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軽バンの燃費比較・燃費向上方法・燃費は悪い?

更新日:2024年02月27日

軽バンを購入したいけど、燃費が悪いといった話をよく聞きます。実際のところはどうなのか、各メーカーが出している軽バンをカタログ燃費値をもとに比較してみました。また、装備、仕様、新旧モデルを比較することで軽バンの燃費を考えてみました。

軽バンの燃費比較・燃費向上方法・燃費は悪い?

軽バンって気になるけど燃費はいいの?

仕事にプライベートに大活躍する軽自動車の1BOX(いわゆる軽バン)ですが、ずんぐりむっくりのその姿から燃費が悪いのではないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでは、実際の燃費はどうなのかを確認していきましょう。

軽バンの燃費比較

軽バンとは、軽自動車の1BOXタイプの商用車のことで、車体後部が荷物を積むスペースとなっていて、ビジネスにもプライベートにも使える車として人気があります。今回は、そんな仕事に遊びにたっぷり使える軽バンの、燃費をメーカーごとに見ていきましょう。

ホンダ アクティバン

・アクティバン 2WD AT 燃費15.6㎞/L

ホンダアクティバンは平成11年6月にフルモデルチェンジし、今年で18年目となる大変息の長いモデルです。この車の特徴としては、車体中央の床下にエンジンを搭載したミッドシップレイアウトを採用しており、荷室が空の状態でも後輪に荷重がかかりやすく、悪路などでも走りやすい設計となっています。

また、ステアリングの可動域が大きく取れるため、小回りもききやすくなっています。燃費の面では基本設計が古いため、残念ながら最新の車種と比べる満足できないかもしれません。

ダイハツ ハイゼットカーゴ

・ハイゼットカーゴ 2WD デラックスハイルーフ AT 燃費16.2㎞/L

ダイハツの軽バンはハイゼットカーゴです。現行モデルは平成16年12月に発売になっており、もうすでに12年が経過したモデルです。基本となる設計がよいので息の長いロングセラーになっているのですが、燃費の面では設計の古さのため、特に以前からのATの効率がいまひとつです。もっと燃費効率のいいオートマが積まれることが望まれます。

スバル サンバーバン

・サンバーバン 2WD VC AT 燃費16.2㎞/L

スバルサンバーバンは、平成24年4月に現行モデルに変わりました。スバルも長年自社で軽バンを製作していましたが、今モデルからダイハツからのOEMとなっています。そのため、基本的にはダイハツハイゼットカーゴと同様のしようとなっていて燃費に関しても同じです。

スズキ エブリィバン

・エブリィバン 2WD  PA ハイルーフ 5AGS 燃費20.2㎞/L

スズキエブリィバンは、平成27年2月に新発売となっています。ライバルの中ではもっとも新しいモデルで、広い室内空間のボディに衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」がオプションで選べるのも魅力です。

また、2WD・4WDともに5MT/4ATが選択できますが、さらに軽バン有数の低燃費の5AGS(オートギアシフト)車が選べます。これは5MTをベースにして、クラッチとシフトチェンジを車が自動操作してくれるという2ペダルのオートマ車です。

そのため、オートマ限定免許でも乗れますし、マニュアルトランスミッションのように燃費効率が高いく人気のトランスミッションです。

三菱 ミニキャブバン

・ミニキャブバン 2WD M 5AMT 燃費20.2㎞/L

三菱ミニキャブバンは平成27年3月にモデルチェンジしました。スバルサンバーバンなどと同様に三菱も、このモデルから自社生産からOEMに切り替わっています。この車両は、スズキからのOEMでエブリィバンと同様に軽バン燃費有数の20.2㎞/Lを誇っています。

軽バンの燃費は悪いの?

ターボ

ターボエンジンとは?

軽バンのエンジンには、自然吸気エンジン(NAエンジン)と過給機付きエンジン(ターボエンジン)の2種類があります。エンジンが動くためには、きれいな空気と霧状になった燃料が程よく混ざった混合気が必要になります。その混、合気を作る為の空気を自然吸気エンジンでは名前のとおり自然の流れで吸い込ませます。

一方、過給機付きエンジンではタービンと呼ばれる過給機がエンジンの排気ガスによって回され、その作用で強制的に空気を送り込む技術を搭載したエンジンです。

ターボエンジンのメリット・デメリットは?

過給機付きエンジンでは、自然吸気エンジンよりも大量の圧縮された空気がエンジンに送られますので、同じ排気量の自然吸気エンジンよりも馬力・トルクともに大きくすることが可能です。

ターボには、軽バンの制限のあるエンジンでもより大きな力が出せるというメリットがありますが、その反面自然吸気エンジンよりも燃料を多く使うことがネックとなり、燃費の面では不利になっています。

軽バンの燃費はどれくらい?

さて、軽バンの燃費はどれくらいなのでしょうか。燃費は同じブランドの車種だとしても、装備や仕様や年式によって異なっています。ここではスズキエブリィを例に、マニュアルトランスミッション、4WD、中古車で検証してみましょう。

マニュアルトランスミッション

軽バンのトランスミッションは主に、マニュアルトランスミッション(MT)とオートマチックトランスミッション(AT)の2種類に分けられます。一般的には搭載されているトランスミッションで呼び分けられることが多く、マニュアル車(MT車)、オートマ車(AT車)といわれます。

通常、AT車よりもMT車の方が燃費が伸びやすいといわれています。それは構造的にATよりもMTの方が重量が軽いため、車両重量を軽くできるためです。

・エブリィPAハイルーフ 2WD 5MT 燃費19.0㎞/L
・エブリィPAハイルーフ 2WD 4AT  燃費17.0㎞/L

しかし、スズキエブリィには5AGS車が設定されており、軽バン有数の低燃費を誇っています。

・エブリィPAハイルーフ 2WD 5AGS  燃費19.4㎞/L

4WD

現行モデルを例に2WDと4WDの燃費を比べてみましょう。

・エブリィPAハイルーフ 2WD 5AGS 燃費20.2㎞/L 車両重量850kg
・エブリィPAハイルーフ 4WD 5AGS 燃費19.0㎞/L 車両重量890kg

2WD社の燃費の方が1.2㎞/Lが良いです。この差は車両重量の差によるものです。2WD車と比べて4WD車には追加でもう2輪を駆動させる機構が必要となるため、同装備のグレード同士で比較しても車両重量に差が生まれます。つまり、同じトランスミッションを使用している車両同士の比較でも、車両重量が重い④WD車の方が燃費が伸びにくいということです。

中古車

スズキエブリィは、平成27年に現行型にモデルチェンジしていますが、その前のモデルは平成17年から販売していました。このモデルの燃費を見てみましょう。

・エブリィPA 2WD 3AT 燃費15.6㎞/L (平成17年モデル)

このモデルのオートマは3ATで、当時の軽バンの中では定番のトランスミッションでした。すでに10年以上前の設計の車なので、現行モデルと比べると燃費は劣ります。しかし、モデル後期の車でも中古車市場で30万円~60万円程度でこなれた価格となっていて、多少の燃費の差も気にならないおすすめの軽バンです。

軽バンの燃費向上方法

軽バンは商用車ですので、後部に荷物を積んで走るということが大前提で開発されています。そのため、発進時などにしっかりとエンジンが力を発揮できるようにトランスミッションのギア比が低めになっています。つまり、スピードが上がるとエンジンが高回転になりがちになるということです。

エンジンが高回転になれば、当然それだけ燃料を消費しますので燃費が悪くなります。逆を考えますと、軽バンで燃費を伸ばすためには急発進や急加速をしないといった運転の基本を守ることと、後部荷台に荷物などを積みっぱなしにしないということが大事です。

魅力いっぱいの軽バンに乗ってみませんか?

使い勝手が良いことで大変人気のある軽バンですが、たくさん乗り回すだけに燃費は気になるところです。軽バンは、商用車だけに乗用車に比べると燃費の面では不利になりますが、それを補って余りある広い室内空間が魅力です。

また、最新の軽バンではさまざまな改良や新機構が加えられて、燃費もどんどん改善されてきています。一家に一台、軽バンの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年09月20日

記載されている内容は2017年09月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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