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高速道路の標識の種類一覧と意味・作成方法とクリーナー

更新日:2024年08月23日

普段は何気なく見ている高速道路の標識。あの緑色の標識にはいろいろな意味がある事をご存知ですか。何度見ても不愉快に感じる事はありません。光の反射もなくとても見やすい標識です。今回は普段お世話になっている高速道路の標識についてご紹介致します。

高速道路の標識の種類一覧と意味・作成方法とクリーナー

高速道路の標識一覧

高速道路にはさまざまな道路標識があります。道路種別を表す標識、優先関係を表す標識、指示を表す標識、進入禁止を表す標識、禁止を表す標識、警戒を表す標識、情報を表す標識、路面標示などがあげられます。

高速道路の標識の意味

交通規制などを示す標示板の事を道路標識と言います。道路標識にある本標識には、規制標識、指示標識、警戒標識の4種類があります。規制標識と言うのは特定された交通方法を禁止したり、特定する方法によって通行するように指定するという物です。

高速道路の標識の作成方法

道路標識にはアルミ板が使用されています。アルミ板の大きさは、大きいもので大人2名が大の字になって並んでも余るくらいの板を使います。まず、アルミ板を必要な大きさに切断し、アルミ板の裏面に補強材を溶接します。溶接する場所は何か所かありますが、自動車の車体を溶接する時の方法と同じように、電流の抵抗熱を利用し溶接する方法を取っています。

次に、アルミ板の研磨と洗浄を行います。アルミ板に反射シートを張って標識を完成させるので、きれいな標識を完成させるためには標識板の表面が凹凸しないよう研磨と洗浄をする必要があるからです。

コンピューターで設計され作成された標識板の図面をもとに、反射シートに下書きしていきます。次に、下書きに合うようにカットされた文字を、下書きに沿って1文字ずつ文字を張り付けていきます。反射シートは割れやすいので張り付け作業は慎重に行います。

図面と照合をして間違いなければ本圧着します。70℃前後の熱を利用し真空状態にして、シートの種類の違いに応じながら圧着し完成させます。標識の大きさは縦3.5mX横3.5mと実際のサイズは見た目よりかなり大きいサイズです。

高速道路の標識の色

高速道路の標識は、主に緑色で作られています。昭和38年に栗東-尼崎間に開通した名神高速道路は、日本にできた最初の高速道路ですが、この開通に合わせるように走行中の車から見やすく分かりやすいデザインやサイズの案内標識が決定しました。

高速道路の案内標識の制定は、開通前の実験とアンケート調査によるもので、スピードを出しての走行中でも読みとれるものになっています。緑色の案内標識は一般道の青色標識と区別するためで、その後もマイナーチェンジを繰り返しながら現在のデザインになっています。

高速道路の標識に緑色を使用しているのは、心や体の疲れを癒す効果や、疲れ目を休ませる効果、リラックス効果などさまざまな効果があるためです。確かに色によって気持ちも変わりますので、他の色よりも緑色の方が長距離を運転するドライバーさんも気分が落ち着くのではないでしょうか。

高速道路の標識の穴

高速道路の標識には穴が開いているのをご存知ですか。近くで標識を確認しない限り穴が開いてる事はわかりませんので、ご存知の方はあまりいないのではないでしょうか。この穴は、高速道路に強風が起きた場合、風の影響を受けないようにするために穴が開いていると言う説がありますが、車や日光による逆光でも文字が読めるようにするためというのが本当の理由です。

高速道路の標識の種類

高速道路の標識は何種類かありますが、その中からいくつかの標識をご紹介します。

特定の交通方法(車両通行止めや転回禁止など)の禁止を意味するのは丸い標識の中に赤い斜線がある物です。

青い丸の中に2つに分かれた矢印や1本の矢印が示しているのは、矢印で示す方向にしか進むことができないと言う指定方向外進行禁止の標識です。

太く赤い線に囲まれて50の数字が入っている場合は最高速度、重さを表す単位が入っているのは重量制限が表示された指示標識です。これらは、速度と重量などの最高限度を示していて、道路交通法で決められた場所などを支持し、特定の交通方法ができる事を示しています。

青い四角にPや停の文字がある標識は、駐車と停車をして良い場所である事を示しています。

青い四角の中に中央線の文字と矢印は、中央線の場所を示しています。矢印の上の部分だけ描かれた標識は、安全地帯を示しています。

道路上で注意する状況や危険を前もって知らせるための警戒標識は、踏切や道路工事中などを示しています。警戒標識は、全て黄色い標示板なのですぐに目に入ります。

緑の標示板は、高速道路での案内標識で地名などが表示されています。地名が表示されている青色の標示板は、高速道路以外の道路で見かけます。方向、方面、距離を示し通行を円滑に図るためです。

高速道路の速度に関する標識

高速道路の最高速度に関しては、最近でもよく話題になっていましたが、昨年(2016年)の3月に一部区間の規制速度を100km/hから120km/hへと速度変更する事が明らかにしました。

最低速度

高速道路には、最低速度を示した標識があります。最低速度の標識は、速度を示す数字の下に青の横線が入っていて、示された速度以上のスピードで走行するように促しています。最低速度の標識は、本線車道の中で対面交通ではない区間で、最低速度は50km/hと決められています。

制限速度

高速道路の法定速度は、長い間100km/hと決められていました。今年度から新東名高速道路と東北自動車道の一部区間でその速度制限が緩和されると発表されていました。

2017年11月1日午前10時から最高速度制限が110km/hに変更が予定されています。最初に変更されるのは、新東名高速道路の静岡IC~森掛川IC間の上下線約50kmが試験的に110km/hに変更されます。最低でも1年間の試験期間を続けてみてデータを収集し、その他の高速道路でも制限速度の引き上げを行う予定です。最高速度120km/hを目指し検討していく事になる予定です。

将来的に高速道路の制限速度が120km/hになった場合、現在よりも交通の流れが速くなりますので、帰省で込み合う時期にそのような影響が出るのか気になるところです。

高速道路の静かにの標識の意味

たまに見かける静かにと表示された標識は道路標識ではなく、交通状況に応じて設置される案内や注意、指導用の看板である事がわかりました。高度成長期に訪れた建設ラッシュやオートバイや自動車の普及に伴う、騒音対策のためのものではないかと言われています。

そして、冬期になると道路閉鎖になる場所にも静かにと標示された看板が存在していました。この看板が残されている場所は雪崩が起きかねない場所なので、静かにしなければならないのではと推測されていましたが現在は廃止されています。

現在ある4種類の標識の前身には、禁止・制限・指導標識などが存在していましたので、その名残として存在しているのでしょう。

高速道路の標識クリーナー

高速道路標識携帯電話用クリーナストラップは、いろいろな種類があって、収集家の中にはオークションでの取引を行っている人もいます。全国各地に高速道路標識はありますが、その分だけ高速道路標識クリーナが存在するので、その数は数え切れません。集めるのも大変です。

優しさとアイデアの高速道路標識

全国にある高速道路の標識には、たくさんのこだわりと優しさが込められていることがわかりました。高速道路で当たり前のように見かける緑色には、ドライバーさんへの配慮が込められています。緑色と言っても一色ではありません。たくさん緑色からあれこれ考えて選定するのも大変な苦労があったと考えられます。

今まで何も考えずに道路標識を見ていましたが、そういえば不快に思った事は一度もありませんでした。11月から一部の高速道路で走行速度が変更されます。たくさんの人の思いが集まって作られた高速道路で、悲しい事故が起こらないように車の運転には気を付けましょう。

初回公開日:2017年10月25日

記載されている内容は2017年10月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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