日産エクストレイルの燃費はどれくらい?|口コミ紹介
更新日:2024年07月23日
日産エクストレイルの燃費に迫る!
日産エクストレイルをご存知でしょうか。デビュー以来、日産のSUVとして若者を中心に多くの支持を得てきた車です。新型になって、よりその魅力を増してきていますが、燃費はどう変わってきているのでしょうか。
本記事では、過去のエクストレイルから、新型のエクストレイルまで、それぞれの車の燃費に迫ってみます。時の経過とともに、燃費がどのように変化してきたかが分かるでしょう。
形式別エクストレイルの燃費
これから、旧型エクストレイルを形式別にみていきましょう。本記事で扱う旧型エクストレイルの形式は、「T30型」、「T31型」、「NT31型」です。それぞれの燃費に迫ります。
旧型エクストレイルT30型の燃費に迫る!
エクストレイルT30型は、2000年11月から生産・販売されていました。初代エクストレイルとなります。コンセプトは、「4人が快適で楽しい、200万円の使える車」でした。
300万円を優に超えるSUVは、ユーザーがある程度限られてしまい、なかなか一般市民には手の届かない車でしたが、200万円という価格で、本格SUVの走りを手にできるとあって、若者を中心に、一度本格SUVに乗ってみたいと思っていたドライバーに、多く支持されました。
また、世界167の国々で販売された戦略車の一台でもありました。2002年には、高圧水素式燃料電池車「エクストレイルFCV」の国土交通大臣認定を取得しました。その後、海外ラリーなどにも出場し、優秀な成績を収めました。
そして、インドやパキスタンなどにも輸出されました。エクストレイルの燃料電池車は、その後も活躍の場を広げ、2007年には、日本で初めての燃料電池車のタクシーとしてデビューしました。2010年には、海外メーカーに、燃料電池車のハイヤーを送り出しています。
悪路走破性は折り紙付きで、路面状況を自動的に判断して、最適なトルク配分を自動的に行う「オールモード4×4」を搭載していました。さらに、アウトドアでの使用を考慮に入れた「ウォッシャブルラゲッジボード」を採用し、荷物室の床面を取り外して水で洗えるようになっていました。
心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCと、2.0Lの4気筒DOHCインタークーラーターボの2種類が積み込まれていました。トランスミッションは、自然吸気エンジンには、5速マニュアルと4速オートマチックがラインナップされ、ターボエンジンには4速オートマチックのみがラインナップされていました。
駆動方式は、自然吸気エンジンが2WDとフルタイム4WDを選択でき、ターボエンジンはフルタイム4WDのみの設定でした。
燃費やいかに?
それでは、エクストレイルT30型の燃費はどのようなものでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照してみましょう。まずは自然吸気エンジンです。5速マニュアル車が1リッターあたり12.8km、4速オートマチックの2WD車が、1リッターあたり12.2km、フルタイム4WD車が1リッターあたり12.0kmと計算されています。
続いてターボ搭載車です。こちらは1リッターあたり9.5kmと計算されています。当時のSUVの燃費としては、良好な燃費数値と言えるでしょう。2WD車を選択できるというのも、燃費を気にするドライバーにはうれしい要素でした。
旧型エクストレイルT31型の燃費に迫る!
エクストレイルT31型は、2007年から生産・販売されていたモデルです。二代目のエクストレイルということになります。コンセプトは、「アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア」でした。
フルモデルチェンジした二代目のエクストレイルは、フルタイム4WDの走破性にさらに磨きをかけたモデルでした。フルタイム4WDコンピューターがステアリングの操舵量を検知する「舵角センサー」や、車両の旋回情報を判断する「ヨ―レートセンサー」などが組み込まれ、Gセンサーからの情報を瞬時に分析して、雪道や凍結路など滑りやすい路面状況でも、ドライバーが自然でかつ滑らかなコーナリングができるように、トルクの自動配分をしてくれる優れたフルタイム4WDシステムでした。
さらに、ドライバーの運転をサポートしてくれる、「ヒルディセントコントロール」や「ヒルスタートアシスト」なども搭載されました。アウトドアでの汚れを考えた「ウォッシャブルダブルラゲッジ」や、「フル防水インテリア」など、汚れを落としやすい工夫が凝らされていました。
この世代には、日産のカスタムカーなどを手掛けるオーテックジャパンが、「アクシス」というモデルをラインナップし、大人の高級オンロードSUVとして発売していました。
エンジンは、2.0Lの4気筒DOHCと2.5Lの4気筒DOHCの2種類が搭載され、トランスミッションは、2.0Lエンジンには6速マニュアルとCVTが搭載され、2.5LエンジンにはCVTのみが設定されていました。
駆動方式は、2.0Lエンジンの6速マニュアルが、フルタイム4WDのみの設定となり、CVTが2WDとフルタイム4WDの選択が可能でした。一方の2.5Lエンジンは、フルタイム4WDのみのラインナップでした。
燃費やいかに?
それでは、エクストレイルT31型の燃費はどうでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照すると、2.0Lエンジンの6速マニュアルが、1リッターあたり13.2km、CVTの2WD車は、1リッターあたり14.0km、フルタイム4WD車は1リッターあたり13.6kmと計算されています。
一方の2.5Lエンジンは、1リッターあたり11.6kmと計算されています。6速マニュアル車という設定も楽しいのですが、4速オートマチックからCVTへの進化によって、初代エクストレイルと比較して、燃費が向上している点が注目です。
特別仕様車の燃費に迫る!
次は、特徴的なエクストレイルをご紹介しましょう。「ライダーステージ2」と「モードプレミア」の2車種です。
ライダーステージ2
最初にピックアップするのは「エクストレイルライダーステージ2」です。日産の子会社である特装車メーカー「オーテックジャパン」による特別仕様車です。2001年から販売されていました。ライダーシリーズは2種類あり、もう一つは「ライダーステージ1」でした。
ライダーステージ2には、リヤアームレスト付き専用生地スポーツシート、専用ドアトリム、専用本革革巻き4本スポークステアリング、本革巻きのガングリップタイプシフトノブ、本革巻きパーキングブレーキ、専用メタル製パネル、メッキインサイドドアハンドル、エアコンベントメッキノブなど、とにかくシックでスポーティーな特別装備いっぱいのモデルで、スポーツモデルファンにはたまらない魅力的なモデルでした。
心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれ、トランスミッションは4速オートマチックのみの設定となり、駆動方式はフルタイム4WDのみのラインナップでした。
燃費やいかに?
では、エクストレイルライダーステージ2の燃費はどのようなものでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)を参照すると、1リッターあたり12.0kmと測定されています。
2.0Lで4速オートマチックでしたので、当時の車としては合格点を与えられるでしょう。235万円というエクストレイルとしては高めの価格でしたが、全てが専用仕様となっているだけに、若者を中心に熱い視線を浴び続けました。
モードプレミア
次にピックアップするのは、特別仕様車の「エクストレイルモードプレミア」です。こちらのモデルも、前述のオーテックジャパンによるモデルです。2015年7月に発表されています。
エクストレイルと言えば、比較的手頃な値段で買える本格的なアウトドア志向のSUVというイメージでしたが、モードプレミアはがらりと雰囲気を変え、都会的な雰囲気を醸し出しています。
エクステリアに目を向けると、専用のフロントバンパーが変更され、鋭い顔つきになっておしゃれ感が強まり、ごついアウトドアらしさが和らいでいます。マフラーが左右2本出しになり、専用の18インチアルミホイールが装着されています。
インテリアに目を向けると、シートが本革になっていて、これはエクストレイルで初めての採用となります。ホワイトとブラックの2トーンカラーのおしゃれな色合いが用いられ、さらにカーペットまでが専用のものを採用するという徹底ぶりです。エクストレイルの新たな魅力を発掘したモデルと言えるでしょう。
心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジン、または2.0Lの4気筒DOHC+モーターの2種類のエンジンが積み込まれています。トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は2WDとフルタイム4WDが選択可能です。
燃費やいかに?
それでは、エクストレイルモードプレミアの燃費を見てみましょう。日産公表のカタログスペック(JC08モード燃費)を参照すると、ガソリンモデルの2WD車が、1リッターあたり16.4km、フルタイム4WD車が1リッターあたり15.6kmと計算されています。
ハイブリッドモデルの2WD車は、1リッターあたり20.8km、フルタイム4WD車は1リッターあたり20.0kmと計算されています。都会をさっそうと走るエクストレイルには、燃費も良い2WD車が似合っています。ハイブリッドであれば燃費は問題ありません。
ディーゼルのエクストレイルもあるの?
エクストレイルには過去に、ディーゼルエンジンを搭載したモデルも発売されていました。発売は2008年でした。グレード名は「20GT」です。
欧州仕様モデルがベースとなっていたため、同じフロントバンパーやグリル、後席中央の3点式シートベルトが標準装備されていました。「テレスコピックステアリング」や「ヒルディセントコントロール」も、ディーゼルエンジンモデルだけの採用で、ガソリン仕様車とは装備内容が異なっていました。
ディーゼルエンジンは、環境に配慮されたクリーンディーゼルエンジンが搭載されていました。ターボと相まって、不足のないパワーと低燃費を実現していました。
エンジンは、2.0Lの4気筒DOHCディーゼルターボで、トランスミッションは6速マニュアルのみが準備され、駆動方式はフルタイム4WDのみの設定でした。
燃費やいかに?
では、エクストレイルのディーゼルターボモデルの燃費に注目しましょう。日産公表のカタログスペック(JC08モード燃費)によると、1リッターあたり13.8km~15.2kmと測定されています。
車両価格が高めでしたが、安い軽油を燃料としていたため、燃費を気にするドライバーや長期保有のドライバーには、ぴったりのモデルでした。ターボが搭載され、力不足がないのも大きな魅力でした。残念ながら現在は生産されていません。
新型エクストレイルの燃費に迫る!
ここからは、現行モデルである新型エクストレイルにスポット当ててみましょう。走りもスタイルも、そして燃費もさらに進化しています。ガソリンモデルとハイブリッドモデルがラインナップされていますので、それぞれを分けて燃費を見ていきましょう。
新型エクストレイル(ガソリン車)のプロフィール
新型エクストレイルは、今までフルタイム4WD車に搭載していたインテリジェント4×4をさらに進歩させています。フルタイム4WDコンピューターが走行状態を判断して、トルク配分を切り替えて滑りやすい路面でも安定した走りができる機能に加え、トランスファーを新たに開発して軽量化に成功し、フルタイム4WDの弱点でもある低燃費を実現しています。
さらに、走行中に車体の上下の動きを予測し、エンジンとブレーキを制御して、デコボコした道路を走行するときの振動を低減するという、「インテリジェントライドコントロール」が搭載されています。これは世界初です。
また、カーブを曲がる時やドライバーがブレーキをかけた時に、自動でエンジンブレーキが働き、ドライバーのブレーキ操作の負担を軽減する、「インテリジェントエンジンブレーキ」も採用されています。こちらも世界初となっています。
快適装備にも余念がなく、2列シートのエクストレイル(ガソリン車)には、セカンドシートにリクライニング機能が追加されたほか、足先の動作だけでオート開閉ができる、「リモコンバックオートドア」など至れり尽くせりの内容です。
心臓部には、2.0Lの4気筒DOHCエンジンが積み込まれ、トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は2WDとフルタイム4WDを選択できます。
燃費やいかに?
では、新型エクストレイル(ガソリン車)の燃費はどうでしょうか。日産公表のカタログスペック(10・15モード燃費)によると、2WD車が1リッターあたり16.4km、フルタイム4WD車が1リッターあたり15.6km~16.0kmと測定されています。
60kgほど車両重量の重いフルタイム4WDであっても、大きく燃費が悪化していない点が評価できます。全般的に燃費数値は良好でしょう。
新型エクストレイル(ハイブリッド)のプロフィール
エクストレイルのハイブリッドシステムは、「1モーター2クラッチ方式」が採用されていて、2つのクラッチが機械的に、エンジンとモーターのエネルギーを伝達してくれ、エネルギーロスを抑えてレスポンスの良い加速を可能にしています。また、1つのモーターだけで駆動とエネルギー回生の2つの役割を果たすため、その分部品を減らすことができ、軽量化に貢献しています。
バッテリーには、同じ日産の電気自動車「リーフ」に使用されている、リチウムイオンバッテリーの技術が使われており、大電流での充放電を短期間に行うことができるため、モーターだけで走行する時間を増やせるので、減速エネルギーの回生も頻繁に行うことが可能です。コンパクト性を併せ持ち、ラゲッジルームの広さへの犠牲を最小限に抑えている点も特徴です。
新型エクストレイルには、ラジエターの前面に「グリルシャッターが採用され、空力向上によって燃費を改善しています。加えて、装着タイヤもハイブリッド専用の低燃費タイヤを採用し、更なる燃費向上が図られています。
低燃費を実現するため、市街地走行時の3/4をEVで走行することが可能です。市街地走行以外でも、EVのみでの走行頻度をできるだけ高めることによって、燃費を節約してくれます。
エンジンは、2.0Lの4気筒DOHC+モーターで、トランスミッションはCVTのみの設定で、駆動方式は2WDとフルタイム4WDが選択できます。
燃費やいかに?
では、気になる新型エクストレイルハイブリッドの燃費はどのようなものでしょうか。日産公表のカタロスペック(JC08モード燃費)を参照すると、2WD車が1リッターあたり20.8km、フルタイム4WD車が1リッターあたり20.0kmと測定されています。
ハイブリッドらしい素晴らしい燃費数値となっています。2WD車もフルタイム4WD車もほとんど燃費数値に差がないのは立派です。価格は確かに高めですが、長距離走行の多いドライバーや、長期保有を考えているドライバーなら、元が取れるモデルでしょう。寒冷地に住むドライバーにも、フルタイム4WD車をできます。
エクストレイルの燃費口コミをご紹介!
エクストレイルの燃費について、エクストレイルユーザーたちはどのように評価しているでしょうか。いくつかの口コミをここでご紹介します。
約1ヶ月乗り、リッター8.7kmとのこと。
出典: http://minkara.carview.co.jp/car/nissan/x-trail/review/?s... |
やはり近距離を頻繁に乗るようでは、燃費は伸びません。
個人的には、もう少し燃費がよければと思ってしまいます。
田舎道、通勤片道30キロ、法定速度で安定走行を心がけ、平均12.5km/L。
出典: http://minkara.carview.co.jp/car/nissan/x-trail/review/?s... |
この車体の大きさでは十分な燃費の印象。
12~14km/L程度です
出典: http://minkara.carview.co.jp/car/nissan/x-trail_hybrid/re... |
意外と悪いです。冬でスタッドレスタイヤということもあるんでしょうが、満タン法だと平均14kmぐらいです。
出典: http://minkara.carview.co.jp/car/nissan/x-trail_hybrid/re... |
エクストレイルユーザーの声によれば、ガソリン仕様車の場合は、実燃費が平均で1リッターあたり9~12kmとなっています。カタログ燃費とは大きくかけ離れた燃費数値を指摘する声が多く聞かれます。
一方のハイブリッド仕様車ですが、実燃費が平均で1リッターあたり12~14kmという声が多く、ガソリン仕様車よりは燃費が良好ですが、カタログ燃費には届いていません。思ったよりも燃費が伸びていないという声が、多く聞かれます。
エクストレイルでGood Drive!
本記事では、エクストレイルの燃費に迫りました。いかがでしたか。本格的なアウトドアモデルから、シティー派モデルまで、エクストレイルはバリエーション豊富な車です。ハイブリッドもラインナップされ、選択肢も豊富です。ファミリーにもできるエクストレイルで、ぜひ楽しい旅を楽しんでください。
初回公開日:2017年10月12日
記載されている内容は2017年10月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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