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ホンダVTR250の燃費はどれくらい?・燃費向上方法・燃費比較

更新日:2024年02月06日

ホンダVTR250は、普段乗りからロングツーリングまでオールラウンドにこなし、扱いやすいエンジンと洗練したボディデザインで確固たる地位を築きました。ここではそんなロングセラーモデルVTR250の新旧モデルを比較しながらその燃費や性能に迫ります。是非ご覧下さい。

ホンダVTR250の燃費はどれくらい?・燃費向上方法・燃費比較

ホンダVTR250の燃費はどのくらい?

ホンダが1998年から販売している250㏄のネイキッドバイク、VTR250です。のロングセラーモデルであるこのVTR250の燃費にスポットを当て、その魅力に迫ってみました。

VTR250ってどんなバイク?

VTR250は、ホンダが発売する250㏄のロードスポーツモデルです。1980年代に一世を風靡したVTの流れを汲むV型2気筒のエンジンを搭載し、カウリングのないネイキッドモデルとしたシンプルなスタイリングが受け、現在まで続く息の長いモデルとなっています。

30馬力強を発生するそのエンジンは、決して爆発的なパワーとはいえませんが、扱いやすくマイルドなその乗り味は、街乗りからツーリングまでこなすオールラウンダーとしての資質を十分に備えていると言えます。

VTR250のスペック

エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ90°V型2気筒
最高出力:22kW (30ps) / 10,500rpm
最大トルク:22N·m (2.2kg·m) / 8,500rpm
排気量:249cc
車両重量:161kg
フレーム:ダイヤモンド(スチール製トラスタイプ)
全長x全幅x全高:2080mm x 725mm x 1055mm
ホイールベース:1405mm
最低地上高:155mm
シート高:760mm
燃料タンク容量:12L
燃費:40.0km/L
(※スペックは2009年モデルのものです)

新型の燃費はどれくらい?

新型VTR250の燃費はどのくらいなのでしょうか。VTR250に搭載されているMC15型エンジンは、1998年の発売以来、基本設計自体には大きな変更は受けていません。しかしその間、排出ガス規制に合わせた燃料供給システムの変更、サスペンションのセッティングや、バイアスからラジアルへといった足回りの変更など熟成を重ねてきています。

では、そんな新型VTR250の燃費をどうでしょうか。まずは、燃費をはかる上で指標となるカタログ値を見てみます。メーカー発表の60㎞/h定地走行燃費は40㎞/lとなっています。実走行ではどのくらい走るのでしょうか。オーナーの口コミなどを見ると、25~35㎞/Lといった声が最も多く聞かれます。

前述したとおり、VTR250は通勤・通学などのチョイ乗りからロングツーリングまでこなすオールラウンダーです。そのため走行シーンは市街地から郊外、一般道から高速道路とさまざまです。これらさまざまな使用環境を加味して平均すると、新型VTR250の平均燃費は30㎞/Lといったところです。

初期型の燃費は悪いの?

VTR250というバイクを新・旧という範疇で分けたときに、その決定的違いとなるのがエンジンへの燃料供給方式です。VTR250は1998年の発売から今日までに1度、大きなモデルチェンジを行っています。それが2009年のフルモデルチェンジで、このときに燃料供給方式がキャブレターから燃料噴射装置(FI)に変わりました。

当時の排ガス規制に適合させるためです。その結果として振動の改善や始動性の向上、そして燃費の向上といった恩恵を受けました。カタログ値をみると、初期型、新型ともに60㎞/h定地走行燃費は40㎞/Lと変わりません。しかし実際のインプレッションを見ると、新型に比べ初期型の実燃費は20~30㎞/Lと低くなっています。

とはいっても、このレベルの燃費であれば他の250㏄モデルと比較してもなんら見劣りする数字ではなく、どちらかというと燃費の良いバイクといえます。ロングセラーモデルであるVTR250は中古車市場でもタマ数が多く、この初期型になると程度がよく、価格的にもかなりこなれたモデルが存在します。

年間走行距離がそれほどでもないサンデーライダーであれば、多少燃費が悪くても価格的にお得な初期型VTR250というチョイスもお勧めだといえます。

高速だとどれくらい走る?

高速道路でのVTR250の走りはどうでしょうか。走行シーンを選ばないオールラウンダーだけあって、80~100㎞/h巡行の高速走行でもまったく問題はないという意見がある一方で、そこからの加速はやはりキツイといった声も多く聞かれます。一番の問題はネイキッドモデルゆえの問題である風です。

高速走行中、ライダーは常に走行風を受け続けます。それが知らず知らずのうちに疲労となり、長時間の走行ではそれがどうしても蓄積してしまいます。高速走行の多い方は、ハーフカウル使用のVTR-Fを選ぶか、ビキニカウルなどのカスタムパーツの装着をお勧めします。

VTR250は、もともとエンジンをブン回してスピードを出す性格のバイクではありません。実際、高速での燃費も80㎞/hぐらいでのんびり走った場合が一番よく、なかには40㎞/L以上というカタログ値を超える報告もみられるぐらいです。

モデル別燃費比較

旧型、新型でタイプの異なるVTR250です。ここでは、タイプ別の燃費性能の違いを見てみます。

FI(フューエルインジェクション)車

2009年のフルモデルチェンジで、キャブレターからFIへと進化したVTR250です。では、このFI車の特徴と燃費についてみてみましょう。VTR250は250㏄と排気量が小さく、エンジンも決してパワフルとはいえません。キャブ車の場合ライダーは最大のレスポンスを引き出すために、状況に応じたギアチェンジと、スロットル開度の調整が求められます。

しかしFI車の場合ですと、この点火タイミングと燃料噴射量を機械が受け持ってくれます。そのためバイクは常に路面状況に応じて最大のパワーを発揮してくれ、その分ライダーは走りに集中することができるといえます。この最適な燃料噴射による副産物として燃焼の安定、そして燃費の向上が見込めるのです。

実燃費でいいますと、平均でも先に書いた通り25~35㎞/Lです。市街地走行やタンデム走行では20㎞/L前後まで落ちますが、長距離や高速走行では35㎞/L以上と、かなり燃費の良い部類に入るバイクであると言えます。

キャブ(キャブレター)車

たしかにFI車に比べるとアクセルレスポンスや始動性、燃費の面で劣るVTR250のキャブ車ですが、メリットはあるのでしょうか。燃料噴射量をタイムリーに調整するFIは、そのフラットなトルク特性によりスムーズな加速が見込めます。しかしキャブ車からFI車に乗り換えた人の中には、そのスムーズさに違和感を覚える人も多いです。

実際、キャブ車のときにあったゴリゴリと加速していく力強さがなくなったと、物足りなさを訴える声が多く聞かれます。またメーカー側が胸を張る「振動の改善」も、バイク本来のワイルドさが薄まったと感じる向きも多いのも事実です。

では燃費の方はどうでしょう。前述のとおりFI車に比べて1割程度低いのは事実で、平均で20~30㎞/L、市街地だと15㎞/Lぐらいまで落ち込みますが、高速走行での燃費は25~30㎞/Lといったところです。ですがこれでも他の4気筒モデルに比較すると、どちらかというと燃費のよいバイクであるといえます。

また元来、ライダーはアナログなものを好む傾向にありますし、タイムラグがあってデリケートなスロットルレスポンスだけど、車体を震わせて力強く加速していくVTR250を好む方も多く、実際、中古市場であえてキャブ車を探し求める人も多くいるのは事実です。

VTR250は燃費が良くカッコいいバイク

街乗りからロングツーリングまでこなすオールラウンダーとしての地位を確立し、息の長いモデルとなったVTR250です。の秘密であるカッコいいスタイリングと扱いやすいエンジン、それに加え車検がなく燃費性能も良いなど、ランニングコストでのメリットもの要因です。普段の足から旅の相棒までバイクライフの強い味方として、VTR250はお勧めのバイクです。

初回公開日:2017年09月23日

記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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