ジムニーのオイル交換|オイル交換時期・方法・費用など
更新日:2024年08月13日
こうやれば簡単ジムニーのオイル交換方法のご紹介
ガソリンエンジンにとっては血液ともいえるエンジンオイルですが、特に排気量が小さくターボエンジンのジムニーのエンジンは、各パーツが想像以上に精密なつくりになっています。それだけにオイルの劣化がジムニーの走りに与える影響は大きく、逆に言えばオイルのリフレッシュによって、ジムニーの走りの向上を実感しやすいといえます。
ここではジムニーのオイル交換の目安や費用、自分でも簡単にできるオイル交換の方法について解説します。
いつやればいいの?オイル交換の時期・目安
走行距離はどれくらい?
軽自動車規格、すなわち660㏄ジムニーのエンジン。同じ速度で走っていても、普通車よりもエンジンの回転数は常に高い状態です。おまけに過給器、すなわちターボを搭載しており、小排気量のエンジンを補うために、ブーストも高頻度でかかった状態になっています。
それだけにジムニーのエンジンオイルの劣化は乗用車以上に早く、オイルの劣化はエンジン性能にてきめんに表れます。そのため普通車であれば1年、1万キロ程度で許されるオイル交換も、ジムニーの場合は、もう少し神経質になる必要があります。
だいたいの目安としては半年か走行5千キロのどちらか早い方、乗る頻度が高く走行距離が多い場合は3千キロおきのオイル交換をおすすめします。
オイル量の目安は?
そもそもエンジンオイルとはエンジン各部を潤滑するために、エンジン内を循環しています。そのため基本的には減ることがないはずです。しかし実際には、エンジンブレーキ時に燃焼室内の負圧が高まってオイルが吸い上げられてガソリンと一緒に燃焼したり、ピストンリングの劣化による「オイル上がり」や、バルブシールの劣化による「オイル下がり」などにより、エンジンオイルは少しずつ減っていきます。
もちろん、あなたのジムニーのオイルが極端に減る場合は、オイル漏れなどの故障を疑う必要があります。もしあなたが愛車のジムニーのエンジンブレーキを頻繁に使うような乗り方をする場合には、頻繁にオイル量をチェックすることが必要です。
少量の減りであればオイル補充もいいのですが、オイルレベルゲージのロアーレベル付近まで減ってきているようであれば、迷わずオイル交換をしましょう。
ジムニーのオイル交換を自分でやってみよう!
街乗りから悪路走行まで、あなたの強い味方のジムニー。そんなあなたの相棒ともいうべきジムニーですから、基本的なメンテナンスであるオイル交換ぐらいは、自分でやってみるのもいいかもしれません。
実施にやってみると、大径タイヤと高い車高で思いのほか容易に行えることに気づくはずです。あなたもぜひ、愛車ジムニーの大事な血液ともいうべきオイル交換にチェレンジしてみてください。
必要物品
ジムニーのオイル交換に必要な物です。基本的にすべて、カー用品店やホームセンターでそろいます。
●オイル
これがないと始まりません。オイルの粘度は取扱い説明書に従えば5W-30です。季節によって微妙に違いはあるようですが、とりあえずこの粘度をチョイスしておけば間違いないでしょう。
必要量はオイルエレメントを交換しない場合は2.8L、オイルエレメントを交換する場合は3.0Lです。1Lずつでいいのですが、3Lまたは4L缶で購入したほうがお得です。
●オイルジョッキ
オイル缶から付属の漏斗をつけて注ぐことも可能ですが、適切なオイル量を測り、注ぎ口からこぼさずに注ぐためには必要です。
●メガネレンチ17㎜
オイルを排出するドレンボルトの開け締めに必要。
●ドレンボルトワッシャー
ドレンボルトからのオイル漏れを防ぐガスケットです。アルミがつぶれることによって密閉性を保つものなので、オイル交換のたびにこちらも交換しましょう。
●オイルエレメント(オイルエレメント交換時のみ)
エンジン内を循環したオイルの汚れを除去するフィルターです。毎回替える必要はありませんが、オイル交換3回につき1回の頻度で交換しましょう。
●オイルエレメントはずし(オイルエレメント交換時のみ)
オイルエレメントをはずす専用工具です。今後も自分でオイル交換をするのなら必要になるので、おもいきって購入しましょう。カップ型やベルトタイプ、チェーンタイプなどいろいろなタイプがあります。どれでも自分の使いやすそうなものを選んでください。
●オイル処理箱
排出したオイルをそのまま一般ゴミとして捨てることができます。箱にビニール袋と新聞紙をつめて自作することもできます。
●ウェス、新聞紙、耐油手袋など
こぼれたオイルのふき取りやオイルの飛散防止、手の汚れを防ぐために必要です。
オイル交換の手順
①古いオイルの排出
車の下にもぐりこみます。ジムニーは車高があるので比較的容易です。エンジンの真下にあるオイルパンの中央にある大きなボルト(ドレンボルト)を17㎜のメガネレンチではずします。
オイルが勢いよく出てくるので、手でボルトが回るくらいになったら、手で押し付けるようにしながら、ゆっくりドレンボルトを緩めます。オイルがこぼれないように、オイル処理箱の位置をあらかじめ調整しておきましょう。
②オイルエレメントをはずす(エレメント交換時のみ)
オイルパン横に取り付けてあるオイルエレメントを専用レンチで緩めます。ある程度緩めたら、手でゆっくり外します。エレメントの脇からオイルが漏れだしますので、オイル処理箱で受け止めてください。
③オイルエレメントの取り付け(エレメント交換時のみ)
エレメント取り付け口からのオイルの排出が止まったら、新しいエレメントを取り付けます。新品のエレメントについているフィルムをはがし、ゴムのパッキンに薄くオイルを塗ります。取り付け口の余分なオイルをウェスでふき取り、エレメントをまっすぐに取り付けていきます。手で回らなくなったら、専用レンチで3/4回転だけ締め付けます。くれぐれも締めすぎないように注意してください。
④ドレンワッシャーを交換し、ドレンボルトを締める。
ドレンからのオイルの排出が止まったら、新品のドレンワッシャーをドレンボルトにつけ、ドレンボルトを締めます。このドレンボルトも極端に締めすぎないように注意してください。
⑤オイルを注ぐ
シリンダーヘッドにあるオイル注ぎ口から、オイルジョッキでオイルを注ぎます。規定量(通常のオイル交換で2.8L、エレメント交換時3.0L)を注ぎ、キャップを締めてエンジンをかけ、しばらくエンジンを回します。エンジンを停止し、オイルレベルゲージでオイルがロアーレベルとアッパーレベルの間にあることを確認して、ジムニーのオイル交換作業は完了です。
ジムニーのオイル交換にかかる費用は?
オートバックスでのオイル交換費用
ジムニーのオイルをオートバックスで交換した場合、費用はいくらかかるのでしょうか?オートバックスにはさまざまな種類のオイルを販売しています。こだわりのオイルを自分でチョイスすることもできますし、店側のおすすめオイルで交換することもできます。
オイル交換の工賃は、車種を問わず一律500円です。またエレメント交換をした場合にはさらに工賃が500円必要です。つまりオイルやエレメントの代金プラス、この工賃が追加されてかかるということになります。
ただし登録料500円+年会費500円を支払い、オートバックスの有料会員となった場合、この工賃が無料になります。オイル交換の頻度が高い場合は、お得なサービスといえます。
ディーラーでのオイル交換費用
ディーラーでジムニーのオイル交換をした場合の料金はどれくらいでしょうか。ディーラーの場合、オイルの種類についてはあまり選択肢はなく、ほぼディーラーおすすめオイルをそのまま入れてもらうことになる場合がほとんどです。料金はオイル交換で3千円前後、オイルエレメントを替えると5千円前後が相場です。
ディーラーの利点としては、オイルの種類はおまかせが多いとはいえ、品質的にはそこそこ信頼性の高いグレードであること、ジムニーの扱いに慣れたディーラーならではの安心感だといえます。
オイル交換であなたのジムニーもベストコンディションに!
ここまでジムニーのオイル交換について解説してきましたが、いかがでしたか。小さいながら悪路を力強く駆け抜けるエンジンは、それだけにオイル交換によって常にフレッシュな血液を通わせておく必要があります。
正しいオイル交換で、最強オフローダージムニーのコンディションをいつもベストな状態に保ちましょう。
初回公開日:2017年10月03日
記載されている内容は2017年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。