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プロボックスとサクシードの違い|新型/全長/バックドア

更新日:2024年02月11日

トヨタ自動車が販売している、ライトバン2車種の「プロボックス」と「サクシード」は同じような車ですが、それぞれ個性のある車種です。似ているようでどこが違うのでしょうか。ここではこの2車種の違いからそれぞれの車種を考えてみます。

プロボックスとサクシードの違い|新型/全長/バックドア

プロボックスとサクシードの違いとは

トヨタ自動車から販売されている、「プロボックス」と「サクシード」は、ビジネスユースで使われているライトバンタイプの商用車です。とても似ていますが、ここでは両車の違いについて考えてみます。

新型

プロボックスとサクシードは2014年8月6日にマイナーチェンジを行い、両車の大きな違いはなくなり、外観も同じになりました。車としての違いは、「プロボックス」はカローラバンの後継モデル、「サクシード」はカルディナバンの後継モデルであることです。

2016年8月30日に一部改良を実施しました、4ナンバーの2BOXタイプ商用車で初搭載となる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備になりました。

シフト操作時における急発進を抑制して衝突時の被害軽減に寄与するドライブスタートコントロールや、先行車を検知して信号待ちなどで先行車が発進したことに気付かずに停車し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能も標準装備です。コンライトやイルミネーテッドエントリーシステムも新たに標準装備されました。

2WD車にアイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備したことでJC08モード燃費を19.6km/Lに向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成しました。

全長の違い

2014年8月6日のマイナーチェンジまでの違いは、全長です。一番大きな理由はバックドアとリヤバンパーの形状が異なるためです、サクシードの方が全長で105mm、荷室長で20mm長くなります。それに伴い最大積載量が400kgのプロボックスに対し、50kg多い450kgのサクシードとなります。これによりサクシードの方が積載できる荷物が多いということになります。

2名乗車時に3尺×6尺(サブロク)の合板や畳がギリギリ収まる長さ(1830mm)となっています。

バックドアの違い

2014年8月6日のマイナーチェンジまでは、プロボックスとサクシードのバックドアの違いは、外観で見ても形状が異なることでわかります。これは、リアコンビランプの形状が違うことと、リアガラスがプロボックスは丸みを帯びているのに対し、サクシードは台形になっている違いです。

またリアバンパーが、プロボックスはリアコンビランプ真下までに対し、サクシードはリアコンビランプより若干下になっている違いがあります。またナンバー周りの形状も違いがあります。これはプロボックスとサクシードの前のモデルがカローラバンとカルディナバンというモデルの違いがあったためです。

またプロボックスは徹底的にビジネスユースをターゲットとし大量導入する企業向けと思われますが、サクシードは装備充実を考えるユーザーを目的としていたためです。

リアバンパーなどの違い

2014年8月6日のマイナーチェンジまでのプロボックスとサクシードを見ると、フロントフェンダーに違いがあることに気づきます。厳密にいうとフロントバンパーの回り込んだ部分の形状が違うため、必然的にフェンダーの形状も変わっています。

プロボックスはほぼ正面でバンパーが完結していますが、サクシードはサイドのタイヤハウスまで回り込んでいます。つまり、サクシードの方がリアバンパーも形状が大きいことになります。

これは、パーツを分割する事で万が一ぶつけてしまった場合でも修理代のコストを抑える工夫で、パーツ点数が多く小さい部品で構成されるプロボックスに対し、デザインを優先させた大型バンパーを備えるサクシードは、パーソナルユースも考慮しています。これによりサクシードの方が、スタイリッシュな感じを受けます。

装備の違い

2014年8月6日のマイナーチェンジまでのプロボックスとサクシードは、装備に大きな違いはなかったですが、電動リモコンドアミラーについては、逆にプロボックスには標準装備、サクシードではオプションとなっていました。それ以外の装備の違いはなかったですが、外観に大きな違いがあったことで、両車に違いが表現されていました。

プロボックスとサクシードの違いと似ている理由

もともとライトバンとして生産されていたプロボックスとサクシードは、細部に若干のは違いはあるものの、ベースは同じ車と言えます。2014年のマイナーチェンジの際、多くの内容が共通化されました。

ボディが共通になり、全長は2002年7月-2014年8月型プロボックスとサクシードの中間となる4245mmに統一されています。外観上の違いはリアに貼られたステッカーのみです。

荷室は前期のプロボックスと同様の、荷室長1810mm・積載量400kgに統一されました。装備も共通化されたため、同クラスのグレードであれば車両価格も同じとされました。ただし、1.3Lガソリンエンジンを搭載したモデルは、引き続きプロボックスのみに設定され、ここがプロボックスとサクシードの大きな違いになります。

プロボックスとサクシードの違いからの選び方

ファミリーなど

ファミリー車としてのプロボックスとサクシードですが、あくまで「バン」ですので、ファミリーカーとしての要素は薄いです。しかし車としての機能は十分ですので、5人乗りなら十分機能は果たせます。

荷室に荷物を積んで遠出したりすることは十分可能です。貨物車なので「物を運ぶ」という機能は十分なので、山でも海でも出かける時には、その効果を発揮します。

後席もヘッドレストや、三点式シートベルトが装備されているので、後席での移動も軽快です。またオーディオなどのオプションもラインナップされていますので、家族ユースでも十分使える車と言えます。

商用など

プロボックスもサクシードも商用として開発、販売されたバンですので、「物を運ぶ」ことは大きな違いはありません。違いはプロボックスには1300ccのモデルがありますが、重い荷物を積むと1500ccのモデルよりは非力に感じることです。常に軽い荷物を運ぶお店なら1300ccでも十分ですし、価格も安くあげられます。

しかし常に重量物を運ぶお店なら、安いグレートでも1500ccの方が良いです。それを考えると値段も同じですので、プロボックスの方が選択肢があるということになります。毎日仕事に使う車ですので、ランニングコストを考えて選択すると良いでしょう。

趣味の車として

趣味の車として使うなら両車に大きな違いはありませんが、長距離を乗ることを考えると、1500ccのモデルのみのサクシードの方が良いでしょう。元々が「バン」なので荷物などを積むことは問題ないですので、あらゆる趣味に使えます。

また、バンは荷物保護のためリアガラスなどにスモークなどの処理をすることができますので、車のカスタマイズすることができます。ファミリーユーズだと後席の使用が気になりますが、趣味で使うなら後席を倒して使えますので、サーフィンなどのボードを積むことができます。

後席や荷室部分をDIYして「自分だけの車」を作ることも可能になります。オーディオなどのオプションもラインナップされていますので、運転も楽しくなります。プロボックスもサクシードも趣味の車としては十分な要素がある車です。

プロボックスとサクシードは使い勝手の良い車なのか

現在ではプロボックスもサクシードも販売店が違うだけで、大きな違いは1300ccエンジンの有無だけになりました。貨物車は税金面で乗用車よりも安いですが、車検が1年であることなどの制約があります。個人で使うよりも販売店などで使う方が多い車です。

各自動車メーカーにはバンのラインナップがあり、商用としてのニーズで使われています。プロボックスもサクシードもトヨタ自動車が自信を持って販売している車です。世間からみれば、「バン」でしかありませんが、使い方によっては使い勝手の良い車と言えます。プロボックスもサクシードも顧客のニーズに応えられる良い車ではないでしょうか。

初回公開日:2017年11月11日

記載されている内容は2017年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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