車中泊にバッテリー|仕様/自作方法/使用可能機器
更新日:2024年06月27日
車中泊に最適なバッテリーとは?
車中泊と言えば、寝具といったものをどうするかというのも重要な点の一つですが、電気というのはどういった場面でも必要になるものなので、バッテリーをどうするかというのも考えておく必要があります。今回はそんな車中泊の時になるべく役に立つ最適なバッテリーを紹介していきたいと思います。
最適なバッテリーの条件とは?
車中泊でのバッテリーはいわゆるサブバッテリーということになりますが、最適なバッテリーというのはそれぞれの所有者の方によって違うと思います。しかし、ここからは私なりに考えた最適なバッテリーとしての基本的な条件を決めていきたいと思います。まずは、容量になります。
やはり車中泊をするとなると、容量は多ければ多い方がいいとおもうかもしれませんが、実は一キログラム重さが増える度に0.05%燃費が悪くなると言われています。そのため車中泊時にバッテリーを選ぶときには、バッテリー自体の軽さも重要になってきます。また、携帯しやすい形状かなども荷室に収納する際の点として、注意したいポイントになるかもしれません。
バッテリーの種類ごとの仕様
まず車中泊で使うサブバッテリーは一般的に3種類あります。
まず一つは開放型と呼ばれるもので、いわゆる液体が中にそのまま入っていて、転倒した際にこぼれてきてしまうものです。ガス発生も大いのが特徴で従来のバッテリーはこのタイプが主流でした。
そして、二つ目はシールドバッテリーと呼ばれるもので、基本的にメンテナンスを必要としない液体式のバッテリーになります。こちらも液体式なので、密閉型とはいえ、完全な密封状態ではありませんので横向きなどに備え付けることは出来ません。
ディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーとは?
ディープサイクルバッテリーとは車中泊やキャンプなどに合っていると言われていて、それは液漏れがないなどの安全性の高さからそう言われています、ただ、充電時間が長いという点があるので、あらかじめ充電しておいて一晩で使うような場合に広く役立ちます。さらに過充電に弱いといった点もあり使い方はある程度制限されてしまうようです。そしてもう一つのバッテリーの種類としてリチュームイオンバッテリーがあります。これは現在では広く使われるようになったバッテリーで、高速充電が可能だというのが大きな特徴ですが、大容量のとなると未だ不安感が残るというデメリットもあります。
バッテリーを自作する方法とは?
バッテリーの自作方法というのはやはり多くの人が気になっているようです。その要因の一つとしてやはり市販バッテリーの値段の高さが関係しています。やはり市販に売られているサブバッテリーはそこそこ高いというのが相場なので、自作してみようとする方が多いようです。
しかし、車バッテリーの電解液には希硫酸という目に入ると失明する成分が含まれており、また車バッテリーを作るためには専門的な知識も必要なので、色々と注意することがありそうです。しかし、確かに自作すると費用が市販の価格の半分以下になることもあるので、それでもサブバッテリーを自作する方は多くいるようです。
サブバッテリーの作り方その1
もちろん専門的な知識がないと作るのは難しいこともあり、危険性もあるので、作るのを推奨することは出来ませんが、実際に自作してみた方のブログを参考にどのようなものが必要なのか紹介します。
バッテリー、インバーター、充電器、収納ケース、ソケット類、電飾部品(配線、ヒューズ、リレーなどが)必要です。以上のものが用意されていれば一応の手作りサブバッテリーが作れるようです。こちらではバッテリーはディープバッテリーが使われています。こちらのバッテリーはガス発生の心配はないですし、液漏れもないので基本的に安全性は高いのですが、このブログの方は念のため定期的に換気を行っているようです。
サブバッテリーの作り方その2
インバーターは家庭用の電気に変換してくれるものですが、ほとんどの家電製品が使える正弦波のインバーターを、短弦波より少し高い値段になりますが購入しています。短弦波は精密な電化製品を使用できないのでその分だけ安くなっているようです。
そして充電器はシーテックのコンパクトなものを選んでいます。それから100Vコンセント用のソケットや、シガーソケット+USB,、そして収納ケースとしてコンテナボックスをホームセンターとオートバックスで揃えたそうです。ちなみにシガーソケットとはUSB接続を可能にするもので、USB用の充電コネクタを搭載することが出来ます。
車中泊にバッテリー
ここまで車中泊でのバッテリーについて色々とご紹介してきましたが、ここからは実際に車中泊にバッテリーを紹介していきたいと思います。
オンリースタイル マルチインバーター
こちらのバッテリーは短い車中泊の時に役立つ携帯しやすい800Wの容量のものから、1500W、2000Wの大容量まで選ぶことができます。この商品の一番の特徴は やはりインバータ―の中に充電器が内蔵されている点でしょうか。
本来バッテリーと充電したい機器の充電器の間にはインバーターといってそれをつなぐ役割のものが必要になります。これは電流の方式を直流から交流などに変換するための役割を担っていることが多いのですが、この商品の場合、そのインバーターと充電器が一つになっているので別々に買う必要がありません。その点から結果的に価格的にも無駄がなくなるのと共に、管理の方法も楽になります。このようにインバーターに充電器が内蔵されている商品はこれだけになりますので、気になっている方はぜひ確認してみてください。
車中泊時バッテリーで使用可能な機器
エアコン
やはり車中泊においては室内環境を調整するエアコンはぜひとも気にしたいポイントの一つです。しかし、車に内蔵されているエアコンは電機ではなくガソリンによって稼働しているので、サブバッテリーでは使用することが出来ません。そのため、小型のスポット的に使えるクーラーや、ヒーターなどを購入することがいいでしょう。
車中泊での快適な環境づくりは、時に生命の危機にまで影響を及ぼすこともあるので車中泊の際にはしっかり考えたいところです。それらの電気製品ではしっかりサブバッテリーの充電に対応しているものもたくさんあるので、もしエアコンをサブバッテリーで使いたい方がいれば、そのあたりを重点的に探して見るといいかもしれません。
扇風機
電気製品は基本的にバッテリーの使用機器に含まれるわけなので、もちろん車内で扇風機を使うこともできます。夏の車中泊などでは必需品になるかもしれません。しかし、扇風機が60wだった場合、12Vバッテリーの充電器なら、おおよそ6Aも使用しなくてはならないので、なかなかの電力を供給します。
そのため、家にある扇風機などを使うともっと電力を供給する必要が出てくるため、なるべく車用のファンがあるので、そちらを購入することをします。そちらであれば、かなり消費電力を節約できるかと思います。
クーラー
やはり車中泊をする上で、夏場と言えばクーラーは欠かせないところです。しかし、もし家のクーラーを車内で使おうと思った場合、30分程度で通常のバッテリーであれば切れてしまうことでしょう。さらに、先ほど説明した通りプリウスや電気自動車などのような車以外は、エアコンはガソリンによって駆動するので難しいところではあります。
ですから、どうにも暑くて仕方がないというようなときは他の方法でしのぎ方を変えてみるといいでしょう。例えば、扇風機などもその一つです。その他にも枕を冷やせるタイプのものにして、寝る直前まで冷やしおいてそれを枕に寝るといったこともできるでしょう。さらに、ジェルマットを使うなど、車中泊での寝具環境は大切なので、寝具の面で色々と冷やせる工夫をしてみるといいかもしれません。
車中泊のバッテリー選びは難しい
ここまで車中泊時に使えるサブバッテリーについて色々と調べてたものをみなさんにご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。やはり車中泊においてバッテリーは必要になってくるものの一つなので、気になっている方もやはり多いと思いますが、お値段の関係実際に自作する方もいるので、なかなか手をだしにくい方も多いかとも思います。
ですが、車中泊では夏場は扇風機、冬は電気毛布など、やはり快適に過ごすために必要なもののエネルギー源となる充電器は必要になってくると思います。そのため、車中泊をする上ではなるべく持たないという選択肢ではなく、持つ方向でなるべくコストを削減することを重点に置くといいのではないでしょうか。
初回公開日:2017年08月23日
記載されている内容は2017年08月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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