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マツダがミニバンから撤退した理由・ミニバン撤退は誤報?

更新日:2024年10月28日

マツダがミニバン市場から撤退するというのは本当なのでしょうか。6人~7人も乗れ、家族が多い人、キャンプやスポーツと多目的に使える便利なミニバンですが、本当にマツダが撤退するのか、それとも誤報なのでしょうか。
マツダの動向も含めて詳しく解説していきます。

マツダがミニバンから撤退した理由・ミニバン撤退は誤報?

マツダがミニバンから撤退した理由・原因は?

マツダがミニバン市場から撤退する話は本当なのでしょうか。今もマツダのミニバンに乗っており、今後の乗り換えや修理がどうなるのか心配な人もいるでしょう。話題の「魂動デザイン」と「スカイアクティブテクノロジー」で独自の路線を進むマツダがミニバン市場から撤退する意味があるのか、撤退して何をしようとしているのでしょうか。

なぜ、マツダがミニバン市場から撤退したのか説明いたします。

撤退した理由

マツダがミニバン市場から撤退した理由は、近年の流れによる影響が関係しています。マツダは「魂動デザイン」と「スカイアクティブテクノロジー」を前面に出した戦略を打ち出しており、コクピットのような室内で走る喜びを追求しています。

このマツダの戦略に合わないのがミニバンです。精悍でスポーティなデザインができず、走行性能も維持できないミニバンはマツダの近年における戦略から外れており、マツダのミニバン撤退に関係したと言われています。

撤退した原因

マツダのミニバンは販売上位30圏内に入っておらず、今後、開発を進めたとしても大きな市場を掴むのは困難と判断されました。また、フルモデルチェンジを行っても採算をとる算段ができず、マイナーチェンジだけで今に至るのも事実です。

ミニバンを撤退することで、好調を維持しているSUV市場に余力を使うことができるのも、マツダにとって大きな転機となりました。
国内ユーザーが求める使い勝手や利便性よりも、デザインや性能にこだわった車作りで、独自の市場を開拓する会社方針を徹底させたことが、ミニバン撤退の真相と言えるでしょう。

ミニバンの修理や買取り、新車購入は?

マツダのミニバンに乗っている人は、撤退した場合に何が変わるのか気になります。
今後の対処の方法も含めて説明いたします。

これからも修理は大丈夫なの?

マツダがミニバンから撤退しても、今までとおりの定期点検や修理を受けることができます。自動車部品の供給は、法令によって生産中止から8年間と決まっており、以降、部品供給を行うかはメーカーに任せられています。乗っているマツダのミニバンが生産中止になっても、8年間は純正部品の供給があり、安心して乗ることができます。

乗換え時の下取り価格が下がるのでは?

車は生産中止になると、価格が上がる車と価格が下がる車があります。生産されていないことで希少価値が付き、値段が上がることを「プレミア」と呼びます。

マツダのミニバンから他の車に乗り換える時の下取り価格は、ミニバン撤退と関係ありません。その理由は、中古車市場は年数や走行距離で中古車価格相場が決められており、生産中止が決まっても価格相場に影響がでることはないからです。

逆にメーカーが在庫として抱えている生産中止が決まった車は、新車購入を思案中の人にです。新車と言っても新型車ではないので、デザインに古さを感じるという人もいますが、大幅な値引き交渉ができることや、オプションなどの追加も相談にのってくれます。

プレマシーも生産中止?

1999年から販売された、7人乗りのロールーフタイプのミニバンです。また、3列目のシートが外された、5人乗りも販売されていました。
約5年おきにモデルチェンジを繰り返し、現在のCW系は3代目となりますが、2017年で生産中止と言われています。

MPVは生産中止

1988年から北米向け専用に販売された、7人乗りのミニバンですが、マツダでは多目的高級サルーンと呼ばれていました。1990年には大型車ブームもあり、日本での販売が始まり、1995年には、2-3-3のシート配列を特徴とした8人乗り仕様も登場しました。

マツダのMPVという名前は「Multi Purpose Vehicle」の意味です。日本語でいうとMPVはミニバンですが、マツダはこの頭文字を取り、名前をMPVと名付けました。
2016年に生産中止となるまでは、マツダの中心的なミニバンとして最前線で売られていました。

マツダのミニバン撤退は誤報だったのか

マツダがミニバン市場から撤退するニュースは本当だったのでしょうか。2016年から流れた情報でしたが、真相や真意はわかりませんでした。今だから言えることですが誤報ではありませんでした。

現に、MPV、プレマシー、ビアンテは2017年で生産中止が決まっており、マツダはSUVへの移行を発表しています。

日経の記事

2016年2月28日の日経新聞に、マツダのミニバン撤退記事が掲載されました。その内容は、2017年でマツダのミニバン(MPV、ビアンテ、プレマシー)全ての開発や生産から撤退し、その開発費や生産能力をSUVに割り当てるという内容でした。

この記事に対して、「本当なのか」、「根拠は」などの憶測を呼びましたが、MPVは2016年に生産を終え、ビアンテも2017年9月に生産中止になりました。最後まで残ったプレマシーも2017年中に生産中止となり、マツダのミニバン撤退が完成する予定です。

通常、撤退と聞くと悪いイメージがありますが、マツダの場合はのSUVに移行するための策であり、ミニバンの顧客もSUVに移行する自信があっての発表でした。

ミニバンの後継車発表

2017年9月14日にミニバンの後継車にあたる「CX-8」が発表されました。3列目のシートも補助席のような感じではなく、ミニバンのようにゆったりとした居住空間で、センターコンソールが中央にある6人乗り、センターコンソールなしの7人乗りが用意されました。

マツダのミニバン撤退の代替モデル

マツダはミニバン市場から撤退しても、ミニバンと同じ位の人数が乗れる車を諦めたわけではありません。代替車として、SUVの3列シートを用意していました。現在、発売されている代替車は、CX-7、CX-8、CX-9の3車種となります。

日本では、どれも6人乗り、もしくは7人乗りの設定になっておりますが、広い居住性とスポーティさを両立させたデザインがです。また、走行性能に関しては、ミニバン以上の安定感と空力抵抗で燃費向上を達成し、パワフルなエンジン性能で、マツダの代名詞でもある「走る喜び」を体感できる車になっています。

※CX-9は北米向けとなっており、日本では販売されておりません。

マツダのミニバン撤退が与える生産への影響

マツダがミニバンから撤退することで生産には影響がでるのでしょうか。マツダがミニバンを撤退しても、SUVに生産能力を割り振ることで、ミニバン生産拠点の影響はないと言われています。

このSUVのCXシリーズが好調であるため、自社のポリシーに合わなくなったミニバンから撤退したという説もあります。

マツダのエンブレムの意味とミニバン撤退

皆さんはマツダのエンブレムの意味をご存知でしょうか。未来、世界へ羽ばたく意味をこめて、MAZDAのMから鳥の羽ばたきをイメージして作られました。世界へ羽ばたくために、ミニバンから撤退し、スポーツカーのイメージを作ったマツダは世界を相手に挑戦を始めました。

世界に羽ばたくマツダへ向けて

マツダがミニバンから撤退する理由がわかりました。

今後を見据えてマツダにしかできない車作りのためでした。マツダ自動車は、流れるような「魂動デザイン」に合う車を作るために、ミニバンから撤退し、SUV市場で勝負に出ました。コクピットのような車内と「スカイアクティブテクノロジー」の精神に合わないミニバンをSUVに切り替えることでマツダらしさを貫こうとしています。

大手自動車会社ではできない、一貫した考えで世界を目指すマツダなら、ミニバン以上のSUVで世界を相手に成功するでしょう。ミニバンを多く見かける日本で、ミニバンから撤退し、ポリシーを貫くマツダから目が離せなくなってきました。

まるで、ヨーロッパ車のような日本車「マツダ」に乗ってみましょう。

初回公開日:2017年11月13日

記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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