【車種別】Dセグメントの比較・3
更新日:2024年08月06日
車種別Dセグメントの比較
皆さんは、車を分類するときに使用するセグメントという言葉はご存知でしょうか。車を階層化したり区別化したりするときに使用します。このセグメントは、欧州を筆頭とした諸外国で、マーケティングを行う時の一手法として統計処理をする場合の車の分類方法です。
明確な定義はなく、またマーケティングを行う会社によって若干の相違があるなど、不確定な分類ですが、日本でも輸入車と国産車を比較するときなどに使用されています。 そこで、本記事では、セグメントの中でもDセグメントにスポットをあて、Dセグメントに属する車を比較し、やDセグメントの車をご紹介します
Dセグメントとは
セグメントは、全長の長さなどで分類していて、アルファベットが進むほど、大きな車となります。一番小さい車をAセグメント、一番大きい車をFセグメントに分類します。
Dセグメントとは、ミドルセダンが多く含まれ、大衆車というよりは高級車で、大きさが中くらいである車となります。全長が約4600~4800mmの車で、2ℓ~3ℓのエンジンが搭載される車で、価格が300万円~600万円の間の車を指すことが多いですので、本記事でも、この基準でご紹介します。
このセグメントは、調査機関によって若干の違いがありますので、あくまでも、本記事でのカテゴリーということで、ご了承願います。
国産車Dセグメント
それでは、まずは、国産車におけるDセグメントの車をご紹介します。Dセグメントは、価格も高価で、高級車ですので、慎重に購入を考えたいモデルとなります。
セダン
国産車でDセグメントに分類されるセダンには、レクサスでは、ISとHS、トヨタ自動車では、マークX、日産自動車では、スカイライン、スバル自動車では、レガシィB4があります。
レクサスISは、全長4680㎜で、価格が470万円~630万円、HSは、全長4710㎜で、価格が434万円~570万円、スカイラインは、全長4790㎜で、価格が413万円~582万円となっています。さすがにプレミアムセダンですので高額なプライスがついています。
マークXは、4770㎜で、価格が265万円~442万円、レガシィB4は、全長4800㎜で価格が302万円~324万円となっています。リーズナブルな価格設定です。
ワゴン
現在、新車で購入できる国産車のワゴンで、Dセグメントに分類できる車は存在しません。
レヴォーグ
スバル自動車のレヴォーグは、レガシィツーリングワゴンの後継として、2014年に販売開始となりました。だったレガシィツーリングワゴンですが、代を重ねるごとに肥大化し、最後のレガシィツーリングワゴンとなった5代目では、全長4775㎜で全幅が1780㎜ありました。
北米販売を担うための肥大化でしたが、原点回避としてダウンサイジングされた新型がレヴォーグでした。レヴォーグは、全長4690㎜で全幅が1780㎜と全長が短くなりました。これにより、今回のセグメントでは、Cセグメントに分類します。
最終型レガシィツーリングワゴンはDセグメントでしたが、レヴォーグはCセグメントとなります。
アテンザなど
マツダ自動車のアテンザは、現行型が3代目となります。初代と2代目までは、セダン・ハッチバック・ステーションワゴンがラインアップされていました。3代目はハッチバックがラインアップからはずれ、アクセラに1本化されました。
このアテンザは、車格がどんどんあがり、初代型は全長4675㎜のCセグメント、2代目は全長4735㎜~4765㎜のDセグメント、現行型は、全長が4805㎜~4865㎜のEセグメントですが、価格がアテンザセダンもワゴンも共に279万円~377万円となっています。
価格帯と大きさからDセグメントに分類できるところですが、今回は、全長がオーバーしていることから、Dセグメントから除外します。
輸入車Dセグメント
次に、現在日本で購入できる輸入車のDセグメントに分類される車をご紹介します。このクラスの車は、すべてがといっても良いできの車ばかりです。
セダン
このDセグメントの輸入車のセダンは多くのモデルから選択できます。日本で販売台数の多いメーカーでは、メルセデスベンツのCクラス・CLA、BMWの3シリーズ・4シリーズ、アウディのA4・A5、フォルクスワーゲンのパサートがDセグメントに分類されます。
また、他にも魅力的な車が多く、ジャガーのXE、アルファロメオのジュリア、ボルボのS60、キャデラックのATSがDセグメントになります。フォルクスワーゲンのパサートとキャデラックのATS以外は、グレードによっては、600万円を超えるため、正確にはDセグメントには分類できない場合があります。
ワゴン
輸入車ではワゴンモデルにもDセグメントの車が存在します。メルセデスベンツのCクラスステーションワゴン・CLAシューティングブレーク、BMWの3シリーズツーリング、アウディのA4アバント、フォルクスワーゲンのパサートヴァリアントがDセグメントに分類されます。また、プジョーの308SW、ルノーのメガーヌスポーツツアラーGT、ボルボのV60もDセグメントになります。
海外では、ステーションワゴンはがあり、どのメーカーもラインアップしています。フォルクスワーゲンのパサートヴァリアント、プジョーの308SW、ルノーのメガーヌスポーツツアラーGT以外は、グレードによって、600万円オーバーとなります。
SUV
SUVは、全長いかんによらず、Jセグメントに分類されることが一般的です。この分類に沿って、本記事では、SUVをDセグメントではご紹介しません。ちなみの、スポーツカーはSセグメントですので、同じく本記事でのご紹介は割愛します。
Dセグメント3
それでは、いままでご紹介してきましたDセグメントの車の2017年の販売台数から、販売台数が多い車を車として方式でご紹介します。
第3位
まずは、第3位です。第3位は、トヨタ自動車のマークXです。長く日本のセダンを支えてきたマークⅡの後継として2004年に初代がデビューしました。現行型は、マークXとして2代目となります。
全長4770㎜、全幅1795㎜、全高1435㎜のプロポーションで、FRと4WDが選択できます。エンジンは、2.5ℓV6と3.5ℓV6から選択でき、現在は、マークX GR SPORTというスポーツモデルもラインアップしています。
現行型でFRが最後になるとか、カムリに統合されて消滅するとか、いろいろな情報があるマークXですが、間違いなく日本のDセグメントを代表する1台です。
第2位
続きまして、第2位です。Dセグメントの車の第2位は、BMWの3シリーズです。言わずと知れたスポーツセダンの代表車で、ハイレベルな運動性能を誇ります。
現在、日本で購入できるモデルは、1.5ℓ直3ターボ、2ℓ直4ターボ、2ℓ直4ターボディーゼル、3ℓ直6ターボ、ハイブリッドです。基本FRですが、2ℓ直4ターボのみxDriveの4WDが選択できます。全長4645㎜、全幅1800㎜、全高1440㎜のDセグメントボディながら、キビキビとした動力性能は、一度運転したら病みつきになります。
第1位
栄えあるDセグメントの車第1位は、メルセデスベンツのCクラスです。かつてのCクラスは、上級車種との格差を感じるようなエクステリア・インテリアでありましたが、現在のCクラスは、上級車種と遜色ないクオリティとスタイリッシュなエクステリアがとなり、販売台数を伸ばしています。
全長4690㎜、全幅1810㎜、全高1435㎜のプロポーションで、1.6ℓ直4ターボ、2ℓ直4ターボ、3ℓV6ターボ、4ℓV8ターボ、ハイブリッドが選択できます。FRがベースですが、一部グレードで4WDが選択できます。メルセデスベンツクオリティは、ブランド価値と合わせて、オーナーの満足度が高い1台です。
Dセグメントの車種一覧
それでは、改めまして、現在日本で購入できるDセグメントの車を一覧で紹介します。
国産車のDセグメントの車一覧
国産車では、レクサスのISとHS、トヨタ自動車のマークX、日産自動車のスカイライン、スバル自動車のレガシィB4の4台があります。
輸入車のDセグメント車一覧
輸入車のセダンでは、メルセデスベンツのCクラス・CLA、BMWの3シリーズ・4シリーズ、アウディのA4・A5、フォルクスワーゲンのパサート、ジャガーのXE、アルファロメオのジュリア、ボルボのS60、キャデラックのATSがあります。
輸入車のワゴンでは、メルセデスベンツのCクラスステーションワゴン・CLAシューティングブレーク、BMWの3シリーズツーリング、アウディのA4アバント、フォルクスワーゲンのパサートヴァリアント、プジョーの308SW、ルノーのメガーヌスポーツツアラーGT、ボルボのV60もDセグメントになります。
Dセグメント車購入時の選び方
今回ご紹介しましたDセグメントの車は、圧倒的に輸入車が多く、輸入車であればステーションワゴンも選択できます。Dセグメントの車を購入する際には、価格が300万円から600万円と幅広く決して安価ではないため、まずは、車の費用としていくらまで出せるのかを決定しましょう。
その後、今回ご紹介しましたDセグメントの車には、一部FF車や4WD車があるものの、基本、FRとなります。エンジンも輸入車のダウンサイジングエンジンでは1.4ℓから選択でき、一部ディーゼルエンジンが選択できます。
どのモデルも、インテリアの質感は高く、満足のいく車です。各車個性がありますので、自身の購入金額に該当する車種を試乗しましょう。
Dセグメントの車
以上、現在日本で購入できるDセグメントの車をご紹介しました。これからの購入の参考にしていただければ幸いです。最後に1台を発表します。総合的な1台は、国産車では、日産自動車のスカイライン、輸入車では、BMWの3シリーズとフォルクスワーゲンのパサートです。
スカイラインは、日産が誇る安全性と国産車らしからぬ動力性能が魅力な車です。ハイブリッド車を選択できることに加えトータルバランスから選択しました。一方、BMW3シリーズは、唯一のディーゼルエンジン搭載モデルであることから、パサートはハイブリッドモデルを600万円以内で購入できることから選択しました。
初回公開日:2018年02月21日
記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。