スズキアルトでの快適な車中泊方法|アルトワークス/アルトターボ
更新日:2024年08月17日
走りだけじゃない!アルトワークスやターボRSで快適に車中泊をする方法
アルトターボRSやアルトワークスが発売されると聞いて、「またあの魅力的な走りが楽しめる!」とわくわくした方も多いと思います。魅力的な走行性能もさることながら、ベースのアルトを含め、小さいので小回りの利く使いやすい日常の足というのが一般的なイメージだと思います。なので、アルトワークスを購入して、「遠出しよう!」「車中泊をしよう!」と思っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
しかし、ちょっと待ってください!スズキが渾身のアイディアを結集したことによって、車内環境が改善されただけでなく、実は車中泊ができるほどのスペースがあったのです。ここでは、如何にしてアルトで快適に車中泊をしていくのかをご紹介したいと思います。
環境改善計画:アルトワークス編
アルトワークスといえば、パワフルなエンジンから絞り出される加速感も魅力の1つだと思います。その魅力を支えるのが、純正で採用されているRECAROシートです。純正ながらしっかりしたホールド性に魅了された方もいらっしゃるでしょう。しかし、「車中泊」という観点から見ると、やや邪魔な存在になります。
そのまま寝るにしても、ダイヤルを回して倒さなければいけませんし、寝心地もあまりよくありません。仮眠ならまだしも、一日の疲れをしっかり取るには向いていません。シートを変更せずに快適な空間を作り出すには、後部座席~ラゲッジスペースの活用が必須です。運転席と助手席を前に倒し、一番前にシートを出します。この状態であれば、後部に全長140㎝~150㎝の空間を作り出すことができます。
車中泊環境改善計画:アルトターボRS編
アルトターボRSも大まかにはアルトワークスと変わりません。シートもRECAROではないとはいえ、ヘッドレスト一体型のシートはやはり車中泊には向きません。もし、そこまでシートに拘りがないのであれば、ヘッドレストが取れるタイプのシートに交換するのも1つの手です。こうすることによって、フルフラットとは言えないまでも、ハッチからダッシュボードまでひとつながりの空間を作り出すことができます。
また、この状態にできれば2人での車中泊もできるようになります。「やはりシートは純正がいい・・・」という方は、アルトワークス同様、運転席と助手席のシートを一番前まで出して、後部空間の改善に努めましょう。
番外編:アルトバンや旧型のアルトワークスでの車中泊
アルトワークスやアルトターボRSの出現で目を奪われがちですが、同世代のアルトシリーズも同様の方法で車中泊ができます。また、まだまだ中古車市場を賑わしている旧型のアルト・アルトワークスシリーズももちろん車中泊ができます。昔のアルトであれば、ヘッドレストがとれるタイプのものも多いので、純正の状態でフルフラット空間を作り出すことができます。
旧型は特に車両の状態に注意する必要がありますが、「新車じゃなきゃダメ!」というのでなければ、中古のアルトシリーズにも目を向けてみることで車中泊の選択肢が増えていきます。
後部空間充実のコツ①「一人車中泊に専念する」
上で述べたとおり、シート交換をしない場合、後部空間を生かして車中泊することになります。この場合、2人で車中泊はあまり現実的ではありません。何しろ空間の全長が140cm程度しかないので、それ以上の身長の方は脚を伸ばしきれません。前に出したシートの背もたれも使えば足を伸ばせるようになりますが、上半身が若干起き上がった形になってしまいます。
快適な環境で車中泊をしたいと思ったら、旅のプランニングの段階で1人で寝る前提で計画を立てましょう。複数での外出、車中泊をする場合は、複数台の車で行くか、シート交換した車で行った方が快適性を維持することができます。
駐車の向きを調整する
意外と忘れがちなのが、装備というよりも駐車の際のポジショニングです。実際に車中泊をしてみると、完全に平坦な場所を見つけるのは意外と大変です。頭上がりなのか、頭下がりなのか、好みによって駐車の向きを工夫するのも、快適な車中泊をするのに大切な要素の1つです。また、明るい光源の近くに駐車してしまうと、その光源に悩まされて眠れない、なんてことも起きかねません。シェードを用意していたとしても、しっかりと眠れそうな場所を見つけていくことも大切です。
アルトシリーズで車中泊をするときにおすすめのグッズ!
まずは基礎から!積んだままOKのマットレス
後部座席を倒して、毛布に包まるだけでも寝れることは寝れますが、やはりマットレスがあると快眠性が圧倒的に違います。また、一見平らに見えても、就寝時にはどうしてもちょっとした段差や隙間が気になってしまいます。マットレスがあれば、そんなことにも悩まされずに快適に休むことができます。
マットレスの選び方としては、上記のような悩みをしっかり解消するためにも、しっかりとした厚みがあるものがベターです。また、使わない時にはコンパクトにできれば、突然の車中泊のために常に積んでいても邪魔になりません。最近では、空気を入れなくても膨らむマットレスも登場しています。厚みも10㎝あるので、十分快適に過ごすことができます。
効果を発揮するのは、後部座席だけではありません。アルトターボRSなどで、運転席と助手席をリクライニングさせる場合も、マットレスがあればある程度の快適性を保つことができます。
前部と後部座席の隙間を埋める、ステップ
後部座席で就寝する際の障害として、後部座席の足元の隙間があります。脚を伸ばして寝なくても良い方であれば、ハッチ側を頭側にして寝れば、ひざ上はフラットで寝ることができます。しかし、全身まっすぐ寝たい方であれば少々厳しい姿勢かもしれません。そこでおすすめなのが、隙間を埋めるステップを用意することです。
隙間さえ埋められれば、段ボールでも収納ケースでも良いのですが、普段から積んでおきたい場合は、折り畳みができる踏み台をおすすめします。おおよその高さが40㎝~50cmのものを選べば大丈夫です。また、ステップだけでは安定感が不安という方は、ホームセンターで売っている板を購入し、ステップと後部座席の間に橋渡しをしておけば安心です。
起床時間までぐっすり!前後左右のサンシェード!
車中泊と自宅での睡眠で大きな違いが、外部の環境からの影響の受けやすさです。特に、朝方の日光によって起こされてしまう、というのはよくある悩みです。しかし、レールのついたしっかりしたカーテンを取り付けようとしてしまうと予算がかさんでしまいます。また、ボディー形状の影響で、下の方から光が漏れてしまうこともあります。
更に、カーテンを取り付けてしまうと、仮に開けていても、カーテンが視界を遮ってしまうことがあります。そこで、おすすめなのが車種対応のサンシェードです。もちろん、前後左右もセットのものが望ましいです。脱着が簡単なものを選べば、車中泊の時だけではなく、走行中、後部座席の人がまぶしいときにも使用ができます。
軽でも侮ってはいけない!しっかり準備して快適な車中泊ライフを!
「軽だから車中泊は難しいでしょ?」「車中泊したいけど、軽しか持てない」といった方も、しっかりと準備をすれば快適に車中泊を楽しむことができます。特に、アルトワークスのような走りの性能もしっかりとした車であれば、ワインディングに山奥を楽しんだ後、山中で星空を鑑賞したあとに車中泊という使い方もできます。
また、ベーシックなアルトでも、長距離の合間の休憩や、「宿を予約するほどでは?」といった外出でも、恐れることなく出かけることができます。今までの使い方では気づかなかったアルトの魅力に、車中泊で気づけるかもしれません。まだ、アルトシリーズの購入をためらっている方も、是非新しい「軽自動車」の使い方の魅力を見つけてみて下さい。
初回公開日:2017年08月08日
記載されている内容は2017年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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