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韓国車の性能・品質・日本で買えるのか|エンジン/スポンジ

更新日:2024年08月01日

韓国車の現状や展望について紹介しています。韓国車が世界からどんな評判を受けているのでしょうか。日本の人は韓国車を知らないと思うので、この記事を機会に知っておいても損はないはずです。魅力的な車もあるので、楽しみながらご覧ください。

韓国車の性能・品質・日本で買えるのか|エンジン/スポンジ

韓国車の性能は?

車大国日本において、海外の車が売れるにはかなりの努力が必要になります。なぜなら、日本車メーカーはきめの細かいサービスを各ディーラーが行ってくれるうえに、壊れないので信頼性が高いからです。もちろん、ドイツ御三家といわれるBMW・アウディ・ベンツも例外ではなく、他国の市場に比べれば苦戦しているのが現状です。

そんな中で、お隣の国である韓国車が日本を走っているのはほとんど見たことないです。その理由は多くありますが、今回はその理由について詳しく見ていきます。

韓国車についているスポンジの謎

韓国へ旅行に行ったことがある人は、行きかう韓国車の中にドアノブの近くにある青色の長方形スポンジがついている車を見ませんでしたか。しかし、すべての韓国車についてるという訳ではなく、一定の韓国車にしかついていません。これは、新車の証としてついています。

日本ではまず考えられない風習ですが、このスポンジで韓国人は新車だなという意識があります。わかりやすく言うなら、買ったばかりの電化製品などについてる透明のフィルムと理解してもらえればわかりやすいでしょう。

このスポンジは、洗車したりして自然に落ちるまではそのままにしておくのが普通のようで、自分で外したりはしないです。

韓国車のエンブレム

韓国で有名な自動車メーカーとして挙げられるのが、ヒュンダイです。韓国車であるヒュンダイは日本でも稀に走っているので見たことある人も多いです。

ヒュンダイの頭文字をとった「H」をエンブレムにあしらっていますが、何かに似ています。同じ「H」から始まる自動車メーカーホンダです。似せたのか、結果的に似てしまったのかはわからないですが、かなり似ていると話題になりました。

また、発音も英語で言うとホンダとヒュンダイは似ているらしく、間違って購入する人もいたそうです。同じ、アジアということで間違う人も多いです。

エンジンの信頼性は?

車の心臓ともいえるエンジンは各自動車メーカーの威信をかけた開発でもあります。特に最近の車は、電子制御が主流なのでエンジン技術もかなり複雑になっているばかりか、ハイブリット技術や電気自動車などプラットフォームも多様化し、複数のパワートレインをユーザーが選ぶことが普通になっています。

しかも、車に使われる部品数は2万点といわれており、さらに電子制御される最近のものでは2万5000点にも上ると言われています。なので、すべて独自に開発するのはかなり大変で莫大な開発費用が掛かることが多いです。その点、ある程度技術的に成熟した部品であれば一から開発するのではなく、部品を買ってきて組み立てる方が良かったりします。

それでも信頼性は低い

日本車の場合は20万キロ走行してもまだまだ乗ることが可能なので、中古車が海を渡って世界のどこかを走っています。また、欧州車も数万キロまではエンジン慣らし期間といわれるほど頑丈に作られています。もっともBMWはエンジンメーカーでしたから、納得です。

ところが、韓国車の場合では2.0ターボGDIエンジンを搭載したヒュンダイの売れ筋セダンである、ソナタは10万キロを超えるあたりから、エンジンオイルの減りが激しくなり、挙句エンジンが走行中に止まりました。これ以外にも、エンジンが掛からなくなる事象が多く報告されており、まだまだ耐久性や信頼性が低いことが分かります。

もちろん、エンジンが動かなければ売却することもできないので、スクラップになるか、エンジンを載せ替えるかという選択肢になります。

韓国車の品質は?

いまや自動車は壊れないのが当たり前で、それは韓国車にも言えることです。韓国車に限らず、自動車技術が成熟しつつあるので、部品そのものの信頼性も向上して、壊れないのが当たり前で、それにプラスαで使いやすさや性能が求められるのが、昨今の自動車市場を勝ち抜くバイブルになっています。

韓国車は2015年に行われたアメリカのマーケティング会社が行った調査で、品質がトヨタなど名だたるメーカーを差し置いて、1位と3位を獲得しています。この順位は妥当なのでしょうか。詳しく見ていきます。

中身は日本車?

韓国車の・ヒュンダイは過去に三菱自動車と提携しており、その多くの車は三菱自動車のシャシに始まり、エンジンも三菱自動車製のGDIエンジンを搭載していました。外側は韓国車、中身は日本車という車でした。世界的に自動車メーカー1社のみでエンジンを開発できる企業はかなり限られてきており、共同で開発する流れが加速していきそうです。

ただ共同とはいっても、同じ傘下にあるグループに限ってということが多いです。しかし、ヒュンダイは現在でも独自にエンジンを開発する技術がない為、他社に頼っているのが現状です。

なので、韓国車もエンジンや車の基幹部品を作れる技術が育ってくれば、品質も向上するでしょう。

雨漏りする車

少し前に韓国車が衝撃のリコールを発表しました。それは、ヒュンダイが販売したSUV・サンタフェの天井から雨漏りすることです。よく電気系統やブレーキ系のリコールは聞かれますが、雨漏りでのリコールはかなり前代未聞です。

組み立てや設計に問題があれば、検査で判明しそうなものですが、そこさえも怪しいです。もちろん、このリコールに留まらずブレーキランプでもリコールが発表されており、ユーザーはかなり不満に思うことでしょう。

車は命を懸ける道具ですので、信頼性がかなり大切ですが、韓国車はこの一連のリコール騒動で信頼性を失ったと言えます。そんな韓国車に未来はあるのでしょうか。

デザインの品質は高い

韓国車の性能面や信頼性ではまだ、欧州車や日本車に劣ると思われていますが、デザイン面の品質では韓国車はかなり高い品質です。少し前までの韓国車のデザインといえば、車のエンジン同様にパクリが大半を占めており、パクった元と思われるメーカーからクレームが来る始末でした。

それでも、最近は優秀なデザイナーを雇い、世界に通用するデザインとなりました。かなり野暮ったい印象だった古いヒュンダイや起亜自動車に代表される韓国車のイメージは完全に覆されつつあります。

デザインでは、日本車と同様程度の品質になりつつあるでしょう。

韓国車は日本で購入できるのか

日本を走る韓国車の割合は0.05%ほどといわれており、街中でランボルギーニやフェラーリを見るよりも低い確率になっています。もちろん、韓国車ディーラーを見たことはないですし、購入後のアフターサービスの品質も疑問です。

また、中古車を買おうにも球数が元から少ないことや、壊れて廃車になる可能性が高いので滅多にお目に掛かれないので販売しているのを見かけたらラッキーです。

謎が多い韓国車を日本で購入する場合にはどうすればいいのか、韓国車輸入専門店や直売店が日本にあるのか、について見ていきましょう。

韓国車ディーラーはない

結論から言うと、現在は日本でヒュンダイや起亜自動車のディーラーはありません。少し前まではディーラーがあり、日本進出をしていました。ただ、2016年に売れた韓国車の台数はなんと7台となっており、ほぼ売れていないという現状です。

CMやプロモーションによってはもう少し売れたのでは、と考えますが、やはり世界で厳しい車市場とも言われる日本で、そこまで資金を拠出してまでプロモーションを行った時に費用対効果を考えると、そこまで積極的になれなかったのでしょう。

韓国車の評判高い?低い?

先述したように、日本で売れた韓国車はほとんどゼロに等しいという結果でしたが、海外の韓国車に対する評判はどうなっているのか気になります。海外ドラマなんかを見ていると、韓国車が結構登場することがあるので、北米市場やその他の地域ではそれなりに評価されているのか気になります。

また、韓国車に対する評価を見ていけば韓国車に対するネガティブなイメージが無くなることも考えられます。

韓国車に対しての評判

その車が欲しいか欲しくないかの最初の判断基準は、デザインに尽きます。その点では、かなり韓国車の評判は高いようで、デザインが良ければ多少性能が下がるのは致し方ないと思う人も大多数いるようですし、価格面も大きなアドバンテージになっています。

韓国車と日本車で同じクラスのセダンを買うとすれば、韓国車は日本車に比べてかなり安い金額でさらに値引きまで行ってくれます。日本人の感覚でいえば、多少の出費は目をつぶっても、安全を買うという考えになりますが、海外ではそうではないユーザーが大勢いますので、そういったターゲットにはかなり魅力的な車に見えるでしょう。

日本で売れない理由はなに?

現在は完全に撤退している韓国車メーカーですが、過去には韓国車だけではなく他のメーカーも撤退していますし、かなり細々とディーラーを展開しているメーカーが多いです。

とりわけ日本で成功している輸入車といえばベンツやBMW・アウディ・フォルクスワーゲンといったメーカーくらいです。なので韓国車が突出して売れていないのは事実ですが、売れないのは韓国車に限ったことではありません。

アフターサービスの差

これまで読んでいいただいた方は、韓国車と日本車や欧州車を比べた時に品質がどうなっているかはわかっているはずです。ただ、性能や品質が劣るだけで年間7台しか売れないなんて話はおかしいです。そこには、アフターサービスの差があると考えていて、かなり日本車のディーラーは親切だといえます。

オイル交換の案内や無料点検など当たり前のサービスに思えますが、世界的にみるとかなり親切だなと感じます。

これが顧客の満足度となり、次回購入する時も同じメーカーにしようと思うようになります。ここまで長期的なビジョンを韓国車メーカーはもちろん描いていたはずですが、実現することはなかったです。

韓国を代表する自動車メーカー

日本での地名度はかなり低く、知っている人は車に興味のある人ばかりのはずです。しかし、テニスの大会などスポーツ大会のスポンサーとして「KIA」や「ヒュンダイ」のロゴを見たことありませんか。日本以外の市場ではかなり積極的にPR活動を行っていて、それが海外での販売実績に繋がっていると考えています。

世界中を見ればかなり売れている自動車メーカーであるヒュンダイや起亜自動車をあまり知らないという方も多いので、簡単に紹介していきます。

ヒュンダイ自動車

韓国最大の自動車メーカーであるヒュンダイは、1967年に設立さて以来、世界193カ国で販売されています。自動車会社の規模でいうと世界5位の規模で、日本のホンダと販売台数では同規模になっています。設立当初は、フォード車のノックダウン生産を行っていました。そして、1975年になると三菱自動車の技術供与を受ける形で、韓国初の国産車である「ポニー」を開発します。

その後も、三菱自動車の技術を基盤にしてトラックやバスまでもが開発されました。ヒュンダイのバスであれば、空港や観光地で見たことある人も多いはずです。

そして、昔の技術提携の名残から、古いヒュンダイの車の中には一見して三菱パジェロ似た車や、三菱デリカに酷似した車が走っています。

起亜自動車

起亜自動車は1944年に設立されヒュンダイ自動車よりも歴史は長いですが、現在はヒュンダイ傘下に入っており、車のプラットフォームや部品の共用化が図られています。「起亜」という社名は「起=起きる、亜=アジア」という語源から来ており、アジアから躍進するというイメージになっています。

ヒュンダイ傘下に入る前までは、マツダ・フォードと密接な関係で、車自体もかなりマツダやフォード寄りでしたが、1998年に経営破綻を起こすと、同じ韓国自動車メーカーのヒュンダイの傘下に吸収される形で会社を残しました。

現在では、全豪オープンテニスのメインスポンサーを務めるまでに成長しており、まだまだ起亜自動車の躍進は続いていきそうです。

韓国車の展望

日本でヒュンダイや起亜などの韓国車が売れなかったのは事実ですが、世界的に見れば世界5位の販売台数を誇り、今やホンダと販売台数では肩を並べるまでになっています。なので、日本以外からの評判はなかなか高いようで、その理由としてはデザイン性の高さ、価格の安さが挙げられます。

なので、車が欲しいけど買えない層にしてみたらかなり魅力的な車に映るはずです。韓国車は今まで車を新車で購入できなかった層の新たなジャンルを切り開いたと言っても過言ではないでしょう。

しかしながら、技術面や品質、信頼性では未熟な面が多く課題もかなりあるでしょう。韓国車を購入した層が貧困から抜け出した時に、レクサスやベンツではなくヒュンダイ・起亜を選んでもらうようにするには、まだ、時間と経験と技術が必要になると感じています。

初回公開日:2018年02月11日

記載されている内容は2018年02月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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