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アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置|ハーレー

更新日:2024年04月06日

「アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置|ハーレー」と題して、「アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置」についての詳細情報をご紹介します。「アフターファイヤー」に興味を持つ方・魅力を感じる方は、ぜひご参考にしてみてください。

アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置|ハーレー

アフターファイヤーとは

アフターファイヤーというのは一言でいえば「不燃焼ガスがエンジンガソリンからマフラーをとおして噴出する現象」のことで、普通の車のエンジンで行なわれている正しいガソリンの燃焼が行なわれておらず、空気と燃焼との割合が不十分な状態の場合に起こる異常現象を指します。

このアフターファイヤー現象をあまり頻繁に見られ続けることによって、エンジンはもちろん、配管やマフラーや車の他の部位にまで損傷が及ぼされる場合があるため、すぐに修理をする必要があります。

アフターファイヤーのメリット

アフターファイヤーは先述のように「車のマフラーから炎は湧き上がるように噴出する」という現象を指すため、見方によっては「車がジェット機のような燃焼を見せるから恰好いい」というイメージを持たれる場合があります。

つまり「見た目」で言えば車の機能が爆発したような印象を受けるため、特にスポーツカーやレーシングカーなどがこのアフターファイヤーを見せるとなると、それだけで場が騒ぐという騒然な光景が垣間見られるでしょう。

アフターファイヤーのデメリット

先述でアフターファイヤーのメリットの方をご紹介しましたが、アフターファイヤーの場合はデメリットの方が大きく、アフターファイヤーが見られ続けることによって「車の大部分へのダメージ」がとりわけ多く見られる可能性があります。

まずマフラーは熱の効果によって溶けてしまい、またエンジンルーム内の熱も異常に高温となるため、ガソリンタンクをはじめ配管やシリンダー、ピストン、また車外部であればバンパーの溶解も起き兼ねません。

特にマフラーに外部の風が吸引される形(逆流する形)でガソリンタンク内に引火した場合、ボンネットをはじめ車全体が燃焼・爆発を起こし兼ねないため、すぐにエンジンを切ってアフターファイヤー現象を収める必要があります。

アフターファイヤーは燃焼不良なのか

先でもご紹介しましたが、アフターファイヤーというのは「エンジン内部にある燃焼されるべきガソリンが燃焼されず、マフラーをとおして外へ出た際に小爆発を起こす形で燃焼している」という現象であり、つまり「エンジン内で起こるはずのガソリンの燃焼が、車の外部で(マフラーの出先)で起きている」ということになります。

アフターファイヤーの発生原因は間違いなくガソリン生燃料の燃焼不良に起因しますが、場合によっては機器類の接続不良や設備不良によっても、普通にアフターファイヤーが起きてしまうことがあります。

アフターファイヤーが起きた場合は一度、そのアフターファイヤーを発生させた特定の原因を突き止めておくことが大切で、それによってあるいは車両火災などの事故などを事前に防ぐことが可能となります。

アフターファイヤーの危険性

一般的に、アフターファイヤーはバックファイヤーよりは危険ではないとされますが、それでも炎が車体付近で湧き上がる形で発生するため、十分に注意しなければなりません。この場合特に注意すべき点は、「マフラーを炎が逆流してエンジン内に侵入し、そのままガソリンに引火すること」です。

ガソリンに引火すると当然「ガソリンそのものがタンク内ですべて燃焼させられる」ことになるため、車体全体が爆発する形で燃焼します。

アフターファイヤーによる故障

アフターファイヤーというのは特に「スポーツカーに多く見られる」という現象で、これはスポーツカーが搭載している馬力の強いエンジン(燃焼力の強いエンジン)の場合は特に燃調の状態が遥かに増します。

こうなると普通の車(セダン車や軽自動車の場合)と比べて「エンジン内で燃焼させられるガソリンの過熱」が異常に高まる可能性が見られるため、少しエンジン内でトラブルが発生した際でも、そのガソリンの揮発性もさらに高まることにつながります。

この過熱が影響する形でまずエンジンルーム内のさまざまな機器類に異常が発生し、特にエンジンを直接動かしているピストンやシリンダー、さらにエンジン点火プラグやオイルタンク・ガソリンタンクにまで破損の可能性があり、さらにはマフラーも熱で溶かされる場合も出てきます。

アフターファイヤーによる機器類への負担

アフターファイヤーがあったからと言って「ただちにエンジン機器類が破損する」ということではなく、先述までのご紹介は「アフターファイヤーによって燃焼しきれなかったガソリン炎がマフラーをとおして逆流し、そのままエンジンルーム内に過熱をもたらしたり引火したりした場合」を想定しての説明でした。

アフターファイヤーが発生した場合のたいていの状況では、単純にエンジン内からマフラーをとおして燃焼し尽せていないガソリンの燃焼が外に漏れるだけの形となるため、エンジンの空ぶかしや配管・マフラーへの過熱による損傷だけで済みます。

しかし一般的な電気機器類が「高熱・過熱に弱い」というのは共通しており、このエンジン内の空ぶかしや過熱によって、エンジンルーム内のさまざまな機器類が損傷を受けることは普通にあります。

アフターファイヤーを起こせない状態

一般的に「純正の車種(購入した状態の車種)」ではこのアフターファイヤーを引き起こすことはなかなかむずかしくなります。どの車でも一般基準にしたがって「リミッターカット」をはじめとする「エンジン回転数」や「燃焼調整」の状態が規制されているため、通常のエンジンは排出力によってはアフターファイヤーを引き起こせません。

また純正のエンジン機器類からターボや特殊リミットを搭載した場合でも、車種によってはアフターファイヤーがなかなか起こらないこともあります。これはエンジン回転数やマフラーの具体的な状態に起因しないで、単純にアフターファイヤーを起こすための条件を満たせていない場合が認められます。

アフターファイヤーの出し方

まずエンジンのメインの配管内にある触媒を「触媒ストレート」に交換しておき、レブリミットを燃焼カットの物から点火カットへ切り替える必要があります。そしてエンジンの設定が通常エンジンであればこれをターボ搭載に変更しておき、エンジン回転数をさらに引き上げます。

ミッション車の場合になりますが、1速ギアシフトのままでエンジン回転数を「2500から3000回転数」まで引き上げます。その状態でアクセルオフにしておくと、エンジン内で燃焼しきれなかった燃料が過熱によって引火され、そのまま燃料がエンジン外で小爆発を起こる形で爆発します。

この小爆発によって発生した炎がマフラーから漏れ出る形となり、あたかも車が炎を噴出しているような「ジェット機の感覚」を与えてくれます。

アフターファイヤーになる原因

先述でご紹介しましたが、アフターファイヤーが起こる原因は「エンジン回転数を通常よりも思いきり引き上げること」によってエンジンルーム内の熱が異常に高まり、その過熱がエンジンルームからマフラーをとおして外部に流れ出ようとするさなかに、その過熱によってガソリン燃料が引火してしまうことに起因します。

アフターファイヤーの対策

アフターファイヤーが頻繁に起きてしまう車の場合、その過熱によってたちまちマフラーや配管をはじめエンジンそのものが故障してしまう原因につながります。まず排気量を助成しているマフラーを純正の物に取り換えておき、エアクリーナーも一緒に純正の物に交換しておきます。

そしてマフラーをはじめ、エンジンルーム内の通常設計に異常がないかを確認しておき、もし異常があれば車専門店できちんと修理をしましょう。さらに大事な点は「エンジン回転数を引き落とすこと」で、もしターボ車であればターボ設定を取り外し、またエンジン回転そのものに異常がある場合も専門店で修理をしてもらいましょう。

とにかくエンジンをはじめ、エンジンルーム内から発生する過熱を引き下げることが効果的な対策につながります。

車種別アフターファイヤーのやり方

アフターファイヤーの起こし方はだいたいどの車種の場合も同じですが、エンジン設計の規定条件や、使用している専門機器(車種別で使用している純正機器)、さらには通常に使用しているガソリンの種類などによっても変わってきます。

通常タイプの車種(純正の車種)の場合はこのアフターファイヤーを起こすことがむずかしいことがありますが、しかしアフターファイヤーを起こす方法を一度覚えてしまえば、その方法をもって意図的にアフターファイヤーを起こすことが可能となります。

しかしこの場合でも、エンジンはもちろんのこと、車両本体・車両内部をはじめとするさまざまな機器類・部品・備品などが損傷を受けてしまうことがあるため、アフターファイヤーを続けて起こす場合にはそれなりの下準備や予備知識が必要です。けっして遊び半分でしないように心がけましょう。

ハーレー

ハーレーダビットソンはバイクになるため、当然、車でアフターファイヤーを起こす場合とはその方法が違います。バイクの場合は純正のエンジンでも普通にアフターファイヤーを起こすことができ、特にアフターファイヤーを起こすまでの方法・過程が重要になります。

まず100キロ/hから120キロ/hくらいのスピードで走行している間に、思いきりエンジンブレーキをかけ続けます。その次にキルスイッチでエンジンをオフにし、3秒後から5秒後くらいに再びキルスイッチでエンジンを点火します。すると「パーン」と激しい音が鳴り響き、アフターファイヤーが起こるでしょう。

ランボルギーニ

ランボルギーニと言えば「スポーツカーの中のスポーツカー」と言われるほどの、そのエンジンの燃焼力・馬力ともに爆発力・揮発性を兼ねそろえた高級スポーツカーです。これほど抜群の性能を備えるランボルギーニですから、アフターファイヤーも軽々と出せてしまいます。

ランボルギーニの場合も他のスポーツカーの場合と同じく、まずエンジンブレーキをかけた状態で一度エンジンを切ります。そしてそのとき同時にアクセルを踏み続けておきます。このアクセルを踏むことによりガソリン燃料が燃焼されずに送り込まれることになります。

そしてタイミングを見計らって(5秒後から10秒後くらいに)エンジンを再点火し、その後、一気にエンジン回転数を3000回転から3500回転ほどまで高めていきます。すると通常よりもかなり高度な咬合気が圧縮されてマフラーが噴出することになり、アフターファイヤーが簡単に起こります。

RX8

マツダから生産されているRX8ですが、純正のRX8の場合は規定リミットでエンジン回転数や排気量が設定されているため、アフターファイヤーを起こすことは少しむずかしくなります。

しかし先述のようにターボを搭載したり、意図的にエンジン回転数を引き上げるなどの下準備をしておくことで、簡単にアフターファイヤーを起こすことは可能となります。この場合もエンジンを切った状態でアクセルを踏み込み、生燃料の状態でガソリンを配管へ送り込んでおきます。

そしてタイミングを見計らってエンジンを点火し、エンジン回転数を一気に3000回転前後にまで引き上げ、その状態で空ぶかしをすることによってアフターファイヤーが起こります。もちろんエンジンブレーキはかけたままの状態です。

マジェスティ

マジェスティの場合も、先述でご紹介しましたハーレーのアフターファイヤーの起こし方と同じ方法でかまいません。ただブレーキスタンドをしたまま、空ぶかしによってアフターファイヤーを起こすこともできます。

ブレーキをかけた状態であらかじめ空ぶかしをしておき、少しエンジンとマフラーを温めておきます(少しと言っても素手では触れないほどの高温です)。

そしてエンジンをキルスイッチで一度切ってスロットルを回し続けておき、生燃料のガソリンを送り込んでおきます。さらにタイミングを見計らってエンジンを再点火し、そのままエンジン回転数を3000回転から4000回転ほどまで引き上げます。

スカイライン

日産から誕生したスポーツカーのエリートとも呼ばれるスカイラインですが、このスカイラインにはまず「セダン車タイプの物」と「スポーツカータイプの物」との2種類があり、もちろんスポーツカータイプのスカイラインの方がアフターファイヤーは起こしやすくなります。

この場合、スカイラインGTRを選択するのが都合よく、GTR-32からGTR-34までのひと昔の型でも十分アフターファイヤーは起こせます。起こし方は先述のように、エンジン回転数をあるていど上げた状態(3000回転くらい)で温めておき、一旦エンジンを切ります。そして同じくアクセルを踏み続けておきます。

3秒後程にエンジンを再点火し、エンジン回転数を2500から3000回転くらいにまで引き上げます。スカイラインGTRの場合はエンジン燃焼力が高いため、このくらいの回転数で十分です。

アフターファイヤーをやるための装置

いわゆる「アフターファイヤーキット」と言われる物が市販されており、このアフターファイヤーキットをそろえておくことで、簡単にアフターファイヤーを起こすことができるようになります。

このアフターファイヤーキットには主に「バイク専用パーツ」と「カー専用パーツ」の2種類があり、自分が所有している車両によって選ぶ必要があります。

アフターファイヤー専用のスパーツプラグ、パワーコマンダー、専用プラグ、マフラー、これらがまずキットに含まれ、それぞれの機類を用途に合わせる形で取り付けることによって、いつでも自在にアフターファイヤーを起こすことができます。

マフラー

アフターファイヤーを起こす際に最も重要な部品がこのマフラーで、マフラーというのは車種の排気量の変更を直接的に行なう機材でもあり、この排気量によってアフターファイヤーの威力もさらに倍増されます。

しかしそのぶんマフラーへの影響・ダメージも増えることになるため、もしアフターファイヤーを連続して起こす場合は、必ず定期的なマフラー交換(あるいは特定のマフラーの継続購入)を検討しておくことが必要です。

セダン車でもアフターファイヤーは起こるのか

セダン車の場合でも先述のように、エンジンやマフラーの設定を変えることによって簡単にアフターファイヤーを起こすことができます。アフターファイヤーを起こす要因は、エンジン回転数と生燃料の出流、それとエンジンブレーキのタイミングを見計らっての再点火、マフラーによる排気量の調整です。

これらの設計を正確に行なっていれば、セダン車のエンジン馬力でも十分にアフターファイヤーを起こすことができます。この場合も先でご紹介しましたアフターファイヤーキットを購入しておき、専用器具を利用してアフターファイヤーを起こす方法を取る方がさらに簡単でしょう。

軽自動車でもアフターファイヤーは起こるのか

軽自動車の場合でもアフターファイヤーを起こすことはできます。先述のようにアフターファイヤーキットの使用や、アフターファイヤーを起こすまでの「エンジン回転数」、「マフラー調整」、「エンジンのオフ・再点火」などを行なうことによって、普通にスポーツカーが見せるようなアフターファイヤーを意図的に起こすことができます。

ただ軽自動車の場合は、エンジンの設計がスポーツカーやセダン車の場合と比べてさらに「回転数による馬力・燃焼力」が低いため、セダン車やスポーツカーよりも余計にエンジン回転数を引き上げたり、それによって影響を受けるエンジン部位や他の機器類へのダメージが増すことになります。

そのため、一度のアフターファイヤーだけでエンジンや車両そのものが破損してしまう場合も稀にあるため、十分注意しましょう。

レーシングカーではよく見られる

レーシングカーの場合は「走る用・レース用」にあらかじめ先陣が設計されているため、このアフターファイヤーが簡単に起こる場合があります。とりわけアフターファイヤーキットを使用しなくてもエンジン馬力とその燃焼力が破格であるため、通常のドライビングをしているだけでも普通にアフターファイヤーが起こることがあります。

アフターファイヤーを起こす際には、その車種がアフターファイヤーを起こしても大丈夫な状態にあることがまず大切で、先でご紹介しました軽自動車の場合のように「一度のアフターファイヤーを起こしただけで簡単に破損してしまう」といったことのないように配慮しておく必要があります。

バックファイヤーとの違い

バックファイヤーというのはその名のとおり、「一度マフラーをとおして外部に排出された排気燃料が、さらにエンジン内の過熱によってエンジン内へ逆流し、そのまま高温になった排気燃料が生燃料と混合する形で引火すること」を意味します。

このバックファイヤーというのはアフターファイヤーの場合と違い、間違いなく引火によってエンジンルーム内の機器類が燃焼させられる状態を意味するため、アフターファイヤーよりもさらに重大な危険性を伴う現象となります。そのためバックファイヤーが起きた場合はただちにエンジンを切り、一度車から下りることが大切です。

そして一度でもバックファイヤーが見られた場合は車専門店に修理をしてもらい、再び起きないように設計・調整しておくことが必要となります。

アフターファイヤーの正確な知識を把握しましょう

いかがでしたか。今回は「アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置|ハーレー」と題して、「アフターファイヤーの出し方・原因・対策・装置」についての詳細情報をご紹介しました。

アフターファイヤーというのはバックファイヤーとは違い、ただ「エンジン内の生燃料であるガソリンが過熱によって燃焼させられ、マフラーをとおしてその燃焼によって発生した炎が漏れ出ること」を指します。つまり「エンジン内で起きているガソリンの燃焼が、マフラーの外で起きている」という状態です。

そのためバックファイヤーなどの「エンジン内への直接的な引火、引火による車両火災や機器類の破損」がただちに認められることはありませんが、それでも通常のエンジン燃焼とは違う「異常燃焼」という現象が起きているため、いずれにせよ十分な注意が必要となります。

初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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