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シエンタの実燃費はどれくらい?燃費比較・燃費向上方法

更新日:2024年07月26日

トヨタシエンタの燃費について、ご紹介します。現行型が2代目となるシエンタですが、初代型、ガソリン車、ハイブリッド車といった分類に分け、燃費をお伝えします。さらには、ライバル車との比較やカタログ値と実燃費の差に加え、少しでも燃費の向上ができる方法をご紹介します。

シエンタの実燃費はどれくらい?燃費比較・燃費向上方法

シエンタの実燃費はどのくらい

シエンタは、トヨタ自動車が2003年から販売している5ナンバーサイズのコンパクトミニバン型乗用車です。現行型が2代目となります。

このシエンタは、ファンカーゴとカローラスパシオのプラットフォームを半々(前後)使用しているという変わった作りの車です。そのおかげで、室内空間がとにかく広く使いやすく、ロングヒットモデルとして、初代は12年間販売が続けられました。

両側スライドドアの採用により、ファミリーユース、特に小さなお子さんがいる家庭での購入がありました。

このシエンタですが、歴代モデルの実燃費はどのくらいなのでしょうか。

旧型(FF)

旧型として紹介しますシエンタは、2003年デビューの初代型で、P8#G型と呼ばれる車になります。初代シエンタの初期型には、前輪駆動のFF車と四輪駆動の4WD車の設定がありました。まずは、前輪駆動FF車の燃費をご紹介します。

初代シエンタのエンジンは、FF車および4WD車共通の新開発されたBEAMS 1NZ-FE VVTiが搭載されています。この開発されたエンジンにより、低燃費化が大幅になされ、10・15モードによる年譜が、19.0km/Lとなっています。

初代旧型シエンタの発売が2003年ですので、当時の日本は燃費表記が10・15モード燃費が採用されていました。これは、市街地走行を想定した10モードと高速道路走行を想定した15モードの両方を加味して燃費を標表記したものです。

2011年4月から、現在のJC08モードによる燃費の表記が義務付けられ、2013年3月からはすべての車についてJC08モードでの表記となりました。このモードにより、10・15モードに比べ、カタログ値の燃費が、より実走行に近いものとなりました。

旧型(4WD)

次に初代旧型シエンタの4WD 車の燃費をご紹介します。4WD車はさすがにFF車よりは燃費が悪く、10・15モードで14.0km/Lとなっています。シエンタのFF車がCVTと呼ばれる自動無段変速機が採用になっていましたが、4WD車は、スーパーインテリジェント4速オートマッチクでした。

国土交通省による低排出ガス車認定制度の平成12年(2000年)排出基準で、星3つ★★★でした。これは、超低排出ガス認定ということで、平成12年の規制適合かつ排ガスが、75%低減されている車に認定されます。

この超低排出ガス認定をFF車と4WD車の全グレードで達成していますので、当時の排出ガスでは、最上級の基準を達成していました。

2006年マイナーチェンジ後シエンタ

初代シエンタは、2003年発売から2015年2代目にバトンタッチするまでに、2回のマイナーチェンジがされています。1回目のマイナーチェンジ後のシエンタの燃費をご紹介します。

1回目のマイナーチェンジ後のシエンタのエンジンは、マイナーチェンジ前と変わらず、FF車および4WD車共通でBEAMS 1NZ-FE VVTiが搭載されています。

2006年マイナーチェンジ後FF車

1回目のマイナーチェンジ後のエンジンは、マイナーチェンジ前と同じエンジンなのに、燃費がマイナーチェンジ後は、10・15モードによる燃費でFF車18.6km/L(マイナーチェンジ前19.0km/L)と悪化しました。

この1回目のシエンタのマイナーチェンジは、2006年ですので、国土交通省による低排出ガス車認定制度は、平成17年(2005年)排出基準に切り替わっており、この基準でFF車が星4つ★★★★となりました。超低排出ガス認定ということで、FF車で平成17年の規制適合かつ排ガスが、75%低減、4WD車で50%低減されている車に認定されます。

さらに、平成22年度燃費基準+10%達成車となっています。

2006年マイナーチェンジ後4WD車

一方、1回目のマイナーチェンジ後のシエンタの4WD車は、マイナーチェンジ前と変わらず14.0km/Lとなっています。低排出ガス車認定制度は、4WD車で星3つ★★★となり、これは、平成17年の規制適合かつ排ガスが、50%低減されている車に認定されます。

こちらもFF車同様の平成22年度燃費基準+10%達成車となっています。

2011年マイナーチェンジ後

続きまして、初代シエンタの2回目のマイナーチェンジ後の燃費をご紹介します。このマイナーチェンジは、2011年なのですが、2010年11月に一旦製造・販売が中止となっていたシエンタが、2011年5月にマイナーチェンジして販売再開するという変わったものでした。

このマイナーチェンジ後のシエンタには、ダイスというモデルがあり、専用のフロント・リアデザインが施されていました。このダイスは、シエンタらしい丸目ライトではないという特徴があります。

2回目のマイナーチェンジ後のシエンタのエンジンは、カタログ表記の上では、マイナーチェンジ前と違い、FF車および4WD車共通で1NZ-FE VVTiとなっています。マイナーチェンジ前についていたBEAMS表記がなくなりました。

2011年マイナーチェンジ後FF車

2回目のマイナーチェンジ後のシエンタの燃費は、10・15モードからJC08モードに変更になり、FF車で17.2km/Lとなりました。

この測定方法の変更により、車にもよりますが、10・15モードとJC08モードを比較した場合、燃費が1割くらい悪くなります。10・15モードのときが、18.6km/Lですので、1割減とすると、16.74km/Lになります。17.2km/Lは92%で8%減ですので、概ね通説通りの測定値でしょうか。

この2回目のシエンタのマイナーチェンジは、2011年ですが、国土交通省による低排出ガス車認定制度は、平成17年(2005年)排出基準のままで、1回目のマイナーチェンジ後同様、FF車が星4つ★★★★となりました。この星4つは、超低排出ガス認定ということで、規制適合かつ排ガスが、75%低減車に認定されます。

この時点で、平成27年燃費基準達成車となっていて、エコカー減税50%にも認定されました。このエコカー減税とは、2009年度の税制改正にて初めて設定された、自動車重量税・自動車取得税を環境対応車に買い替えた場合に減額し、その減額分に対する補助金制度のことです。

2011年マイナーチェンジ後4WD車

一方、2回目のマイナーチェンジ後のシエンタの4WD車の燃費は、JC08モードで、13.2km/Lとなりました。低排出ガス車認定制度は、これまでの4WD車の星3つ★★★から、星4つ★★★★となりました。これで、FF車と同様となり、平成17年の規制適合かつ排ガスが、75%低減されている車になりました。

しかしながら、4WD車は、FF車で認定されていた平成27年度の燃費基準達成車にはなっていなく、エコカー減税も受けられません。この結果から、この2011年マイナーチェンジ後のシエンタは、排気ガスはクリーンですが、燃費があまりよくないということが言えます。

その結果、2014年9月に4WDの販売が終了しています。

2代目シエンタ

続きまして、現行型2代目シエンタの燃費をご紹介します。現行型は、P17#G型と呼ばれ、2015年にフルモデルチェンジされました。初代発売から12年後で、初代が長寿モデルであったことがわかります。

この現行型CMにサッカー選手やアナウンサーを起用したり、シエンタカラーと認識するようなボディ色を出したりと戦略的な売り込みをしています。車のデザインとして靴をイメージしているからこそのCMでしょう。シートアレンジの多彩さも特徴です。

また、カタログ上では車をスポーツバックに見立てたりするなど、一度見たらシエンタとわかるようなコマーシャルとなっています。

このフルモデルチェンジで、ガソリン車に加えハイブリッド車の設定があります。

ガソリンFF車

2代目シエンタである現行型のエンジンは、FF車、4WD車、ハイブリッド車で違っており、FF車は、2NR-FKE VVTiEになりました。燃費は、JC08モードで、20.2km/Lまたは20.6km/Lと初代に比べて劇的に向上しました。シエンタの中で一番安価なグレードのみが20.6km/Lとなっています。

この2代目のシエンタのフルモデルチェンジは、2015年ですが、国土交通省による低排出ガス車認定制度は、平成17年(2005年)排出基準のままで、星4つ★★★★の超低排出ガス認定、規制適合かつ排ガスが75%低減車に認定されています。さらに、平成32年燃費基準達成車となっています。

ガソリン4WD車

2代目シエンタである現行型4WDのエンジンは、初代と同じ1NZ-FE VVTiEです。VVTiがVVTiEになり、少し燃費の向上があり、JC08モードで、15.4km/Lとなりました。

国土交通省による低排出ガス車認定制度は、FF車同様の星4つ★★★★の超低排出ガス認定、規制適合かつ排ガスが75%低減車に認定されています。FF車が認定されている平成32年燃費基準は達成できていませんので、4WD車は燃費が決して良いということは言えません。

ハイブリッド車

続きまして、2代目シエンタに設定されましたハイブリッド車の燃費をご紹介します。このハイブリッド車のエンジンは、1NZ-FXE VVTiEとなっています。燃費は、JC08モードで、27.2km/Lです。

このハイブリッド車は、平成17年(2005年)排出基準の星4つ★★★★の超低排出ガス認定、さらに、平成32年燃費基準+40%達成車となっています。

中古

初代シエンタの燃費は、FF車のJC08モードで、17.2km/Lとなっていますが、実走行の燃費は、6km/L~20km/Lという声が多く聞こえます。燃費の数値に少し幅があります。

中古車となると、前オーナーがどのような使い方をしていたのかにより、若干左右されるところがあり、新車当時よりは悪化しています。

4WD

初代シエンタ、2代目シエンタの4WDの燃費をご紹介してきたしたが、歴代の4WDモデルの燃費をおさらいしてみましょう。

初代シエンタの4WDの燃費は、10・15モードで14.0km/L、マイナーチェンジ後は、JC08モードで、13.2km/Lとなりました。2代目にバトンタッチされた後のモデルでは。JC08モードで、15.4km/Lとなりました。

シエンタとホンダフリードの燃費比較

シエンタの競合車は、ホンダフリード、スズキソリオ、日産キューブなどになります。この中でもホンダフリードが一番のライバル車となります。

では、シエンタとホンダフリードの燃費を比較してみましょう。ホンダフリードにも、ガソリン車とハイブリッド車の設定がありますので、順に見ていきましょう。

シエンタとフリードのガソリン車の燃費比較

ガソリン車でFF車の比較です。シエンタが、JC08モードで、20.2km/L~20.6km/Lに対し、フリードは、19.0km/Lとなっています。

次にガソリン車で4WD車ですが、シエンタが、JC08モードで、15.4km/Lに対し、フリードは、17.6km/Lとなっています。FF車は、シエンタの燃費がよく、4WD車は、フリードの燃費が良い結果となっています。

シエンタとフリードのハイブリッド車の燃費比較

続きまして、ハイブリッド車の燃費を比較します。シエンタはFF車の設定しかなく、JC08モードで、27.2km/Lに対し、フリードはFF車で、26.6km/L~27.2km/L、4WD車で、25.2km/Lとなっています。

こちらは、FF車比較では同燃費となっており、正にガチンコライバルとなっています。

シエンタの燃費記録ならみんカラ

それでは、カタログ燃費ではなく、実際の燃費を見てみましょう。実燃費は、インターネットサイトのみんカラを参考にします。

ガソリン車の全体平均値としましては、レギュラーガソリンで12.74km/L、ハイオクガソリンで13.34km/Lとなっています。みなさんからの燃費情報から一番多い回答は、14.0km/Lとなっています。この数値は、初代シエンタでも2代目シエンタでも、一番多い回答となっています。

続いて、ハイブリッド車の燃費ですが、全体平均値として、レギュラーガソリンで18.64km/L、ハイオクガソリンで18.82km/Lとなっています。ハイブリッド車は、レギュラーガソリンとハイオクガソリンで差異がない結果となっています。

一方、ホンダフリードは、ガソリン車の全体平均として、レギュラーガソリンで12.47km/L、ハイオクガソリンで13.64km/Lとなっています。ハイブリッド車は、レギュラーガソリンで19.52km/Lとなっています。

実燃費は、この結果から見ますと、ガソリン車ではほぼ同じ燃費で、ハイブリッド車では、フリードの燃費が若干良いことがわかります。

シエンタの燃費の口コミ紹介

それでは、現行型シエンタの口コミを見てみましょう。

収納関係 *運転席まわりに収納が少ない。(細々しすぎてる) *すべてにおいて、収納が小さい。 *ダッシュまわりのデザインが人によっては安っぽく感じるかも。 インテリア *デザインと配色が少し時代遅れな感じがする。(特にシート) *2列目中央のレールが気になる。 燃費 *街乗りで10km前後というのは、少し厳しい。 *高速走行で13km前後であったが、もう少し伸びないかと思う。 走行時の静粛性 *アクセルを踏み込んだ時のエンジン音が気になる。 *タイヤの音?が、車内に響く感じがする。

出典: http://www.carsensor.net/catalog/toyota/sienta/review/ |

このように、燃費に関する口コミは、もう少し良い燃費を期待していたという意見が多く見られます。ただ、燃費には一切触れていないオーナーもいますので、運転の仕方や使用方法によって、燃費のばらつきがあると言えます。

シエンタの車の大きさから、致し方ないところがありますが、3列目シートが狭い、使えないなどの声が多く聞かれます。ファミリーユースで、日常的に大人の多人数の乗車は厳しいです。

シエンタの燃費向上方法

それでは、シエンタの燃費を向上させるには、どのようにしたらよいでしょうか。ハイブリッド車の場合は、いかにモーターで走行している時間を長くするかによって、燃費向上に直結します。

停車時はアイドリングストップしていますが、走り出し時はモーターだけで発進しますが、このモーターだけでは徐々にしか加速できないため、実際に加速したとしてもかなりの電気を消費します。こうなると、結局はそのあと、エンジン走行になりますので、逆効果です。
できるので燃費は伸びます。

ですので、加速はエンジンの力を借りながら、エンジンとモーターを組み合わせて効率よく加速する方法を身につけることが燃費向上につながります。マルチインフォメーションディスプレイを見ながら、エコ運転に心がけましょう。

また、ガソリン車につきましては、モーターとの組み合わせによる燃費向上は当然望めませんので、乗り方が一番燃費を左右します。当然ではありますが、急発進、急停車といった急な動きをしないことが大前提となります。

他には、アクセルの使い方として、発進加速時はゆっくりスピードを上げていき、ある程度のスピードになったら、そのスピードを維持するだけの必要最低限のアクセルの踏み方とし、停車に向けてはアクセルから足を離し、自然減速などを使いながら止まっていくことを徹底しましょう。

シエンタの燃費計の使い方紹介

現行型2代目シエンタのメーターパネルは、運転中に視線移動が極力少なくなるような位置にあり、安全に運転できるよう設計されています。

他の車にもついている速度計や回転計の間に、カラーで映る4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイがあり、ここに、時計や外気気温などに加え、燃費、航続可能距離、運転支援システムなどの情報が表示されます。燃料の残量もわかります。

このマルチインフォメーションディスプレイは、燃費向上に大変役立つ機能があり、今までの平均燃費の表示だけではなく、瞬間燃費(この走り方だと燃費はどのくらいになるかわかるもの)やアイドリングストップ時間(信号待ちなどシフトがドライブの状態で停止している時間)が示されていて、自身がどのくらいエコ運転をしているのかがわかるようになっています。

ハイブリッド車では、その他にバッテリーの残量や燃費がわかるなど、楽しくエコ運転にチャレンジできます。表示は、表彰台のようなデザインで、一番よい燃費から三番に良い燃費までのそれぞれの、日時、そのとき走った距離、燃費が見れます。

また、ハイブリッド車のエネルギーモニターでは、エンジンとバッテリーのどちらで走っているかが視覚的にわかります。

さらに、トヨタ自慢のTOYOTA Safety Sense Cを装着しているシエンタでは、このマルチインフォメーションディスプレイに衝突の恐れや車線の逸脱時に警告が表示されます。冒頭にも記述しましたが、メーターパネルが高い位置(ハンドルよりも上)にありますので、運転中も見やすい位置にありますので、この警告は目につきます。

シエンタ燃費のまとめ

トヨタ自動車のコンパクトミニバンであるシエンタをご紹介しました。シエンタには、ガソリンモデルとして、FF車と4WD車がありますが、マイナーチェンジを重ねるもエンジンに大きな違いがないため、4WD車の燃費がやや悪い結果となっています。これは、シエンタ特有のことではなく、他車すべてがこのような結果となります。

初代シエンタは、ガソリン車のみでしたが、現行型2代目シエンタには、ハイブリッド車が設定されました。残念ながら、現在までのところ、4WD車の設定はなく、FF車のみとなっていますが、大変優秀な燃費で、平成32年燃費基準+40%達成車ですので、ここしばらくはシエンタの優秀な燃費は他車に引けをとりません。

現行シエンタのマルチインフォメーションディスプレイにより、視覚的にエコ運転が意識できます。自身のアクセルワークを徹底するのは限界があります。都度、自身の運転が燃費にどのくらい影響するのかがわかりながら走行できるので、否が応でも燃費を意識した走りとなり、この運転に慣れてきたころには、エコ運転マスターになっていること間違いなしです。

ここからは、皆さんの工夫で、口コミ燃費を超えるような燃費が表示されるよう、シエンタと一心同体になるのはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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