カングーでの快適な車中泊方法│改造方法・マット・ブログ紹介
更新日:2024年08月19日
カングーで快適に車中泊をする方法
ルノーのカングーは日本でも人気があり好調に売れています。車中泊に利用する人もかなりいて、ネット上にも関連情報が結構あります。車中泊では必須アイテムといえるものを中心に、快適な車中泊をする方法をご紹介します。
ズバリ!カングーとはこんなクルマ
カングーとは?
カングー(KanGoo)はフランスのルノーが生産するMPV(Multi Purpose Vehicleの略でミニバンの同義語)です。フランスの工場で生産され日本ではルノー・ジャポン株式会社が輸入・販売を行っています。日本では2002年3月から初代(登録は5ナンバー)が発売され2009年9月に現行モデル(登録は3ナンバー)が発売されました。輸入車としては低価格、使い勝手が良いボディーワークということで日本でも人気があります。
年1回ルノー・ジャポンが主催している公式イベント「ルノー カングージャンボリー」が開催されています。年々参加台数、参加人数共に増えていて人気のほどがうかがえます。2017年は5月14日に山梨県の山中湖で開催されました。
カングーの駆動系はこうなってます!
カングーの現行モデルの駆動系は、1.2Lターボ直噴直列4気筒DOHC16バルブエンジン+6速EDC/6速MT、1.6L直列 4気筒DOHC16バルブエンジン+マニュアルモード付プロアクティブ 4速ATの2タイプです。
EDCはエフィシエント・デュアル・クラッチの略で、ATと同様クラッチペダルはないですが、二つのクラッチがあり、コンピューターがギアチェンジを行います。坂道発進をアシストする機能も装備されています。欧州では日本と違い、マニュアルトランスミッションのほうが一般的であり、オートマは少数派なのでこういう仕様となっています。
カングーは車中泊向き?
両側リヤドアはスライドドアとなっています。リヤゲートは二分割の観音開きタイプで、状況に応じて全開にしたり片側だけ開けたりといった使い方ができます。シートは2列でフロント2名、リヤ3名が乗車できます。
荷室の寸法はリヤシートを起こした状態で幅×奥行×高さ:1121×611×1155mmです。リヤシートを跳ね上げて畳むと幅×奥行×高さ:1121~1539×1803×1155mmとなります。そのままでも大人2名が寝るのに十分なスペースがあります。地上高は590mmなので荷物の積み込みも楽です。こういった点からもカングーは車中泊向けのクルマといえます。
カングーの車中泊仕様への道
カングーが車中泊向きのクルマといっても車中泊を快適にするためには工夫が必要です。車中泊を快適にするアイテムをその取付方法と共に3つご紹介します。
其の一:ベッド
カングーは荷室が広いのでリヤシートを畳みマットを敷いてその上に寝袋を使えば快適に寝ることができます。その場合問題となるのが荷物のスペースが十分に確保できないということです。そこで車内の高さが1155mmもあることを活かします。ベッドを組み込んでその上で寝ればその下は収納スペースとして使えるようになります。ベッドメイクの方法を2つご紹介します。
(1)収納ボックスでベッドメイク
写真はイメージをつかみやすくするための参考写真です。同じ大きさの収納ボックスを複数並べてその上に蝶番で繋いだ板を敷けば車中泊用ベッド本体の完成です。蝶番で繋ぐことにより折りたたむことが可能となります。収納ボックス自体にも物が入れられますし板と床面の間にスペースができるのでそこにも物を置くことが出来ます。
(2)イレクターパイプでベッドメイク
こちらの写真もイメージをつかみやすくするための参考写真です。イレクターといってパイプとジョイントを組み合わせることでカングーの車内寸法に合わせて好みの寸法の車中泊用ベッドの骨組みが作れるものがあります。1つ1つのパーツは安価です。さまざまな形状のジョイントがあるので購入前にザックリでも良いので設計図を作ってみられることをお勧めします。その上に蝶番で繋いだ板などを敷けばベッド本体の完成です。
其の二:カーテン/シェード
カングーに限らず車中泊をする上で重要なことはプライバシー保護です。スモークガラスでは夜に車内で明かりをつけると車内が丸見えになってしまいます。また目が覚めた時に誰かが覗き込んでいたりするとぎょっとしてしまいます。そこで窓の部分にカーテンやシェードを取付けて目隠しをする必要があります。カーテンとシェードについてカングー向けのものとしてどんなものがあるのかをご紹介します。
カーテン
ルノー純正品としてカングー専用のカーテンセット(遮光タイプ、左右リアスライドドアガラス、左右リアサイドガラス、左右バックドアガラス、全6面)が用意されています。カーテンは下側にもレールがあるので窓を開けて風が吹いていてもバタつくことが少ないです。難点は価格が高めで取付け工賃もかかるので結構費用が嵩むところです。
社外品ではカングー専用のカーテンは見かけません。少しでも費用を少なくしたい場合は汎用品を組み合わせるかDIYでカングーに合うものを作ることができます。
シェード
ルノー純正品としてマルチサンシェードセット(フロントガラス、左右フロントドアガラス用)、リアブラインドシェードセット(左右リアスライドドアガラス、左右リアサイドガラス、左右バックドアガラス、全6面)、フロントサンシェイド(フロントガラスのみカーテンセットと組み合わせて使用)、ワンタッチ網戸セット(左右スライドドア用)などが用意されています。
シェードはガラスに吸盤で取付けるタイプではなくワイヤフレームが付いていてそれが四隅に突っ張り窓枠にピッタリ収まるようになっています。窓ガラスに吸盤の跡がつく心配がないのでオススメです。社外品でもカングー専用のシェードが複数ありますが取付方法は吸盤で取付けるタイプになります。専用品なのでカングーの窓枠にピッタリ収まるよう設計されています。
いわゆる銀マットをDIYで窓枠に合わせてカットし吸盤を付けて窓に取付ける方法もあります。丸めて収納するタイプと折り畳んで収納するタイプが売っていますが巻グセがついていない折り畳んであるものの方が加工後に扱いやすいです。
其の三:キット
あらかじめカングーの荷室に収まるように各パーツが裁断されていて組み立てて取付ければ車中泊用ベッドが完成するというキットがいくつか発売されているのでご紹介します。
カングーベッドキット
名前の通りカングー専用のベッドキットです。就寝人数2人のフラットベッドタイプと就寝人数大人2人+子供2人のダブルベッドタイプがあります。ベッドマットは分割してトランクスペースに収納可能でベッドキットを装着したままリヤシートに乗車できます。
カングーゆったりベットマットK-001
こちらもカングー専用のベッドキットです。就寝人数2人のフラットベッドタイプになります。こちらの商品もリヤシートを起こしたままベッドマットを3分割してトランクスペースに収納可能です。使用には別売りの「木のバゲッジフロアボードK-002」が必要です。
カングーの車中泊におすすめのマット
ベッドキットの場合はマット込みですが、ベッドの骨組み部分を収納ボックスやイレクターパイプで組んだり、ベッドは組まずリヤシートを畳んでトランクスペースの床に直接寝るような車中泊をする場合はマットは必須です。断熱と床面の段差を吸収するのが目的です。カングーのトランクスペースに合うマットをタイプ別に3点ご紹介します。
FIELDOOR車中泊マット
中材に高密度ウレタンフォームを使用したエアーマットです。バルブを開けば勝手に膨らむのでセッティングが簡単です。サイズは厚さ5×幅128×長さ198cmです。カングーのトランクスペースの床面はかなりフラットなので厚さ5cmでも大丈夫です。幅、長さ共に少し大きいですが少し空気を抜いて折り曲げればスペースに合わせてセッティングすることが可能です。もう少し小さいサイズもあるので車中泊のスタイルに合ったものが選べます。
デリカD5の車中泊用に購入。
出典: http://amzn.asia/fKtEUo2 |
リアシートをフラットにして敷き、幅、長さ共に隙間無くピッタリでした。
D5のシートが元々良く、細かい隙間や金具類をカバーするのが主目的だったので厚さも5cmで充分です。
ウレタンスポンジが入っているので、ふわふわせずに最高ですね。
THERMAREST(サーマレスト) マット・パッド
この商品はクローズドセルタイプのマットでエア注入式のものに比べると段差の影響を受けやすいですが、高い断熱力があります。車中泊だけでなくテントでの宿泊にも使いたいという方にオススメです。サイズは2種類ありレギュラーが幅51×長さ183×厚み2cm、スモールが幅51×長さ130×厚み2cmとなります。カングーであればレギュラーサイズを2つ並べて車中泊することも可能です。
友人に勧められて購入しました。防寒性は本当にすごい。値段はやや高いですが、決して損はしません。
出典: http://amzn.asia/gzZd67z |
praise(プレイズ)アルミレジャーマット
この商品はアルミ蒸着フィルム加工されたレジャーマットです。エア注入式ではありません。サーマレストの商品は折り畳んで収納するタイプでしたがこちらの商品はロールして収納するタイプです。サイズは長さ180x幅55x厚み1.2cmですのでカングーのトランクスペースに2枚並べて敷けます。
これを敷くだけで冷たい地面も気持ち温かく感じます。
出典: http://amzn.asia/iKvXWa7 |
大きさも大人1人寝そべるには十分な広さでした。
カングーの車中泊ブログ紹介
カングーでの車中泊を実践している方がノウハウや経験をブログで発信してくれており参考になる内容が沢山あります。その中から1年以内に更新があったブログをピックアップし、その一部をご紹介します。興味があるものがあったら是非ともリンクをクリックしてそのサイトを訪れてみてください。
キットの項でご紹介した「カングーベッドキット」を販売しているRVランド コンセプト様のカングーに特化したオフィシャルブログです。取付事例も写真付きで多数掲載されているのでご自分のカングーに取付けるとどんな感じになるのかを掴むのに参考になります。他のテーマの写真も車中泊の参考になるものが結構あります。
カングーでブログ、始めました。
出典: https://kangoo.shopinfo.jp/ |
カングーのカスタム、オリジナルパーツ、中古車情報、イベント、取付事例の他に、
人気のカングーベッドキットを使ったライフスタイルや遊びのご提案まで。
カングーの情報がたっぷり詰まった専用ページ[KANGOO de BLOG]
Presented by RVランド・コンセプト
カングーや車中泊に関する記事はそんなに多くはないですが、登山・写真撮影をしている方のブログなので写真が綺麗なものが多く内容が分かりやすいです。
私がカングーを購入した目的の一つ、「車中泊」。
出典: http://www.for-toru.com/entry/2016/09/14/090000 |
山に登る際は前日入りして車中泊、朝一番から山に登ったり…
夜中星を撮りに行き、疲れたらそのまま朝まで寝る…
なんてことを考えたわけです。今のところどちらも一回しかできてないけどね。
毎日ではないですが頻繁に更新されています。車中泊の準備から実際に車中泊デビューするまでの経過が写真付きで綴られています。
カングーは大きな車とは思うけど
出典: http://cucci-totti.jugem.jp/?cid=29 |
大人ふたり&ぶひ2ひきが寝るとなると狭目
有効に活用するにはベッドを入れて下に物置、上に物置?
2段ベッドにするか?天井から物入れをつるすか?
知恵を活かしてカングーでの車中泊をもっとハッピーに!
ここまでカングーでの車中泊を快適にするためのベッド/マット、カーテン/シェードとカングーでの車中泊に関連するブログについてご紹介してきました。
車中泊を実践している方のブログ記事は参考になる点が沢山ありますので是非サイトを訪れてみてください。最近ではTwitterやInstagramでカングーや車中泊の情報を発信している方もいらっしゃいます。ハッシュタグ「#カングー」で検索してみて下さい。
先人の工夫を参考にしつつ、ご自分のスタイルに合った方法で快適な車中泊をお楽しみ下さい。
初回公開日:2017年09月18日
記載されている内容は2017年09月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。