フロントガラス内側の掃除方法・曇り止め対策・初心者マークの位置
更新日:2024年08月13日
フロントガラスの内側の清掃方法とは?
洗車をして、社外や車内をきれいにした時、ついおろそかにしてしまうのがフロントガラス内側のメンテナンスです。気が付いてはいても、後回しにして忘れてしまうなんてことも多いのではないでしょうか。ところが、フロントガラスの内側は意外に汚れているのです。長い間メンテナンスを怠ると、ただの雑巾掛けくらいでは汚れが落ちなくなってしまいます。
そこで本記事では、フロントガラスの内側をきれいにする方法をご紹介したいと思います。
フロントガラスの清掃手順とは?
以下の道具を用意してから始めましょう。
・タオル(数枚あると良い)
・バケツ
・クロス
・アルコール(薬局などで販売されている消毒用で良い)
・ガラスクリーナー
最初は、タオルを水で濡らしてからフロントガラスの内側を拭いていきます。この時、しっかりとタオルの水分を絞っておくことを忘れないようにしましょう。水分が多く含まれたタオルで拭こうとすると、拭きムラが出てしまうためです。また、汚れたタオルを使い続けると、わざわざ拭き取った汚れが再びフロントガラスの内側に移ってしまいます。
終わったら、今度はアルコールで拭いていきます。ガラスクリーナーにアルコール成分が含まれている商品なら、アルコールをわざわざ使う必要はないでしょう。全体を拭き終わったら、クロスを使って拭き上げていきます。これで完成です。
なぜアルコールで拭くの!
フロントガラスの内側を掃除する際、なぜ水拭きの後に、アルコールもしくはガラスクリーナー(アルコール成分配合)で拭き上げるのでしょうか。最初の水拭きでは、水溶性の汚れを除去することができますが、油性の汚れは落とすことができません。指紋やタバコのヤニ汚れ、外気から侵入してくる排気ガスなどによる油汚れが、時間の経過と比例してフロントガラスの内側に蓄積していきます。
長い間メンテナンスを怠っていると、そうした油分が油膜となってびっしりと張り付いてしまうのです。それを除去するのがアルコールというわけです。
ガラスクリーナーの注意点!
フロントガラス内側の清掃というと、市販のガラスクリーナーを使いたくなるものですが、注意しておきたい点があります。それは、泡タイプのガラスクリーナーとエアゾールタイプのガラスクリーナーです。こうしたタイプのガラスクリーナーを使用すると、拭き上げても拭き上げても、拭きムラや拭きスジが残ってしまうことが心配されます。
原因は、洗剤に含まれている増粘剤などの油脂成分のためです。それで、フロントガラス内側をどうしてもガラスクリーナーで掃除したいと考えるなら、アルコール成分の配合された、さらっとした液体タイプのガラスクリーナーを使用することをおすすめします。そして、少量を用いるようにしましょう。
ただ、通常の消毒用アルコールとガラスクリーナーを使って比較してみると、フロントガラスの内側には、消毒用アルコールが一番使いやすいことに気が付くでしょう。
台所用洗剤も使える?
フロントガラスの内側の掃除に、食器などを洗う家庭の台所用洗剤も使用することができます。テレビの宣伝などでも、「油汚れに○○」などというフレーズが流れているように、台所用洗剤は油汚れに効果があるからです。フロントガラスの内側の油汚れの除去にももちろん効果があります。
ただし、台所用洗剤でこすった後に、洗剤分が残ってしまうとかえって逆効果になってしまうため、使用するときはしっかりと洗剤分を拭きとるために、何度も拭き上げ作業をしましょう。使用方法は、前述のアルコールなどと一緒です。
タオルやクロスの選び方と拭き方について
まず、タオルや特にクロスは、できる限りきめの細かい素材のものを使用します。拭き上げた後に糸くずなどが残ると、また汚れが付着する原因を作り出してしまいます。また、拭きムラや拭きスジができやすく、きれいに拭き上げることができません。タオルや、いらなくなったボロ布を使用する際には、一度洗濯するとケバケバが取れて使いやすくなるでしょう。
クロスの場合は、できればフロントガラス専用のものがあればベストですが、無い場合は眼鏡拭きクロスのような素材のものを探しましょう。ほかのポイントは、拭き方のポイントです。前席がベンチシートである車を除き、ほとんどの車は運転席と助手席が分割されています。ガラス面を上からSの字を書くように少し強めに、しかもまんべんなく拭いていきたいので、ある程度力が入る姿勢になる必要があるでしょう。
ですから、最初に運転席から届くフロントガラス半分ほどをきれいにし、その後、助手席から届く範囲を隅々までしっかりと拭き上げるようにします。
新聞紙でお掃除?
どこのお宅にもある新聞紙で、フロントガラスの内側がきれいになるのをご存知でしょうか。新聞紙にはこんな効果があります。それは、水垢をからめとる効果と、インクが油分を除去する効果です。フロントガラスの内側には水垢はほとんど付きませんが、油分がこびりつきますので、新聞紙のインクの働きを利用してきれいにすることが可能です。
使い方は簡単です。新聞紙を片手に収まる程度(雑巾くらい)にたたむか、またはくしゃくしゃに丸めて、水で軽く濡らしからフロントガラスの内側をこすりつけます。意外な方法ですが効果てきめんです。ガラスクリーナーや消毒用アルコールなどを買い揃える前にどうぞお試しください。
フロントガラス内側の曇り止め対策
フロントガラスの内側の清掃が曇り止めにも!
まず、前述のようにフロントガラスの内側をきれいに掃除しておくことは、実は曇り止めにも役立つということを覚えておきましょう。汚れが付いていると、空気中の水分が汚れに付着して結露しやすくなってしまいます。では、曇りを防止するその他の方法をご紹介します。
エアコンとデフロスターを活用しよう!
方法の一つは、エアコンを上手に活用することです。エアコンは室内の温度を調整する除湿機能が備わっています。ですから、エアコンをオンにして車内の湿度を下げることによって、曇りを防止することができます。
また別の方法は、デフロスターのスイッチをオンにすることです。デフロスターはエンジンからの温風を送り出す働きがあり、この温風によって結露してしまったフロントガラスの内側の水分を乾燥させ、曇りを除去します。ほとんどの車に備わっている機能ですから、大いに活用したいものです。
便利グッズ
カー用品店で販売されている曇り止めを活用する方法もあります。曇り止め効果のあるガラスクリーナーなどで、フロントガラスの内側をよく拭いておくと、配合されている界面活性剤の働きによって水分が水滴にならず、結果として曇りを防止できます。
初心者マークはフロントガラス内側でもいいの?
フロントガラスの内側に、吸盤を使った初心者マークを付けている車を時々見かけます。ボディーに直接貼り付けるタイプは、つけっぱなしにしておくと跡が残ってしまったり、走行中に落下したりする恐れがあるため、吸盤タイプのものを選ぶドライバーもいます。
しかし、この装着方法は道路交通法に違反していることをご存知でしょうか。車は安全のため、車検シールやETCセンサーなど特定の物を除き、ドライバーの視界を妨げるものを、フロントガラスの外側にも内側にも付けてはいけないことになっています。またマークを付ける場所も、地上0.4m以上1.2m以下の高さの、前方または後方から見やすい位置と決められています。
ですから初心者のドライバーは、フロントガラスの内側がきれいになったからといって、そこに初心者マークを付けないでいただきたいと思います。
フロントガラス内側にヒビ?修理方法は?
フロントガラスの内側にヒビが入ってしまったらどうしますか。長尺物を積もうとして誤ってぶつけてしまった方もいらっしゃるでしょう。とりあえず透明なテープなどで応急処置と考えるかと思います。もしこうなったら、速めに修理業者に修理を依頼しましょう。では、修理はどのように行われるのでしょうか。
車のガラスは二枚構造になっていて、間にフィルムが入っています。ですから、間違ってヒビが入っても、裏側のガラスが損傷しないようになっています。片方のガラスが何らかの損傷を受けると、ガラスとフィルムの間に空気が入ってしまい、それがヒビとなるのです。
その空気を特殊な機械で吸引して、ガラスリペア材を注入します。リペア材は速乾性で、紫外線を当てると数十秒で固まる高価なものです。修理料金は13,000円から25,000円ほどと、業者によってまちまちです。
フロントガラス内側はいつも快適に!
本記事では、フロントガラスの内側のメンテナンスについて取り上げましたが、いかがだったでしょうか。汚れたフロントガラスは、汚いだけでなく曇りの元になってしまいます。洗車するときは、ぜひフロントガラスの内側のメンテナンスも意識して、ピカピカの車でドライブを楽しんでください。
初回公開日:2017年08月30日
記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。