アクセラでの快適な車中泊方法│改造方法・マット・グッズ紹介
更新日:2024年08月17日
マツダアクセラで快適に車中泊をする方法
マツダアクセラは、2003年から発売される乗用車です。ボディ形状はセダンと5ドアハッチバックのスポーツがラインナップされています。マツダが誇るSKYACTIV-Gを搭載したガソリンエンジン、クリーンディーゼルのSKYACTIV-D、そしてトヨタの技術を利用して作り上げたハイブリッドシステムから選ぶことができ、燃費もよく、ツーリングに適したモデルです。
今回は、このマツダアクセラを利用して車中泊をする場合の方法や、車中泊におすすめのマットについて詳しく解説します。
アクセラとは?
車中泊の解説を始める前に、まずは新型マツダアクセラについて紹介します。
仕様
アクセラは、排気量1.5~2.2Lのエンジンを搭載するミディアムカーで、マツダデミオのようなコンパクトカーと、マツダアテンザのようなセダン・ワゴンの中間辺りのクラスに位置づけられる車です。全長は4580mm(アクセラセダン・ハイブリッド)、4460mm(アクセラスポーツ)で、全幅は1795mmとやや幅広な3ナンバーの車両です。マツダ独自のSKYACTIV技術を満載しており、またトヨタの技術を搭載したハイブリッドがラインナップされていますので、燃費性能はもちろんですが、走行性能にもすぐれた車に仕上っています。
i-ACTIVSENSE
一方、マツダアクセラの安全面では、マツダのセンシング技術であるi-ACTIVSENSEが搭載されており、プリクラッシュセーフティのための自動ブレーキや、最近問題となっているAT車の踏み違い防止機能も搭載しています。さらにこのセンシング技術を利用して、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールや、レーン・キープ・アシストシステムの搭載車もあり、高速道路でのロングツーリングから渋滞時まで、運転者の疲労を軽減する機能も充実しています
Gベクタリングコントロール
そして多くのマツダ車に搭載されている「Gベクタリングコントロール」は、アクセラのハイブリッド車以外の全車に搭載されており、良好なハンドリング性能を提供します。Gベクタリングコントロールは、ドライバーのハンドル操作に応じ、エンジン駆動トルクをコントロールします。これによって4輪への接地荷重の最適化が行われ、その結果、ドライバーの狙ったラインに車を走らせることができます。
ドライバーにとっては、路面の状況による修正舵が少なくなりますし、同乗者にとっても不要な揺れが軽減されますので、安定した快適なドライブを楽しむことができます。ドライバーのハンドル操作から減速度の発生までの応答時間は極わずかな上に、発生する加速度変化はわずか0.01G程度であり、ドライバーや同乗者が全く意識しないレベルで制御が行われます
EPG
アクセラの22XD PROACTIV, 22XD L Packageには、電動パーキングブレーキが標準装備されています。従来のパーキングブレーキといえば、手動でレバーを引いたり、足で踏み込んだりと、比較的力を入れた操作を余儀なくさせるものでした。これが電動化されたことにより、ブレーキのON/OFF操作も簡単になり、坂道発進などでも自動解除が行われます。この装備は、主に高級輸入車などにしか装着されていなかったものですが、アクセラの上位モデルにも標準装備されています。
運転席/助手席独立コントロール機能付 フルオートエアコン
運転席と助手席で異なる温度設定が可能なフルオートエアコンが、アクセラの一部モデルに標準装備されています。こちらも従来は主に高級輸入車に用いられていた装備です。運転者と助手席同乗者の体感温度や体調によって、個別に温度設定が可能です。
人間中心設計
アクセラはもちろん、マツダの車には人間中心設計がなされており、さまざまところにその工夫を見て取ることができます。かかとを軸にしてずれにくく踏みやすい「オルガン式アクセルペダル」、安全に運転に集中できるように視線移動を少なくした「センターディスプレイ」配置と「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の配置、「シートヒーター」「ステアリングヒーター」の一部標準装備化、どんな方にもぴったり合ったドライビングポジションが設定できる「チルト&テレスコピックステアリングの採用」、見通しのよい前方視界のために工夫された「ドアミラーの位置」(Aピラーとドアミラーの間に見通せる隙間を確保)、アクセラにはこのような運転しやすい機能が満載されています。
スポーツ
「アクセラスポーツ」は、マツダアクセラの5ドアハッチバックモデルを指す名称です。ハイブリッドの設定がありませんが、クリーンディーゼルモデルと、ガソリンモデルを選択することが可能です。1.5Lのガソリンエンジン搭載車両は、2WDと4WDを選択可能で、6MTと6EC-ATがそれぞれ組み合わされています。ただし、4WDモデルの場合6EC-ATのみの設定となります。
セダン
「アクセラセダン」には、ハイブリッドモデルとガソリン、クリーンディーゼルの全てのラインナップが揃っています。ハイブリッドの燃費がよいのはもちろんですが、クリーンディーゼルの経済性やガソリンモデルの燃費性能も十分に高く、さらに長距離ツーリングで運転が楽しくなるような走行性能も併せ持っています。
アクセラで車中泊するための改造方法
アクセラの基本仕様や装備、車両タイプの説明に続き、この車で車中泊をする場合の改造方法について紹介します。車中泊と言えば、ワンボックスワゴンやミニバン、そしてカーゴスペースが長いステーションワゴンを利用することを想像しますが、こういったセダンや5ドアハッチバックで車中泊をするにはどうしたらよいのでしょうか?車中泊の改造方法について考えます。
スポーツでの車中泊
5ドアハッチバックであるアクセラスポーツは、リアシートの前方を倒すことで大きなラゲージスペースが実現します。全長が4460mmと、コンパクトカーと比較すれば長く設計されているため、ステーションワゴン並みとはいきませんが、よほど長身の方でなければ、十分な長さの就寝場所を確保することができますので、車中泊も問題なくできる車です。
アクセラスポーツとアクセラセダンに共通しますが、リアシートを倒すときに座面を跳ね上げる機能は付いていません、しかしながら背もたれ部分を倒すだけで荷室の床と平らになるような設計がされているため、簡単にフラットな床面を作ることができます。分割比率は6:4となっていますので、一人で寝るときには6の部分だけを倒してスペースを作ることも可能です。車中泊をするときにはそれなりに荷物を持ち込んでいるはずですから、荷物を前席に移動するのも大変です。リアシートを半分だけ倒し、休むスペースにする方が設営も簡単です。
アクセラスポーツで車中泊をする場合、最低限やるべきことがあります。それは床に敷くマットの選択と目隠し処理です。
ウィンドウの目隠し処理
フロントウィンドウは、比較的入手の楽な既成のサンシェードを利用します。そして最低でもリアサイド・ウィンドウとリア・ウィンドウの目隠しを行います。アクセラのウィンドウサイズに合わせたカスタマイズ品の目隠しがあれば、それを購入しても構いませんが、100円ショップのアルミシートと吸盤をいくつか購入して自作も可能です。
自作する場合は、窓をしっかりふさぐことができるようにすれば、夜に車内で照明をつかっても、外に光が漏れませんので防犯上も安心です。車中泊は、ただ眠るだけではなく、夜、車内で趣味の時間を過ごすのも楽しみの一つです。車中泊を快適に過ごせる空間を作りも大切な要素です。
マットの敷き込み
アクセラでの車中泊には、冬場の寒さ対策と床面の凸凹の解消のため、2種類のマット敷き込みが適しています。まずは床からの体温拡散や冷え込みを防ぐため、多少厚みのあるアルミのマットを敷き込みます。これで眠っているときの自分の体温が、床で反射されて保温されるため特に冬場の車中泊には有利です。
そしてこのマットの上にバルブの解放だけで自動で膨らむタイプのマットを敷けば、床の凸凹も解消されます。寝返りを打った際などに、適宜クッションを左右の出っ張りに合わせておいておけば、痛い思いをせず、快適に休むことができます。
セダンでの車中泊
アクセラハイブリッドの場合には、バッテリー類がトランク奥に設置されている関係上、トランクスルー機構がありません。そのため、車中泊をする場合には運転席や助手席をリクライニングして寝るか、後部座席の足元スペースを専用の空気クッションなどで埋め、体を縮めて眠るしかありません。しかしながら、ハイブリッド以外のトランクスルーに対応したモデルであれば、トランクに足を入れるようなスタイルで体を伸ばして眠ることが可能なため、意外にも快適な車中泊が可能です。
ウィンドウの目隠し処理
こちらもアクセラスポーツと同じようにウィンドウの目隠しを行います。フロントウィンドウ、リアサイドウィンドウ、リア・ウィンドウを専用のアルミシェードか、自作のもので目隠し処理をします。やはり冬場はしっかりと隙間なく、断熱性のある素材で覆った方が、ウィンドウから間接的に侵入する冷気を防ぐことができ、車中泊中に温かく過ごすことができます。
一方、夏場の車中泊の場合でも、エアコンの冷房効率を上げるためにもウィンドウの目隠しは大切です。ただし、エアコンOFFで締め切って寝るのも熱中症の原因となりますので、適度に換気ができるような網戸タイプの目隠しも必要となります。
マットの敷き込み
まず、アクセラセダンのリアシートの背もたれを倒し、トランクと後部座席の荷物を整理して、空間を作ります。比較的平らな空間ができますので、ハッチバックと同じ要領で、マットを敷き込みます。「アルミの敷物」と「空気で膨らむタイプのクッション」を重ねて敷き込みます。倒したシートの裏側に、シートを固定するためのフックが出っ張っていますので、こちらはクッションや枕などを敷き込んで隠します。これで基本的な車中泊の改造・準備が完了です。
アクセラの車中泊におすすめのマットは?
次に、上記で紹介した「アルミ素材の敷物」や「クッション性のあるマット」のおすすめ品を紹介します。これらを利用することでより快適な車中泊が可能になります。
アルミシート
アルミマットは、床下に逃げて行ってしまう自分の対応を反射させ、体温を保つために利用します。また、多少厚みがあるものを選ぶことで、床面の凹凸を吸収することもできます。これらを利用することで冬場でも暖かい、快適な車中泊が可能です。
クッションマット
上記アルミマットを敷いた上に、さらに敷いて利用するクッション性能のあるマットを紹介します。アクセラスポーツの場合には、自分で空気をいれるタイプの分厚いマットを利用することもできますが、セダンの場合にはトランク部分の高さに制限があるためあまり分厚いものはオススメできません。ここでは、どちらのモデルにも利用できる車中泊用のオススメマットを紹介します。
トランクスルーに対応していない場合
こちらは、トランクスルーに対応していないアクセラハイブリッドで車中泊する場合のマットです。室内幅の制限を受けますので、足を延ばしての車中泊はできませんが、前席の背もたれを倒して眠るよりも快適に横になることができます。
アクセラなら、セダンでも足を延ばして車中泊が可能です!
マツダのミディアムクラスカーであるアクセラは、燃費も良好で走行性能も高いツーリングに適したモデルです。ハッチバックのスポーツだけではなく、意外にもトランクスルー機構を持ったセダンモデルでも、足を伸ばして休める車中泊に対応しています。アクセラの後席とトランクルーム/カーゴルームの空間をうまく利用すれば、車中泊も快適に過ごせます。ウィンドウの目隠しと、マットを工夫して改造することで手軽に車中泊をすることができます。
初回公開日:2017年11月15日
記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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