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2017年09月24日

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

どんなシーズンも私たちを楽しませてくれるバイクでのツーリングですが、いつでも付き物となるのがそのタイヤのメンテナンス。空気圧が低すぎたりするとバイクの性能が下がるだけでなく、命に関わる事故へとつながります。そんなバイクのタイヤと空気圧についてまとめてみました。

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

バイクのタイヤの適正な空気圧とは?

私たちの乗るバイクのタイヤには空気圧というものがあります。中身の空洞なバイクのタイヤに空気を入れて膨らますことで空気による圧力、すなわち空気圧を与えています。

しかしバイクに乗っていて空気圧について考えたとき、「私のバイクはどれくらい空気を入れたらいいの?」なんて疑問が浮かびます。バイクの重さや用途により必要な空気が違うように思えて悩まされることもあるでしょう。

適正空気圧

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

そんなバイクの空気圧ですが、適正空気圧と呼ばれる「このバイクにはこれくらいの空気圧で入れるといい」という値が車両ごとにそのメーカーから指定されており、この適正空気圧どおりに空気を入れることでメンテナンスすることができます。

そしてこの適正空気圧は、そのバイクのタイヤ付近のフレームやチェーンガードなどに貼られたラベルに表記されています。ラベルを紛失したり、なかったとしてもその車体ごとのサービスマニュアルと呼ばれる専用の整備書に整備情報として明記されています。

ガソリンスタンドでバイクのタイヤに空気を入れる場合

ガソリンスタンドでバイクの空気が入れられることはご存知でしょうか。「わざわざバイク用の空気入れを買いたくない」、「自分で入れるのはちょっと不安」というときにはガソリンスタンドを活用してみるのもおすすめです。

最近のセルフのスタンドではたいてい目の付く場所に自由に使うことのできる空気入れが置いてあるので、それを使用してみるといいでしょう。自分で入れるのが不安な時は、スタンドの係員の人に頼むと快く請け負ってくれます。

また、一部のスクーターやアメリカンバイクなどではタイヤのホイール周辺のスペースが少なく、スタンドに置いている空気入れの形状によっては使えないこともあるので注意してください。

バイクのタイヤで空気圧を使い分ける

バイクのタイヤにはメーカーの指定する適正空気圧がありましたが、「空気圧を使い分ける」というのはどういう意味なのでしょうか。

実際に生活や趣味の中でバイクに乗っていくとき、さまざまな目的や用途があることでしょう。普段の足やサーキット、峠道や高速道路をこえる旅路などさまざまな状況があります。

多様な環境の中で唯一路面に接する部品でもあるバイクのタイヤで、よいパフォーマンスや事故の防止について考えたとき、それぞれの場面ごとに「空気圧を使い分ける」必要が生まれてくるのです。

低めの空気圧

バイクの空気圧を使い分けようと考えたとき、適性の空気圧よりも低めにセッティングする場合というのはどのような時でしょうか。空気圧について考えるときはタイヤの仕組みについて考えてみるとよいでしょう。

バイクのタイヤの空気圧を低く設定すると、タイヤのタイヤ外部に対する張りが弱くなりタイヤが変形しやすくなります。タイヤの形状が変形しやすくなるということは、バイクに乗っているときの路面に対するタイヤの食いがよい、つまりグリップ能力が向上します。

しかし空気圧が低い状態というのは必ずしも良いものではなく、路面の釘やガラス片などの鋭利な落とし物も、タイヤの空気圧が低いことによりたわんで接地面積が大きくなった状態だと刺さりやすくなります。

また接地面積が大きくなるということは、車体を動かすのに必要な力も増えるためにバイクの燃費も低下してしまうため、過度に空気圧を下げることはグリップ力以前に車体の能力を下げてしまうことにもつながります。

高めの空気圧

低い場合とは反対にバイクの空気圧を高めにセッティングするとどのようなことが起こるでしょうか。この場合、基本的には仕組みとして低く九気圧をセッティングしたときと反対の効果があると考えていいでしょう。

タイヤの空気圧を高めにセッティングするとタイヤの張りが強くなり、路面に対する接地面積が減ります。これにより低い場合に対しては必然的に燃費が上がり、消耗部品であるタイヤの減りも少なくなり、さらにハンドリングも軽快で軽いものになります。

しかしその反面、タイヤの抵抗が少なくなりグリップが弱まり、停車時や減速時などもブレーキを強めにもしくは早めに握る必要が出てきます。また、過度な高い空気圧の設定は、タイヤが劣化してきた際や、段差を乗り越えるなど走行中の衝撃で圧力がかかった際など、タイヤが破裂する危険もあります。

峠を走るとき

スポーツバイクで走行を楽しむときや、オールドルックやアメリカンバイクで風景を味わうとき、またはオフロードバイクで林道をたしなむときなど、ツーリングについて考えたとき一度は挙がるのが「峠」。そこではどんな空気圧のセッティングがいいのでしょうか。

うねった峠道を想像すると、空気圧を低くして滑らないようにしたいと感じる方も多いでしょう。しかしコーナリング性能について考えたとき、接地面積が大きいと面積当たりの圧力が下がってしまいます。コーナー内では様々な方向の力が車体とドライバーに加わるため、タイヤを強く路面に押し付けることが姿勢を安定させて維持するのに必要となります。

ただ、タイヤの広い接地面積によるグリップ性能は発進時や減速時に路面をしっかりととらえてくれます。コーナーをうまくこなす技術としてブレーキの扱いはとても大切なものなので、空気圧を低くすることは間違いではありません。

よって結果的には適正空気圧、もしくはそれより少し低いくらいが峠を走行する上でベストな空気圧といえます。低すぎると逆に車体を支えられずに滑ってしまったり、高いと木陰の湿った落ち葉や傷んだ路面などで滑ることがあるので注意する必要があります。

サーキットを走るとき

サーキットを走るということを想像すると、テレビの向こうで見るようなレースのことを思いつく人も少なくないでしょう。しかし実際に予約したり解放されたサーキット場ではレースばかりではなく、サーキットでの走行を楽しんだり、バイクの運転のスキルアップといったことができます。

こうしたサーキット場での魅力として、普段はできないようなスポーティーな走行を行えることが挙げられるのですが、これは普段よりも大きな負荷がドライバーやバイクへかかることを意味します。

普段よりも速度が上がるためタイヤに加わる摩擦などによる熱が高くなり、また温度が高くなることにより空気は膨張するので、タイヤの空気圧が自然と上昇します。これにより車体が弾んでしまったり、接地感が感じずらくなることによる運転の不安が生じる場合などがあるため、サーキットでは適正空気圧より1割程度空気圧を下げておくとよいとされています。

高速道路での空気圧

普段の生活で、単なる移動やツーリングなどによる高速道路の利用は少なくありません。速い速度で遠くまで行ける高速道路はとても便利なものですが、普段とは違う速い速度の中では整備不備による事故などは命取りとなります。

高速道路においての空気圧がどれくらい必要か、結論から言うと適正空気圧の1割程度上げると良いです。これは長距離走行のための燃費改善と、空気が自然に減ることによる空気圧の低すぎを防止するためです。

空気圧が低いとタイヤの表面が波打つ、スタンディングウェーブ現象というものに陥り、最終的にはタイヤが破裂します。ただ逆にタイヤに空気を入れすぎても高速走行中に車体が弾んでしまったり、グリップ性能が下がることによってタイヤがスリップしたり急制動に支障が出たりもするため、1割から適正程度の空気圧を維持することが大切です。

バイクのタイヤの空気圧はどうやって見る?

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

バイクの空気圧を様々な目的やメンテナンスのために調整するためには、空気圧の値がどれくらいなのかを知る必要があります。このための道具としてエアーゲージ、空気圧計といったものがあります。

最近ではバイクのタイヤに空気を入れることのできる空気入れも数多く販売されており、中には空気圧計が一緒についていて空気を入れながら空気圧を見ることのできるものもあります。

また、バイクでのツーリングやメンテナンスのためにぜひ持っておきたいものとして、独立型の空気圧計があります。値段は最小限の機能のみの数百円のものから、便利な機能付きの数千円のものまで多様にあります。ツーリングの小休止でのちょっとしたチェックが、バイクの気づかぬ異変を教えてくれ、命を救ってくれることもあります。

バイク車種別でのタイヤの空気圧の使い分け

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

バイクの空気圧は用途によって、圧力の高さや低さを管理する必要がありましたが、車両によってその空気圧の使い方が変わってくる場合もあります。そうしたバイクの中でも、オフロードバイク、原動機付自転車(50cc)についてまとめてみました。

オフロードバイク

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

オフロードバイクに乗る楽しみや目的として多いのは、やはりその名の通りのオフロード走行でしょう。普段から舗装されていない道などを走る人というとなかなかおらず、選択肢にあまり入ることのない車種ですが、軽く取り回しの良い車体や悪路でも壊れない頑丈さから常に一定の支持層を得ています。

そんなオフロードバイクですが、一般の道を走るときと舗装のされていない道路を走るときとでは車両のセッティングの仕方が変わってきます。

舗装のされていない道路を走行するとき、オフロードタイヤを履いたオフロードバイクといえどメーカーによる適正空気圧のままではスリップしてしまい、ひどい道では進むことすらままなりません。道によりますが、多くの場合は空気圧を2割ほど落とし、バイクのグリップの具合によってはさらに落とすといった方法をとると良いでしょう。

また、そこから一般の舗装された道路へ出る場合に空気圧が低いとタイヤの激しい摩耗やパンクの危険性があるので、状況によって空気圧を変えるために空気入れを携帯するようにしましょう。

原付(50cc)

多くの人が通勤や通学、普段の足として利用している原動機付自転車ですが、このバイクの場合は、空気圧についてどのようなことに注意すると良いでしょうか。

原動機付自転車はなかなかスピードの出ないことや、取り回しのよく軽い車体から、そう大きく壊れることはありません。そのために気付いたら調子が悪くうまく走れないなど、トラブルが起きるまで故障に気が付かないケースがよくあります。

その中でも特に多いものとしてタイヤの空気漏れがあります。パンクと間違われることが多いですが、空気圧が低くなりすぎたことによってホイールとタイヤに隙間ができてしまうことにより起こるものです。

こうした急なトラブルを防ぐためには日ごろからのチェックが不可欠です。毎回バイクに乗る前に乗車前点検として確認することが推奨されており、忙しく難しいですが最低でも月に一度の空気圧は行うようにしましょう。

日ごろの整備を忘れないことが大切

バイクのタイヤ適正空気圧と空気の入れ方・見方・状況別使い分け

趣味や日常生活をとても豊かにしてくれるバイクですが、安全に長く乗るには日ごろの整備点検が不可欠になります。難しいことではなく、空気圧をはかったり目に見える異変がないか、よく確認するだけで、大きなトラブルを防ぐことができます。

状況に合わせ空気圧を使い分ける場合もありますが、一般的に道路を走行するときはメーカーの指定する適正空気圧に従うことが安全につながります。自身のバイクの適正空気圧をよく知り、それを忘れずに管理することが大切なこととなります。

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