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アルファードの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

更新日:2024年07月22日

トヨタのLクラスミニバン「アルファード」の燃費に迫ってみましょう。大きなボディーと高級感の漂う内外装は魅力たっぷりです。でも、燃費はどうなのでしょうか。現行のアルファードと、過去に発売されたアルファードの燃費をご紹介します。燃費向上グッズにも触れます。

アルファードの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

アルファードの燃費はどうだ?

トヨタのLクラスミニバン「アルファード」の燃費について考えてみましょう。高額な価格設定にもかかわらず、多くのアルファードファンを獲得し続けています。高価な装備が多用されて魅力的な車ですが、その分燃費が気になります。現行アルファードと、中古で購入できる過去のアルファードの燃費をそれぞれ確認してみましょう。

アルファードハイブリッドの燃費は?

まずは、現行のアルファードのハイブリッドモデルを見てみましょう。

現行のアルファードでまず注目したいのが、インテリアのさらなる充実ぶりです。たっぷりとした大きさのシートは、本革の白と黒が選べ、マニュアルオットマンを装備し、エグゼプティブラウンジと言うにふさわしい空間です。

豪華さだけでなく、機能的なシートアレンジも魅力です。シートサイドのスライドレバーを引くと、助手席が後方に大きく移動でき、広々とした空間を感じることができるようになっています。乗車人数によってシートアレンジを変えて、快適な乗り心地を皆が体感できるように設計されています。まさに、動くリビングです。

また、安全面にも特別な配慮が払われています。アクセルの踏み間違いによる加速を抑制したり、車庫入れなどの時に、障害物を知らせるブザーが鳴ったり、前後の進行方向に障害物を検知すると、発進時にエンジン出力を抑制したりする機能も搭載されています。

搭載されるエンジンは、2.5Lの4気筒DOHC+モーターで、トランスミッションはCVTが搭載されています。駆動方式は、4WDのみの設定となっています。

燃費はどうなのか?

では、現行のアルファードハイブリッドの燃費を見てみましょう。

トヨタ公表のカタログスペックを参照すると、1リッターあたり18.4kmと測定されています。ハイブリッドの圧倒的な環境性能で、2トンを超えるボディーであるにもかかわらず、この燃費数値を叩き出しているのは立派です。

アルファードハイブリッドには、低燃費なエコ運転をサポートしてくれるいくつかの機能が搭載されています。例えば、「ハイブリッドシステムインジケーター」です。ハイブリッドシステムの出力やチャージの状態をリアルタイムに表示してくれ、針がエコエリアになるように心がけていれば、低燃費で環境に配慮した走行ができるというものです。

また、エコモードスイッチが付いていて、モーターのみで走行するモードと、アクセル操作に対する駆動力を穏やかにして、エアコンの効き具合を抑制するモードが、スイッチ一つで使い分けられるようになっています。こうした機能をこまめに活用することによって、低燃費走行ができるでしょう。

中古車のアルファードの燃費は?

アルファードを中古車で購入したいというドライバーもいらっしゃるでしょう。中古車の燃費はどうでしょうか。多くのアルファードユーザーの声をまとめると、平均で、1リッターあたり9km前後の燃費数値となっています。2トンを超える車両重量ですので、燃費は良好と言えるでしょう。

アルファードの実燃費はどれくらい?

次に、アルファードの実燃費をみてみましょう。高速走行時と市街地走行時で、どれだけの違いが出るでしょうか。

高速道路を走ると?

まずは、高速走行時です。実際にアルファードに乗っているユーザーの声を集めてみると、最低でも1リッターあたり10kmは走ってくれています。中には、1リッターあたり12kmを超える燃費を記録しているユーザーも散見されます。

アルファードを購入するドライバーの多くは、家族で遠出するといった使い方が多いため、この数値であれば合格点を与えられるでしょう。

市街地を走ると?

続いて市街地走行ですが、アルファードユーザーの声では、1リッターあたり8km前後が平均燃費であると結論できます。悪いというユーザーは、1リッターあたり7kmといった数値を挙げていますが、エコ運転を意識して走れば、9km位までは燃費を伸ばせるでしょう。

こうした結果から、市街地走行時の燃費は、ドライバーの運転技術によって差が出やすくなっていると言えるでしょう。

タイプ別に分けてみよう!

今度は、アルファードをタイプ別に分けて、それぞれの燃費を見ていきたいと思います。扱うのは、「10系」、「20系」、「30系」です。

アルファード10系の燃費は?

アルファード10系は、アルファードの初代モデルとなります。2002年から、トヨタのLクラスのミニバンとして生産・販売が開始されています。トヨタは、日産が当時生産していた車種「エルグランド」に対抗する車種がなく、一歩も二歩もリードされていました。そこで、勝負を挑める車を開発しようと登場したのが、初代アルファードでした。

初代モデルから豪華さを前面に出し、リモコンで開閉ができるパワーウィンドウやパワースライドドアを採用したり、イージークローザーシステムを搭載したりと、とにかく贅沢な装備を多数採用することで、エルグランドに対抗したのです。

アルファード10系は、前期モデルと後期モデルが存在し、フロントグリルやカラーなどが異なっていました。2003年には、ハイブリッドモデルも追加されています。

エンジンは、3.0Lの6気筒DOHCと、2.4Lの4気筒DOHC、2.4Lの4気筒DOHC+モーターというラインナップでした。トランスミッションは、3.0Lエンジンと2.4Lエンジンが4速オートマチック、ハイブリッドモデルはCVTが採用されていました。

駆動方式は、3.0Lエンジンと2.4Lエンジンには、2WDと4WDが用意され、ハイブリッドモデルは、4WDのみになっていました。

アルファード10系の燃費やいかに?

それでは、アルファード10系の燃費を見てみましょう。

まず3.0Lエンジンですが、トヨタ公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照すると、2WD車が1リッターあたり8.9km、4WD車1リッターあたり8.6kmとなっています。
次に2.4Lエンジンですが、2WD車が1リッターあたり9.7km、4WD車が1リッターあたり9.4kmと測定されています。続いてハイブリッドモデルですが、1リッターあたり17.2kmと測定されています。

当時の3.0Lや2.4Lエンジンといった排気量の大きな車では、この程度の燃費が限界でした。2トンの車両重量を背負ったまま、ある程度の走りを求めるなら、大きなエンジンを積載するしかありません。

一方、ハイブリッドモデルは、ガソリンモデルの約2倍の燃費数値を示しています。電気モーターの力強いサポートで、低燃費と走りを両立しています。

アルファード20系の燃費は?

アルファード20系はどうでしょうか。こちらは、二代目のアルファードとなります。2008年5月に、フルモデルチェンジして登場しました。

このモデルから、アルファードは2つの名前を持つようになりました。トヨペット店はアルファード、ネッツ店は「ヴェルファイア」となったのです。2つの名前を持ったと言っても、2台はそれぞれ専用のフロントマスクが与えられ、違った趣があります。

7人乗りのグレードは、キャプテンシートに変更され、上級グレードには、「エグゼクティブパワーシート」と呼ばれる、高級なキャプテンシートが採用されました。また、フルモデルチェンジ時点では、ハイブリッドモデルは一旦姿を消していましたが、2011年には復活しています。

アルファード20系の心臓部には、3.5Lの6気筒DOHCエンジンと、2.4Lの4気筒DOHCエンジン、復活したハイブリッドモデルには、2.4Lの4気筒DOHC+モーターが積み込まれていました。トランスミッションは、3.5Lエンジンが6速オートマチック、2.4LエンジンとハイブリッドモデルがCVTとなっていました。

駆動方式は、3.5Lエンジンと2.4Lエンジンが、2WDと4WD両方の設定となり、ハイブリッドモデルが4WDのみの設定でした。

アルファード20系の燃費やいかに?

それでは、アルファード20系の燃費を見てみましょう。

まずは3.5Lエンジンですが、トヨタ公表のカタログスペック(10・15モード燃費)によると、2WD車が1リッターあたり9.5km、4WD車が1リッターあたり9.1kmと計算されています。次に2.4Lエンジンですが、2WD車が1リッターあたり11.6km、4WD車が1リッターあたり11.4kmと計算されています。続いてハイブリッドモデルですが、1リッターあたり19.0kmと測定されています。

初代アルファードに搭載されていた3.0Lエンジンは、3.5Lに変っていますが、燃費はむしろ向上しています。2.4Lエンジンについても燃費向上が見られます。こうした向上の要因は、やはりトランスミッションでしょう。4速オートマチックからの脱皮で、これだけの燃費改善がみられているのは素晴らしいことです。

また、初代からCVTを採用していたハイブリッドモデルの燃費も、二代目アルファードになってさらに改善しています。

アルファード30系の燃費は?

アルファード30系は現行モデルとなります。2015年にフルモデルチェンジして登場している、三代目の車ということになります。ヴェルファイアも同時にフルモデルチェンジしています。

三代目になるとアルファードは、家族のミニバンの域を脱して、高級乗用車の様相を呈するようになってきます。エクステリアには、フロント部分に高級感を強烈にアピールする大型のメッキグリルを装着し、リア部分は、リアコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを組み合わせて、ワイド感あるデザインを使用しています。

乗り心地にも、高級乗用車としての資質を備えており、リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用して、上質と安定した走りを両立しています。さらに、エアロスタビライジングフィンの採用や、床下の整流フィンの設定などによって空力性能を高めて、優れた操縦安定性を実現しています。

前述したハイブリッド仕様車に加え、ガソリン仕様車も用意され、グレードも多く選択肢も広がっています。ガソリン仕様車の心臓部には、3.5Lの6気筒DOHCエンジン、または2.5Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれています。

トランスミッションは、3.5Lエンジンが6速オートマチックを、2.5LエンジンがCVTを搭載しています。駆動方式は、3.5L・2.5Lともに2WDと4WDがラインナップされています。

アルファード30系の燃費やいかに?

では、アルファード30系の燃費に注目しましょう。

まず、3.5Lエンジンですが、トヨタ公表のカタログスペックを参照すると、2WD車が1リッターあたり9.5km、4WD車が1リッターあたり9.1~9.3kmと測定されています。続いて2.5Lエンジンですが、2WD車が1リッターあたり11.4~11.6km、4WD車が1リッターあたり12.0~12.4kmとなっています。

グレードや装備によって若干の差はありますが、このクラスのミニバンとしては優秀な燃費数値と言えるでしょう。

アルファードの燃費を向上させるには?

アルファードの燃費を少しでも向上したいというドライバーのために、グッズを一つご紹介しましょう。非常に簡単で誰にでも気軽に手に入れることのできるグッズですので、ぜひ試してみてください。

アルミテープを貼る?

そのグッズとは、「放電用アルミテープ」です。トヨタ自動車が2016年に、同社の「86」をマイナーチェンジした際に発表して話題となりました。

このグッズは、トヨタの車両技術開発部の発案で商品化されたもので、車両の走行時に発生する静電気を逃がす働きをするアルミテープを貼って、空気の流れを整えてやることによって、車両が発揮できるはずの本来の性能を十分に引き出せるというものです。

もう少し具体的に説明すると、車両と空気がプラスの静電気を帯びているため、車を走行させると空気の乱れが生じ、車体の空力性能を十分に発揮できなくなることが考えられます。アルミテープを貼ると、静電気を逃がしてくれ、車両が持つ本来の性能を発揮することができるというものです。空力性能が十分に発揮されれば、それに呼応して燃費が改善されるというわけです。

このアルミテープは、ホームセンターなどで販売されている、通常のアルミテープでも同じ効果がありますので、誰にでも気軽に試してみることが可能です。バンパーなどに貼るだけですので、ぜひ一度お試しください。

アルファードでリッチな気分に!

ここまで、アルファードの燃費について考えてきました。燃費改善対策などの効果により、着実にアルファードの燃費は向上しています。高級感いっぱいのアルファードに乗ってみると、人生の成功者になったようなそんな気分にさせてくれます。皆さんも、ぜひ一度アルファードに乗って、そんな気分に浸ってみるのはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年10月06日

記載されている内容は2017年10月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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