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前向きチャイルドシートの付け方・前向き後ろ向きどちらが良い?

更新日:2024年01月05日

「チャイルドシートっていつから前向きにできるの?」「前向きと後ろ向き、どう違うの?」小さな赤ちゃんのご両親や、チャイルドシートの購入を検討されている方なら一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。ここでは前向きチャイルドシートについてご説明します。

前向きチャイルドシートの付け方・前向き後ろ向きどちらが良い?

いつからチャイルドシートを前向きにつけてもいいの?

大切な赤ちゃんを守るチャイルドシートは、赤ちゃんと車でお出かけをするためには必要不可欠な物です。赤ちゃんが産まれる前からしっかりと準備をされているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。

しかし、せっかくのチャイルドシートも使い方を間違えてしまうと効果を発揮できず、赤ちゃんに危険が及ぶこともあります。ここでは、チャイルドシートの前向きでの使い方についてご紹介します。

チャイルドシートの前向きっていつから?

製品によって多少の差がありますが、多くのチャイルドシートは赤ちゃんの体重が9キロ~10キロになると、前向きに変えて使用できるようになります。発育のいい赤ちゃんなら生後9ヶ月くらいのころです。

このころになると、後ろ向きのチャイルドシートでは脚が伸ばせず窮屈になってくることもあります。9ヶ月の赤ちゃんは、腰も座っていることが多く、身体がしっかりとしてきて多少の衝撃に耐えられるようになるため、前向きに設置しても大丈夫になります。

前向きのチャイルドシートは、運転席からでも赤ちゃんの表情を確認できるのでとっても便利です。赤ちゃんも視野が広がることで、これまでよりご機嫌に車に乗っていられるようになることもあります。

8キロの赤ちゃんは前向きで使っても大丈夫?

赤ちゃんの成長には個人差があります。なかには、1歳を過ぎても体重が8キロ未満という赤ちゃんもいます。そのような場合、チャイルドシートを前向きに使うことはできるのでしょうか。答えは、たとえ生後9ヶ月を過ぎていても9キロを過ぎるまでは後ろ向きで使うのが望ましいでしょう。そもそもチャイルドシートを後ろ向きにつける理由は、後ろ向きのほうが安全性が高いからです。

赤ちゃんは身体や骨が柔らかく、前向きでは衝撃に耐えられません。その状態で事故にあってしまい強い力がかかると、身体が前に飛び出そうとし頭が揺らされてしまいます。そこで、チャイルドシートを後ろ向き使い、面積の広い背中側で衝撃を分散させることによって赤ちゃんを守ります。

この衝撃に赤ちゃんが耐えられるようになるのが最低でも9キロという体重ですので、月齢にとらわれず最低でもここまでは後ろ向きに使用しましょう。もしも赤ちゃんがぐずったり様子が気になるようでしたら、赤ちゃんの顔の前にくるようにベビーミラーをかけてあげるのがです。

新生児のチャイルドシートのつけ方って?

産院からの退院の日がチャイルドシートデビューという赤ちゃんも多いのではないでしょうか。新生児の場合でも、上記の理由からチャイルドシートは後ろ向きに使用してください。最近は、メーカーによっては赤ちゃんが寝たままの姿勢で使える横向きのチャイルドシートも販売されています。お手持ちのチャイルドシートの取り扱い説明書をよく読み、規定に従ってください。

チャイルドシートを前向きにつけるには?

チャイルドシートを前向きに取り付ける方法はメーカーによって違いがありますので、事前に取り扱い説明書をしっかりと読みましょう。最近はDVDが付いていることも多く、動画で説明してくれるので分かりやすいですよ。

取り付けた後に揺らしてみてぐらぐらするようであれば、上手く取り付けられていないか、車に適応していない可能性があります。取り付けしなおしても改善されない場合はメーカーに問い合わせてみるのが良いでしょう。

助手席につけてもいい?

チャイルドシートを取り付けるにあたって大切なのが、前向き・後ろ向きに関わらず、どの座席に取り付けるかです。赤ちゃんの様子がよくわかる助手席にチャイルドシートを付けたいと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、助手席にチャイルドシートを取り付けることは安全上の理由であまりできません。まず、エアバッグの問題です。万が一の事故の際に命を助けてくれるエアバッグも、小さな赤ちゃんにとっては逆に危険になります。エアバックが作動すると赤ちゃんが衝撃で吹き飛ばされたり、圧迫されてしまう恐れがあります。

近年、日本で売られている車にはエアバッグは標準装備されていますので、ほとんどの車が該当すると考えて良いでしょう。次に、運転手が赤ちゃんに気を取られてしまい事故につながるケースがあります。赤ちゃんがお菓子をこぼしたりおもちゃを落としたりすると拾ってあげたくなりますが、運転中はほんの少し気がそれるだけで事故につながることがあります。

上記の理由から、チャイルドシートを助手席につけることはやむを得ない場合を除いては控えるようにしましょう。

チャイルドシートを取り付ける場所はどこがいいの?

では、チャイルドシートはどこに取り付けるのが良いのでしょうか。一番安全と言われているのが後部座席の真ん中です。正面衝突の事故の場合でも、横からの事故の場合でも一番遠い場所が後部座席の中央だからです。

車種や車のシートの形状によっては中央に付けられないことがありますので、その際には後部座席の左右どちらかに取り付けるようにしましょう。3列シートの車の場合は、2列目に取り付けるのが運転席とも近く、乗せたり降ろしたりもしやすいのでです。

チャイルドシートの前向きリクライニング機能の使い方

メーカーや種類にもよりますが、チャイルドシートのなかにはリクライニング機能が備わっているものがあります。後ろ向きでの使用中に赤ちゃんが寝てしまったときなど、角度を変えて赤ちゃんが前かがみになるのを防ぐために利用します。

このリクライニング機能は、前向きにチャイルドシートを取り付ける際には、座席の背もたれの角度に合わせて固定してしまいます。取り付けた後は動かすことができませんので、後ろ向きに取り付けているときのように角度を変えることはできなくなります。

前向きに設置できるチャイルドシート

コンビ

クルムーヴ スマート エッグショック JG-600

こちらのチャイルドシートは、1歳頃から前向きで使うことができます。コンビ史上で最も小さいチャイルドシートなので、コンパクトカーや軽自動車にです。もちろん安全性にもこだわっていて、たまごを落としても割れないほどのクッション性で赤ちゃんの柔らかい頭を守ってくれます。

アップリカ

フラディア グロウ ISOFIX プレミアム

アップリカのチャイルドシートのなかでも定番のフラディアシリーズは、赤ちゃんが9キロになると前向きで使用できます。首が座るまでの間は横向きのベッド型で使用するのが特徴で、赤ちゃんがリラックスできる体制で乗せてあげることができます。前後だけでなく、横からの衝突も考慮した設計になっている点も安心です。

サイベックス シローナ

サイベックスはドイツ生まれのメーカーで、スタイリッシュなデザインが海外セレブにも愛れています。安全性への強い拘りで、近年日本でもがでてきました。こちらのシローナは、より安全性の高い後ろ向きの取り付けで4歳まで使用できる点が他メーカーとの大きな違いです。付属のセーフティクッションを使うことで、約9ヶ月~4歳までの間前向きでも使用することができます。

チャイルドシートは前向きがいい?後ろ向きがいい?

ここまで読んでいただくと、結局チャイルドシートは前向きと後ろ向きどっちがいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。改めて前向き・後ろ向きのそれぞれのメリットを確認してみましょう。

チャイルドシートを前向きで使うメリット
・赤ちゃんの様子がよくわかる
・赤ちゃんもママやパパが見えることで安心感がある
・降ろしたり乗せたりするのが楽

チャイルドシートを後ろ向きで使うメリット
・背中で衝撃を分散させるため、より安全性が高い

チャイルドシートの前向き、後ろ向きにはそれぞれメリットがあり、一概にこちらが良いとは決められません。ご家庭の事情や赤ちゃんの状態で使い分けていくのが良いでしょう。

正しく取り付けることが大事!

チャイルドシートは、前向き・後ろ向きに関わらず、規定に従って正しく使用することがなによりも大切です。国土交通省の安全基準に適合したチャイルドシートには、安全基準マークがついています。メーカーが開発のなかで繰り返し安全性のテストを行い、国の厳しい安全基準をクリアしたチャイルドシートです。メーカーの指示道理に使用することが、チャイルドシートの性能を一番活かせる方法と言えるでしょう。

チャイルドシートを正しく使って、大切な赤ちゃんをしっかり守ってあげましょう。

初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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