ヤマハシグナスXの燃費は悪いの?燃費向上方法とは?
更新日:2024年07月26日
ヤマハシグナスXについて紹介!
こちらのシグナスXは、ヤマハ発動機が製造し販売しているスクータータイプのオートバイになります。車名のシグナスの意味は「白鳥座」を指します。シグナス自体のモデルは、1982年に「シグナスXC180」として販売されています。
その後「シグナスX」が2003年に発売され、2007年10月にはフルモデルチェンジが行われ、2015年にもまたフルモデルチェンジが行われ、車体の軽量化による加速力や燃費効率の上昇を実現させました。
2017年には「排ガス規制」に伴うマイナーチェンジが行われる予定で、より環境や燃費に配慮した設計となっています。フルモデルチェンジが行われる以前も含めると、4回以上ものモデルチェンジを行ったシグナスXは、非常に洗練された原付自動車です。
また、ヤマハの「人機官能」というカタログ上のスペックだけでなく、人に心地の良いバイクをつくるというコンセプトも、シグナスXには多分に含まれています。
ヤマハシグナスXの燃費は悪いの?
ここからは、ヤマハシグナスXの燃費性能についてを中心に紹介していきます。まず、みんカラでの実燃費平均値は、レギュラーガソリンモデルが「33.31㎞/リッター」となっており、ハイオクガソリンモデルが「26.52㎞/リッター」となっていました。
やはり、同じようなスクータータイプのオートバイと比較すると、燃費効率では下回ってしまう印象を受けますが、それでもなお多くの方がシグナスXを選んでいるからには、それ以外の魅力が多くあります。以下では、そうしたシグナスXのモデルごとの燃費数値について紹介していきます。
SRの燃費は?
ヤマハシグナスSRは2015年モデルになりますが、こちらのカタログ燃費は二名乗車時の定速走行時の燃費が「43.3㎞/リッター」となっていました。また、一名乗車時のWMTCという、世界基準での走行基準での数値は3「9.1㎞/リッター」となっていました。
ヤマハシグナスSRの実燃費平均値ですが、みんカラで調べてみると、レギュラーガソリンモデルの実燃費平均値が「32.52㎞/リッター」となっており、ハイオクガソリンモデルは「32.41㎞/リッター」となっていました。
SRモデルのタンクの容量は6.5Lとなっているのですが、2014年モデルのシグナスXのタンク容量が7.1Lであるということもあり、タンク容量を増量して欲しいといった意見もありました。
FIモデルの燃費は?
ヤマハシグナスXのSRモデルのFI(フューエルインジェクション)を採用したモデルになりますが、こちらのモデルのカタログ燃費は、定速走行時で「40.0㎞/リッター」となっていました。
シグナスX FIのみんカラでの実燃費平均値は、レギュラーガソリンモデルが「33.50㎞/リッター」、ハイオクガソリンモデルは「33.54㎞/リッター」となっていました。
フューエルインジェクションというのは、何のために必要なのかと言いますと、端的に言って「排気ガス対策」をするために必要なものになります。
簡単に言えば、フューエルインジェクションとは、燃料の噴射を調整してくれる機構のことで、スロットルの開け具合やエンジン回転数、吸入空気温度などの複雑な情報を一挙に読み取ってコンピュータで燃料の噴射量を管理します。
SE12Jモデルの燃費は?
ヤマハシグナスXのSE12Jについて、みんカラで42回の給油回数で走行した方の実燃費を見ると、最高燃費が「40.49㎞/リッター」、最低燃費が「34.22㎞/リッター」となっており、標準燃費は、「37.99㎞/リッター」となっていました。SE12Jは、2003年に発売された初代シグナスXに該当します。
こちらのシグナスXのSE12Jというモデルは、日本向けだけでなく台湾仕様車も用意しています。実はヤマハシグナスXは台湾仕様車を発売しており、2008年には排ガス規制に対応するモデルチェンジを行って販売しています。
こちらのシグナスXSE12Jというモデルの燃費向上方法として「ウェイトローラー」を交換するといったことも挙がっています。ウェイトローラーとはエンジンの駆動側についているプーリーの部品のことを指しますが、こちらを、もともとの9グラムから、10グラムのものへと交換することで、燃費が良くなる可能性があるとのことでした。
SE44Jモデルの燃費は?
こちらのSE44Jというモデルも、シグナスXの国内仕様車だけでなく、台湾仕様車も用意されています。実燃費としては、ある方の最低燃費が二人乗りで「28㎞/リッター」、最高燃費が一人乗りで「34㎞/リッター」となっていました。
SE44JはシグナスXの二代目にあたるモデルとなっており、ここから「インジェクション」の燃料供給方式を採用しました。外観は大きく一新され、よりシャープなデザインへと変化しました。
同じ型式で3代目シグナスXも2013年に登場しており、同じ型式ではありますが、こちらは3代目のSE44Jとなっています。外装もさらに大きく変化され、旧SE44Jと差別化するために「3rdシグナスX」と呼ばれています。
シグナスXの新型については?
新型のシグナスXの型番はSEA5Jとなり、2015年11月20日に販売が開始されました。全体的に細かいモデルチェンジが行われ、より洗練されたモデルとなりました。新型ヤマハシグナスXの実燃費は、街中で走行した場合で「31.84㎞/リッター」となっており、「30㎞/リッター」を下回ることもあるため、あまり燃費効率が高いバイクとは言えません。
ですが、ライバル車の「スズキアドレス」などと比較すると、加速力や馬力という面においては優れています。また、4代目から4㎏の軽量化に成功したことで、より加速力が高まり、「パワーアップした」といった実感を受ける方が多いことが分かりました。
ヤマハシグナスXの燃費向上方法を紹介!
燃費効率には少し物足りなさがあるヤマハシグナスXですが、出来ることなら少しでも燃費効率を上げたいと思う方は多いのではないでしょうか。そこで、ここからは、ヤマハシグナスXの燃費向上方法を紹介していきます。
ウェイトローラーの交換で燃費向上?
「ウェイトローラー」については、実は先ほども少し紹介したのですが、改めて紹介しようと思います。まず、「ウェイトローラー」とは「プーリー」付近にある部品の名前ですが、ウェイトローラーが先に動き出すことで、プーリーを押し出すといった構造になっています。
そして、それによってクラッチが回る仕組みとなっており、「ウェイトローラー」を軽くすることで速く動くようになり、加速は早くなります。対して、重くすれば加速は重くなりますが、押す力が強くなるため最高速が上がるというような理論になります。
そのウェイトローラーは、日本仕様のシグナスXは排ガス規制に対応して、11.8gと重くしてあるのですが、台湾仕様車が10gとなっているため、台湾仕様のウェイトローラーに変更することで加速力が上がり、燃費向上につながったという例もあることが分かっています。
ボアアップは燃費効率を下げる?
ボアアップとは、排気量を増やす改造のことを指しますが、排気量を増やすということは、吸排気量を増やすということなので、余分に燃料を消費するということになります。そのため、理論的には、燃費効率が下がってしまうことになりますが、その分だけパワーと加速力は上がるといったメリットもあります。
シグナスXはパワー重視のスクーターバイク
このようなタイプの原付バイクは、他社でも販売されていますが、シグナスXの大きな特徴としてはやはりその「パワーとスピード」にあります。そのため、燃費効率についてはあまり期待できませんが、走っている時の「レスポンスの良さ」や「スピード感」を重視したい人にとっては「文句のない」スクーターバイクとなるでしょう。
初回公開日:2017年10月09日
記載されている内容は2017年10月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。