新車の洗車はいつからするのか・おすすめの洗車機・頻度
更新日:2024年08月07日
新車の洗車はいつからしたらいいの?
新車が納品されると嬉しいものです。いつまでも新車のきれいな状態をキープしておきたいと誰もが思うものですが、残念ながら雨や車の排気ガス、鳥の糞などさまざまなもので車は汚れてしまいます。
すぐにゴシゴシと洗っておきたくなりますが、買ったばかりの車をすぐにゴシゴシと洗車してしまっても良いのでしょうか。新車の場合の洗車を行うべき適切な時期などはあるのでしょうか。
新車の洗車に適した時期とは?
新車を洗車する時期を考えるにあたって知っておきたい点があります。それは新車の塗装面の状態です。新車は塗装を行ってから多くの時間が経っていないことがほとんどです。ボディーの表面は乾いていますが、塗装した奥の部分はまだ柔らかく、完全には乾ききっていない場合があります。
こうした状態でゴシゴシと力を込めて洗車をしてしまうと、目には見えない細かい凹凸ができてしまう恐れがあるのです。ユーザーの中には、契約時にボディーコーティングをする方もおられますが、やはり新車の塗装面の状態には心配が残ります。
こうした理由から、最低でも2週間は本格的な洗車を控えるのが適切であるといえるでしょう。
新車の洗車は水洗いが良いって本当?
新車だけでなく全ての車に言えることですが、汚れがついたらなるべく早めに洗車すれば、汚れは比較的容易に落ちるものです。新車の洗車は水洗いが良いといった意見がありますが、すぐに汚れを落とすことを意識すれば、水だけを使った手洗いで十分洗車できるでしょう。ただし、水のみの洗車でも注意点があります。
洗車の注意点あり!
愛車のボディーには、人間の目には見えにくい細かな砂や鉄粉などのボディーを傷つけてしまう原因となり得る物質が付着しています。車を走行させる限りは、こうした物質の付着を避けることは不可能です。
それで新車を水で洗車するときには、まず付着した物質をできる限り洗い流すために、ボディー全体を強めの水圧できれいに洗い流すようにします。タオルを濡らしながら洗う前にぜひ行ってください。なぜなら、そうしないと付着物がついたままタオルで擦ってしまうことになるからです。
次に柔らかいスポンジやタオルなどで水洗いをするのですが、できるならホースなどで水を流しながら手洗いするようにします。バケツの水ですと徐々にタオルに付いた汚れがバケツの水に移り、かえって汚れを広げてしまう恐れがあります。
使用するタオルやスポンジも、常に清潔なものに取り換えながら洗車するのが理想的です。このような点を心がけて洗車しましょう。
新車におすすめの洗車機はあるの?
愛車の洗車にはやはり洗車機が便利という方もいらっしゃるでしょう。確かに最近では、ガソリンスタンドなどに先進的な機能を備えた洗車機が設置され、多くのドライバーが利用しています。昔の洗車機と異なり、洗車機そのものでボディーに傷を付けてしまうような事態はごく稀です。
洗車機にこだわるよりもっと大事なことがあります。それは洗車機にかける前に行う前洗いです。前述のように手洗いで車の洗車を行うときには、まずボディー全体に高圧の放水で付着物を洗浄する必要があります。この作業が洗車機を使用する場合にも大事になってきます。
洗車機にかけるのに前洗いすることに疑問を感じる方もおられるでしょう。しかし、洗車機は手洗いと同様にブラシなどで擦る作業をする機械ですので、付着物が付いていればそのまま上から擦って傷の原因となってしまいます。それで洗車機で新車を洗車する場合は、まず前洗いを忘れずに行うようにしましょう。
黒い車だから心配!
ボディーカラーのブラックは高級感があって人気のカラーですが、汚れや傷が目立ちやすいというデメリットもあります。昔は、黒や濃紺車を洗車機にかけるなどもってのほかという考え方がありましたが、現在では技術の進歩によってそうした色の車の洗車もしやすくなっています。
ただ、新車で黒系の色の車を購入したユーザーで細かい傷に敏感な方には、洗車機の使用はあまりおすすめできません。光に当ててみると微細な傷が見えることがありますが、そうした傷の原因が洗車機であると思ってしまうとがっかりしてしまうからです。自分で満足する方法で手洗い洗車をすれば、たとえ細かい傷が見つかっても納得できるでしょう。
新車は毎日洗車してもいいの?
新車は毎日洗車しても良いのでしょうか。水だけの手洗いであれば、前述の注意点を守って行えば毎日洗車しても影響はありません。ただ、毎日の洗車は時間とお金がかかります。新車ゆえ汚れは気になるところですが、数日に一度もしくは1週間に一度程度のペースで洗車をしていれば、たいていの汚れは落とすことが可能です。
新車を洗車した後のコーティングは?
新車を洗車した後汚れを防止するために、また汚れを落としやすくするためにコーティング剤を使用したいと考えるドライバーもいらっしゃいます。
近年さまざまな種類のコーティング剤が、カーショップなどで販売されています。スプレー式になっているものが多く、ボディーに直接噴射して吹き上げるだけで汚れの付着を防止し水分をはじきます。洗車の回数も減らすことができ、経済的なメリットもあります。
ただし、コーティング剤を使用する場合には、ボディーをきれいな状態にすることが大前提ですので、前述の注意点を守りながら洗車を行い、その後に柔らかめのクロスなどでソフトにコーティング剤を塗布するようにしましょう。
ワックスはどうなの?
新車の塗装品質は昔に比べて格段に高くなっており、変色や錆など劣化の程度も低くなってきています。とはいえ、紫外線や雨などは徐々にボディーの塗装面を劣化させ、また空気中の浮遊物などによって細かな傷がつくことは避けられません。新車のボディーにはやはり大敵が多いです。
新車のうちは、まだ大きな傷や劣化が少ない状態ですので、新車の状態からきちんとワックスをかけておくことは、その車の寿命を延ばすことにつながります。カー用品店などでは、各メーカーからさまざまなワックスが販売されています。ワックスによって特徴がそれぞれ異なっています。
基本的には、どのワックスを使うかはドライバーの好みになるのですが、新車に使用するワックスの場合、艶出し効果よりもボディーの保護効果に重点を置いた商品を選択するのが賢明です。新車のボディーはまだ艶を失っていませんので、その状態を維持できるワックスを選びましょう。
コーティングの種類と特徴
新車の美しさを維持するために、洗車後にどのコーティング剤を使ったら良いのか迷うものです。費用やメンテナンスの頻度、保管場所などさまざまな要素を考慮して洗車後のコーティング剤を選択しなければなりません。
そこで、それぞれのコーティング剤の種類と特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
油脂系コーティング剤
油が水をはじく性質を利用したコーティング剤です。コーティング作業が比較的容易で、価格もリーズナブルなものが多いですが、雨や雪などによる影響を受けやすく、劣化が早いため定期的なメンテナンスが求められます。シリコンやカルナバロウなどの入ったワックスがこれに該当します。
樹脂系コーティング剤
高分子化合物といわれるフッ素やテフロンなどが主成分となっているコーティング剤です。使用すると、塗装表面に保護膜を作ってボディーを守ります。ワックスなどと比較して、作業に手間がかかったり費用がかかったりしますが、汚れからボディーを保護する機能や耐久性は優れています。
それでも、定期的な洗車で劣化した部分を取り除いたりする必要性は、油脂系コーティング剤と変わりません。ポリマーコーティングやペイントシーラントがこれに該当します。
ガラス系コーティング剤
樹脂系コーティング剤にガラス繊維入っているコーティング剤です。ガラス繊維を配合することで、悪天候や太陽からの熱にも強くなり、保護膜の劣化も防いでボディーを守ります。また汚れが落ちやすくなるため、水洗い洗車などがしやすくなるという利点もあります。
ガラス成分に含有量が多いものを選ぶのがポイントです。ガラス系またはフッ素系コーティング剤がこれに該当します。
上手な洗車で新車をピカピカに!
ここまで、新車の洗車方法についてさまざまな角度から解説してきましたが、いかがでしたか。定期的で適正なメンテナンスこそが、新車の輝きをいつまでも維持する方法です。汚れたら早めに洗車し、メンテナンス用品を上手に活用して、新車をピカピカに保ちましょう。
初回公開日:2017年12月23日
記載されている内容は2017年12月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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