アルミホイールDIY塗装する方法・おすすめ塗装スプレーなど
更新日:2024年08月19日
アルミホイールDIY塗装してみよう
あなたの愛車のアルミホイール、結構傷付いていませんか?うっかり縁石でつけてしまったガリ傷、いくら大切に乗っていても走行中の飛び石での塗装の剥がれなどなど、ついにタッチアップだけではという事態に。アルミホイールの宿命とも言いましょう。
これを修理しようと、プロに任せれば費用も高くなってしまいます。一層のこと、自分でアルミホイールをDIY塗装してみてはいかがでしょうか?費用も抑えられ、自分だけのカスタマイズホイールの完成です。では、方法や材料、塗装のコツまでお教えしましょう。
シルバーカラーのアルミホイールの加工方法
まずは、塗装を落とします。元の塗装を落とさずに直塗りしていく方法もありますが、やはり仕上がりの良さと塗料の吸着を考慮し塗装剥離の方法を紹介します。元の塗装を落とし方です。今回は、シルバーカラーだったと仮定して書いていきますが他のカラーであっても有効です。DIYということより簡単に手に入れることができる材料を紹介します。
ガスケット剥離剤です。ガスケット剥離剤を使うと簡単に塗装を剥がすことができます。対象のアルミホイール一面にガスケット剥離剤を吹いて、待つこと数分、塗装が浮いて来ます。さらに数時間待ちます。この待つ時間もDIYの醍醐味と言えます。やはり、DIYの良さは全工程を自分で見ることができるところでしょう。
そうしましたら、浮いてきた塗装をヘラですくうとパリパリと簡単に剥がれていきます。もし、ヘラで落とせない場合は真鍮ブラシを使っても良いです。完全に全体の塗装を剥離できた時点でこの作業は完了です。次の作業のために脱脂を行っておきます。
メッキ加工されたアルミホイールの加工方法
先程のカラー塗装されたものと異なり、クロームの上面への直塗装は吸着が極端に悪いためクロームの完全剥離か、または特別なクローム専用の下処理(粉体パウダー塗装や専用プライマー)をしてからのカラー塗装を行います。 注意点として、クロームを剥離せず直でカラー塗装する場合の下処理が可能なモノはクロームの腐食やメクレのない事が必須条件です。
一般的な塗装品(ハイパー塗装やスパッタリングメッキ)は下地が塗装のためDIYで完全剥離できますが、クローム層の金属がアルミの上に乗っかっている場合は電気分解剥離のため専門工場でないと剥離が難しいです。しかも、その電気分解剥離はアルミ合金の一部が溶かし、内部、つまり素材自体を痛めてしまいます。
余談ですが、本来クローム塗装を前提に造られていないアルミホイールへ再度クローム塗装行うと強度がどんどん落ちてしまうので、再クロームは覚悟が必要です。
話を戻して、DIYでクロムの完全剥離は難しいので今回はクローム専用の万能プライマーを吹き付け下処理とします。その前に、きちんと脱脂を行っておきます。
では、いよいよアルミホイールに吹き付けていきます。吹き付け方法として、アルミホイールにあまり近づかせすぎずに満遍なく塗っていきます。その際に、薄く吹き付け、乾いてから再度吹き付けます。アルミホイール全体に満遍なくプライマーが塗り終わり、乾燥したら下処理は完了です。
アルミホイールの補修
いよいよDIYも中盤にさしかかってきました。次に補修作業です。今回のDIYの中でもかなり重要なパートになっています。傷の修繕が綺麗にできているだけで新品並みになります。まず、アルミホイール上の傷の確認をします。傷の周囲をマスキングで覆います。傷の状態問わず、傷の箇所に粗めのやすりをかけてならします。凹みやひどいガリ傷にはパテを盛っていきます。パテは多めに盛るといいです。
パテが乾燥したら、その他の細かい傷の箇所と一緒に耐水ペーパーでならしていきます。400番から2000番まで揃えておくと良いでしょう。粗めのものから使っていきましょう。傷がわからなくなるくらいになったらこの作業は完了です。
アルミホイールの塗装〜クリアー塗装まで
アルミホイールのアルミ地肌がむき出しになっていますので、そのままでは普通の塗料は乗らないので「プライマー」という下地塗料を塗ります。なお、「プラサフ」でも大丈夫です。こっちの方が細かい傷消し作用などもありますのでお勧めです。細かい傷消し作用はDIY的に助かります。
プラサフ塗装は厚塗りしないで下さい。薄塗り→乾燥→薄塗り を繰り返します。最終的はアルミホイールの地金が透けて見えなくなる程度まで繰り返します。ここまでくるともうアルミホイールの表面酸化の心配はありません。
完全にプライマーが乾燥したら、カラー塗装していきます。「ホイール専用」という塗料
も販売されていますが、あえてこれにこだわらず、普通のボディ用の塗料でも大丈夫です。
むしろボディ用カラーの方がカラーバリエーションが豊富です。カラーバリエーションが豊富なのはDIYで個性を出すにはもってこいです。
これも、薄塗り→乾燥→薄塗りを繰り返します。メタリックを塗るときの注意点として、常に塗装面とスプレーの角度を一定にしましょう。もうすぐアルミホイールDIY塗装も完成間近です。
塗装最終工程として、クリアー塗装の有無で見た目や維持にも大きく影響します。またメリット・デメリットがあります。
・クリアー塗装を行うメリット
表面の保護膜によって、酸化白濁りしない。
・クリアー塗装を行うデメリット
クリアー塗装を行わない状態よりもやや濁り、クスミが出る。そして、将来的にクリアーと素地の間に水分が混入し、白サビが発生する可能性がある。
・クリアー塗装を行わないメリット
濁りが無く光沢、輝きが良い。ただし、保護膜が無いので酸化白濁りはするが、再びDIY作業で復活可能。
・クリアー塗装を行わないデメリット
保護膜が無いので、酸化白濁りする。
一長一短ですが、選択のポイントとして輝き重視か維持性重視という点で選んでいただいていいでしょう。塗装の方法としまして、今までと同様の工程を繰り返してください。
以上で塗装の完了です。最後にコンパウンドで磨いてあげたらアルミホイールDIY塗装の完了です。
塗って剥がせるラバースプレー
ラバースプレーと言えば「剥がせるスプレー」と最近噂の代物です。名のとおり塗装後に剥がせる利便性が魅力的です。アルミホイールの塗装を手軽に、足元をイメチェンできることで挑戦してみたいという方にオススメです。
また、塗って剥がせることよりDIY初心者のハードルが低く取り掛かりやすいです。マット系や蛍光色など、カラーラインアップも充実し、DIYで人気を得ています。塗装方法は、他のスプレーと同じように塗装すれば完成です。
耐久性のあるウレタン塗装
ウレタン塗装の一番のメリットは塗膜の強さです。艶を出してピカピカに仕上げたい場合など、ウレタンのクリアを吹いて、研ぎ出しを行ないます。またその上から、コンパウンドやワックスで研磨します。ラッカークリアでも研ぎ出しは可能ですが、ウレタンに比べて塗膜が弱く、何度も重ね塗りをしないと、艶が出ません。
また、塗膜の強さがあるということは飛び石の傷がつきやすいアルミホイール、リムの深いアルミホイールなどにはオススメです。ただし、ウレタンの欠点は塗料の値段が割高、取り扱いが若干面倒な点があります。
アルミホイールをDIY塗装するコツ
雨の日や湿度の高い日は決して行わないようにしましょう。白い塗膜ができてしまい、黒系の塗装などでは目立ってしまいます。また、アルミホイールを研磨する際、800番台の耐水ペーパーを使用してみましょう。滑らかな仕上がりとなります。
アルミホイールのマスキングはガムテープが良いです。粘着力が強くまた耐久性が高いです。また、DIYの際に嬉しいコスパ的にも良いです。塗料を塗る時はアルミホイールから少し離して塗布することで、ムラがなく均一な仕上がりになります。
オススメのアルミホイールDIY塗装スプレー
今回、紹介するものはソフト99のホイールカラーです。DIYではプロのように充実した機材で作業を行っているのでないので、多少の耐久性の劣りはあります。そこで、今回は、入手しやすさ、コスパの良さ、耐久性、作業性の面でこちらをオススメします。作業性がよく、はがれにくく、面倒な下地処理不要で、ホイール・メッキ部分に直接塗れます。カラーは全6色がラインナップされています。
耐久性
DIYを行う上で気になるポイント、「耐久性」です。耐久性は比較的いいです。アクリルラッカー塗料ですので、塗膜形成もよく、また、下地を溶かすこともないので色の発色も良いです。
乾燥時間
乾燥時間は10分ほどで良いみたいです。ただし、気温、湿度で乾燥時間が異なるので様子をみて作業を進めましょう。DIYで避けたいのは失敗です。しっかりと乾燥していることを確認しましょう。
価格
メーカー希望小売価格は1500円(税抜き)となっています。アマゾンなどでセールになっていることもあるのでチェックしてみましょう。また、ホームセンター、カー用品店などにも置いてあるので入手性、コスパが良いです。
DIYとカーライフ
今回、アルミホイールDIY塗装について書いてみました。プロに頼むと金額的に高くなってしまうためホイールの補修・カラーチェンジなど躊躇してしまいますが、DIYで、しかもコスパ面でも最高のドレスアップをやってみてはどうでしょうか?さらに、自分の愛車を足元からカッコイイ、個性的なビークルに仕立て上げましょう。
初回公開日:2017年11月05日
記載されている内容は2017年11月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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