ホットイナズマの効果・効果なしと言われる理由|車/バイク
更新日:2024年08月08日
ホットイナズマとは?
ホットイナズマとは、コンデンサ(蓄電器)に蓄電することによって安定した電力を電装部品へ供給する目的があるものです。電装部品の1つとしてあるバッテリーも電力蓄電をした後に電力を放電しますが、バッテリーは鉛製であることから電力が今すぐ必要という時に電力放出ができない状態が起こり得ます。
バッテリーがこのような状態に陥った時にホットイナズマがあると、ホットイナズマから出力できるため、今すぐ必要な急な電力要求に対しても安定した供給が行えるとされます。たとえば頻繁なオンオフが繰り返される場合や、瞬間的な電力要求がある場合にはホットイナズマが役立ちます。しかしながら、この実感を人が得ることは難しい状況にあります。
ホットイナズマの効果はどう?
ホットイナズマは、鉛製のバッテリーでは対応できない瞬間的な電力の出力を行えますが、人の目で見ているだけではそのことをあまり感じられません。また、そのことが内部で行われている機械を使用した時にも、ホットイナズマの働きについての体感は薄いとされます。そのことから効果について疑われることもありますが、何の効果もないわけではありません。
車の場合
効果を発揮する部分は、オーディオ関連です。逆に全く効果が現れない部分は、車の走りに関することです。オーディオ関連については、少しだけですが音質が向上します。
ホットイナズマを接続する時はバッテリーではなく、オーディオの電源入力部に接続した方が効果を得やすいです。しかしながら、電界コンデンサーを用いた方が、ホットイナズマより音質が向上します。
走りに関することは、シフトプログラムの関係でホットイナズマの効果だと勘違いされてしまうことがあります。シフトプログラムにおける学習機能がある車種では、バッテリーを外した途端プログラムリセットが起きます。プログラムリセット後はシフトタイミングがずれるため、それをホットイナズマの効果だと思われてしまうことがあります。
ホットイナズマを取り付ける時には、バッテリーの配線を外します。そのため、シフトプログラムも自然とリセットされます。シフトタイミングがずれることは人の目からしても分かりやすい点なのでホットイナズマ取り付けによる効果と勘違いされやすいとされますが、実際にはバッテリーを一旦外したことによるプログラムリセットが原因です。
バイク
バイクにホットイナズマを用いることで得ることができる効果は、電圧増加・燃費向上・始動性向上・アイドリングの安定感向上などがあります。電圧は1Vほど上がったり、燃費は0.5~1くらい上がるとされます。僅かにも思えますが、走行できるキロ数で換算してみるとこのくらいの差でも大きなものになります。
始動性やアイドリングの安定感向上などは、実際に運転してみることで実感できます。ただし、ホットイナズマによるバイクへの効果の実感には個人差があります。また、バイクの車種によっても違うでしょう。自動車と同様にそれほど効果を得られないこともあれば、ホットイナズマでなくても良いのではないか、という結果に終わることもあり得ます。
エコに関する効果は?
ホットイナズマは燃費電気の効率を上げて、車が持っている本来の性能を引き出す目的があります。そのため、エコにも多少ながら貢献すると考えられます。燃費についてはガソリンの減り具合と走行距離との兼ね合いを意識していないとよく分かりませんが、ホットイナズマを用いることで燃費が向上することは確かなので、エコにはなっていると言えます。
効果をまとめると
・オーディオの音質UP
・燃費UP
・ヘッドライトの明るさUP
・始動性UP
オーディオの音質向上に関しては、確かな効果が得られる可能性が高いです。燃費は多少ですが、向上します。そのため、エコにもつながります。電力に関しても大きな変化はありませんが、パフォーマンスは少し上がります。このため、ヘッドライトが少し明るくなったり、エンジンの始動性が良くなることもあります。
ホットイナズマには効果がないと言われてしまう理由は?
ホットイナズマの効果として目に見えやすいのは電力に関することですが、車両は走行中にオルタネーター(交流電気生成の発電機)を用いて発電しており、オルタネーターだけでも十分な発電量を確保できています。そのため、ホットイナズマの効果が分かりにくいです。
ホットイナズマは大きな効果を発揮するものではなく、世の中を探せば同じような効果を発揮するより優れたものも見つけることができるでしょう。それでもホットイナズマとしては、ちゃんと効果を発揮しています。燃費向上およびエコへの貢献、電力を少し上げたり瞬間的な出力をサポートする存在として役に立ってはいます。
効果検証の結果はいかほど?
目に見える効果としてよく挙げられる検証結果は、オーディオの音質改善・ヘッドライトの明るさ向上・始動性向上などです。オーディオの音質改善については認識する使用者が多いため、耳をこらしてみなくても分かりやすい効果であることが察せられます。ヘッドライトの明るさについては、よくよく見ないと分からないでしょう。
始動性の向上についても、意識していないと見逃すことがあります。もともと始動性やアイドリングについて気になっていた場合は、効果を多少ながらも実感できる可能性が考えられます。普段からそれほど気になっていないなら、効果がよく分からないことが多いです。
ホットイナズマの効果を検証するためにわざわざ購入して取り付けを行った人は、興味を持っているので違いについて感じられる点もあるようですが、それほど電飾系に関心がない場合は効果について分かりにくいとされます。
ホットイナズマハイパーの効果は?
ホットイナズマを製造販売するサン自動車工業では、ホットイナズマを基にしたさまざまなシリーズがあります。その1つが、ホットイナズマハイパーです。ハイパーとあるように質が向上しているようですが、体感としてはやはり、それほどないといわれます。しかしながら、エンジンの回りが良くなったなどの効果実感レビューも存在します。
体感しづらい範囲ではありますが、ハイパーの名前のとおりパフォーマンス向上に対する力が上がっているのは事実です。試しに使用してみるのもありでしょう。
ホットイナズマMRの効果は?
MRは初期の方のタイプで、2011年には発火などの危険性から対策が行われた時期もありました。他にもHR・LR・ECO・ECO-BOXといったタイプが存在しますが、いずれも抜きん出た効果については言われていません。
ホットイナズマポケットは?
従来製品の能力をさらに向上させたタイプポケットは、スペシャルスペックということで現時点では一番の売りになっています。エンジンの始動性を向上させる能力・パワーなどのアップ・ヘッドライトの明るさ向上・電力のサポート能力など、電面的に優れたホットイナズマ製品といわれます。
効果の体感についてはこれまでと同じく賛否両論ですが、効果があると言う人もいれば、効果が分からないと言う人もいます。ハイパーやMRなども含めて、実際に試用してみないと分からない部分が大きいです。商品のレビューを参考にしながら、試してみるくらいの気持ちで取り付けてみると良いでしょう。
効果はあり?なし?試してみないと分からない!
人によって「ホットイナズマは効果なし」と言う人もいれば、「ホットイナズマのお陰で向上した」と言う人もいます。効果がないわけではありませんが体感が薄いことは確かなので、気になるのであれば実際に使用してみることをオススメします。そうすることで、本当にどうなのかといったことが分かるでしょう。
初回公開日:2017年10月25日
記載されている内容は2017年10月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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