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エスティマの燃費・スーパーチャージャー・燃費計紹介

更新日:2024年02月09日

トヨタのミニバン「エスティマ」の燃費に迫ってみましょう。ロングセラーを続けるエスティマの燃費を知るために、新型と旧型それぞれを取り上げてみます。さらに、「エスティマエミーナ」と「エスティマルシーダ」についても燃費を調べます。どんな数値が出てくるのでしょうか。

エスティマの燃費・スーパーチャージャー・燃費計紹介

エスティマってどんな車?

エスティマは、トヨタ自動車が1990年から生産販売している大型のミニバンです。その時代の日本の多人数乗車のワゴン車は、フロント部の出っ張りがない、四角い箱型の車がほとんどでした。そんな中にあって、異彩を放ったのがエスティマでした。「天才タマゴ」のキャッチコピーの通り、タマゴが横になった形をしており、内装も宇宙船のコックピットに座っているような印象をドライバーに与えるデザインで、大変先進的でした。

ただ、搭載エンジンについては、本来積むはずだった新開発のエンジンが完成できず、急遽エンジンを変更するというドタバタ劇を演じています。その後、モデルチェンジとともに、エスティマは大きな進歩を遂げ、ハイブリッドも追加されて多くのエスティマファンを獲得しています。同じトヨタの「アルファード」の登場などで、かつてのは下火になってはいますが、いまでも根強いを保っています。

エスティマの燃費やいかに?

それでは、エスティマの燃費についてこれから迫っていきたいと思います。どんな数値が出てくるでしょうか。本記事では、新型のエスティマの燃費と過去のエスティマの燃費、それから、エスティマから派生した「ルシーダ」と「エミーナ」の燃費についてみていきます。

新型エスティマ(ハイブリッド)の燃費は?

2016年6月にマイナーチェンジして、現行モデルの新型エスティマとなりました。マイナーチェンジでの前モデルからの変更点がいくつかあります。

まず、グレードがまとめられて「アエラス」のみとなりました。また、アルミホイールが17インチと18インチの2種類が用意されました。さらに、LEDイルミネーション付きBi-BeamLEDヘッドランプが採用されました。他にも、エンジンフード、バンパー、フェンダーなどのフロント周りが新しくなったり、デイライト機能付きLEDアクセサリーランプが装備されたりしています。

ボディーカラーも特徴的で、ツートンカラーが三色準備され、ルーフとピラー、ミラーガーニッシュが黒に塗装されています。インテリアもよりいっそう質感がアップし、シートもグレードに合わせて色の組み合わせが可能になっています。エンジンは3.5Lがなくなり、2.4Lのみの設定になりました。ハイブリッドシステムの変更はされていません。なおハイブリッド仕様車については、全て4WDとなっています。

燃費はどうなの?

エスティマハイブリッドの燃費はどれほどでしょうか。トヨタが公表しているカタログスペックによると、1リッターあたり18.0kmと計算されています。ハイブリッドシステムと、燃費改善対策の効果が出て、2トン近い車両重量にもかかわらず、良好な燃費数値を示しています。

ハイブリッド仕様車は、価格の設定が高めなのがネックとなりますが、長距離走行の多いドライバーや、環境問題への取り組みに関心のあるドライバーにはモデルです。

新型エスティマ(ガソリン)の燃費は?

エスティマには、ガソリン仕様車も準備されています。エンジンは、2.4LのDOHCエンジンが搭載されています。グレードは、ハイブリッド仕様車と同じ設定です。駆動方式はハイブリッド仕様車と違い、4WDモデルが用意されています。それぞれの燃費はどのようになっているでしょうか。

2WDの燃費はどうなの?

まず、2WD車についてですが、トヨタ公表のカタログスペックを参照すると、1リッターあたり11.4kmと測定されています。2.4Lエンジンのクラスとしては、良好な数値と言えます。車両重量は、ハイブリッドよりも200kg以上も軽くなっていますが、燃費はやはりハイブリッド仕様車にはかないません。

4WDの燃費はどうなの?

今度は4WDのエスティマです。トヨタ公表のカタログスペックを見ると、1リッターあたり11.2kmという数値が記載されています。2WD車との差は、わずか0.2kmダウンにとどまっています。

2WD車と比較して、車両重量が70kgも重くなっていますが、ほとんど変わらないのは立派です。この程度のわずかな差であれば、安定感のある4WD車を選択しても良いでしょう。積雪路や凍結路を走行することの多い、寒冷地に住むドライバーなどは大いに助かるでしょう。

平成18年(2006年)式エスティマの燃費は?

平成18年(2006年)式のエスティマは、三世代目のモデルとなります。この年の1月から販売が開始されています。

エクステリアは二代目モデルを引き継ぐものですが、ヘッドライトのデザインが精かんなものに変わったほか、テールランプやブレーキランプ、ドアミラーの方向指示器について、ハイブリッド仕様車だけでなく、全てのグレードでLEDに変更されています。インテリアも二代目とは異なるデザインで、高級感をより高めています。シーケンシャルシフトマチックも新しく装備され、走りにも磨きがかかっています。

エンジンは、3.5Lの6気筒DOHCエンジンを搭載し、280馬力というハイパワーも披露しています。もう一つのエンジンは、2.4Lの4気筒エンジンで、モデルチェンジを機にハイパワー化しています。さらに、ハイブリッド仕様車も準備されています。

燃費はどうなの?

まず、3.5Lエンジンのエスティマを見てみましょう。トヨタ公表のカタログスペックを参照すると、1リッターあたり9.8kmと計算されています。次に、2.4Lエンジンのエスティマですが、2WD車が1リッターあたり12.4km、4WD車が1リッターあたり11.4kmとなっています。


今度は、エスティマハイブリッドですが、1リッターあたり20kmと計算されています。やはりハイブリッド仕様車は、燃費がずば抜けています。なお、この時代のエスティマは10・15モードで測定した数値となります。

平成15年(2003年)式エスティマの燃費は?

平成15式のエスティマは、2000年1月から発売された二代目モデルとなります。

前モデルと同じようにタマゴ型の車体は変わりませんが、エンジンがミッドシップからFFに変更されています。それに伴い、搭載エンジンが3.0Lの6気筒エンジンに代わり、その後程なくして、2.4Lの4気筒エンジンが加わって、2種類のエンジンでの展開となりました。2001年には、待望のハイブリッド仕様車も追加されています。

装備面でも、両側にスライドドアが搭載され、一部は電動スライドドアとなっていました。二代目のエスティマは大ヒットを飛ばし、売れ筋の小型車「カローラ」や「ヴィッツ」に次ぐ売り上げを示すまでになりました。

燃費はどうなの?

まずは、エスティマ3.0Lエンジンの燃費を確認してみましょう。トヨタ公表のカタログスペックによると、2WD車は1リッターあたり9.4km、4WD車は1リッターあたり8.6kmと測定されています。一方、2.4Lエンジンの方は、2WD車が1リッターあたり10.6km、4WD車が1リッターあたり10.2kmと測定されています。当時はまだ、省燃費対策などが講じられていなかったため、大きな排気量のエンジンは、この程度の燃費数値が普通でした。

しかし、エスティマハイブリッドの燃費はどうでしょうか。1リッターあたり18.0kmという計算になります。ガソリン車の倍近い数値を示しています。ハイブリッド仕様車は高価格でしたが、この魅力的な燃費に誘われて売り上げを予想以上に伸ばしました。

中古車の燃費は?

中古車でエスティマを購入するドライバーは、燃費も気になるところです。新型エスティマのガソリン車で、平均で1リッターあたり6kmから7kmという数値です。ハイブリッド車の燃費は、平均で1リッターあたり12kmから13kmといったところです。これを見ると、ガソリン車とハイブリッド車では倍近い差が付いています。中古車価格はハイブリッドの方が高めですが、燃費でカバーできそうな数値です。

スーパーチャージャーで燃費は変わるのか?

エスティマは、1994年にパワー不足を補うため、「スーパーチャージャー」を装着したモデルを出していました。では、スーパーチャージャーは燃費に影響があるのでしょうか。

まず、スーパーチャージャーとは何か振り返ってみましょう。スーパーチャージャーは、過給機の一種です。エンジンが本来持っている高い気圧よりもさらに高い気圧をエンジンに送り込んで、圧力を一気に上げ、たくさんの燃料を燃やして動力を生み出す装置です。

エンジンが作動すると、エンジンからタイヤに動力を伝えるための、クランクシャフトや電動モーターでコンプレッサーを作動させます。低回転からパワーを発生させることができる効率的な過給機です。ですから、スーパーチャージャーが装着されている分、パワーを落とさずにエンジンを小さくすることができます。

ターボチャージャーの場合、エンジンの排気で作動するため、燃費効率は決して良くありません。一方のスーパーチャージャーは、エンジンが始動するだけで働き始め、エンジン回転が低い状態から効きますので、燃費効率は良いと言えるでしょう。

ただ、エンジン回転が高くなると逆に効率が落ちてしまう欠点があるため、市街地や郊外での走行が多いドライバーには燃費のメリットがありますが、高速走行を頻繁に行うドライバーには、マイナス面が出てしまいます。

エスティマ「エミーナ」と「ルシーダ」の燃費は?

エスティマ「エミーナ」「ルシーダ」は、1992年から生産販売されたミニバンです。エスティマの全幅を狭め、5ナンバーサイズにした車です。ガソリン車は、排気量の関係で3ナンバー車となりました。

エスティマにも、5ナンバーサイズの廉価グレードはありましたが、エミーナとルシーダは、トヨタが巨額の費用をかけて開発し、当時が沸騰していた日産の「バネットセレナ」に、どうしても勝利したいトヨタの意気込みが伝わってくるモデルでもありました。廉価グレードから高級感のあるグレード、さらにはスポーツグレードでさえ用意するという力の入れようでした。

この2台は車自体は同じですが、トヨタ店で販売されたのが「エミーナ」で、カローラ店で販売されたのが「ルシーダ」でした。一時は、バネットセレナを追い越す売り上げを記録しましたが、ホンダが魅力的なミニバン「オデッセイ」をデビューさせてからが落ち込み、何と初代モデルのみで生産を終了してしまいました。

燃費はどうなの?

燃費はどうだったのでしょうか。エンジンは、2.4Lのガソリンと、2.2Lのディーゼルの2種類がラインナップされていました。トヨタ公表のカタログスペックによれば、2WDのガソリン車が1リッターあたり8.1kmから9.8km、4WDのガソリン車が1リッターあたり7.4kmから7.9kmと計算されています。もちろん、燃費測定は10・15モードとなります。ディーゼル車の燃費については、未公表となっています。

魅力満載のエスティマに乗ってみませんか?

本記事では、エスティマの燃費について考えることができました。燃費は特別優れてはいません。しかしエスティマは、モデルチェンジをしながら、長い間熟成され、ミニバンとしての魅力をたっぷり備えた素晴らしい車です。皆さんもぜひ一度、エスティマの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年09月24日

記載されている内容は2017年09月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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