【種類別】ジムニーの乗り心地の比較|シエラ/ランドベンチャー
更新日:2024年07月19日
軽自動車の本格オフロードカー・ジムニーの乗り心地の比較する!
軽自動車なのに本格的なクロカンまでできてしまうのが、スズキ「ジムニー」です。しかし、気になるのは、街乗りの際の乗り心地が悪いという評判です。オフロードの性能が良いのは嬉しいのですが、だからと言って街乗りの乗り心地が悪いのであれば、普段使いには微妙な車になってしまいます。
ジムニーの乗り心地は悪いのか、モデルによる乗り心地の違いを含めて、ジムニーの乗り心地を比較してみましょう。ジムニーを検討している方にぴったりの情報をお届けします。
ジムニーより少し大きなシエラ
ジムニーの兄弟車に当たるシエラは、ジムニーの乗り心地と比較する対象になります。ジムニーと同じようにラダーフレームですので、荒れた路面では路面の凹凸を車内にも伝えてしまうのは、ジムニーと同じ点です。
ジムニーよりも車体の幅が大きいので、コーナーでの安定性はジムニーよりも良いと言えます。軽自動車には、車体幅の限界がありますが、普通車の幅であれば走行時の安定性が増します。
しかし、車高は高いので、一般的なセダンやコンパクトカーと比べると、乗り心地はそれほど良くありません。ジムニーと比べるのであれば、コーナーでの乗り心地は良いのを感じられます。
豪華な内装と外装ランドベンチャー
ランドアドベンチャーは、ジムニーにドレスアップを施したモデルです。内装のシートが上質な物に変えられていることなどは、街乗りでの乗り心地に影響を与える可能性があります。しかし、基本的にはジムニーと同じと考えて良いです。
乗り心地は、発売がスタートした時よりも、マイルドになってきている印象です。同じスズキのワゴンRなども、燃費性能を向上させる目的から、高めの空気圧のタイヤを装備していますので、ジムニーとの乗り心地の差も少なくなってきています。街中走行に適して、内装も豪華になっているので、同じシャシーでも乗り心地が良いと感じます。
より乗用車に近づいたJB23
それまでのモデルと比べるならば、JB23にモデルチェンジをして、より普通の軽自動車に近づきました。車高が高いのは、オフロード走行性能を追求するので仕方がない事です。しかし、コーナーでの安定性や高速走行時のエンジン音など、今までのモデルとはっきりと違いが出てきたのがJB23です。
以前のモデルJA12などは、どうしても商用車というイメージでしたが、JB23になってから乗用車になったイメージです。オフロードでの性能は犠牲にせずに、街中での乗り心地が改善されて、どのような方でもジムニーになりやすくなったモデルです。
ジムニーの乗り心地が悪い理由
ジムニーの乗り心地が悪いとされているのには、理由があります。そもそもジムニーは、オンロードでの性能よりも、オフロードでの性能を第一に考えて作られている車です。車高が高く、硬めのサスペンションなどはオフロードでの走行に最適ですが、街中での走行性は犠牲になります。
車高が高いとどうしても安定性に欠けた走りになります。コーナーでの安定性は、車高を低くしなければ改善できません。操舵感もワンテンポ遅く反応するので、独特の運転感覚が必要になります。オフロードでの走行を考えて、ある程度の乗り心地が犠牲になっていると言わざるを得ません。
ジムニーの乗り心地を良くする方法
では、ジムニーの乗り心地を改善する方法はあるのでしょうか。乗り心地を改善できれば、オフロードだけでなくオンロードでも乗りやすくなるのがメリットです。どのような方法で、ジムニーの乗り心地を改善できるか紹介します。
定番の方法増しリーフ
サスペンションの可動域が広がるのが、増しリーフという方法で、リーフスプリングを追加で装着する方法です。この方法を採用すると、少しインチアップすることから、乗り心地も改善します。それほど値段もかからずに乗り心地を改善する方法として、多くのジムニーユーザーが行っている方法です。
社外品の中には、乗り心地を改善するために装着する増しリーフキットも販売されています。このようなリーフを選択すれば、ジムニーの乗り心地をさらに良くできるでしょう。
サスペンションを交換して乗り心地改善
JB23になってから、コイルスプリングになりましたので、乗り心地を改善するのにはサスペンションを交換しなければなりません。乗用車に近づいたと言っても、乗り心地は良いとは言えませんので、サスペンションの交換は有効な方法です。
サスペンションを交換する際には、減衰力を調整できる物を選べぶ事で、より自分の好みに合った乗り心地に仕上げられます。柔らかい足回りであれば乗り心地は良くなりますが、高速走行時やコーナーでの安定性に欠けてしまいます。サスペンションを交換することで、ちょうど良い減衰力を探せます。
実は見落としがちなタイヤ
タイヤをどのようなものを選ぶのかも、ジムニーの乗り心地を左右する大きなポイントです。ジムニーの場合には、車体に比べてタイヤのサイズが大きいので、その他の比べて乗り心地に大きな影響を与えます。
オンロード向きのタイヤを選ぶのか、それともオフロード向きのタイヤを選ぶのかも、乗り心地に影響します。さらに、タイヤの空気圧も重要です。タイヤが大きいジムニーは、タイヤの空気圧を低めにするだけでも乗り味が変化します。
ジムニーの乗り心地は以前と比べて改善されている!
JA12までのモデルは、リーフスプリングなどクロカン性能には良くても、乗り心地には微妙なサスペンションシステムでした。しかし、JB23になってからオイルスプリングに変更されたので、乗り心地も改善されています。オフロード性能を犠牲にしないためには、車高の高さを原因とする問題が残るのは仕方ありません。
しかし、コイルスプリングになり、また社外品などでスプリングを交換し、減衰力を調整しやすくなって乗り心地を改善しやすくなっています。ノーマルでも、それまでのモデルとは完全に違う事がはっきりと分かりますが、乗り心地を追求したカスタム車に乗るとその違いははっきりと分かります。
以前のモデルであれば、高速道路での長距離運転は厳しいものがありましたが、今のモデルであれば長距離ドライブも難なくこなせます。
ジムニーのリフトアップした時の乗り心地の変化
ジムニーユーザーで、多くの方が最初に考えるカスタムはリフトアップです。ジムニーをリフトアップした時には、どのように乗り心地が変化していくのでしょうか。
ジムニーをリフトアップするのには、いくつかの目的があります。まずは、クロカン性能を向上させるためにするリフトアップです。この場合には、乗り心地よりもオフロードでの走行性が向上するようにカスタムします。それで乗り心地が良くなるとは言いにくいです。
そもそも、クロカンのためにリフトアップするのであれば、乗り心地を犠牲にしても良いという方がほとんどでしょう。
もし、かっこよさのためにインチアップするのであれば、乗り心地をよくするサスペンションを選べます。社外品には、乗り心地を最優先して調整できるサスペンションも販売されていますので、かっこよさと乗り心地を両立できるカスタム方法です。
減衰力を調整できるショックアブソーバーであれば、サスペンションの交換という調整だけでなく、そこから好みの固さを選ぶことができます。
ジムニーの乗り心地は良くなる!
ノーマルの段階でも、以前と比べて大幅に乗り心地が良くなっているジムニーです。オフロードでの走破性と、軽自動車の中での唯一無二の存在であるジムニーは、年齢に関係なく愛されている車です。オフロードの走破性はもちろんですが、乗り心地が良ければ、街中での普段使いにもどんどん乗っていきたい車です。
乗り心地を改善する方法を試してみて、街乗りでも快適になるようにカスタムすれば、どこへでも行きたくなる車になります。ぜひ、ジムニーを自分だけの1台に仕上げて、楽しいジムニー生活を送りましょう。
初回公開日:2017年12月06日
記載されている内容は2017年12月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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