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軽自動車の実燃費比較と実燃費平均|低燃費/エコカー

更新日:2024年02月19日

軽自動車のは年々上昇しており、その売り上げ台数は普通乗用車を席捲していますが、そのの理由の一つが燃費の良さでしょう。では、軽自動車の実燃費はどのぐらいなのでしょうか。また車種や特徴別の実燃費の差はどのぐらいかを見てみましょう。

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軽自動車の実燃費比較を見てみよう

軽自動車を選ぶメリットはいくつかありますが、その中で最も大きい理由の一つが燃費の良さでしょう。最近の軽自動車は燃費が非常に良くなっており、「第三のエコカー」などとも呼ばれ、軽自動車に拍車がかかっています。

それでは、実燃費を語るうえで欠かせない「JC08モード」の説明をしましょう。

JC08モードとは、1リットルの燃料で何km走行できるかを測定する燃費測定方法の一つです。かつて、自動車の燃費は、「10・15モード」によって測定されていましたが、実際の使用条件とかけ離れており、カタログ燃費と実燃費の差が大き過ぎると批判されていました。

一方、JC08モードでは、より実際の走行パターンに近い測定法を実施し、実燃費に近い値になりました。これにより、JC08モードの燃費は10・15モード燃費よりも一般的に1割ほど低くなりました。

しかし、このJC08モードの値も、やはり実燃費とは若干の差があります。実燃費はJC08モード値の7~8割と言われています。

今回は、そういったカタログ値ではなく、実燃費で軽自動車を比べてみました。

平均実燃費5

第5位 フレア

マツダ フレア:実燃費19.6km/L

スズキ ワゴンRのOEM車で、減速エネルギー回生システム「エネチャージ」、エンジンが自動停止する「アイドリングストップシステム」、アイドリングストップ時の室温上昇を抑える「エコクール」など、ベース車同様の高い性能を持っています。

第3位 ワゴンR

スズキ ワゴンR:実燃費19.9km/L

軽自動車で初となるエネルギー回生システムENE-CHARGE(エネチャージ)、新世代アイドリングストップ機構、蓄冷剤を使用するエコクールなどの最新の低燃費技術が駆使されています。クリープ時にはモーターのみで走行し、加速時にはモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを搭載しています。

第3位 アルト

スズキ アルト:実燃費20.3km/L

新開発のプラットフォームにより軽量化を実現し、さらにパワートレインも高効率化されて燃費がさらに良くなりました。上級グレードには可変バルブタイミング機構のVVTや、減速時のエネルギーで発電・充電を行うエネチャージなども採用されています。

第2位 キャロル

マツダ キャロル:実燃費21.2km/L

スズキ アルトのOEMモデルで、上級グレードには可変バルブタイミング機構のVVTや、減速時のエネルギーで発電・充電を行うエネチャージなども採用されています。軽量化とパワートレインの効率により、ガソリン車クラスの燃費を実現しています。

第1位 ミライース

ダイハツ ミライース:実燃費21.5km/L

低燃費技術「e:S(Energy Saving)テクノロジー」を採用し、さらにCO2の排出量を20%削減することに成功しました。ボディの骨格合理化や樹脂部品の肉薄化など、安全性確保に必要な剛性を確保したうえで、徹底的な軽量化が図られました。新「エコアイドル」や、減速時に発生するエネルギーを回生させるエコ発電制御などの装備の採用しています。

軽自動車の平均実燃費はどのぐらい?

上記、軽自動車の実燃費10の平均実燃費は19.5km/Lでした。

「10・15モード」や「JC08モード」のカタログ値で20km/L以上の値を見てきている方々には、この数値は低い値に見えますが、1リットルで約20km走ることができるというのは、十数年前の軽自動車と比べると実に大きな進歩です。

ちなみに、信号の多い街乗りではどうしても燃費が悪くなりますが、エアコンやカーナビの使用、渋滞や坂道の走行、急ブレーキや急発進は燃費を悪くします。また、軽自動車やハイブリッド車など燃費性能の高い車ほど、カタログ値と実燃費との差が大きくなる傾向あります。

実燃費が悪い軽自動車は?

「第三のエコカー」などとも呼ばれることもある軽自動車ですが、軽自動車だからといって必ず燃費が良いというわけではありません。確かに、燃費がよい軽自動車がたくさん開発されていますが、燃費があまり良くない軽自動車もあります。

特にサイズが大きい、重量が大きい車種は燃費面で不利となります。例えば、燃費が良いスズキ アルトの車体重量は610kgで、燃費は37.0km/L(JC08モード)です。一方、ダイハツ アトレーワゴンは車体重量が970kgで燃費13.4~15.2km/L(JC08モード)です。

つまり、同じ660ccのエンジンを持っていても、重量に300kg以上差がつけば、燃費も倍以上変わってきます。当然、カタログ値が変われば、実燃費も同様に差がついてしまいます。

ターボ付きは燃費が悪い?

一般的にターボ車はノンターボ車と比べると、燃費がかなり悪いというイメージを持ちがちです。確かに、かつてターボ車は燃費がかなり悪い時期がありました。しかし、最近は開発が進むとともにターボ車の燃費も改良されつつあります。

例えば、ダイハツ ムーヴを見てみましょう。

・ムーヴNA:31.0km/L(JC08モード)

・ムーヴターボ:27.4 km/L(JC08モード)

このように、ノンターボ車とターボ車の燃費の差は少なくなってきています。

さらに、一般道路の実燃費を見てみましょう。

・ムーヴNA:25.9km/L

・ムーヴターボ:24.7km/L

一般道路の実燃費は、カタログ値よりもさらにノンターボ車とターボ車の燃費の差はなくなってきています。

続いて高速道路の実燃費です。

高速道路80km/h走行

・ムーヴNA:31.0km/L

・ムーヴターボ:27.4km/L

高速道路100km/h走行

・ムーヴNA:21.3km/L

・ムーヴターボ:19.2km/L

高速道路80km/h走行では一般道路に比べて若干差が大きくなりますが、100km/h走行ではその差が縮まります。つまり、ノンターボ車のほうが100km/h走行の負担がより大きくかかると言えます。

※『CAR』による実燃費比較を引用(走行コースは、千葉県かずさの矢那川ダム周回の一般道路と高速道路)。

高速道路は燃費が良くなる? 悪くなる?

上記「ターボ付きは燃費が悪い?」の実燃費比較でも分かるように、高速道路を走行すると燃費は変わります。80km/h走行を続ければ一般道を走るよりも燃費が向上し、100km/h走行では燃費が大幅に落ちます。

やはり、軽自動車のエンジンでは(特にノンターボ車では)、100km/h走行は負担が増えるということです。

スライドドアは燃費が悪い?

スライドドアはドア自体の重量が重く、燃費が悪くなるイメージです。では、実際に燃費がどれぐらい違うのか、スライドドアの軽自動車の実燃費を見てみましょう。

スズキ スペーシア:18.6km/L

ダイハツ ムーヴキャンバス:18.5km/L

ダイハツ タント:16.4km/L

ホンダ N BOX:15.6km/L

日産 デイズルークス:15.0km/L

ダイハツ ウェイク:14.5km/L

いかがでしょうか。
確かに、上記6車種はいずれも軽自動車の実燃費には入っていませんし、軽自動車実燃費1位のミライースの実燃費21.5km/Lに比べて、全体的には燃費が落ちるようです。

しかし、これらの車種は軽自動車のに必ず入ってくる車種ばかりです。スライドドアの使い勝手の良さは他の車種の燃費の良さを上回るものなのでしょう。特に小さなお子様がいる家庭では、安全性の面からも欠かせないとです。

軽自動車に乗ろう!

軽自動車の実燃費を紹介してきましたがいかがでしょうか。

軽自動車の開発には各自動車会社が力を入れ、実燃費だけでなくデザイン性、居住性、操作性などさまざまな方面から消費者にアプローチしています。そのラインナップを見るだけで楽しくなるでしょう。

軽自動車を選ぶ際は、実燃費だけでなく用途や環境など考慮して後悔のない買い物をしましょう。

初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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