「マツダ・ロードスター」として販売されました。
ロードスターNBはトランスミッションはAT、4AT、5MT、6MTでそれぞれレギュラーガソリンタイプに分かれていて、2004年にはMTでターボを搭載したハイオクガソリンモデルが販売されています。
カタログ燃費は11.2㎞/リッター~14.8㎞/リッターとなっています。実燃費はおおむね9.88㎞/リッター~13.11㎞/リッターが平均値となっています。燃費性能については、初代のNAに比べると全体的に高くなっていることが分かります。
ロードスタースマートの燃費や口コミは?
ロードスタースマートは2003年9月に販売されたモデルで、700㏄のトランスミッションはシーケンシャルMTを採用しているハイオクガソリン仕様車です。駆動方式はRRを採用していて、ターボを搭載しています。スポーツタイプのモデルとなっていて、デザインが他のロードスターのモデルと比較すると特徴的です。
ロードスタースマートのカタログ燃費は18.4㎞/リッターとなっています。実燃費は18.29㎞/リッターという平均値が出ています。2シーターのため、大勢では乗れませんが、一人二人で手軽に楽しむのに向いているスポーツカーになります。操作性の高さとデザインが良いといった声が多く挙がっていました。
ロードスターNCの燃費と変わった点は?
2005年8月に販売されましたロードスターNCは、ロードスターとしては3代目に位置づけられます。こちらのトランスミッションはATとMTから選ぶことが出来て、それぞれハイオクガソリン仕様となっています。
カタログ燃費は11.8㎞/リッター~13.4㎞/リッターとなっています。実燃費の平均値は11.49㎞/リッターとなっています。今までのモデルと燃費を比較すると、着実にその燃費性能を向上させてきていることが分かります。
このNCの大きな特徴の一つとしてRX-8をベースとしたシャシーに変更されたことがあります。また、それによってボディーは大型化され、ロードスターの雰囲気は残しつつ安全性能がかなり見直されました。
新型ロードスターの燃費は?
こちらはマツダロードスターの新型モデルで通称NDと呼ばれているモデルになります。この新型ロードスターNDの大きな特徴は、クリーンディーゼルエンジンを新しく採用した点にあります。これにより、クリーンディーゼルエンジン搭載のオープンカーという新たな次元の車が生まれました。
ロードスターのカタログ燃費は17.2㎞/リッター~18.6㎞/リッターとなっていました。実燃費の平均はレギュラーは11.47㎞/リッター、ハイオクは12.30㎞/リッター、軽油では16.51㎞/リッターとなっています。実燃費の幅としては、全体では8㎞/リッター~20㎞/リッターといった数値幅となっています。
やはり、ディーゼルエンジンを搭載したモデルは他のモデルに比べると圧倒的に燃費効率が良いことが分かります。
ミニロードスターの燃費は?
ミニロードスターは2012年1月に販売された、文字通り普通のロードスターよりもスモールなサイズ感となっているモデルになります。こちらは、ロードスタースポーツと同じで、2シータ―モデルとなっているため、基本的に2人以下の乗車人数で楽しむ車になります。
ミニロードスターのカタログ燃費はJC08モードで13㎞/リッター~19㎞/リッターとなっています。ハイオクガソリンモデルのみの販売になりますが、実燃費の平均値は13.16㎞/リッターとなっており、軽量なため、燃費効率はまずまずといった数値になっています。
実燃費数値の幅は10㎞/リッター~20㎞/リッターとなっているため、ほぼカタログ燃費通りの数値で走行できていると言えます。
ロードスターの燃費向上方法
ロードスターの燃費向上方法として最も一般的なのは走り方ですが、アクセルを開け過ぎないようにするなどの意識は大切になります。また、軽量化すればそれだけ燃費効率が上がるため、荷物を少なくし、ホイールを軽量化するなどの対策を行うと燃費効率に寄与する可能性があります。
また、ロードスターはメーカ―も認めている通り、エンジンに当たり外れがあります。そのため、通常エコな運転を心がければ10㎞/リッターは行くように設計されていますが、心がけてもうまく良い数値が出ない場合は、エンジンに問題がある可能性もあるため、その時は交換も考えましょう。
オイル交換を適切なタイミングでなく行うなども、エンジンを悪くし、燃費を悪化させる可能性があるためやめましょう。さらに、いわゆる「ちょい乗り」のタイプの方はエンジンが温まる前に走行を止めてしまうため、全体で見た燃費効率は下がってしまうということを覚えておくといいでしょう。
ロードスターと86の燃費比較
ロードスターと対をなすスポーツカーとしてトヨタが開発し販売している通称86があります。よく比較されることもあるこの二台ですが、実際のところ燃費性能にはどのような違いがあるのか知らない方も多いかと思います。
燃費性能をほぼ同条件の性能のグレードのカタログ燃費で比較すると、ロードスターは17.2㎞/リッターとなっているのに対し、トヨタ86は11.8㎞/リッターとなっています。やはり、トヨタ86の方が一回り車体も大きく、重量があるということもあるため低い燃費数値となっています。
燃費性能についてはロードスターが上回っていますが、走行性能に関してはどちらにも一長一短という特徴があり、それぞれがを誇る理由がそこにあります。
ロードスターは硬派な大マツダスポ―ツカ―
ロードスターは古くから生産を開始し販売されてきたことから、未だに多くの年代にとては魅力的な要素の多く積まったスポーツカーと言えます。マツダ生産のスポーツカーということから、信頼できる安定したどちらかと言えば硬派な性能を持つロードスターは、文字通り多くの方にとっての「ロードスター」となり得る力を持っています。
また、燃費効率についても新型86を上回っており、そこからもロードスターは、旧型モデルから着実に性能を洗練させたものに進化させてきたことが伺えます。また、新型ではマツダらしいディーゼルエンジン搭載のロードスターも発売したため、次世代のスポーツカーとして期待が強く持てるのではないでしょうか。
初回公開日:2017年09月29日
記載されている内容は2017年09月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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