ナンバープレートのひらがなの意味は?|希望の文字は選べる?
更新日:2024年08月17日
ナンバープレートのひらがなの意味は?
ナンバープレートには「横浜」や「34-76」などの文字や数字が表示されています。これらに表示されている文字のうち、ひらがなで表示されている部分があります。この部分が「わ」や「れ」の自動車はレンタカー用というのはよく知られていますが、これ以外のひらがなの意味は何だろうと疑問を持たれたことはありませんか。この疑問にお答えします。
ひらがなの意味
ひらがなの意味は、車の用途を表示しているもので、大きく分けて自動車と軽自動車に分類されており、更に自動車、軽自動車毎に自家用、事業用、貸出用、駐留軍人用に細分化されています。
使われているひらがなは「あ行」から「わ行」までの文字ですが、一部のひらがなについては使いません。使わないひらがなと理由は後段に記載します。
自動車に使われているひらがなは?
自家用の用途
「さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ」の29文字です。
事業用の用途
「あいうえかきくけこを」の10文字です。
貸出用(レンタカー)の用途
「われ」の2文字です。
駐留軍人用の用途
「よEHKMTY」の7文字です。
軽自動車に使われているひらがなは?
自家用の用途
「あいうえかきくけこさすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆよらるろ」の38文字です。
事業用の用途
「りれ」の2文字です。
貸出用(レンタカー)の用途
「わ」の1文字です。
駐留軍人用の用途
「AB」の2文字です。
ひらがなを使っている理由は?
ナンバープレートの発行枚数を多くできるからです。ひらがなを使わない場合には発行枚数は1から99-99の9999枚ですが、ひらがなを使うことで発行枚数を飛躍的に増やすことができます。
自動車の自家用を例にした場合、自家用のひらがなは29個ありますので、ひらがなを使わない場合の発行枚数9999枚の29倍の289971枚を発行できることになります。
ナンバープレート番号は1度限りで再使用されることはありません。発行枚数を多くできるように工夫しておかないと、すぐに番号が無くなってしまうことになりますので、ひらがなや3桁の数字が使われています。
希望の文字は選べる?
ひらがなの部分は選べません。希望するナンバープレート番号が貰えるのは「12-34」の部分のみです。ゾロ目や数字が1つのみなど人気のある番号は抽選です。希望する番号を貰うには、希望番号申請書に必要事項を記入して申請しますが、この申請書には、ひらがなを記入できる欄はないため残念ながら選ぶことはできません。
使わない文字とその理由は?
ひらがなで使わない文字は4文字あり、それぞれに使わない理由がありますが中には本当なのと疑いたくなるものもあります。
お
瞬間的に見た時に文字の形が「あ」と似ており見間違いを防ぐためです。
し
頭に浮かぶ言葉の縁起が良くないためです。
ん
言い難いためです。
へ
真っ先に頭に浮かぶのが「屁」のためというのが有力です。
使われない番号があるって本当?
ひらがなと同様に使われない番号があります。使われない番号はナンバープレートの「12-34」の下2桁(「34」の部分)が「42」と「49」の数字で希望番号として申請しない限り使用されません。理由は、いずれも縁起の良くない言葉が連想されるためです。
ナンバープレートにまつわる小ネタ
ナンバープレートにまつわる小ネタを幾つかご紹介します。
赤色の斜線が入ったナンバープレートの意味は?
赤色の斜線が入ったナンバープレートを稀に目にする機会があります。このナンバープレートの正式名称は「自動車臨時運行許可番号標」と言いますが、一般的に「仮ナンバー」と呼ばれ、主に車検の有効期限が切れた自動車を整備工場や陸運支局に移動する際に使用されるものです。
赤色繋がりということで同色が使われているナンバープレートがもう一つあります。これはナンバープレートの外周(枠の部分)が赤色に塗られたものです。こちらの正式名称は「回送運行許可番号標」と言い、一般的に「ディーラーナンバー」と呼ばれています。自動車販売業、自動車整備業などにおいて業務上必要な所に移動する際に使用されます。
仮ナンバーとディーラーナンバーの違いは?
どちらも自動車の移動の目的で使われるのに、なぜ仮ナンバーとディーラーナンバーを使い分けるのか、違いは何と疑問を持たれた方のために、これらの違いについて概要をご説明します。
仮ナンバーは全国の市町村役場で借りれるもので個人でも借用することができます。借用申請の際には目的、運行経路などを求められ申請した運行経路以外を走行して移動することはできません。また有効期限は最大5日間で1回しか使えません。
ディーラーナンバーは運輸局や運輸支局で許可を受けるもので申請できる人は自動車販売業、自動車整備業などに限定されています。許可申請の際には運行経路などが求められることはなく、業務上必要な所へ移動することができます。また有効期限は最大5年間で1度許可を受ければ複数の自動車に使えます。
ナンバープレートの種類は?
ナンバープレートのサイズは3種類で「大型ナンバープレート」「中型ナンバープレート」「小型ナンバープレート」があります。正式な名称は「大型番号標」「中型番号標」「小型番号標」と言います。
大型バスなどのナンバープレートが大きく見えないのは?
自動車より大きいナンバープレートが付いているのにも関わらず、自動車と同じようなサイズに感じます。これは錯覚で大型バスは車体が大きいたいめにナンバプレートのサイズが大きくても自動車のナンバープレートと同じ大きさに感じてしまうことによるものです。
話はナンバープレートから外れますが、よく似た錯覚の例として、対向車の大型トラックやバイクの距離やスピードの判断がしにくく、実際のスピードや距離の判断を誤ると言うのがあります。これも車体の大小で起こる現象で、バイクは小さいために実際より遠くに見えたり、スピードが遅く感じられたりします。
ナンバープレートの地名がひらがなの県は?
ひらがなが使われている地名として「なにわ」はよく知られていますが、この他にひらがなが使われている地名は「いわき」「つくば」「とちぎ」があります。
文字数の最も多い地名は?
色々な地名が使われていますが文字数が最も多い地名は「尾張小牧」です。次に文字数の多い地名は、「いわき」「つくば」「宇都宮」「とちぎ」「春日部」「習志野」「袖ヶ浦」「世田谷」「八王子」「富士山」「名古屋」「春日井」「なにわ」「和歌山」「北九州」「久留米」「佐世保」「鹿児島」の18地名があります。
車をより身近にしよう
今回はナンバープレートの「ひらがな」をピックアップして、ひらがなの意味、使われている文字、使われていない文字とそれぞれの理由、ナンバープレートにまつわる小ネタを紹介しました。
ナンバープレートに表示されている文字はいくつかありますが、ひらがな1つを取っても様々な意味を持っていることが分かって頂けたでしょう。また、初めて知ったとう言う方や自動車に興味が湧いてきた、所有する自動車に愛着がわいてきたと言う方もおられるのではないでしょうか。
自動車への興味がわいてきたところで、まずはプチ趣味としてみてはいかがでしょうか。色々な情報を集めて知識とすることで車がより身近になります。知識量を徐々に増やして充実したカーライフをエンジョイしましょう。
初回公開日:2017年08月30日
記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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